著者
岩本 哲也 倉田 陽介 阿部 博
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.33-40, 2020-11-26

高速大容量通信システムにおける品質指標の 1 つとして,ネットワーク遅延を計測することは重要である.これまでに Round-Trip Time を用いた単純な測定手法や専用の遅延測定プロトコルを用いた測定手法が提案されているが,これらは正確な片方向遅延を測定するという観点で技術面やコスト面で課題を抱えている.本研究では安価な簡易 GPS モジュールを用いた測定システムと,NTP プロトコルを利用したネットワークの遅延測定手法を提案する.高価な専用機器を用いずに汎用ネットワークにおける片方向遅延を実測することで,ネットワーク測定手法としての有効性を確認・評価する.
著者
久保 茉莉子
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho (ISSN:03869067)
巻号頁・発行日
vol.102, no.2, pp.67-74, 2020-09-17
著者
橋本 廣子 宮田 延子 下井 勝子 山田 小夜子
出版者
岐阜医療科学大学
雑誌
岐阜医療科学大学紀要 (ISSN:18819168)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.33-38, 2008
被引用文献数
2

本研究は,育児支援の立場から母親にどのような育児不安があるのか,育児不安を軽減させるために,何時,どのような支援や施設を利用しているかを調査し,今後どのような育児支援が必要であるのかを明らかにすることを目的に研究を行った。調査結果から,80%以上の母親が育児についての心配事を持ち,心配事は妊娠中から3歳児まで続いており,相談相手としては夫と実家の母親が主であった。手助けが欲しかった時期は妊娠中からあり,子どもの3〜4ヵ月時点で手助けして欲しい内容は変化した。育児のために利用した主な施設は児童センター・公園・育児サークルであったが,利用者は少なかった。家族形態・就業形態・子どもの数と心配事の有無・相談の有無・手助け希望の有無・育児施設利用の有無との関係を見たが,いずれも有意の差は得られなかった。育児不安内容では,「叱りすぎなど子どもを虐待していると感じていると思う」において,核家族より他に同居家族がいる母親に多く,有意差が見られた。
著者
傳田 紀代美 山口 あづさ 竹重 和明
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.22(1996-ARC-123), pp.1-6, 1997-03-06

VPP300/500においてBLAS (asic Linear Algebra Subprogram)のベクトル化を、富士通HPC本部との共同研究/開発として行った。今回の仕事は、並列ベクトル化LAPACKをVPP300へ実装するための第一歩として位置づけられ、アーキテクチャに最適化したベクトル化BLASを作成して、BLASを参照している数値計算ライブラリLAPACK (inear Algebra PACKag)の性能向上を目指すことを目的としている。アーキテクチャの特性を考慮し、ベクトルレジスタを最も有効に利用するようにソースを改良した。また行列サイズに応じて最も速いアルゴリズムを選択させることで、広い範囲で高性能が得られるようになった。
著者
TAKEMURA Kazuto MUKOUGAWA Hitoshi
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2020-010, (Released:2019-12-01)
被引用文献数
22

This study investigates a new possible process linking the quasi-stationary Rossby wave propagation (SWP) over Eurasia along the Asian jet and the Pacific-Japan (PJ) pattern through the Rossby wave breaking (RWB) near the jet exit region during boreal summer using a reanalysis dataset. To assess the statistical significance of the process, we conduct a lag composite analysis of the past 44 RWB events east of Japan. The result of the lag composite analysis shows that the SWP along the Asian jet induces the RWB accompanied by an amplified anomalous anticyclone east of Japan. The associated “inverse-S” shaped overturning of the upper-level potential vorticity (PV) distribution causes the southwestward intrusion of the high PV toward the subtropical western North Pacific (WNP). The Q-vector diagnosis and vorticity budget analysis indicate that the upper-level positive vorticity advection associated with the RWB is an important factor dynamically inducing ascent and reinforcing convection over the subtropical WNP, which in turn excites the subsequent PJ pattern. Classification of the cases by RWB strength indicates that the stronger RWB is significantly related to the stronger preceding SWP and subsequent enhanced PJ pattern, and vice versa. A partial correlation analysis of all the cases quantitatively shows the greater contribution of the upper-level positive vorticity advection over the subtropical WNP to the enhanced convection in this area and the formation of the PJ pattern, compared to that of the anomalous warm sea surface temperature condition. These results show that the SWP along the Asian jet can excite the PJ pattern, through the RWB east of Japan and the consequent intrusion of the high PV toward the subtropical WNP.
著者
村上 路一
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.171-176, 1989-09-10

シナリオ・ライティング手法は、描写性とストーリー性が優れているため、他の技術予測手法に比べ、相手が興味を持ち、しかも理解し易いという特長がある。 このため、たんに技術予測のためだけに使用するのではなく、システム製品の販売や社内制度変更のためのツールとしても役立つことが明確になってきた。 本報告では、これらについて実例を挙げながらシナリオ・ライティング手法の書き方と企業における応用について述べる。
著者
岡本 健
出版者
古今書院

この資料は『地理』の2015年6月号の特集「新しい観光資源」に掲載された記事です。本著作物は、古今書院の許諾を得て掲載しています。古今書院の許可なく内容の全部又は一部を複写・転載することを禁じます。
著者
伊藤 忠孝 Chuko Ito
出版者
神奈川工科大学
雑誌
幾徳工業大学研究報告.B,理工学編
巻号頁・発行日
vol.2, pp.87-97, 1978-03-20

美学・芸術学
著者
稲垣 信子 INAGAKI Nobuko
出版者
京都
雑誌
同志社女子大学大学院文学研究科紀要 = Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts (ISSN:18849296)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.37-51, 2013-03-29

昭和四十八年に発掘され「誈阿佐ム加ム移母」といった句が含まれる木簡は、近江大津宮時代のものとされているが、訓点の起源、句の形の訓点形式、「誈」の字体、「動詞終止形+ヤモ」の形からその可能性は低いと考えられる。また、yaの用字に用いられた「移」は、出土周辺遺跡の特徴から渡来系集団に用いられていたものであることを推定する。
著者
中村 嘉之 藤野 幸宏
出版者
埼玉県農林総合研究センター
雑誌
埼玉県農林総合研究センター研究報告 (ISSN:13467778)
巻号頁・発行日
no.9, pp.9-16, 2010-03

県内のパン工場から排出される食パンの耳主体のパン残さ(以下パン残さ)を、市販飼料に30%もしくは50%混合し、栄養成分を調整せずに出荷前の2か月間、県内で普及する系統豚ダイ2サキタマ系交雑豚(LWD)に給与することで、背最長筋断面のマーブリングスコアーが1.8から4.2に上昇し、霜降り豚肉の生産が可能である。出来た豚肉のオレイン酸含量は、市販飼料で育てた豚肉と比較して、パン50%混合飼料区の方が3ポイント程度高く、筋肉内脂肪含量も高い。食味試験のアンケート調査において、約8割以上の試食者がパン残さで育てた豚肉の方が、市販飼料で育てた豚肉と比較して、香り、柔らかさ、味について高く評価した。実証試験を1戸の農家において、パン残さを市販飼料に50%混合し同様な条件で行ったところ、筋肉内脂肪含量は実験1と比較して低かったが、マーブリングスコアーは3.2と霜降り豚肉の生産が可能であった。
著者
福地 一 都竹 愛一郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.318-325, 1993-03-20 (Released:2011-08-17)
参考文献数
44

近年, 通信・放送分野のみならず, 電波測位・航法, リモートセンシング, 産業等, 多くの分野での電波利用が進み, 周波数の有効利用がますます重要となっている.放送分野では, その技術の歴史が, 周波数有効利用技術の歴史ともいえる.ここでは放送分野での周波数有効利用の例を紹介するとともに, 新周波数帯の開拓に関する話題を紹介する.
著者
蒲田 和芳 外間 源亮 三田 和広 生田 太 米田 佳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.15-19, 2013 (Released:2013-09-12)
参考文献数
7
被引用文献数
2

変形性膝関節症(膝OA)では下腿が外旋位にあり,下腿内旋位でのエクササイズは即時的に膝OA における膝内反アライメント,膝関節屈曲および伸展可動域,歩行時痛を改善したと報告された。この効果発現のメカニズムの検証を進める上で,膝OA と健常膝の類似点と相違点を明らかにする必要がある。本研究では,下腿内旋位でのレッグプレス運動が,若年健常女性の歩行時足圧中心(COP)軌跡および下腿回旋可動域に及ぼす効果を解明することを目的とした。健常女性20名20膝を,無作為に下腿内旋エクササイズ群と下腿外旋エクササイズ群に割り付けた。それぞれ,下腿内旋位または外旋位でのレッグプレス運動を2週間実施した。介入前後に下腿回旋可動域,歩行時COP を測定した。下腿内旋エクササイズ群では下腿内旋可動域が拡大し,歩行立脚後期におけるCOP は内側へ偏位した。下腿内旋位でのレッグプレス運動は,若年女性の健常膝において下腿内旋可動域拡大と歩行中のCOP 内側偏位をもたらす可能性が示唆された。今後,膝OA を対象とした同様の研究を実施する。