著者
金子 周司 大武 博
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.473-479, 2010 (Released:2010-12-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

生命科学領域の研究報告で用いられる英語,日本語の専門用語を各々10万語規模で収集して対訳づけを行い,類義語と階層構造の整理を行った対訳シソーラスを完成させた。続いてこれを利用して,テキスト中での特徴的な用語の共起頻度に基づく関連性を求めることで専門知識の検索に有用な連想検索を試作し,これらをWeb辞書として公開した。また,新たに読解支援ツールとして複合語に対応したマウスオーバー辞書を開発,公開した。さらに,医療文書からの知識発見に資することを目的として,米国FDAが公開する有害事象データベースから医薬品名の名前解決に取り組んだ。これらの試みについて紹介する。
著者
斎藤 秀俊
出版者
日本高専学会
雑誌
日本高専学会誌 : journal of the Japan Association for College of Technology (ISSN:18845444)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.57-60, 2011-10-31

最近,わが国のほとんどがニンジンになっています.ニンジンが自分で自分を美味しいと叫んでいるのですが,皆が皆ニンジンだから叫んでも誰も聞いてくれません.それは当然で,普通は自分で自分をどう味わったらよいかわからないし,食べてないから美味しさなどわかっていないことをお互いが知っているのです.こういうときには,八百屋が「このニンジンは甘みがあるよ」とか,シェフが「こう煮ると口の中でとろけるよ」とか,調教師が「目の前につるせば,馬が走る」などのように,宣伝してくれる人がいなければだめなのです.筆者は昭和58年東京工業高等専門学校電気工学科卒で長岡技術科学大学に進学しました.平成22年度から国立高等専門学校機構の監事を拝命し,全国の高専を回っています.高専とともに人生を歩んでいるようなものです.本稿にて,監事として味わった美味しさの一端を八百屋的に紹介しますので,高専のどのような所を伸ばしていけばよいのかといった,将来戦略を立案する際の参考に利用されることがあれば幸いです.
著者
二田水 嘉彦 白石 照美
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.56, pp.338-339, 2009-06-20

Dormitories were the indispensable facilities which supported the student who didn't have economical leeway before. But, free life was liked, and the students that it wanted to live in the dormitory decreased. On the other hand, a university is searching for a method with the new dormitory which reacts to the decline of the student's communication ability and increase in the overseas students. The proposal of this research divides the function of the dormitory into some, and it is to dot the vacancies of the town. Association with the local people becomes active with the student by opening that part to the local people. As this result, students can acquire communication ability, and the town can get effect on an economy and vitality from the students.
著者
芳賀 彰子
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.293-302, 2010-04-01

発達障害は,遺伝要因と環境要因が相互にかかわりあい発現する多因子疾患ととらえられている.近年は発達障害の発現に負の養育環境とのかかわりが注目されている.負の養育環境要因には,母親の妊娠中の飲酒/喫煙,妊娠/出産後のうつ,不適切なしつけと虐待行動,家族機能不全などがある.シンポジウムでは,知的に正常な発達障害がある母親を対象に心身医療が発達障害治療に果たす役割について母子臨床の視点から考察した.発達障害児を養育中で知的に正常な発達障害がある母親の養育環境は,妊娠中より続くうつ状態,心身症と不安/気分障害の併存,物質使用障害,夫婦間葛藤,虐待行動が,発達障害のない母親に比べ有意にみられた.発達障害がある母親の心身医療へのニーズは高い.発達障害児/者のよりよい未来に向け,負の養育環境の世代間伝達を防ぐために,心身医療が発達障害治療に果たす役割は大きい.
著者
加藤 康子 三宅 興子 高岡 厚子
出版者
梅花女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

近年、絵本研究は進んだが、国際比較研究は未だ十分とは言えない。そこで、「狐」「イソップ寓話」という観点から、日本、イギリス、フランスの絵本を比較研究した。まず、各国のイソップ寓話受容と絵本化の流れを確認し、狐が中心となっている話をめぐって、挿絵や絵本作品を収集し、比較分析を行った。結果、イソップ寓話の受容は、各国の文化事情を反映して異なっていることが分かった。日本では、外国からの文化導入に特徴が見出される。このように、三ヶ国の挿絵や絵本には、その国情、文化、画家の個性が色濃く反映していることを確認した。
著者
中野 明
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.434, pp.177-180, 2003-05-26

まずはドラッグ技から/必殺割り込みの術/行と列を一発入れ替え/トリは圧縮コピペで
著者
齋藤 俊行
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.310-317, 2011-07-30
被引用文献数
1

長崎大学は福島県の要請を受け,福島第一原発の北側20〜30km圏域に位置する人口約7万の南相馬市において在宅の自力移動困難者および避難所住民を対象に,歯科医療・口腔ケアを行った.同地域は原発事故により自主避難,屋内退避区域に指定され,医療・介護従事者を含む70%以上の住民が避難したが,多くの高齢者・障がい者は残っていた.市町村が収集した159人の自力移動困難者のリストをもとに,2011年4月4〜9日,医師・看護師・行政からなる6チームが高齢者や自立度の低い者から巡回診療を始めた.巡回時に口腔内観察と歯科医療・口腔ケアニーズ調査票への記入を依頼し,それをもとに必要性の高い者や自立度の低い高齢者・障がい者から,歯科医師と歯科衛生士のチームが翌日訪問し,応急処置と口腔ケアを行った.巡回以外では圏域内の避難所を訪問したが,自ら症状を訴え治療を希望する者は少なく,自立度の低いと思われる高齢者等を中心に積極的に声かけを行い介入,口腔内を診査し口腔ケアと応急処置を行った.6日間で87人(在宅15人,62〜93歳,避難所72人,1.6〜93歳)に口腔ケアや応急処置を,また複雑な治療が必要な者には再開し始めた歯科医院への紹介を行った.在宅,避難所いずれにおいてもプラークが多量に堆積した者が多く,ほとんどの者に義歯の清掃を含む口腔ケアを実施した.行政や自衛隊の協力のもとに,医療巡回チーム→歯科医療巡回チーム→歯科医院とつなげることで効率の良い支援が実施できることがわかった.
著者
菅瀬 和弘 横井 茂樹 西尾 吉男
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-8, 2011-11-03

本論文では、Facebookの機能を利用したスマートフォンアプリの開発を行い、実際に地域を訪問している人々が地域の案内情報を閲覧でき、更に写真やコメント等のデータの共有が可能な手法を提案する為に、スマートフォンとFacebook、および地域紹介を行うWebサイトを連携したコミュニケーションシステムを試作する。このシステムを提案し、アプリとして提供する事で、ユーザが地域に関する情報をWebページで閲覧して終わるのではなく、ユーザ1人が他のユーザと関係して様々なデータを共有し、地域を舞台に相互的なコミュニケーションを築き上げられる事を本研究の目的とする。In this paper, we proposed a method to provide visitors who come to local areas with guidance information relevant to the local areas by integrating smart phone based applications, local website and Facebook functions, whilst a prototype system is available. Purpose of this research is focused on building the multidirectional communication channels for people so as to provide them with opportunities to communicate with others in local areas, and share information with them freely and conveniently.
著者
西村 豪生 中田 秀基 松岡 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.87, pp.73-78, 2006-07-31
被引用文献数
5

グリッド環境の不均質性を隠蔽するために,分散した資源上に仮想計算機と仮想ネットワークを用いて仮想クラスタを構築する手法が注目されている.仮想クラスタ構築のためには,必要な環境構成を備えた仮想計算機(VM) イメージを実計算資源に配布する必要がある.しかし,一般的にVM イメージのサイズは数100MBytes から数GBytes に及ぶため,その転送時間は無視できない.既存研究ではある程度高速な仮想クラスタ構築システムを提供しているものの,実行環境に制限がある.そこで我々は,ユーザが望む環境を備えたVM イメージを動的に高速に作成する仮想クラスタ構築システムを提案する.本システムでは利用頻度の高いパッケージ構成を含んだキャッシュイメージを自動的に生成する.また,事前に構築時間を見積もってキャッシュを用いることにより,構築に103 秒程度要していた仮想クラスタを,75 秒程度に短縮できることを確認し,高速化への指針を得た.Recently, a virtual cluster constructed by using a virtual machine and a virtual network attracts attention as the technique of hiding heterogeneous of the grid environment. It is necessary to distribute a VM image which has requested environment to the real computing resources for constructing proper virtual cluster. However, the transfer time of the VM image cannot be generally disregarded, since those sizes have several GBytes from 100MBytes. In an existing research, there is a limitation in the execution environment though a comparatively high-speed virtual cluster construction system is advocated. Then, we propose the virtual cluster construction system that makes the environment for which the user hopes at dynamically and high speed. This system automatically generates cache images that contain packages composition frequently used. Moreover, due to estimating the construction time beforehand and using cache, we confirmed the construction time was shortened from about 100 seconds at about 75 seconds, and obtained the indicator to speed-up.
著者
師 茂樹
出版者
春秋社
雑誌
春秋 (ISSN:13436198)
巻号頁・発行日
no.533, pp.20-23, 2011-11