著者
本堂 毅 平田 光司 関根 勉 米村 滋人 尾内 隆之 笠 潤平 辻内 琢也 吉澤 剛 渡辺 千原 小林 傳司 鈴木 舞 纐纈 一起 水野 紀子 中島 貴子 中原 太郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

科学技術の専門的知識には,程度の差はあれ,様々な不確実性が避けられない.また,社会の中で科学技術の知識を用いる際にどのような科学的知識が必要かは価値判断と不可欠であるため科学自体では定まらない.このような「科学的知識の不定性」を直視し,不定性の様々な性質を踏まえた上で,より的確な判断を私たちが主体的に下すための条件を考察し,科学的知識に伴う不定性の性質・類型を明らかにするとともに,その成果を書籍にまとめた(2017年度に出版予定).

24 0 0 0 OA 一般演題(口演)

出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.187-252, 2015-06-25 (Released:2015-07-20)
著者
篠崎 俊子 増井 絢子
出版者
福岡女子大学
雑誌
福岡女子大学家政学部紀要 (ISSN:02883953)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.71-97, 1989-01-25
被引用文献数
1

1.内装生理用品(タンポン)の18歳齢使用状況の, 昭和56年度から60年度の5年間は, 「使用している者」4.3%, 「時々使用している・ナプキンと併用している者」13.8%, 「使用したことがあるがやめた者」8.2%, 「1度も使用したことがない者」73.7%である。使用している者と併用している者も含めて5.5人に1人の割合である。特にタンポンのみを常用している者は, 25〜26人に1人の割合で, タンポン使用者は以外に少ない結果となっている。2.タンポンの使用者を, 真鍋他調査の中学・高校生と本調査を比較した場合, 中学より高校生, 高校より大学生になるに従って増加率が高く, 高校生は中学生の2倍, 大学生は中学生の3倍の高比率である。3.タンポン使用の動機としては, 便利だと思った者約6割, 人にすすめられたが約3割であり, 友人からの影響が大きいことが示された。4.タンポン使用者(A群), 時々使用している者(B群), 使用したことがあるがやめた者(C群)の群別比較をみると, 「人にすすめられた」は, A群約4割で, B群, C群より1割増である。「好奇心」では, A群よりB群, C群の方に2.5割程度多い。「便利だと思った」は, 3群とも約5〜6割である。5.タンポンを初めて使用した年齢を学齢期でみると, 小学6年0.2%, 中学期16.9%, 高校期71.5%, 大学1年11.3%である。初使用の時期は高校期の頃で, 中学期から高校期にかけて急勾配で増加している。群別では, 各群とも「高校期」で共通しているが, A群は低年齢時からタンポン使用を始めている。6.タンポンを抵抗なく使用できるまでの期間では, 使用しはじめて2カ月経過の者約6割弱, 6カ月〜1年約8割弱である。群別の顕著な特徴として, A群は初回から約半数の者が慣れ, 6カ月以上から1年で抵抗なく使用している。C群は, 約半数の者が抵抗なく使用するのに, 6カ月から1年以上を要し, その結果タンポン使用をやめている。7.タンポン初使用の際, 使用方法を知っていた者97.8%, 知らなかった者2.2%である。使用方法は, 商品の説明書, 次いで友人から知識を得ている。知識についての群差間はほとんどみられなかった。8.1日のタンポン使用回数は, 3〜5回取りかえている者が多い。顕著な例として, A群は使用回数が多い傾向を示し, 3〜6回約9割である。B群においてはA群よりも1回少ない傾向を示し, 回数不定とみられる者が表われている。9.タンポンを使用したことがあるがやめた者の理由としては, 「異物感・なじめぬ・合わぬ」「健康上悪い・不衛生」次に「痛い」である。つづいて「不快」「使用がむずかしい」「心理的抵抗感」などがあげられる。10.タンポンを1度も使用したことがない者の理由は, 4人に3人が「心理的抵抗感がある」と答え, 次に「弊害があると教えられた」である。11.タンポンを知った動機としては, 「テレビ・ラジオの宣伝」が全体の5割で, 2人に1人の割合である。次に「書籍・雑誌」および「友人」からの情報となっている。タンポンを知った動機の全体的な傾向として, 書籍, 雑誌, 友人からの影響が減少している。情報源として特に, テレビ・ラジオの宣伝および先生, 母親, スライドや映画などの教育面の方に移行していることが顕著である。12.タンポン使用経験者の感想〈良いイメージ〉は, 「活動しやすい」約5割以上で2人に1人, 「スポーツ・入浴・水泳も心配なくできる」と「使用感がない」は約4割で, 次に「もれやずれを心配しなくてもよい」「取りかえ回数が少なくてよい」「下着の汚れが少ない」が約3割前後で, 3人に1人である。次いで「月経のわずらわしさから解放される」「携帯に便利である」などである。13.〈悪いイメージ〉としては, 「量の多い時そとへもれるおそれがある」3割以上で, 3人に1人がそのように考えている。次に「挿入時に苦痛を感じる」約2.5割で4人に1人, 「取り出す時に苦痛を感じる」「取りかえ用のヒモが気になる」「手が汚れるので嫌だ」「挿入の姿勢がむずかしい」「異物感があり不快である」は約1.5割〜2割である。14.タンポン使用に対する今後の考え方として, 「使用したいと思う」「必要であれば使いたい」などの積極派は約3割, これに対して「使用したいと思わない」「未婚の間は使用しない」が7割以上と否定的である。15.タンポンの使用に対する現在と将来の考え方の動向をみると, 肯定的な考え方は現在17.8%, 将来28.4%で約1割増である。否定的な考え方は現在82.2%, 将来70.9%と約1割減である。今後の動向としては, 「タンポン使用」の方向へむかう兆しがある。

24 0 0 0 OA 余暇生活の研究

著者
大阪市社会部調査課 編
出版者
弘文堂
巻号頁・発行日
1923
著者
町田如山 著
出版者
堀田航盛館
巻号頁・発行日
1914
著者
国際日本文化研究センター 資料課資料利用係
出版者
国際日本文化研究センター
巻号頁・発行日
2018-10-01

日本には27000以上の泉源と3000を超える温泉地があります。 古来より人々は温泉を求め旅をしました。 そのため、地図・旅行案内・絵葉書が多く作られてきました。 今回は有名な3つの温泉を取り上げました。豊臣秀吉に愛された有馬温泉(兵庫)。 『古事記』において、軽太子の流刑先として日本の文献で初めて記された道後温泉(愛媛)。 家康によって幕府直轄領となり、その後も文豪や著名人に愛される熱海温泉(静岡)。 普段はなかなか目に触れない資料なのでぜひご覧ください。

24 0 0 0 OA 明治の海軍物語

著者
中島武 著
出版者
三友社
巻号頁・発行日
1938
著者
筒井 大祐
出版者
佛教大学総合研究所
雑誌
仏教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-13, 2018-03

京都府八幡市男山に鎮座する石清水八幡宮には、古文書や古典籍が数多く伝来しており、それらは石清水八幡宮古文書として、国の重要文化財に登録されている。その古典籍の中に、昭和二十二年の社務所の火災で焼失したとされる『八幡宮寺巡拝記』の現存を確認した。そこで本稿では、その『八幡宮寺巡拝記』の書誌調査と、諸本との比較を行い、石清水八幡宮本が諸本の内、最善本であると結論付けた。また『八幡宮寺巡拝記』は、『八幡愚童訓』などの八幡縁起と関連するとともに、八幡神(八幡大菩薩)という、神仏の霊験や信仰を主題とした説話集でもあるため、中世文学史における『八幡宮寺巡拝記』の文学史的意義も確認した。『八幡宮寺巡拝記』『八幡愚童訓』八幡信仰八幡縁起中世説話集
著者
国際日本文化研究センター 資料課資料利用係
出版者
国際日本文化研究センター
巻号頁・発行日
2018-05-21

京都東部に位置する岡崎。美術館・図書館・動物園・平安神宮など、さまざまな文化施設や観光名所があり、いつも賑わいを見せています。1895(明治28)年の第4回内国勧業博覧会以来、徐々に開発が進んで現在の形へと近づいていきます。古地図と絵はがきでその歴史をたどります。
出版者
思文閣出版
巻号頁・発行日
1997

まえがき / 山田 慶兒, 栗山 茂久 序論に代えて 日本医学事始 : 予告の書としての『医心方』 / 山田 慶兒 I 病の中の歴史 肩こり考 / 栗山 茂久 はじめに 1 痃癖 2 滞りの病理学 3 揉まれる凝り 4 身体感と時間感 疝気と江戸時代のひとびとの身体経験 / 白杉 悦雄 はじめに 1 医学理論のなかの疝気 2 経験された疝気 3 信仰と身体観 おわりに 狐憑きの心性史 / 昼田 源四郎 はじめに 1 憑依するものの時代的変遷 2 憑依の形態 3 憑依の両義性 4 憑依がはたした機能 5 狐憑きの今後 おわりに II 日本の医学へ 劉医方という誤解 : 江戸前期医学史をとらえるための一視点 / 石田 秀実 はじめに 1 富士川游による日本中世医学史の枠組 2 劉医方とは何だったのか 3 饗庭東庵学派の系譜 4 饗庭東庵学派の医学を窺う資料 結論 三帰と道三 : 曲直瀬流医学の形成 / 桜井 謙介 はじめに 1 三帰の能毒 2 三喜と三帰 3 考察 後藤艮山の医学について / 梁 嵘 1 艮山医学の枠組 2 艮山の医学の歴史的背景 3 艮山の医学革新と残した考え 目医師達の秘伝書と流派 / 奥沢 康正 1 眼科秘伝書の概略 2 1500年代の眼科秘伝書の特徴 3 手術器械図譜を記載した秘伝書・眼科書の特徴 むすび III 四海を超えて 「紅毛流外科」の誕生について / ヴォルフガング・ミヒェル はじめに 1 「魂には祈りを、身体には薬を」――西洋医学との最初の出会い 2 衰退の後 3 隔離と接近 4 カスパル・シャムベルゲルとカスパル流外科 5 シャムベルゲル以降 結び 近世前期朝鮮医薬の受容と対馬藩 : 医学書・薬種・医師について / 田代 和生 はじめに 1 医学書 2 薬種 3 医師 結び 江戸期渡来の中国医書とその和刻 / 真柳 誠 はじめに 1 渡来中国医書の検討 2 和刻中国医書の検討 3 中国医書の渡来と和刻の比較検討 4 渡来中国医書の伝承と逆伝 まとめ IV 診ることと癒すこと 初期腹診書の性格 / 廖 育群 1 初期腹診書のテキスト 2 各書の構造と特徴 3 討論 看護人の系譜 / 新村 拓 はじめに 1 小石川養生所の「看病人」 2 長崎養生所の「看病人」 3 病院の「看頭」 4 看病・看護・介抱・付添の関係図式 プラセボの日本受容 : Placeboはのりと薬だ / 津谷 喜一郎 はじめに : プラセボにたいする否定的な見方 1 Placebo=偽薬が日本で引き起こしている問題――インフォームド・コンセント取得において 2 プラセボにかんする研究略史 3 日本におけるplaceboのコンセプトと用語の導入 4 東洋の医学の歴史から見ると おわりに V 体内の風景 17、18世紀の日本人の身体観 / 酒井 シヅ はじめに 1 日本古来の身体観 2 和漢書の人体内景図 3 江戸初期の身体観 4 17世紀の西洋医学の影響 5 紅毛外科書の身体観 6 西洋解剖書の翻訳 7 山脇東洋の観蔵 8 『解体新書』の影響 結語 医学において古学とはなんであったか : 山脇東洋の解剖学と職業および学問としての医の自立 / 山田 慶兒 1 山脇東洋の医学史上の位置 2 人体解剖の動機 3 復古主義と徂徠学 4 『周礼』と医学の理念 5 周漢の遺法と張仲景 6 医学理論への批判 7 医学の実践の道 8 九藏説と観藏 9 職業および学問としての医学 人体内景図の脂曼・脂膜について / 高島 文一 はじめに 1 中国の人体解剖図 2 解剖図の中の脂曼・脂膜 3 東洋における膵臓の認識 4 近世解剖図の脾胃膵の位置 5 中国の内景図で脂曼・脂膜の記載の無いものについて むすび 江戸時代 : 解剖の事跡とその反響 / 杉立 義一 1 東洋観蔵の意義 2 江戸時代における解剖の事跡と反響 VI もうひとつの医学 日本密教医学と薬物学 / 二本柳 賢司 1 密教事相としての五宝・五薬・五香 2 五薬各種の医学的分析 3 五香の薬学的分析 4 密教医学と丹薬 5 外丹方と内丹法の関係 6 内外護摩法と内外丹方の関係 西チベット、ラダックにおける病いと治療 / 山田 孝子 はじめに 1 アムチam-chiの医学 2 村人にとっての病い 3 村人の信仰と病い 4 病者を治療者として社会化できる疾病観 おわりに ふたつの「預言者の医術」 / 三木 亘 はじめに 1 「預言者の医術」とは? 2 イスラム法というもの 3 伝承の性格 4 ふたつの「預言者の医術」 『斉民要術』のなかの家畜の病 / 小林 清市 はじめに 1 家畜の病をめぐる状況 2 『斉民要術』のなかの家畜の病むすびにかえて 執筆者紹介
著者
吉馴 明子
出版者
明治学院大学キリスト教研究所
雑誌
明治学院大学キリスト教研究所紀要 (ISSN:09103082)
巻号頁・発行日
no.48, pp.309-335, 2016-02

【論文/Articles】
著者
池端 昭夫 吉田 慎也 肖 鋒
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集 第62回理論応用力学講演会
巻号頁・発行日
pp.56, 2013 (Released:2013-03-26)

TOTOでの衛生陶器商品の開発を目的とし、高精細な三次元気液二相流体シミュレーションのためのナビエ・ストークス方程式解法を導き出した。ナビエ・ストークス方程式はフラクショナル・ステップ法により、移流方程式と非移流方程式に分解される。さらに流体率のための移流方程式は精度よく計算される必要がある。全ての移流方程式は、我々が提案するマルチ・モーメント・有限体積法「UTI-VSIAM3」により計算され、またUTI-VSIAM3によって計算された流体率の移流方程式で生じた数値拡散は、我々が提案している「STAA法」により補正される。これらの計算手法は簡潔であるため、我々のシミュレーションプログラムは「TSUBAME」とよばれる東京工業大学のGPGPUスーパーコンピュータに適用して高い計算効率を達成した。