著者
松本 佑美 鈴木 亮利 千葉 雄大 新井 剛
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.131, no.8, pp.481-486, 2015
被引用文献数
3

Palladium will be most increased demand in rare metals because the use of electrical and electronic fields in the future. Therefore, it is nesessary to construct the stable supply of resource in our country. Currently, the separation and recovery of palladium from urban mines have trying to carry out the solvent extraction method using the dihexylsulfide (DHS) extractant as the mainstream. However, DHS have some problems which the extraction process is lengthening because DHSs extraction rapid is so slowly. In this study, it was focused that triphenylphosphine (TPP) as an alternative DHS extractant. TPP shows the extraction rapid is about 5-6 times higher than DHS extractant. Therefore, we have been investgating to establish the Palladium separation and recovery process using TPP extractant. In our previous work, it was found that the multistep extraction is possible to separate Pd(II), Au(III)and Ni(II) from the coated electronic parts waste which use Cu as base material using TPP extractant. In this work, we investigated that the separation and extraction behavior of Pd(II), Au(III), Ni(II) and Cu(II) using TPP extractant. Furthermore, we considered that the separation and recovery process from the coated electronic parts waste by the extraction method with TPP extractant.
著者
石田 哲夫 イシダ テツオ Ishida Tetsuo
出版者
山形県立米沢女子短期大学
雑誌
山形県立米沢女子短期大学紀要 (ISSN:02880725)
巻号頁・発行日
no.44, pp.59-68, 2008-12

近年、わが国ではナチュラルチーズの消費量の増加により、ヨーロッパを中心に、世界各国から個性ある多種類のチーズが輸入されているが、とくにナチュラルチーズを好むチーズ通をターゲットにした、希少価値の高い珍しいチーズも入手できるようになってきている。それらのチーズの中には、歴史が古いものの生産量が少なく、幻のチーズといわれるものも少なからず存在する')。しかし、その成分的特徴および微生物学的性質については、必ずしも明らかにされているとはいえない。本報告は、わが国で市販されている、希少価値の高いフランス産およびイタリア産の牛乳製チーズについて、化学組成を明らかにし、さらにそれらの微生物学的知見を加えながら、比較検討した結果である。
著者
村中 淑子
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.176-183, 2017

<p>「国会会議録」(予算委員会)における伝統的な関西方言の出現の様相をみることにより,なぜ関西方言が公的場面で使われうるのかについて考察した.本稿で調べたのは「~まへん」「~まっせ」のようないわゆる「コテコテ」の関西方言のみであり,国会予算委員会における出現数は約60年の間に約100件とごく少数であった.しかし,それらは国会において,自分の意見を主張して強く相手に迫ったり,ワンポイント的にピシャリと批判したりする文脈で出現すること,当初はごくまれにしか使われていなかったが,1970年代から1980年代にかけて出現数が増え始めたこと,関西方言のノンネイティブであっても聞き覚えて使った話者もいそうであること,などの傾向をみてとることができた.少数事例の観察からではあるが,いわゆる「コテコテ」の関西方言は,ある効果を持つフォーマルスタイルの日本語として公的場面において認知されつつあり,その有用さが,公的場面における関西方言使用の広がりに結びついているという可能性がある,と指摘した.</p>
著者
片山 雅木
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

昭和の時代待ち合わせと言うと駅というのが定番であり、 駅の改札口の横や待合室に置かれた伝言板には待ち合わせの時間通りに来なかった人向けのメッセージが黒板一杯に書き込まれていたものであった。国有鉄道における伝言板は「告知板」という名称で明治37年に新橋、横浜、大阪など8駅に設置されたのが始まりで、その後大正から昭和にかけて住宅地が都市郊外に移り、大都市圏中心に通勤・通学の足として電車網が急速に整備され発展するとともに、各鉄道路線が交わるところに設けられたターミナル駅が人々が交差する場所となり、伝言板の設置とあいまって待ち合わせの場所となっていった。伝言板に書かれるメッセージが待ち合わせに関する物から変化していったのが1980年代頃であった。この変化は、駅が人々が集まり滞留する場所から街中の繁華街へ行くための単なる通過点になったことや、電話の普及により公衆電話や自宅の電話等を介して連絡をとる手段が登場した事によってもたらされた。伝言板が待ち合わせに使われなくなり、若者中心に仲間間のやり取りやいたずら書きが目立つようになりJR始めいくつかの鉄道会社では携帯電話の普及を待たず1990年前後から徐々に撤去が始められていった。これら変化を伝言板という今までほとんど省みられなかった物から辿ってみることにより、伝言板の役割の変化をもたらした鉄道や社会の変化について考察をおこなった。
著者
東浦 晶子 西村 貴士 吉田 昌弘 西村 純子 橋本 眞里子 柴田 陽子 藤原 葵 由利 幸久 高嶋 智之 會澤 信弘 池田 直人 榎本 平之 今村 美智子 三好 康雄 廣田 誠一 飯島 尋子
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.647-655, 2021-10-01 (Released:2021-10-06)
参考文献数
41

症例は70歳代女性.近医で多発骨転移を伴う乳癌と診断され当院紹介受診となった.パクリタキセル(PTX)による化学療法中にAST 201 U/L,ALT 35 U/LとAST優位のトランスアミラーゼ上昇を認めた.腹部超音波検査,腹部造影CT検査では異常所見は認めなかったため,PTXによる薬剤性肝障害を疑い薬剤の変更,中止をしたが肝機能障害は改善しなかった.超音波エラストグラフィによる肝硬度検査を施行したところ,TE(Transient elastography)39.1 kPa,VTQ(Virtual touch quantification)2.73 m/s,SWE(Shear wave elastography)2.54 m/sと著明な上昇を認め,肝生検を施行し,特殊型乳癌の1つである浸潤性小葉癌の肝転移と診断された.肝硬度が高値になる稀な原因として微小転移性肝癌があげられた.
著者
山田 真裕
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.100-116, 1992-04-30 (Released:2009-01-22)
参考文献数
30
被引用文献数
1

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年05月28日, 1941-05-28

2 0 0 0 IR <彙報>・<會報>

出版者
史學硏究會 (京都帝國大學文學部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.407-424, 1938-04-01
著者
京都帝国大学 編
出版者
京都帝国大学
巻号頁・発行日
vol.昭和14年度, 1939
著者
山口 由基
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.137, no.10, pp.1209-1214, 2017-10-01 (Released:2017-10-01)
参考文献数
19
被引用文献数
3

Grapefruit juice (GFJ) consumption has been shown to increase the bioavailability of certain orally administered drugs. The furanocoumarin derivatives Paradisin A and bergamottin, which are present in GFJ, are potent mechanism-based inhibitors of CYP3A4. The primary aim of this work was to synthesize a series of furanocoumarin derivatives with a view to determining the relationship between the structure of the inhibitors and their inhibitory CYP3A4 activity. Furanocoumarin derivatives that were more stable and accessible than the furanocoumarin derivatives in GFJ were prepared, and their ability to inhibit CYP3A4 was examined. Synthesized furanocoumarin monomers showed strong mechanism-based inhibition of CYP3A4. The furanocoumarin dimers are also mechanism-based inhibitors of CYP3A4. These monomers and dimers are more potent inhibitors of CYP3A4 than bergamottin and Paradisin A, respectively.

2 0 0 0 OA 国訳漢文大成

著者
国民文庫刊行会 編
出版者
国民文庫刊行会
巻号頁・発行日
vol.第十六卷, 1924
著者
和田 俊憲
出版者
慶應義塾大学大学院法務研究科
雑誌
慶應法学 (ISSN:18800750)
巻号頁・発行日
no.19, pp.139-149, 2011-03

豊泉貫太郎教授, マキロイロバート教授, 退職記念号 = Essays Commemorating the Retirement of PROFESSOR TOYOIZUMI KANTARO, PROFESSOR ROBERT MCILROY Presented by Their Colleagues and Former Students論説I. はじめにII. 大阪地裁平成21年8月26日判決III. 大阪高裁平成22年4月23日判決IV. 上告審の判断 1. 事件受理申立て(以上、前々号) 2. 上 告V. 検 討 1. 心身障害者団体用低料第三種郵便物制度の整理(以上、前号) 2. 郵便料金免脱罪における料金免脱の構成(以下、本号) 3. 郵便料金免脱罪の成立要件に関するその他の問題 4. 郵便料金免脱行為者の民事責任VI. おわりに
著者
中川 賢一
出版者
東京工芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本研究はレーザー冷却によって得られる極低温原子を用いてその量子力学的な運動状態、すなわち原子波を制御するための基礎的な物理および実験技術を研究することを目的として平成8年度から平成9年度の間行った。実験に関してはRb原子のレーザー冷却のための装置の開発を主に行い、これに用いる外部共振器型半導体レーザー光源およびガラスセルによる磁気光学トラップ用超高真空装置の開発を行い、これらを用いて数100μKのRb原子約10^8個を冷却・捕捉が達成された。今後、さらに偏光勾配冷却を行うことにより、数μk程度の極低温原子が得られる事になり、これによって原子波の波長は光の波長程度となり、その運動には量子力学的な振る舞いが顕著に現われるため、レーザーを用いてこれを観測し、さらにはこれを制御する実験が可能になると考えられる。理論に関しては二本のレーザー光とその中の極低温原子の相互作用に関して反跳誘導共鳴散乱と呼ばれる過程に関して詳しく解析し、この散乱過程において周期的光ポテンシャルの中の極低温原子の運動と散乱されるレーザー光の間には密接な相関があることを見い出し、さらにこれを用いることによりポテンシャル内の原子の量子論的な運動状態を制御可能であることを見出した。この反跳誘導共鳴散乱の詳しい理論的な考察結果は既に別に行われている実験結果を非常に良く説明するもので、またこの考察結果を基に光ポテンシャル中の原子の運動の制御の実験に関しても予備実験が行われ、理論的に予想された結果が得られている。このため、今後先のRb原子のレーザー冷却の実験装置を基にして実験を進めることにより、光ポテンシャル中の原子の運動の量子状態の観測およびその制御の実験が可能になるものと考えられ、これは原子波干渉計、原子リソグラフィーなどの原子光学において非常に有用な技術となると考えられる。

2 0 0 0 OA 訂正康煕字典

著者
渡部温 編
出版者
渡辺温
巻号頁・発行日
vol.4, 1887

2 0 0 0 画像診断

著者
前田 剛
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.934-945, 2021-09-10

Point・急性期頭部外傷における初期診療で第一選択とする画像診断法は単純頭部CTである.・初回CTでは,緊急開頭術が必要な頭蓋内出血の有無を評価する.・二次性損傷を評価するためrepeat CTを行う.・軽傷頭部外傷では,放射線被曝を考慮して神経学的随伴症状などを確認してCTの適応を決める.