著者
坂田 悍教 佐藤 雄二 藤縄 理 新藤 良枝 須田 桃子 上原 美子 北沢 潤 岩田 真一 山本 眞由美
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-8, 2004
被引用文献数
1

中学1年生、男子91名、女子88名、179名を対象に運動、食生活、日常生活習慣と骨量についての関連を検討した。骨量の測定は、超音波骨量測定装置を使用、右踵骨で測定した。骨量は、女子が男子に比較して有意に高値を示した。男子の骨量は身長と正の相関示したが、女子では骨量と体格の間に相関は認められなかった。骨量と食生活習慣では、女子の肉類摂取で影響が見られたが、牛乳、魚、生野菜、豆類、スナック菓子、炭酸飲料、コ-ヒ-類の摂取状況の相違による骨量の差は男女とも見出せなかった。女子において運動の有無、徒歩通学時間は骨量への影響因子となったが、男子では関連を示さなかった。中学1年(12歳)の骨量は、多様性がみられ、発育を加味した縦断的な調査・研究が必要と考えられた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.953, pp.68-73, 2011-06-10

縦と横の両方の揺れから建物を守る「3次元免震」を、世界で初めて実用化した。2011年3月4日の完成から1週間後に東日本大震災が発生。世界初の装置は機能したのか。 これまでの免震装置は水平方向の揺れをかわすためのものだった。建物を倒す「地震力」とは、横揺れだからだ。
著者
齊藤 邦行 木村 麻奈 黒田 俊郎
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.337-341, 1998-09-05
参考文献数
26
被引用文献数
1 3

ダイズのシンク形成過程における花蕾数と結莢率の変動を明らかにするため, 圃場栽培した個体の特定節位に着目して(主茎第12節), 開花始に第12節直上で摘心し, 第11節以下すべての複葉, 葉柄, 花器を切除した孤立区を設け, その後の開花・結実課程を対照区と比較した.孤立処理により花蕾の分化・発育が助長されて開花時間は延長し, 花蕾数は対照区の10に対して, 36と多くなった.花蕾数の増加は, 孤立区で7次花房まで花蕾の分化・発育が促進されたことに加えて, 高次位花房のうち複葉を伴う椏枝の節数が増加したことに起因した.結莢率は処理直後に開花した1次花房で対照区48%に比べて孤立区76%と高くなったが, 高次位花房では明かな相違は認められなかった.その結果, 孤立区では莢数, 100粒重が大きくなり, 子実収量は対照区の3倍近くになった.以上の結果, 各節は潜在的に通常栽培条件下の3倍以上の花蕾を着生する能力をもち, これには椏枝の発生が重要な役割をもつこと, さらに, 開花数が決定している1次花房では結莢率の向上により莢数が増加したが, 高次位花房の結莢率は顕著には高まらなかったことから, ダイズのシンク調節機能においては結莢率よりも花蕾数の方が優先することが明らかになった.
著者
齊藤 邦行 木村 麻奈 黒田 俊郎
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.337-341, 1998
被引用文献数
3

ダイズのシンク形成過程における花蕾数と結莢率の変動を明らかにするため, 圃場栽培した個体の特定節位に着目して(主茎第12節), 開花始に第12節直上で摘心し, 第11節以下すべての複葉, 葉柄, 花器を切除した孤立区を設け, その後の開花・結実課程を対照区と比較した.孤立処理により花蕾の分化・発育が助長されて開花時間は延長し, 花蕾数は対照区の10に対して, 36と多くなった.花蕾数の増加は, 孤立区で7次花房まで花蕾の分化・発育が促進されたことに加えて, 高次位花房のうち複葉を伴う椏枝の節数が増加したことに起因した.結莢率は処理直後に開花した1次花房で対照区48%に比べて孤立区76%と高くなったが, 高次位花房では明かな相違は認められなかった.その結果, 孤立区では莢数, 100粒重が大きくなり, 子実収量は対照区の3倍近くになった.以上の結果, 各節は潜在的に通常栽培条件下の3倍以上の花蕾を着生する能力をもち, これには椏枝の発生が重要な役割をもつこと, さらに, 開花数が決定している1次花房では結莢率の向上により莢数が増加したが, 高次位花房の結莢率は顕著には高まらなかったことから, ダイズのシンク調節機能においては結莢率よりも花蕾数の方が優先することが明らかになった.
著者
矢羽田 第二郎 野方 仁
出版者
園藝學會
雑誌
園藝學會雜誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.72-77, 2001
参考文献数
14

イチジク'桝井ドーフィン'を用い, 結果枝内の第7節以下のすべての果実を横径が約4mmに達した結果期に摘果して, 第8節と第13節の果実の形質と糖集積に及ぼす影響を調査した.1. 第8節と第13節の果実が結果から成熟までに要した日数は73∿74日で, 摘果区と無処理区との間に差はなかった.結果後の果実肥大において, 第8節の果実では摘果処理の影響が小さかったが, 第13節では果径が肥大初期から大きくなる傾向が認められた.2. 無処理区の収穫果実は, 第8節と第13節の果実は第3節の果実に比べ横径と果実重が著しく小さく, 肥大が劣った.第8節, 第13節の果実は, 第3節に比べて果皮色のE値が高く着色が劣り, 小果, 果托の糖度も低かった.果実の硬度は, 節位間に差がみられなかった.3. 摘果区では, 第13節の収穫果実の横径と果実重が無処理区より大きくなり, 果肉内では小果よりも果托の重量が増加した.果皮色のE値は, 第8節では摘果区が無処理区より低くなって着色が優れ, 第13節でも摘果区が低下傾向となった.果実の硬度は, 第8節, 第13節の両節位とも処理区間に差がなかった.4. 摘果区では, 第8節, 第13節の小果および果托で無処理区に比べ単位重量当たりの果糖, ブドウ糖含量が増加した.また, 部位ごとの重量から換算した糖の総量も無処理区より多くなり, 特に, 重量増加が顕著であった第13節の果托で糖の集積が促進された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.728, pp.35-37, 2015-05

設計革新/トレンド ホンダは、軽自動車のオープンカー「S660(エスロクロクマル)」を2015年4月2日に発売すると発表した(図1)。2人乗りのMR(ミッドシップエンジン、後輪駆動)車だ(図2)。1996年に生産終了した「ビート」以来、ホンダとして19年ぶりの軽オープ…
著者
大西 康雄
出版者
尾道短期大学
雑誌
尾道短期大学研究紀要 (ISSN:02875764)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.157-166, 1982

本書のテーマは、アメリカの現行社会保障制度(OASDHI) の再検討である。このテーマの追求上、本書は以下の構成をとっている。即ち、第1章は、現行社会保障制度、中でも、主としてOASDIの要領のよい説明(第1-第4節)に始まれ次いで、関連する他制度の説明(第5節〉に移り、最後に、問題とすべき論点について述べている(第6-第7節)。第2章では、これらを受けて、まず、アメリカの所得補償制度の全体像の中にOASDIを位置付け(第8節)、次に、上述の問題点に対する現行社会保障制度の諸改正を提案している(第9一第13節)。以下、順を追って、各章・節の内容に幾分立ち入ってみよう。
著者
山本 由徳 濃野 淳一 新田 洋司
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.p601-609, 1994-12
被引用文献数
3

約1/1000aポットに直播栽培した水稲主稈の第2節から第11節の範囲で, 下位, 中位, 上位節に1次分げつを1節のみ, 2節あるいは4節残存させ, 株当り分げつ穂数を20本とし, さらに残存節数が同じ区では, それらの次位別構成を同一とした条件下で, 主稈の節位別, 次位別分げつの子実生産力について検討した. 1) 主稈の生育, 収量(穂重)は, 残存節数が少なく, 残存節位が上位であるほど優った. 2) 同一残存節数区の1次分げつの平均1穂重は, L位>中位>下位節の順に優った. 2次分げつの平均1穂重は, 1節および2節残存区では中位>上位>下位節の順に, また4節残存区では上位=中位<下位節の順に重くなった. 3(4)次分げつの平均1穂重は, 1節および2節残存区では中位>下位>上位節の順に, また4節残存区では中位=上位>下位節の順に重くなった. これらの結果, 全分げつの平均1穂重は1節, 2節および4節残存区でそれぞれ中位>下位>上位節, 中位>上位>下位節, 上位>中位>下位節の順に重くなり, 分げつの子実生産力は出現時期が早く, 栄養生長量の優る下位節ほど優るという傾向はみられなかった. 3)1次分げつの1穂重は穎花数と密接に関係し, 1穂穎花数は茎の生理活性をより直接的に示すと考えられた葉鞘からの葉身抽出速度(cm/日)と非常に高い有意な正の相関関係を示した.

1 0 0 0 IR 重盛像の変遷

著者
板坂 耀子
出版者
九州大学国語国文学会
雑誌
語文研究 (ISSN:04360982)
巻号頁・発行日
no.64, pp.p42-53, 1987-12
著者
小野 良孝
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.p708-714, 1990-12

サトウキビの節間生長経過に見られる特徴と, 主茎に分化した各節の節間長, 節間径の季節変化について解析した。3品種 (F 161, NCo 310, 読谷山) における特定の1節間の伸長, 肥大生長は, 当該節に着生した葉身が完全に展開した日から10日目までの間に急激に行われ, 20日目までにほぼ終了した。しかし, 節間乾物重の増加は, 読谷山では葉身展開後70日目まで, 他の2品種では100日目まで漸増的に推移した。また, 成熟度の指標である節間の含水量の減少, ブリックスの増加は葉身展開後約100日目まで継続的に見られた。約1カ月間隔で周年的に値付けたF 161の主茎の各節における節間長, 節間径には, それらの生長時期に対応した顕著な季節変化が認められた。節間生長における季節変化を明らかにするために, 各植区の主茎基部の第11節位から各10節間を対象に, 節間の生長量と生長期間の気象要素間の関係を解析した。その結果, 節間長と3気象要素との間にいずれの節位においても正の単相関が認められた。しかし, 互いに他の2要素の影響を排除した節間長との偏相関は, 平均日射量と最も高い正の関係を, 次いで降水量と正の関係を示したが, 平均気温とは負の関係であった。節間径と3気象要素との単相関では, 第11〜30節位の節間径と平均気温, 降水量との間には負の有意な相関が, 一方, 第31節位以上の節間径と気象3要素との間には正の相関が見られた。各節位の節間径と気象3要素との偏相関は, 平均気温と負の高い関係を示し, 次いで平均日射量, 降水量と正の関係を示した。
著者
小野 良孝
出版者
CROP SCIENCE SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.708-714, 1990

サトウキビの節間生長経過に見られる特徴と, 主茎に分化した各節の節間長, 節間径の季節変化について解析した。3品種 (F 161, NCo 310, 読谷山) における特定の1節間の伸長, 肥大生長は, 当該節に着生した葉身が完全に展開した日から10日目までの間に急激に行われ, 20日目までにほぼ終了した。しかし, 節間乾物重の増加は, 読谷山では葉身展開後70日目まで, 他の2品種では100日目まで漸増的に推移した。また, 成熟度の指標である節間の含水量の減少, ブリックスの増加は葉身展開後約100日目まで継続的に見られた。約1カ月間隔で周年的に値付けたF 161の主茎の各節における節間長, 節間径には, それらの生長時期に対応した顕著な季節変化が認められた。節間生長における季節変化を明らかにするために, 各植区の主茎基部の第11節位から各10節間を対象に, 節間の生長量と生長期間の気象要素間の関係を解析した。その結果, 節間長と3気象要素との間にいずれの節位においても正の単相関が認められた。しかし, 互いに他の2要素の影響を排除した節間長との偏相関は, 平均日射量と最も高い正の関係を, 次いで降水量と正の関係を示したが, 平均気温とは負の関係であった。節間径と3気象要素との単相関では, 第11~30節位の節間径と平均気温, 降水量との間には負の有意な相関が, 一方, 第31節位以上の節間径と気象3要素との間には正の相関が見られた。各節位の節間径と気象3要素との偏相関は, 平均気温と負の高い関係を示し, 次いで平均日射量, 降水量と正の関係を示した。
著者
後藤 章暢
出版者
兵庫医科大学
雑誌
兵庫医科大学医学会雑誌 (ISSN:03857638)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.45-48, 2007-12

21世紀の新しい治療法として期待を集めてきた遺伝子治療法は,難治性疾患の夢の治療法という考え方から,より現実的な治療技術の一つとして発展しつつある.従来の治療法で効果のなかつた疾患に対し,根治はできないまでも,ある程度の治療効果をあげたり,従来の治療法と同等の治療効果をより少ない副作用で実現したりすることは十分可能であると考えられる.泌尿器科癌における遺伝子治療臨床研究は欧米を中心に行われており,米国では泌尿器科癌に対し,現在90以上の遺伝子治療臨床研究プロトコールが進行しているが,本邦では3つの遺伝子治療臨床研究にすぎない.本稿では,私のグループがこれまでに行ってきた,前立腺癌を対象とした遺伝子治療臨床研究の取り組みについて解説した.
著者
板垣 英治
出版者
金沢大学
雑誌
日本海域研究 (ISSN:13477889)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.63-78, 2008-03-01