著者
長倉 康彦
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.135-142, 1986

建築計画の分野のひとつとして,学校建築を対象とした計画的研究がはじめられたのは,1955年頃からである.建物が利用されている状況を観察・調査することから,教師と子供達の生活・行為と,学校建築空間との間の関係を分析する研究が主眼になり,爾来30年の間多くの研究蓄積をみるようになった.一方学校建築は社会的にも特に重要な建物であるから,学校建築を対象とした耐震性,学校開放,面積基準,システムズビルディングなどに関する総合的研究も多くの蓄積がある.本論文は,これらの研究成果を18項に分け,主要な研究文献リストを用意しながら,学校建築研究の展望をこころみたものである.
著者
岡村 東洋光
出版者
東京大学経済学会
雑誌
経済学論集 (ISSN:00229768)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.2-15, 2012-04

特集 : フィランスロピーの国際比較 : 公と私の間でSpecial Issue : An International Comparison Study on Philanthropy : Between Public and Private Spheres
著者
森田 孟
出版者
成城大学
雑誌
成城文藝 (ISSN:02865718)
巻号頁・発行日
vol.189, pp.55-30, 2005-01-25
著者
内藤 靖彦 Yasuhiko Naito
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.406-423, 1999-11

第25次南極地域観測隊は越冬隊36名, 夏隊11名の構成のもと, 1983年11月14日東京港を出発した。25次隊には観測隊員以外に, 本部委員1名, 外国交換科学者1名(アメリカ), 報道関係者5名(新聞取材2名, テレビ取材3名), 造船関係者5名の計12名が同行した。「しらせ」就航により輸送量の増大や早期の接岸が期待され, 新発電棟設備の工事など多くの夏作業が計画された。12月14日には氷縁に到着したが, 18日には昭和基地北42.7マイル地点で厚さ10mに及ぶハンモックアイス帯に遭遇し, 輸送の遅れが懸念された。幸いハンモックアイス帯を無事突破, 1月5日には6年ぶりに接岸に成功し774トンの物資輸送を行った。昭和基地方面における新発電棟関連の工事などすべての活動を1月末までに終了し, 「しらせ」は2月1日反転北上, セールロンダーネ山地地学調査のためブライド湾に向った。2月3日よりL0,30マイル拠点への輸送, 雪上車組立, 小屋設置の諸作業を行った後, 地学旅行隊は12日から23日の期間で調査を実施した。地学調査と並行し「しらせ」はブライド湾, グンネルスバンク域において海洋観測を実施した。乗員に患者が発生したため予定を変更し, 2月23日反転北上し, ケープタウンに向かった。2月3日ケープタウン入港, 患者は無事下船, 2月5日ポートルイスに向け出港した。以後ポートルイス, シンガポール経由し予定通り4月19日東京港に戻り, 25次隊の行動を終了した。The 25th Japanese Antarctic Research Expedition (JARE-25) consisted of 36 wintering members and 11 summer members. The summer party was accompanied by one observer from JARE headquarters, one foreign exchange scientist from the U.S.A., 2 press observers, 3 TV crews, and 5 ship engineers. The icebreaker "Shirase" left Tokyo on November 14,1983 as her first voyage to Antarctica and arrived at the pack ice edge near Lutzow-Holm Bay on December 14. On December 18 she encountered a heavy hummock ice zone at the mouth of Lutzow-Holm Bay. She managed to break through it and succeeded to anchor at Syowa Station. She off loaded 774 tons of cargo there. Logistic operations such as construction of a new power house, the new power system in it and observation facilities progressed on the planned schedule and "Shirase" left there on February 1,1984 for Breid Bay to support geological field survey at Sor Rondane Mountains and to conduct oceanographic survey. "Shirase" stayed in Breid Bay and adjacent waters from February 3 to February 23. Thereafter she changed her destination to Cape Town, South Africa, to carry a patient. She arrived in Cape Town on March 3 and left there March 4 for Tokyo via Port Louis, Mauritius and Singapore. Wintering members of JARE-24 and some observers left the ship at Port Louis. Along her cruise track she conducted oceanographic observations as planned.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.240, pp.78-80, 1999-09-24

日ごろから避難の判断基準を設けておくことが重要だ。行政の情報と各自の決断力が被害に直接,影響する。 6月29日の豪雨による土砂災害で,広島県内では24人の犠牲者を出した。広島市安佐北区では土砂崩れで家が押しつぶされ,一度に4人が死亡した。事故現場付近は,花崗岩が風化してできたまさ土と呼ばれる土壌で構成されている。
著者
広瀬 容子 中澤 夏子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.396-403, 2007-08-01
被引用文献数
1

図書館は情報を選択,収集,管理し,それらの情報へのアクセスを保証するという普遍的役割を持つ。学術支援図書館において,ジャーナルのコレクション評価は,学術情報流通の中で重要な位置を占めるジャーナルが,適切に購入され利用者に提供されているかを判断するために不可欠である。論文の引用データは,これまでも蔵書評価手法の1つとして広く活用されてきた。本稿ではトムソンサイエンティフィックのCitation Index製品に収録される引用データを用いてのジャーナルコレクション評価の手法を解説する。
著者
山田 恭子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.66-66, 2010

従来,環境的文脈を復元すると,正しい記憶が増えると言われてきた。一方で,環境的文脈の復元が誤った記憶にどのように影響するのかは,まだ不明瞭である。この問題は目撃記憶正確性に関連してくる問題といえる。そこで,本研究では,環境的文脈の復元が目撃者の正再認と虚再認に及ぼす影響について調べた。環境的文脈は模擬犯行場面の映像の呈示の有無で操作した。学習時に模擬犯行場面の映像を提示した10分後,犯人の特徴等に関する再認テストを行った。そのとき,同文脈条件では,学習時の映像から人物やその所持品を除いた静止画を見ながら回答を行った。異文脈条件では画像の呈示はなかった。その結果,正再認率は環境的文脈の復元の効果はなかった。一方,虚再認率は,同文脈条件において異文脈条件よりも高かった。このことから,環境的文脈が復元されると,実際に見なかったものも誤って「見た」と判断してしまう可能性が高くなることがわかった。
著者
高阪 宏行
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 = Geographical review of Japan (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.572-591, 2011-11-01
参考文献数
22
被引用文献数
3

本研究は,東京都のNTTタウンページデータベースに掲載されている164種類の約25万店舗に対し,近接性と集積量の2基準から商業集積地を設定し,GISを利用して商業集積地の規模,機能構成,分布を解明することを目的とする.東京都では1,143の商業集積地が設定され,規模に基づき5階層に区分された.最高位の商業集積地数は10,高位が13,上位が46,中位が269,低位が805識別された.階層ごとに商業集積地の機能構成を分析した結果,階層の制約を受けて立地する機能が125種類存在した.階層の制約を受けずに立地する店舗種類は39種類見出され,いずれの階層においても店舗の約40%を占めていた.さらに,立地パターンとしては,区部では最高位・高位・上位の商業集積地は分散分布をとり,区部と多摩地域の低位の商業集積地は,集塊分布であった.また,豊島区を例に,供給の地理を商店街レベルと店舗レベルで再現できた.
著者
高阪 宏行
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.572-591, 2011
被引用文献数
3

本研究は,東京都のNTTタウンページデータベースに掲載されている164種類の約25万店舗に対し,近接性と集積量の2基準から商業集積地を設定し,GISを利用して商業集積地の規模,機能構成,分布を解明することを目的とする.東京都では1,143の商業集積地が設定され,規模に基づき5階層に区分された.最高位の商業集積地数は10,高位が13,上位が46,中位が269,低位が805識別された.階層ごとに商業集積地の機能構成を分析した結果,階層の制約を受けて立地する機能が125種類存在した.階層の制約を受けずに立地する店舗種類は39種類見出され,いずれの階層においても店舗の約40%を占めていた.さらに,立地パターンとしては,区部では最高位・高位・上位の商業集積地は分散分布をとり,区部と多摩地域の低位の商業集積地は,集塊分布であった.また,豊島区を例に,供給の地理を商店街レベルと店舗レベルで再現できた.
著者
浜田 正美
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.p274-300, 1993-09
著者
土屋 伸夫
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.53, pp.338-339, 2006-06-20

In this study I focus on the six hundred temporary exhibitions held for forty years by the Design Gallery 1953 on the 7^<th> floor of Matsuya Department Store in Ginza, Tokyo. In 1964 the Design Gallery was established by Matsuya Department Store and the Japan Design Committee organized in 1953. The aim of this paper is to examine the importance of the exhibition data which is composed of the image of the invitation postcard of each exhibition in order to study the history of modern design in Japan.