著者
宮坂 宥勝
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.53-79, 1994-03-31

従来、インドのシュードラ(Sudra)の研究は、数少なくない。が、チャンダーラに関しては、とくに仏教の立場からの研究は、ほとんどないといってよいであろう。『ヴァージャサネーイ・サンヒター』を始め、ブラーフマナ文献、古期ウパニシャッドに散見されるチャンダーラは、『マヌ法典』をはじめとするバラモン諸法典で法的に規定されている。一方また、反バラモン教的立場をとる仏教の諸文献でもチャンダーラについての記述は、極めて豊富である。大乗仏教から密教に至るまでのチャンダーラ観は、バラモン教やヒンドゥー教の側からみたそれと対比して重要な問題を提起していると思われる。古代中世のインドにおける一般社会の人間観とともに仏教の人間観の特質を究明してみたい。(1)バラモン法典における法規(2)チャンダーラの職種・義務その他(3)社会的差別・蔑視の対象(4)比喩契機としてのチャンダーラ(5)チャンダーラの救済・出家(6)マータンガ呪・尊格化(7)むすび-チャンダーラの起源と歴史的変遷について-。
著者
Kazuho Yoshida Takahiro Yamashita Kengo Sasaki Keiichi Inoue Yoshinori Shichida Hideki Kandori
出版者
The Biophysical Society of Japan
雑誌
Biophysics and Physicobiology (ISSN:21894779)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.183-190, 2017 (Released:2017-12-19)
参考文献数
44
被引用文献数
4

We previously showed that the chimeric proteins of microbial rhodopsins, such as light-driven proton pump bacteriorhodopsin (BR) and Gloeobacter rhodopsin (GR) that contain cytoplasmic loops of bovine rhodopsin, are able to activate Gt protein upon light absorption. These facts suggest similar protein structural changes in both the light-driven proton pump and animal rhodopsin. Here we report two trials to engineer chimeric rhodopsins, one for the inserted loop, and another for the microbial rhodopsin template. For the former, we successfully activated Gs protein by light through the incorporation of the cytoplasmic loop of β2-adrenergic receptor (β2AR). For the latter, we did not observe any G-protein activation for the light-driven sodium pump from Indibacter alkaliphilus (IndiR2) or a light-driven chloride pump halorhodopsin from Natronomonas pharaonis (NpHR), whereas the light-driven proton pump GR showed light-dependent G-protein activation. This fact suggests that a helix opening motion is common to G protein coupled receptor (GPCR) and GR, but not to IndiR2 and NpHR. Light-induced difference FTIR spectroscopy revealed similar structural changes between WT and the third loop chimera for each light-driven pump. A helical structural perturbation, which was largest for GR, was further enhanced in the chimera. We conclude that similar structural dynamics that occur on the cytoplasmic side of GPCR are needed to design chimeric microbial rhodopsins.
著者
西村 孝史
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.69-81, 2007-12-20 (Released:2022-08-19)
参考文献数
40

転職者を対象に前職の離職理由や離職の仕方の違いが,転職活動の方向性を規定し次の転職先における組織再社会化の適応度に影響を与えることを内容分析から検討する.スキルを高めたい・大きな仕事がしたい等の不満を理由に離職し,前職と同じ職種に転職した者は,入社後仕事のやり方や情報の獲得方法等に不満を抱く構造的要因が示される.個別に議論されてきた離職・転職・社会化研究を転職者の視点から捉え直すことが主張される.
著者
北村 智 中原 淳 荒木 淳子 坂本 篤郎
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.92-103, 2009-06-20 (Released:2022-08-20)
参考文献数
37

本研究ではPutnam(2000)の議論に基づいて組織における社会関係資本を結束型社会関係資本と橋渡し型社会関係資本に弁別した上で,組織における社会関係資本と業務経験を通した個人の能力向上の関係について階層線形モデルを用いて検討した.その結果から,業務経験を通した個人の能力向上について論じる上で,組織レベルの要因と個人レベルの要因の交互作用を検討する重要性を示した.
著者
須崎 有康 田沼 均 平野 聡 一杉 裕志 塚本 享治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第51回, no.ソフトウェア, pp.21-22, 1995-09-20

筆者らは文献[1]においてパーティショニングアルゴリズムを使った時分割処理方式を提案した。時分割処理方式の性能はシミュレータにより、投入された全タスクの処理時間、タスクの応答性、プロセッサ利用率などで従来のパーティショニングアルゴリズムより効率が良いことを示した。しかし、ここでの解析は主に全体性能の解析であり、投入される個々のタスクの動的な振舞いの解析は不十分であった。また、個々のタスクの解析が不十分のため、タスクの優先度を導入するための指標が立たなかった。このため筆者らは作成したシミュレータにアルゴリズムアニメーションの手法を適用し、時分割処理方式の動的な振舞いを解析した。ここではアルゴリズムの動作と共にグラフ表示を連動させることにより、動的に変化する振舞いの解析を容易にした。
著者
井原西鶴 著
出版者
米山堂
巻号頁・発行日
vol.巻3, 1941
著者
大川 孔明
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.133-151, 2020-08-01 (Released:2020-08-14)
参考文献数
22
被引用文献数
1

本稿では、文連接法(接続詞、指示詞、接続助詞、無形式)を指標に、クラスター分析を用いて平安鎌倉時代の文学作品を比較し、それらがどのような文体類型として位置づけられるのかを考察した。その結果、平安鎌倉時代の文学作品は、相対的に[1]接続助詞率が高い接続助詞型(『竹取物語』『源氏物語』など)、[2]接続詞率・指示詞率が高い接続詞指示詞型(『大鏡』『宇治拾遺物語』など)、[3]無形式率以外の数値が低い無形式型(『蜻蛉日記』『徒然草』など)に分けられることを明らかにした。また、和漢の対立と文連接法が文体的に関係していることを指摘し、さらには、典型的和文の文体的特徴が接続助詞に現れることから、典型的和文の実態の一端を明らかにした。
著者
水越 康介
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.33-42, 2008-03-20 (Released:2022-08-19)
参考文献数
62

本稿では,マーケティング論の視点から,特に消費行為に焦点を当てて格差の問題を考察する.消費行為は,格差を社会的に可視化することで階層の安定的な維持に寄与する.一方で,消費社会では消費行為のフラグメンテーションが進み,格差の社会的な不可視化が進む.しかし,それは格差が現実になくなるということを意味しない.むしろ,格差に対する議論の高まりの中で,見えない格差は不安を生み出し,格差を新たな形で作り出す契機ともなる.
著者
恩地 森一 道堯 浩二郎 堀池 典生
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.518-523, 2006 (Released:2007-02-21)
参考文献数
39
被引用文献数
1 1

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1951年12月26日, 1951-12-26

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1925年07月22日, 1925-07-22

3 0 0 0 OA 曹洞宗名鑑

著者
安藤嶺丸 編
出版者
壬子出版社
巻号頁・発行日
1916