著者
渡邊 隆 神殿 健 田村 晋治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.18, pp.55-58, 2001-03-02
参考文献数
1
被引用文献数
3

サイバーレールでは、乗客、車、列車、荷物などの位置情報を取得して、提供するサービスをより正確でタイムリーなものにする。現在、位置情報を把握するためのいくつかの方法が考えられ一部実用化されているが、精度、機能とも不充分である。特に駅構内での位置検知は難しく、これまで適切な手段が無かったが、最近市場に現れた短距離無線通信規格Bluetooth^<TM>は、ブレークスルーになる可能性を秘めていると思われる。今回Bluetooth^<TM>を使って乗客の位置を取得し、これを基にして乗客に案内情報を提供する実験システム「サイバーナビ」を開発した。On the basic of the concept of Cyber Rail, we developed called Cyber Navi System. Cyber Navi uses Bluetooth^<TM> specified modem for positioning of passengers and can give passengers the navigation information according to their position
著者
前田 寿之 石川 理 羽生 康浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.33, pp.1-5, 2001-05-24

提供CGを作成するには、多数の提供ロゴ(企業ロゴ)を管理し、そのロゴを提供社数に合わせて組み合わせをする作業があるため、多くの人手を要する。少ない人数で効率的に運用するため、EDPSで複数の提供ロゴとテンプレートを指定することにより、提供CGを自動で作成できるシステムを構築した。最近は動きのついたロゴも多く存在するので、提供CGはHDで3Dのアニメーション動画も可能にした。自動で作られた提供CGはマスターのAPC制御によって送出されるので、ほとんど人の操作を介さずにすむ。
著者
吉野 秀吉 浦野 紘平
出版者
Japan Society of Material Cycles and Waste Management
雑誌
廃棄物学会論文誌 (ISSN:18831648)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.11-18, 1994
被引用文献数
11 6

一般廃棄物焼却施設における焼却灰の遺伝子毒性の実態と特性を明らかにするため, 23施設の飛灰と10施設の残灰について, 前報の方法で変異原性物質を抽出してエームス試験を行った。<BR>23施設のうち8施設の飛灰から明確な変異原性が認められ, とくにTA98+S9の代謝フレームシフト型の突然変異が多く認められた。聴き取り調査による稼働状況との関係を検討したところ, ストーカ式で, 炉内滞留時間の短い施設の飛灰に変異原性の著しく高い場合が認められた。そこでストーカ式焼却炉において燃焼条件を変化させた場合の飛灰の変異原性の変化を調べたところ, 排ガス中のCO濃度が高く, 飛灰の熱灼減量が高くなると変異原性が高くなった。これらのことから飛灰中の変異原性物質は不完全燃焼した場合に生成しやすいことが明らかになった。なお, 飛灰を400℃, 30分間熱処理すると変異原性が消失することが確認された。また, 焼却灰を2規定の塩酸または水酸化ナトリウムで処理したところ, 変異原性物質の一部が分解された。塩酸処理ではカルシウム塩などが溶解して質量が大幅に減少したため, 抽出しやすくなり, 変異原性が高感度で検出できた。酸処理後, 変異原性の低い残灰についても10施設のうち3施設から明確な変異原性が認められた。
著者
太田 純子 川津 智是 調 裕次 矢敷 敦 松岡 縁 小川 一恵 板東 弘子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.273-276, 1993

心因的背景が原因となった剥脱性口唇炎の2例を報告する。症例1の17歳男性は思春期における自我同一性形成途上での不安, 葛藤, 挫折感が自傷行為になったと考えられ, 症例2の17歳女性は醜形恐怖症が原因となったと考えられる。いずれも皮膚科的治療では寛解に至らず, カウンセリングや向精神薬によって精神状態が改善してはじめて口唇炎も改善した。
著者
黒野 耐
出版者
講談社
雑誌
(ISSN:03850366)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.9-11, 2006-09
著者
Komizunai Shunsuke Nishizaki Keisuke Wada Kyohei Kijima Takuya Konno Atsushi
出版者
富士技術出版株式会社
雑誌
Journal of Robotics and Mechatronics (ISSN:09153942)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.790-798, 2016
被引用文献数
1

<p>This paper describes a wearable encounter-type haptic device suitable for combined usage with a visual display. The features of the device lie in a driving mechanism that enables an encounter-type haptic display and the compact implementation of the entire device including the driving mechanism. The driving mechanism displays a natural haptic sense based on a smooth transition between follow-up and constraint of finger movements. The compactness is important because it contributes to preserving the quality of visual information when used together with a visual display. To test the basic performance of the device, the response of the driving mechanism was evaluated. The haptic display function was evaluated by a simulation in which the device is used to touch an object in a computer graphics (CG) space.</p>
著者
豊田 恭子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.54-59, 2015-02-01

筆者が20年前に外資系金融機関で運営していたビジネスリサーチセンターでの仕事と,現在,広報エージェンシーで行っている仕事とを比較しながら,企業における情報専門職の役割が,情報収集から情報選択に移行していることを確認する。加えて,現在,アメリカで注目されているエンベディッド・ライブラリアンに光をあて,彼らが生まれてきた背景と,彼らを受け入れる利用者側の変化について考察する。最後に,これからの情報専門職の役割として,フィルターバブルに風穴をあけることを提言する。
著者
青柳 英治
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.152-165, 2015-09-01

本稿の目的は,第一に,企業内専門図書館職員を検討の対象として,そのプロフェッション性を組織内プロフェッションに求めることによって検討することである。第二に,その結果をもとに,他の機関種をも含めた専門図書館職員のプロフェッション性を高めるための方策を検討することである。その結果,組織内プロフェッションの定義と条件のうち,一つの定義と三つの条件を満たし得ないことがわかった。これらの課題を満たすための方策を,米国におけるエンベディッド・ライブラリアンのモデルと認定資格制度の設立という二つの観点から考察した。
著者
奥田 邦晴 樋口 由美 増田 基嘉 林 義孝 南野 博紀 山西 新 川邊 貴子 灰方 淑恵 喜多 あゆみ 田中 美紀 高橋 明 小西 努
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.E0786-E0786, 2005

<B>【目的】</B><BR> 近年、競技やレクリエーションとして積極的にスポーツ活動に参加する重度の障害者が増加してきている。理学療法の目標の一つに障害者の生活支援がある。この生活支援に焦点を当て、重度の障害者の生活遂行過程においてスポーツが果たす機能ならびに理学療法学との接点を明らかにすべくインタビューによる調査を行った。<BR><B>【対象と方法】</B><BR> 本調査の主旨に同意を得ることができたスポーツを行っている重度障害者76名(A群)およびスポーツを行っていない重度障害者24名(B群)の計100名とした。スポーツ群の障害内訳はC5・6頸髄損傷39名、脳性麻痺(CP)30名、筋ジス他7名、スポーツ選手群はC5・6頸髄損傷11名、CP12名、他1名であった。上記対象者に面接による聞き取り調査を実施した。面接時間は平均約1時間、ボイスレコーダーでの録音および口述筆記を行った。<BR><B>【結果】</B><BR> 医療機関の受診状況はA群76%、B群95.8%であった。特にリハ科の受診率はA群の11.8%に比べB群では39.1%と高率であり、内容も理学療法目的がほとんどで日常的なリハ医療への依存性が高い傾向が見られた。スポーツを始めたきっかけは友人・知人の紹介が多く(43.4%)、医療従事者からの情報提供は極めて少なかった(3.9%)。リハセンター等のスポーツ施設を併設する医療機関に入院できるかどうか或いは障害者のスポーツに精通している指導者に出会えるかどうかが後のスポーツ活動に大きな影響を与えていた。スポーツを行う目的について71.1%が競技であり、レクリエーション、リハは各々11.8%であった。楽しみである、生き甲斐であると答えた者が約半数あった。スポーツ開始時期について、CP者では養護学校での体育の授業が45.2%、残りの41.9%の人は早い人で19歳、遅い人では54歳(平均29.8歳)であった。有職率はA群46.1%、B群16.7%であった。A群は給与、年金等すべての収入を合わせた年収について回答を得た70名は54.3%が200万円未満であったが、14.3%は年収400万円以上を得ていた。B群の20名は約8割が年収200万円に満たない状態であり、低所得層であることが伺えた。<BR><B>【考察】</B><BR> スポーツをするかしないかは本人の選択であるが、せめてスポーツに関する情報提供は早期から行われるべきであり、理学療法士は社会参加の一手段としてのスポーツの機能について認識を深めることが重要である。スポーツ場面において、選手同士は新たな自己を再発見・再認識することができるだけでなく、自己および他者の存在や役割を客観的に理解し合うことができ得る。また、スポーツはセルフヘルプグループに類似する機能、エンパワーメント機能等、重度障害者が充実した自立生活を送ることや自己実現を可能にする一手段として、また社会に踏み出す一歩としての重要な役割を有していることが明らかになった。
著者
松田 道人
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1131, pp.111-114, 2002-03-04

1月29日、日本レコード協会の所属レコード会社など19社と日本音楽著作権協会は、著作権侵害を理由に、私が社長を務める日本エム・エム・オーが提供しているサービス「ファイルローグ」での音楽ファイル交換停止を求める仮処分を東京地方裁判所に申し立てました。 仕組みが似ているからでしょう、ファイルローグは「日本版ナップスター」という呼ばれ方をよくします。
著者
杉山 泰之 吉川 公規 浜崎 櫻 久田 秀彦 大城 晃
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.215-218, 2003-04-05
参考文献数
6
被引用文献数
1

葉中無機成分含有率には樹体の肥料成分吸収状態や栄養状態が反映されることから、ウンシュウミカンでは葉中無機成分による栄養診断が広く行われている。静岡県では生産現場の栄養診断を1963年から、長年行ってきており、それらの結果から葉中無機成分の基準域を設定し、施肥改善、栄養状態改善の対策に生かしてきた。1989年からは冬季の根中デンプン含有率を調査し、収量および次年度の着花数との関連を検討してきた。その結果、根中デンプン含有率が栄養診断の指標となりうることを示した。一方、施肥量や着果量と葉中無機成分含有率や根中炭水化物量との関連性についての報告は、調査が試験研究機関内で行われたものが多く、生産現場で長期にわたり栄養診断を実施し、取りまとめた報告はない。そこで、静岡県内の各産地におけるウンシュウミカン'青島温州'の代表園での近年11年間の栄養状態(葉中無機成分含有率、根中デンプン含有率)と着果数の関係を調査し、生産現場での現状と問題点について知見が得られたので報告する。