著者
北川 了三 山崎 裕司
出版者
高知リハビリテーション学院
雑誌
高知リハビリテーション学院紀要 (ISSN:13455648)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.13-15, 2012-03-31

本研究では,整形外科疾患群を対象に片脚立位時間と下肢荷重率の関連について検討した. 対象は中高年整形外科疾患患者30名(男性5名,女性25名,年齢76.3±10.6歳)である. 同日に左右の開眼片脚立位時間と下肢荷重率を測定した.下肢荷重率の測定は再現性を検討するため日を変えて2回目を実施した.下肢支持性の指標として,アニマ社製μTas-ME01を用いて椅子座位下腿下垂位での等尺性膝伸展筋力を測定した. 1日目と2日目の下肢荷重率の級内相関係数は,右下肢荷重率0.962,左下肢荷重率0.982と有意な相関を認めた.左右ともに片脚立位時間が5秒以上の脚では下肢荷重率はほとんどの症例で90%以上を示し,片脚立位時間の大小は下肢荷重率に影響を与えなかった.一方,片脚立位時間が2秒未満の脚では,ほとんどの脚において下肢荷重率は80%未満となった.片脚立位時間が2秒未満の脚では下肢荷重率と膝伸展筋力の間にr=0.71の有意な相関を認めた. 以上のことから,片脚立位時間が5秒以上の症例では,下肢荷重率の測定意義は小さいものと考えられた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1116, pp.52-56, 2001-11-12

「これがソニー自慢のエンターテインメントロボット『AIBO(アイボ)』の新作なの!?」 今年9月22日にソニーが発売した新型アイボ「ラッテ」と「マカロン」(下写真)を初めて見た人の多くは、こうした印象を抱いたに違いない。希望小売価格が15万円から9万8000円へと値下げされたこともあり、「なんか機能を落としたのかな。安っぽくなったな」と感じた人も多かったはずだ。
著者
奥田 玲子 武田 香織理 岩崎 初音 白杉(片岡) 直子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.26, 2014

<b>【目的】</b>アーモンドは洋菓子に特有の好ましい風味や質感を付与する特性から,製菓に欠かせない材料として特に粉末状で汎用されている。一方で,近年,アーモンドに反応するナッツアレルギーの症例も増えている。そこで,ナッツアレルギー対応策として,洋菓子におけるアーモンド代替の可能性を検討することにした。アーモンド菓子の代表であるマカロンに着目し,アーモンドパウダー不使用のマカロン様菓子の試作を試みた。 <br> <b>【方法】</b>官能評価では,二元配置法により7段階評価尺度を用いて,食感や風味を問うた。卓上型物性測定器(山電,TPU-2DL)によりプランジャ-(接触面直径3mm),ロ-ドセル20N,クリアランス1.0mm,測定速度 2.5mm/secでマカロンの破断特性を測定した。<br> <b>【結果】</b>薄力粉や米粉,食用油,香料などを用いて,マカロン様菓子を調製した。配合条件を検討し,物性において,アーモンドを使用した標準マカロンの荷重-歪曲線に近づけることができた。ところで,香料には,アーモンド抽出物を含む製品と合成品のみを調合した香料とがある。標準マカロンと,前者の香料を添加したマカロン様菓子とを,ナッツアレルギーを持たない大学生らに供して官能検査を実施したところ,両試料に対するプロファィルは似たパターンを示した。どの項目においても得点の平均値は標準マカロンの方が高かったが,マカロン様菓子も一定水準でパネルに評価された。一方,ナッツアレルギーに対応させるために,後者の香料を用いたマカロン様菓子を調製したところ,官能検査で低く評価された。品質を標準マカロンにより近づけるために必要な要素をいくつか見出したが,特にアレルゲンを含む懸念のないアーモンド香料の開発が必要である。
著者
山下 大地 荒川 裕志 有光 琢磨 河野 隆志 和田 貴広 清水 聖志人
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.202_1-202_1, 2016

<p> 日本レスリング協会と国立スポーツ科学センターはこれまで日本代表選手の体力測定およびフィードバックを実施し、国際競技力の向上を図ってきた。近年では育成世代にも一貫した発掘・育成システムの構築を推進しており、同様の測定方法にて形態・体力測定を実施している。本研究では、育成世代の男子エリートレスリング選手の体力水準を明らかにすることを目的とした。2013年度から2015年度にかけて、各世代の育成キャンプに招集された延べ219選手を対象に、形態・体力測定を実施した。測定項目は身長、体重、体脂肪率、背筋力、握力、腹筋テスト、ロープ登りテスト、300mインターミッテントテストであった。出場階級をもとに軽量級、中量級、重量級に分け、各階級(軽・中・重)および世代(U-20・U-17・U-15)を要因とする二元配置分散分析をおこなった。U-20世代の軽量級は他世代の軽量級と比較して筋力、疾走能力が高かった。一方、U-20世代の重量級は、他世代の重量級より筋力は高値を示すものの、体脂肪率が高く、腹筋、疾走能力が低値を示した。これらの結果は、選手の発掘や育成システム構築に必要な指針となりうるものである。</p>
著者
瀬名波 出 永松 和成
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌
巻号頁・発行日
vol.96, no.9, pp.393-399, 2017
被引用文献数
1

<p>クビレズタ<i>Caulerpa lentillifera</i> J. Agardh は陸上の養殖施設で生産されている数少ない大型藻類であり,本種の培養技術開発は,今後の大型藻類バイオマスエネルギー利用化に向けた陸上養殖の進展に大きく寄与すると考えられる。クビレズタは食用とされているが,最近では藻体に含まれている機能性成分を利用した商品開発も進められており需要が急増している。そこで生産性向上技術として注目されているのが二酸化炭素(CO<sub>2</sub>)を利用した藻類の生長促進技術である。これまでにもCO<sub>2</sub>をクビレズタの培養海水に添加すると生長が促進されることが報告されているが,培養中の環境要因の影響については明らかにされていない。そこで本稿では高濃度CO<sub>2</sub>海水でクビレズタを培養したときの生長におよぼす水温(20℃,25℃,28℃),光量子束密度(75 µmol m<sup>-2</sup> s<sup>-1</sup>,125 µmol m<sup>-2</sup> s<sup>-1</sup>,250 µmol m<sup>-2</sup> s<sup>-1</sup>)および光周期(12 L/12 D,18 L/6 D,24 L/0 L)の影響について調べた。その結果,いずれの条件下においてもCO<sub>2</sub>添加によってクビレズタの生長率を高めることができた。またこの結果より高濃度CO<sub>2</sub>海水を利用することによって水温の変動や日照不足による生長量の低下を改善できる可能性を示唆することができた。</p>
著者
服部 直子 犀川 由紀子 山本 洋子 小平 京子
出版者
関西看護医療大学
雑誌
関西看護医療大学紀要 (ISSN:18835686)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.30-38, 2014-03

【目的】臥床患者に対する看護技術「陰部洗浄」に関して,臨床で実践している内容と看護基礎教育で教授している内容を明らかにし,陰部洗浄の方法とその教育方法を検討する。【方法】質問紙調査【対象】近畿圏200床以上の病院で陰部洗浄を実施している看護職,および西日本の私立看護系大学において陰部洗浄を教授している教員【結果】有効回答数は看護師222名,看護教員38名であった。臨床では99%が陰部洗浄で紙オムツを使用していた。実施上の困難として「股関節の可動域制限があり開脚できない患者への対処」,「自分で臀部を拳上できない患者への対処」等,患者の身体的状況に関連する内容と,使用物品に関する内容があげられた。看護系大学では,3分の2が紙オムツ,約半数が便器を使用する方法で陰部洗浄を教授し,教授上の困難として,「モデル教材を使用する限界」,「学生の性差を踏まえた教育方法」,「教育内容の迷い」等があげられた。【考察】陰部洗浄の方法については,安全で安楽な用具開発の必要性が示唆された。看護基礎教育においては,臨床の現状を踏まえた上で複数の方法で教授すること,方法のエビデンスの確立やモデル教材の改善が必要である。
著者
西田 典数
出版者
中国学園大学
雑誌
中国学園紀要 (ISSN:13479350)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.17-22, 2007-06

「メタボリックシンドローム」とともに「喫煙」による健康障害(被害)が国内だけでなく世界中でも大変深刻な問題となっている。WHO(世界保健機関)では,「タバコは,病気の原因の中で,予防できる最大の単一の原因」としている。日本人の喫煙率は特に男性で非常に高く,未成年者や妊婦の喫煙問題も重大である。喫煙は「自傷他害行為」であり,家庭や職場,社会だけでなく学校においても喫煙による直接・間接の健康障害や火事・事故等に対する取り組みが求められており,それがその学校(大学)の評価にも繋がっている。中国学園では,これまでも禁煙活動に取り組んできた。アンケート調査や啓蒙活動,更に職員によるタバコの吸殻を含めた学園内清掃等が今でも毎日根気強く継続されている。筆者(医師)も,平成15年度からニコチン代替・置換療法(ニコチンパッチ)を含めた禁煙医療支援を継続している。今回は平成17年度の取り組みを中心に,その1年後までの経過を含めて概略(評価,問題点等)を述べる。(1)学内の禁煙医療支援によって禁煙成功率は高かった。(2)学生達の場合は若年者であるため喫煙年数が比較的短く,ニコチンパッチは短期間使用で成功する場合が多かった。ニコチンパッチのサイズも「中」以下でも良い場合が多かった。(3)かぶれ,頭部・腹部症状等の副反応が比較的多かったが,薬剤(パッチ)の減量・休止で対処できた。(4)家庭(家族)・職場・アルバイト先・大学(友人)等で喫煙環境から抜け出せない場合は,再度喫煙してしまう場合が比較的多かった。(5)喫煙の根底に精神的に重大な問題を抱えている場合は少なかった。(6)長期的で十分なフォローや禁煙失敗者の再挑戦への十分な支援は難しい場合もあるが,その点が最も大切である。(7)「ニコチン依存」に対してはニコチン代替療法を,「心理的依存(習慣)」に対しては行動療法(後述)を併用する事で禁煙成功を高めることができた。
著者
犬塚 美輪
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.152-162, 2002
被引用文献数
7

本研究の目的は,説明文読解方略について,具体的な認知的活動を表す構造を示し,その併存的妥当性および交差妥当性を検討するとともに,学年による方略使用の違いを検討することである。調査1では,読解方略は,「意味明確化」「コントロール」「要点把握」「記憶」「モニタリング」「構造注目」「既有知識活用」の7カテゴリに分類できることが示され,これらのカテゴリは,「部分理解方略」「内容学習方略」「理解深化方略」の3因子のもとにまとめられることが示唆された。これらの因子は,さらに上位の因子である「読解方略使用傾向」のもとにまとめられた。調査2では,発話思考法を用いて,上述のカテゴリの併存的妥当性を示した。最後に,調査3では,方略構造の交差妥当性が示され,さらに,学年間の比較から「要点把握」「構造注目」「既有知識活用」において学年による方略使用の違いを見出した。このことから,これら3つのカテゴリに属するような方略が,年齢によって発達するものであることが示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.510, pp.175-177, 2000-12-04

●5台の中継交換機と,これを制御する2台の共通線信号処理装置で構成する「東京電話」の回線網●「東京電話」の回線網に障害が発生。国内・国際電話や携帯電話が 約4時間にわたってつながりにくくなった●回線網が通話処理の限界を超えたため,共通線信号処理装置のバグやプログラムの不備が顕在化。
著者
舩田 善之
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.108, no.9, pp.1593-1618, 1999-09

Up until now, it has often been indicated that under the Yuan Dynasty, the inhabitants were divided into the Meng-gu(蒙古), Se-mu(色目), Han-ren(漢人), and Nan-ren(南人), and that this division was a ranking system. Under this "four class system", the Han-ren and Nan-ren were not free from official or social restraints under Meng-gu and Se-mu, who were the privilege classes. Such has been an accepted theory. "The four class system" is one of the presuppositions about how we interpret these four categories. In this article, the author examines the term, concept and category of "Se-mu". Since he could not find any terms or ideas corresponding to "Se-mu" in the non-Chinese primary sources, he concludes that it was the Chinese who created the term. He then verifies that the category of "Se-mu" was created because it was necessary that Chinese and non-Chinese be divided under the Yuan system. The "Se-mu" consisted of various peoples in terms of ethnicity, culture, or religion. They were permitted to follow ben-su-fa(本俗法); i.e. their own peculiar customs and laws. The fact that such a mixed group of peoples were placed into a single category is the proof that Chinese created this general term for people who did not apply to Han-fa(漢法); i.e. Chinese law. This character of "Se-mu" forces us to reconsider the accepted theory of "the four class system". Also, not a few questions arise about speific cases and institutions that have interpreted on the basis of such a "system". From now on, we should reconsider all kinds of problems: for example, the appointment of officials including ke-ju(科挙), kesik, and yin-xu(蔭叙); the taxation system; the system of family and registration; the legal system including yue-hui(約会); and the consciousness or identity of each people living under Yuan Dynasty.
著者
舩田 善之
出版者
早稲田大学史学会
雑誌
史観 (ISSN:03869350)
巻号頁・発行日
no.143, pp.33-48, 2000-09