著者
関戸 菜々子 姫野 諒太郎 早瀬 裕也 小谷 瑛輔
出版者
富山文学の会
雑誌
群峰
巻号頁・発行日
no.4, pp.122-142, 2019-03-03

1.実験の趣旨2.構想と準備の経緯2-1.実験の構想2-2.ナツヅタの探索と採集許諾確認2-3.第一予備実験ー代用品による最終工程シミュレーション2-4.実験実施時期の検討と準備2-5.第二予備実験ーナツヅタの樹液採取および糖度測定3.芋粥再現実験当日4.考察注
著者
内藤 翔平 入口 豊 井上 功一 中野 尊志 大西 史晃
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.11-24, 2013-02

本研究は,サッカー発祥の地であり,世界最高峰のプレミアリーグを有するイングランドの地域サッカークラブにおけるユース育成の実情を検証するため,内藤がスタッフとして所属したセミプロリーグレベルのクラブ(5部リーグ)「AFCウィンブルドン」に焦点を当て,そのクラブがどのように誕生し,地域に根付いてきたのか,また実際の運営はどのように行われているのかを明らかにし,特にそのユースチームの指導体制や運営実態を筆者自身の体験を交えながら明らかにすることによって,イングランドのサッカークラブにおけるユース育成の内情を実証的に検証することを目的とする。特に,本稿ではイングランドの全体的なサッカー構造を明らかにするために,関連する文献やサイトから,リーグ,カップ戦,サッカークラブ,ユース育成システムなどの概要を明らかにし,長い年月をかけて構築されてきた組織の全容を明らかにする。The purpose of this study is to make the actual conditions of the Youth Training System of Football Club in England clear through the experience of the AFC Wimbledon in Wimbledon. Especially, before examining the case study of the AFC Wimbledon, the present study is to examine an outline of youth football training system in England. The finding and discussions on the following topics are presented in this paper: 1. The Structure of the Football League in England (1) An Overview of the Football League in England (2) About the Lower Football League 2. The Youth Training System in England (1) A History of the Youth Training System (2) The Standard of the Football Academy
著者
東 義真
出版者
北九州市立大学
巻号頁・発行日
2012

本論文は、米国人映画作家ジョージ・ルーカス氏が原作、脚本、及び監督し制作した映画『スター・ウォーズ』(Star Wars)について、多角的なコンテクストで捉え、ルーカス監督の思想的局面に迫るものである。映画史における『スター・ウォーズ』の立ち位置を確認していく。そして特殊撮影技術(visual effects)による前人未到の世界観創造が縁の下の力持ちとなり、リアリティを持って表現される叙事詩テーマを解明する。そこには神話的伝統というコンテクストが意図的に盛り込まれていることを発見する。1980 年代という時代性の中で、アメリカ文化と日本・東洋文化(仏教や道教などを含む)とが合流するウエストコーストが生み出したカルチャーとしての『スター・ウォーズ』の世界的影響力というコンテクストを見る。さらに、20 世紀末の多元文化主義の勃興というグローバル・ムーブメントの中に於ける『スター・ウォーズ』の求心力を確認し、1960年代~1970年代の米国の政治的イベントとベトナム戦争の経緯から生じる社会変革の中で、表現者としてのルーカス監督の 思想がどのように時代への答えを出してゆくのか、を再確認し、『スター・ウォーズ』シリーズによってルーカス示すメッセージを、文化的融合の促進として捉 える。映画史のコンテクストとしては、初期ハリウッドのスタジオ確立そして弱体化という変遷から独立系の映画作家たちが登場し、ルーカスフィルム社も又その中から登場してきた事と、ルーカス映画の系譜を検証する。 ジョージ・ルーカスの制作する映画の特徴を、西部劇スタイルから登場する孤独なヒーロー像や、スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)に始まる現代SF 空想科学映画テーマと関連付けて述べる。アメリカ文化と東洋・日本文化のコンテクストを考えた時の『スター・ウォーズ』は、アメリカにおける超絶主義(Transcendentalism)の代表者の一人であるラルフ・ウォルド・エマソンが東洋思想的観点を主張したことと、自然と一体になるフォースの思想との関連性を軸に検証することができる。また『スター・ウォーズ』にはビジュアル面でも多くの東洋デザインが取り入れられていてルーカスの東洋思想への傾倒を補強している。こうした観点から映画を 検証していく。さらに、ルーカス監督自身の伝記と彼の映画作品との関連性から、作家のパーソナリティに迫り、作家ジョージ・ルーカスのライフワークとして位置づけられる2大シリーズ『スター・ウォーズ』と『インディ・ ジョーンズ』の中に見られる神話学・人類学の要素を、比較神話学者ジョゼフ・キャンベル(Joseph Campbell)の神話的伝統(神話的雛形と汎神論的な考え)と関連付けて述べる。本論文は、ヒューマノイド型生物や、異星人、または高度に発達したロボットが、様々な文化・習慣を持つ銀河世界で活躍するという映画を表現し、そこに多文明 共存の豊かな形を提示し、この世界を多元文化的に捉えることを肯定するジョージ・ルーカス氏が、映画芸術の中で象徴的な形として、複雑な文化的遺産と苦闘しながらも新しい形の共存社会の提示を決意したということを証明しようとしている。第1章では、序章として本論文の中心的テーマである『スター・ウォーズ』に伝統的神話が意図的に含められて制作された経緯を見る。ここでルーカスが未来の世代を荷う子供たちのために、映画『スター・ウォーズ』制作を決意したことを示す。第2章では、『スター・ウォーズ』が登場するまでのアメリカ映画史とアメリカン・ヒーロー像を検証し、ルーカス監督の人物像や育ちの背景の詳細と、『スター・ウォーズ』に描かれる東洋思想がさらに続編映画によって深いものとなっていき、単なる映画を超えて文化的現象となる時代とを関連付けて考える。第3章では、『スター・ウォーズ』にあるアメリカ文学的背景としての父を探す物語の部分を検証する。そして、サーガとして見たときに、この大河絵巻が改心の 物語をテーマにしているというヨーロッパ文学のコンテクスト上にあることを示す。同時に、その枠組を超えて汎神論的な多元文化主義を強く打ち出しグローバルな表現としてメッセージを提示していることを確認する。そのために、思想的に一貫している他のルーカス映画も検証する。第4章では、『スター・ウォーズ』の中に含まれた他の神話的雛形の抽出を、ジョゼフ・キャンベルの捉え方の中で検証する。ルーカスのキャンベルへの傾倒が、ルーカス自身の作風を汎神論的に、より多様で深いものとしたことを考察する。そして、ルーカスが次第に文化人類学的理解を深め文化多元主義を持論とし、多くの人類集団(人類学では人種という言葉を使用しない方向にある)共存の映像的メッセージを確立した、と結ぶ。
著者
藤野 清次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.6, pp.73-80, 2003-01-24

ベクトル解析において,記号∇はHamiltonの演算子またはナブラと呼ばれ,スカラー場とベクトル場を対応づけるベクトル微分演算子である,ことはよく知られている.しかし,一対何故ナブラと呼ばれるのか十分わかっていないように思われる.そこで,本研究では,ナブラの語源に溯りその後の歴史を辿りながら,記号∇とその呼び名ナブラが徐々に定着した経緯について述べる.As you know well, the symbol ∇ is called the Hamiltonian operator or "nabla" in the vector analysis. The symbol ∇ is significant differential operator which relates the scalar field to the vector field. In general, however, the etymological root of "nabla" is not known sufficiently. Therefore we make clear the etymology of symbol ∇ used for the gradient, and trace the history of the symbol form the viewpoint of linguitics.
著者
土井 健司
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.427-447, 2008-09-30

本稿では、「フィランスロピア」を手がかりに、最初の四世紀に見られるキリスト教批判について考察する。キリスト教を「人類憎悪」(ミサンスロピア)としたローマ社会の批判、中傷、迫害のなかで二世紀の弁証家ユスティノスはフィランスロピアの神ならびにその模倣としてキリスト者の道徳性を弁明する。また神の受肉を善から悪への変化と捉えて批判するケルソスに対して、三世紀のオリゲネスは神の善性をフィランスロピアと捉え、神は神(=フィランスロピア)であるから受肉したと反論する。さらに四世紀ユリアヌス帝は、キリスト教の興隆は貧者への愛(フィロプトキア=フィンラスロピア)の実践の故であるとキリスト教批判を展開した。そこでこのフィロプトキアについて大バシレイオスが建てた救貧施設に関するナジアンゾスのグレゴリオスの著作をもとに考察し、救貧の実践が「キリストの模倣」と捉えられることを確認する。キリスト教批判を通して、神のフィランスロピアとその模倣としてのキリスト者のフィランスロピアというものが迫害、受肉、救貧において展開し、これらが神学的にも実践的にもキリスト教形成の一翼を担っていたのである。
著者
谷口 泰司
出版者
近畿医療福祉大学
雑誌
近畿福祉大学紀要 (ISSN:13461672)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.145-158, 2007-12-15

Supporting Independence to Persons with Disabilities Law, wholly implemented in October2006, is exerting a serious influence on daily life of Persons with Disabilities. Especially, two influences must not be neglected. There are "a problem of a supportingterm artificially established by law", and "a problem of a revenue source". And now, allof many problems including there two are more serious for community life of not onlypersons with disabilities, but also all citizens. To solve these problems, informal resources in each community are indispensable inaddition to formal support. But community welfare in Japan is faced with a shortage of innerregulation principle to drive forward. An Independence Support Conference to Persons with Disabilities, althought it is holdingremarkable difference of municipalities' temperature as of today, will be a bridgehead to finda way out of these difficulies. Various approaches by this Conference will be most effecive to break down a feeling of ablockade in welfare for persons with disabilities, and to aim at subimation to communitywelfare in a true meaning.
著者
後藤 重巳
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.38, pp.1-12, 1997-01

岡藩と情報収集の機能 幕末江戸・京都事情の概要 豊後筋への京都情報 京都情報の内容と情報源 後藤碩田・龍之進・石友と伊藤樵渓 龍之進の情報源 「別系」情報
著者
伊藤 資浩 宮崎 由樹 河原 純一郎
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

外見や社会的地位だけでなく名前そのものが対人評価に影響することがある。例えば,名前の魅力や流暢性の高さが付加価値となり,社会的な評価場面において好意的な印象が形成される。本研究では,名前の奇抜さが見た目の社会性,特にリーダーシップ性に及ぼす影響を検証した。具体的に,名前の奇抜さ(奇抜な名前・一般的な名前)と元々の見た目のリーダーシップ性の程度(低群・中群・高群)を実験要因として,被験者は呈示される若年者の顔画像と名前から見た目のリーダーシップ性の程度を評価した。その結果,元々の見た目のリーダーシップ性の程度に関わらず,一般的な名前に比べて奇抜な名前が呈示されたとき,リーダーシップ性は低く評価された。またこの効果は,高齢者の顔画像が呈示されたとき強く生じた。これらの結果は,近年のいわゆるキラキラネームは社会性評価において付加価値とならず,外見に関わらず非好意的な印象を生むことを反映している。