著者
柳原 正明
出版者
東京大学 工学系研究科航空宇宙工学専攻
巻号頁・発行日
2007-03-16

報告番号: 乙16756 ; 学位授与年月日: 2007-03-16 ; 学位の種別: 論文博士 ; 学位の種類: 博士(工学) ; 学位記番号: 第16756号 ; 研究科・専攻: 工学系研究科航空宇宙工学専攻
著者
阿部 晋吾 高木 修
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.258-266, 2007

This study used two scenarios to examine how a perpetrator's degree of responsibility and the magnitude of damage caused influence their cognitive and behavioral responses to an expression of anger by their victim. The results show that when the magnitude of damage and perpetrator's degree of responsibility were low, the expression of anger was viewed as being less justifiable, motivated by self interest rather than social concern, and socially inappropriate. It is suggested that these influences can lead to a perpetrator becoming more defiant and less willing to accept responsibility for his/her actions.
著者
西田 佐知子 西田 隆義 高倉 耕一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-10-20

植物には、気温や地質条件などでは説明できない不可解な分布様式を示すものがある。このような分布は、繁殖干渉という、繁殖過程で他種(とくに生殖機構が似ている近縁種)が悪影響を与える現象で説明できる可能性がある。そこで本研究では主にフウロソウ属植物などを用い、繁殖干渉が植物の分布に及ぼす影響について調査と解析を行った。その結果、フウロソウ属の中でも繁殖干渉が見られること、それが近縁種の棲み分けなどに関わっている可能性があることを確認した。

3 0 0 0 OA 航空法規集

著者
航空局 監修
出版者
大日本飛行協会
巻号頁・発行日
1943
著者
江川 斉宏 井上 治久
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1020-1022, 2013-11-01 (Released:2013-11-29)
参考文献数
7
被引用文献数
2 3

われわれは,transactive response DNA binding protein 43 kDa(TDP-43)遺伝子変異を有する家族性筋萎縮性側索硬化症(familial amyotrophic lateral sclerosis; FALS)患者由来の人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell; iPS細胞)を樹立し,それらから分化誘導した運動ニューロンをもちいてALSの病態解析をおこなった.FALS由来iPS細胞の運動ニューロン分化能は正常であり,神経細胞へ分化後,TDP-43タンパク質は生化学的に不溶性を獲得していた.純化したFALS運動ニューロンでは,神経細胞骨格関連の遺伝子が低下し,神経突起が短縮していた.さらに,酸化ストレスに対する脆弱性をみとめ,アナカルジン酸投与によりこれらの表現型は改善した.iPS細胞由来の運動ニューロンをもちいて,ALSの新規治療薬シーズの発見が期待できる.
著者
中原 健志 佐藤 美紀子 紫合 治 並木 美太郎
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2015-OS-134, no.21, pp.1-8, 2015-07-28

近年,分散処理の利用場面が増えつつあるが,多くの分散処理系では専用のプログラムを書く必要があり,プログラム変更の手間が大きい.本稿では既存のコマンドを分散して実行する分散シェルについて述べる.本シェルではデータの分割,合成とネットワークを介して利用可能なパイプの機能を追加し,コマンドをネットワークで繋がっている複数台の計算機で分散実行することでプログラムを改変せず手軽に分散処理を実現することを検討した.コマンドの分散実行については,各種の位置透過性が必要であるが,これらを分散向け OS である Plan9[1] の分散透過性を用いることでシェルに実現する.
著者
小野 尚明 高畑 瑠璃 坂部 中 押野 結花
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.135-137, 2013-03-13

プロジェクトを進めていく過程では日々様々な不測の問題が発生しており,プロジェクトメンバはそれら問題に対して優先度を付け都度対応していかなければならない.一方で対策に用いることのできる人的,時間的,金銭的資源には制約があることが多く,特に経験知が少ない若手においては解決できない問題に直面することが往々にしてある.本稿では,すごろくを利用した経験知を共有する手法を提案するとともに,その効果を検証した.
著者
逓信報告社 編
出版者
逓信報告社
巻号頁・発行日
1943

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1890年08月18日, 1890-08-18
著者
パン ティ ビン 神谷 浩夫 朴 順湖
出版者
地理科学学会
雑誌
地理科学 (ISSN:02864886)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.69-94, 2013-05-28

近年,結婚のために韓国に移住するベトナム人女性が急増している。ベトナム人女性結婚移民者の渡韓が母国の家族の経済状況を改善したことは,すでにベトナムにおける多くの研究で明らかにされている。しかしながら,ベトナム人女性結婚移民者自身の韓国での経済状況に関する研究は少ない。そこで本稿では韓国在住のベトナム人花嫁の経済状況に関する調査をおこなった。最初にベトナムと韓国の間の結婚移動の実態を明らかにし,次いで韓国での豊かな生活に対するベトナム人花嫁の期待と実際の彼女たちの韓国での生活の違いを明らかにする。渡韓以前,ベトナム人女性結婚移民者は自分自身の経済状況を改善し,また母国の家族を支えるためにも韓国で豊かな経済状況を獲得することを期待している。しかしながら,彼女たちが結婚した韓国人の夫の多くは社会-経済的に韓国社会の最下層の階級に属しているため,ほとんどのベトナム人女性結婚移民者は渡韓後に経済的な困難に直面していることが明らかとなった。最後に,ベトナム人女性結婚移民者自身が韓国における自分たちの経済状況をどのように評価しているのかを分析した。彼女たちの声からは,期待したほど母国の家族に送金できないため,多くのベトナム人女性結婚移民者が韓国での経済状況に失望していることが明らかとなった。韓国におけるベトナム人女性結婚移民者の経済状況の改善と結婚生活の安定には,夫の一定の所得水準に加えて,彼女たちの語学力の向上と適切な就業機会が必要であると考えられる。
著者
坂倉 真衣
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

平成26年度は、1)The Contextual Model of Leaning(学びの文脈モデル)(Falk & Dierking 2005)を再考することと「出会い(encountecing)」という観点を用いてインフォーマルな学習環境におけるユーザー(利用者、来館者)の「体験」を共通に捉えることのできる枠組み、方法論を確立、2)1)で確立した枠組み、方法論を用いた博物館、公民館における利用者の「学び」データの収集(行動観察、発話採集)、整理、3)1)~2)および平成25年度に実施した公民館と博物館それぞれで行われてきた「学び」の体系化(文献調査)によって得られた成果を元に開発した3件の学習プログラムの試行、検証を行った。その結果、1)平成25、26年度と引き続き問い、多面的に検討してきたインフォーマルな学習環境(博物館•公民館)における「体験」(ひいては「学び」)を捉えることのできる枠組み、方法論を確立でき、2)博物館においてよく見られる典型的なパタン(他にもいくつかのパタンが見出されている)において、「出会い」(とくに「出会いの幅」)を理解するための4つの観点(“引き出される”“ぶつかる”“つなげられる”“浮かび上がる”)および「体験」を捉える上で重要となる「出会い方」という概念を得、(1)で再考したモデルを「出会いを起点とした文脈モデル」として提示した。さらに、(3)「出会いを起点とした文脈モデル」によって開発した公民館•博物館をはじめとするインフォーマルな学習環境での学習プログラムの内実を明らかにし、その現場に関わる研究者であり実践者であるという「関わり手」としてよりよい実践へとつなげる新たな研究サイクルを確立しつつある。現在、主要な学会誌へ論文投稿の準備段階にあり、今後さらに事例研究の精緻化と論文化を進めていく予定である。