著者
Schug Joanna Yuki Masaki Maddux William W.
出版者
Sage Publications
雑誌
Psychological Science (ISSN:09567976)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.1471-1478, 2010-10
被引用文献数
194

The current research proposes a novel explanation for previously demonstrated findings that East Asians disclose less personal information to others than do Westerners. We propose that both between- and within-culture differences in self-disclosure toward close friends may be explained by the construct of "relational mobility" - the general degree to which individuals in the society have the opportunities to form new and terminate old relationships. In Study 1, we found that cross-cultural differences (Japan vs. U.S.) in self-disclosure toward a close friend were mediated by individuals' perceptions of relational mobility. In Study 2, two separate measures of relational mobility predicted self-disclosure within a single culture (Japan), and this relationship was mediated by the motivation to strengthen interpersonal relationships. We conclude that societies and social contexts high in relational mobility (where relationships can be formed and dissolved relatively easily) produce stronger incentives for self-disclosure as a social commitment device.
著者
小林 文明 千葉 修 松村 哲
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.19-34, 1997-01-31
参考文献数
22
被引用文献数
12

1994年10月4日17時すぎ,土佐湾海上で5本の竜巻が連続して発生した.数多くの画像データと竜巻近傍の自記紙やレーダーエコーデータにより,これらの竜巻の形態と構造を解析した.5本の竜巻の発生から消滅までは1時間の連続した現象であった.漏斗雲が地上まで達した4本の竜巻のライフタイムは約20分,竜巻の強さはFスケールでF0と推定された.竜巻渦はすべて時計回り(高気圧性)の回転であり,漏斗雲の形状,直径の顕著な時間変化を示さないまま3〜6km/hの移動速度で北上した.土佐湾竜巻の発生メカニズムは,直接的にはメソγスケール(数km)のシアーライン上の初期の渦が積乱雲発生時の上昇気流とカップリングして生じたと考えられたさらに,メソβスケール(土佐湾のスケール)の地形,性の収束が積雲を発生させた点で重要であった.土佐湾竜巻はスケールの異なる2つの条件下で発生した,海上竜巻であると結論づけられた.
著者
藤田 義嗣 大野 仁 酒本 貞昭 和田 瑞隆 花岡 雅秀
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.723-727, 2009-09-28
被引用文献数
1

症例は58歳,男性.51歳時,糖尿病を指摘され内服加療を開始,54歳時,糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析導入.2008年5月初旬,陰茎先端の疼痛,潰瘍を生じ,徐々に症状増悪,虚血性変化の進行を認めたため同年7月9日当科紹介入院.入院時,陰茎に強い疼痛,圧痛を認め,潰瘍を形成した亀頭部は黒色に変化していた.疼痛,虚血性変化が強度であり保存的治療が困難と判断し,陰茎壊死の診断で同年7月17日陰茎部分切断術を施行した.術後,創哆開,感染を生じたがデブリードマン処置により治癒し,疼痛は消失した.病理所見にて悪性所見は認めず,血流障害による陰茎壊死および二次感染と診断した.糖尿病透析患者では下肢領域に壊死が好発するが,陰茎に壊死が発生することはまれで本邦では18例の報告があるに過ぎない.
著者
関 喜史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

SNSの登場によってウェブ上のコンテンツはアクセスされるだけでなく共有される様になった.最近ではSNSに共有されることを狙ったバイラルメディアとよばれるウェブメディアも登場し,その重要性はさらに高まっている.本研究ではニュースアプリのユーザ行動を分析することにより,ユーザがどのようにコンテンツを消費し共有するに至っているのかを明らかにすることを目指す.
著者
岡本 拓司
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.525-530, 2000-07-05
被引用文献数
1

1949年の湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞は,敗戦後で占領下にあった日本に大きな希望をもたらした.これは日本人として初めての受賞であったが,実は1949年以前にも,被推薦者・推薦者などとして,何人かの日本人がノーベル物理学賞とかかわりをもっている.50年を経て,今年はじめには1949年のノーベル賞の選考資料が公開されたが,それ以前の年の選考資料と併せてこれを分析することにより,日本の物理学が国際的評価の対象となるまでの過程の一断面を描くことが可能になる.
著者
景山致恭,戸松昌訓,井山能知//編
出版者
尾張屋清七
巻号頁・発行日
vol.目黒白金辺図, 1849
著者
安野 彰
出版者
文化女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

平成18年度は、宝塚新温泉を模倣したと伝えられている地方の遊園地の調査を中心に行った。事前に関連資料を収集するとともに、現地へ赴き、絵葉書やリーフレット類を含む、現地に残る資料の渉猟、地域の史家や当時を記憶する関係者(利用者、経営者の家族など)からの聞き取りを行うなどした。とくに、小林一三を介するなど直接的に宝塚新温泉の影響を受けている別府の旧ケーブル遊園(現ワンダー・ラクテンチ)と鶴見園(閉園)、また、大規模に開発された花巻温泉遊園地(現花巻温泉株式会社)に関しては、開設当初からの資料を含む多くの情報を得られ、各施設の設備や催し物の変遷、利用者の様子を知ることができた。そして、これら施設には、宝塚新温泉に類似する部分を備えつつも、後発でありながら、旧来の遊園地に見られる遊興的な部分や物見遊山の場としての側面を強く維持していくという両義性を確認できた。こうしたことから、翻って、宝塚新温泉が創造し、次第に洗練させた空間の先鋭性を史的に位置づけられた。なお、花巻温泉遊園地については、その地方の文化的な拠点として、当時の都市近郊に見出された様々な空間(郊外住宅、行楽地、迎賓の場、自然との共生の場・・)が、結果として同一の敷地内に重ねあわされていたことが分かり、都市文化史上、極めて重要な事例と捉えることができた。また、本年度になってから新規に集めた資料とこれまでに集めたものを整理し、分析を行った。宝塚新温泉も開設当初は、同時代の他の遊園地と同様に遊興的な部分が少なくなく、徐々に健全性を強く意識して学園的な遊園地を目指したが、そうしたことをより正確に跡付けることができた。そして戦後の新温泉も、そうしたコンセプトを引き継ぎ、科学や学術に関わる活動やイベントを展開することを通して隆盛していた様子等を見ることができた。
著者
富岡 詔子
出版者
三輪書店
雑誌
作業療法ジャーナル (ISSN:09151354)
巻号頁・発行日
vol.23, no.9, pp.p664-672, 1989-09
被引用文献数
1