著者
岡田 啓司 加崎 弘康 東郷 幸 冨澤 伸行 原 茂雄 金田 義宏
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.673-676, 1995-09-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
13

健康なビーグル犬各7頭に, 消風散, 当帰飲子, 小柴胡湯および小青龍湯の漢方方剤1.25g (小青龍湯は1.5g) を朝, 夕2回に分割して連続7日間経口投与したところ, 消風散を除く3方剤により, Compound 48/80に対する皮内反応を指標とした肥満細胞脱顆粒作用は有意に抑制され, 当帰飲子を除く3方剤により, リン酸ヒスタミンに対する皮内反応を指標とした抗ヒスタミン作用は有意に増強された. また, 小青龍湯および小柴胡湯投与開始後7日には, 血中Cortisol濃度が投与開始前に比べて有意に増加した.
著者
芦田 裕介
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.75-91, 2014-10-31 (Released:2019-05-24)
参考文献数
25

Though various measures for gender equality have been taken in Japanese ural society since the 1990s, gender asymmetry still remains. Gender division of abor in family farming is one of the important issues for gender equality in rural ociety. Generally, male farmers use agricultural machinery and female farmers ngage in subsidiary work in family farming. Though the connection between gricultural machinery and masculinity are the main factors of gender division f labor in previous studies, other factors are focused on in this study. I focus n power relations in farm family, relationships among farmers in villages, and elationships between farmers and agricultural machinery companies. Intentions nd behaviors of farmers, especially male farmers, in their agricultural labor re described and analyzed. I conducted fieldwork in Kojo Village, Okayama ity, Okayama Prefecture and interviewed farmers and agricultural machinery alesmen at JA (Japan Agricultural Cooperative) about agricultural mechanization nd the change of farm labor. The use of agricultural machinery reflects a male-dominated system in arm families and relationships among farmers in villages. As a result, male armers mainly use agricultural machinery and female farmers purposely avoidgricultural machinery. Agricultural machinery companies develop and diffuse gricultural machinery in a manner that reflects those relationships, and gender elations in family farming are reproduced. These factors maintain gender division f labor in family farming. Gender division of labor penalizes men and women in arm family. Agricultural machinery originally retains the potential to change gender elations, but in order for it to exert it’s potential, it is necessary to recognize arious relations, particularly those related to gender and power, that are ncorporated into technologies.
著者
加藤 一郎
出版者
国立音楽大学
雑誌
音楽研究 : 大学院研究年報 (ISSN:02894807)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.41-56, 2014

本研究はバッハ復興の機運が高まりつつあった19世紀初頭にポーランドで生まれ、フランスで活動したピアノの巨匠フレデリック・ショパン(1810〜1849)が、どのようにバッハを受容していたかを、彼の弟子ポーリーヌ・カザレンの楽譜に記されたショパンの書き込みを基に考察したものである。全ての調による《24の前奏曲》作品28を書いたショパンの音楽は、様々な要素とレベルにおいて、バッハの音楽から大きな影響を受けていたと言われている。しかし、これまでショパンがバッハをどのように受容していたかを示す具体的な資料が明らかにされて来なかった為に、この分野の研究は類推的な段階に留まっていた。そうした中で、カザレンが用いていたバッハ《平均律クラヴィーア曲集》全2巻の楽譜が見つかり、そのうち、ショパンの手による書き込みが記されている第1巻の楽譜が2010年にパリ音楽学協会から複写版の形で刊行された(J.S.Bach.Vingt-Quatre Preludes et Fugues (Le Clavier bien tempere. Livre I) Annote par Frederic Chopin.Commentaire de Jean-Jacques Eigeldinger. Paris: Societe Française de Musicologie.2010.)。本研究では、この楽譜に記されたショパンの書き込みを詳細に検討することによって、次のような知見を得ることができた。先ず、ショパンはカザレンの楽譜の第1番のプレリュードから第7番のプレリュードに亘って、当時、パリのヴェーヴェ・ロネール社から刊行されていたチェルニー版の注釈を、ほぼ完全な形で転記していた。これは、ショパンがチェルニーの校訂に一定の理解を示していたことと共に、この楽譜の教育的な価値を試そうとしていたことが推測される。ショパン独自の書き込みについては、テキストの修正、フーガにおける分析的な注釈、演奏に関する注釈に大別される。テキストの修正は本研究で最も重要なものであり、そこにはショパン独特な音響感覚が示されていた。彼は多くの個所でバッハが用いた自然的短音階を和声的短音階に修正しており、そこに含まれる半音進行と増2度進行は独特な歪な響きを作り出していた。また、テキストの修正には不協和音程の回避、拍毎に調が変化する調性の流動性、理論的な正当性に基づく音の修正、そして、3度の二重トリルといった彼独自のピアノ奏法を示すものも含まれていた。フーガにおける分析的な注釈は、フーガのテーマの開始部分と終了部分にテーマの形に応じて印を振るものであり、これはケルビーニの『対位法とフーガ講座』にも用いられている方法であった。演奏に関する注釈には彼独特な同じ指の連続使用を含む運指法や左右の手の取り分け、オルゲルプンクト等の重要な音に注意を向ける指示、更に、スティル・ブリゼといったフランス・バロックに由来する古典的な装飾技法等が含まれていた。本稿で得られた新たな示唆によって、ショパン理解が進展し、ショパン演奏に活かされることを願う次第である。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1920年10月28日, 1920-10-28
著者
大塚 祐輔 平間 一樹 横田 賀英子 渡邉 和美 和智 妙子
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.25-34, 2017 (Released:2017-01-28)
参考文献数
20
被引用文献数
1

The present study compared decision tree analysis to logistic regression analysis in order to investigate whether decision tree analysis has sufficient ability to construct a model that predicts offender characteristics from the crime scene and/or victim information. The data used in this study were collected from solved single homicide cases that occurred in Japan between 2004 and 2009 (n=1226). After constructing models that predict offender's criminal history by logistic regression analysis and decision tree analysis, AUC (area under the ROC curve) of those models and the predictive values were compared. The AUC was .75 (p<.001) for logistic regression model and .71 (p<.001) for the decision tree model. A significant difference between these AUCs was not observed (χ2(1)=3.71, p=.05). The predictive values were 67.3% for both the logistic regression model and the decision tree model. These findings suggest that the decision tree is comparable to logistic regression analysis in constructing a model that predicts the offender's criminal history from offence characteristics in single homicide cases.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年11月07日, 1923-11-07

2 0 0 0 OA 鉄桜随筆

著者
鉄桜小笠原長生 著
出版者
実業之日本社
巻号頁・発行日
1926
著者
風間 しのぶ 真砂 佳史 沼澤 聡 大村 達夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.III_339-III_349, 2015 (Released:2016-06-01)
参考文献数
33

流入下水中の病原微生物の存在は地域における感染性胃腸炎の流行状況の指標として有用である.しかしながら,下水に存在するウイルスの多くがバクテリオファージでヒト病原ウイルスの相対的存在量は極めて少ないことから,下水中の全ウイルスを対象としたメタゲノム解析にてヒト病原ウイルスを検出することは非効率的である.本研究では,多くのヒト消化器系ウイルスが属する1本鎖(+)RNAウイルスのみを対象としたメタゲノム解析手法を考案し,流入下水試料に適用した.その結果,下水中のウイルスの多くを占めるバクテリオファージの排除と植物ウイルス由来の配列数の減少に成功し,下水中の全ウイルスを対象としたメタゲノム解析より10倍の効率でヒトに感染するウイルス(3科5属)を検出することができた.
著者
佐々木 崇
出版者
京都大学哲学論叢刊行会
雑誌
哲学論叢 (ISSN:0914143X)
巻号頁・発行日
no.36, pp.56-67, 2009
著者
神林 ミユキ 大林 由美子 伊藤 正明
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
vol.138, pp.151-165, 2018-03-31

多職種連携教育(IPE)と社会福祉士の連携教育が並行して実施する前に,次の2 点を明らかにする必要がある.1 点は社会福祉士の連携の特性が明確に把握されていることであり,もう1 点は医療系学部主導のIPE のカリキュラムにおける社会福祉士の連携力涵養の可能性である. 本研究では,この2 点の課題を検証するために,文献調査とIPE 実践調査をおこなった.結果は社会福祉士が学ぶ「連携」という用語は,IPE において活用される「連携」よりも広い意味をもつが,IPE において社会福祉士を目指す学生たちは,その概念を体現できておらず,ソーシャルワーク・アセスメントも行っていないことがわかった.調査の限界はあるが,連携の特性を明らかにするよりも共通点を活用することがIPE との並行に必要であること,社会福祉士養成に携わる教員がIPE カリキュラム作成に積極的に関わることが,間接的に社会福祉士の連携力の向上に有用であることを見出した.
著者
高橋均著
出版者
創文社
巻号頁・発行日
2013