著者
石井 龍太
出版者
城西大学経営学部
雑誌
城西大学経営紀要 (ISSN:18801536)
巻号頁・発行日
no.14, pp.81-102, 2018-03

地域キャラクターの一類型であるローカルヒーローにおいて,「コラボ」と呼ばれる活動が近年増加している。これらは大きく「コラボイベント」と「コラボショー」に分類される。コラボイベントはローカルヒーローの活動が発展した2000年代に登場し,その隆盛と共に推移し,ローカルヒーローが地域の催事の一演目からイベントの主催者へも転換する大きな意味を持っている。コラボショーは,多くの団体が共通して抱える人手や経済的課題を解決する術としても機能している。また両者はファンやマスコミの注目を集め,さらに団体間の交流の場として機能する等,様々な役割を果たしていることが確認された。Collaboration activities of the "Local Hero" that is one of local character contents are increasing recently. The activities are largely classified as collaboration events and collaboration shows. Collaboration events appeared in the 2000 s when the Local Heroincreased, and it has been growing with its prosperity. And it has big meaningi n that the local hero organizations convert to the organizer of the event. Collaboration shows also functions as a technique to solve problems in many organizations such as shortage of manpower. .In addition, both Collaboration activities play a variety of roles, such as gathering the attention of fans and of mass communication, and acting as a place of exchange between groups.研究ノート
著者
橋本 智江 川島 和代
出版者
一般社団法人 日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.115-122, 2018-08-01

<p> 利用者の重度化が進む介護保険施設において,入浴ケアは高温・多湿の環境下で行われる,介助者の負担が大きいケアのひとつである.本研究では,介護保険施設における入浴ケア体制の実態を明らかにし,介助者の負担に影響する課題を検討することを目的とした.方法は,介護保険施設計342施設に対し,質問紙を郵送し,入浴ケア体制に関する内容について,ケア管理者に回答を依頼した.その結果,156施設から回答が得られた(回収率45.6%).介護老人福祉施設では,1人用の浴槽を設置している施設が多く,マンツーマンでのケアを行っている施設が介護老人保健施設,介護療養型医療施設に比べて多い傾向がみられた.また,介助者が1勤務帯に入浴ケアに携わる時間は,200分以下が半数以上を占めていたが,300分以上の施設もみられ,3施設間で違いはみられなかった.これらのことから,介護保険施設における入浴ケアは,利用者の重度化に伴い長時間を要しており,介助者の負担の一因となっていることが考えられた.</p>
著者
高橋 幸裕
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.23-41, 2016-06-30

2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、介護職が37.7万人不足すると予想されている。なぜ介護職のなり手がいないのか。いたとしてもなぜ働き続けられないのか。そこで介護職の職業的特性について検討し、マンパワーの確保を進めていくための論点を明らかにする。ここで明らかになったことは介護が職業として成立した当時の影響を受けていること、職業としての専門性が確立していないこと、介護職の養成制度間の関連付けがされていないこと、キャリアアップシステムがないこと、所属する法人による労働環境の未整備である。今後、更に増していく人材不足に対応するためには特効薬はなく、職業的課題を地道に解決することしかないのが現状である。
著者
小玉 幸助 森谷 就慶
出版者
東北文化学園大学医療福祉学部保健福祉学科
雑誌
保健福祉学研究 = Journal of health and social services (ISSN:13484567)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.19-25, 2016-03-31

保育士国家資格を取得するためには、保育相談支援(以下、保育ソーシャルワーク)の必修科目を取得しなければいけない。保育ソーシャルワークでは保護者対応を中心に相談援助を図る科目であるが、最近では精神疾患や虐待への対応を保育士に求めている。保育ソーシャルワーク研究では、社会福祉援助技術あるいは保育士固有の相談援助技術などの主張がある。しかしながら、精神保健福祉援助技術に関する指摘がない。保護者支援をするうえで、精神的不健康な保護者を支援するならば、精神保健福祉援助技術の必要性は高い。結論、本研究では先行研究及び育児不安を抱く保護者の現状を調査し、精神保健福祉援助技術の重要性を考察していく。
著者
Gerhart M. Karen
出版者
Kyushu University, School of Letters, Graduate School of Humanities, Faculty of Humanities
雑誌
Journal of Asian Humanities at Kyushu University (ISSN:24334855)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-20, 2019-03

Akahashi Nariko (1306–1365) was the primary wife of the first Ashikaga shogun Takauji (1305–1358) and the mother of his heir and six other children. Her natal family. the Akahashi Hōjō, were descendants of the Taira clan who had served for over a century as regents of the military government in Kamakura and later as its de facto rulers. But even with this notable pedigree, Nariko has garnered little scholarly attention: she seldom rates more than a footnote in studies about her famous husband, no monograph or article about her has been written in English, and there exists only one publication about her life in Japanese. While scholars have written much about the military and political machinations involving the Ashikaga shoguns in the fourteenth century, few have written about their wives and mothers. Seeking to develop a fuller understanding of Akahashi Nariko, this essay offers a picture of a strong-willed woman who had a close relationship with and powerful influence over her husband, and was a fierce protector of her children and their political and social interests.
著者
高橋 正彦 河北 展生
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.649-654, 1971-05

批評と紹介弔詞伊木寿一先生をしのびて伊木先生の想い出
著者
大島 俊之
出版者
判例タイムズ社
雑誌
判例タイムズ (ISSN:04385896)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.63-74, 2001-03-01
著者
東優子
雑誌
臨床精神医学
巻号頁・発行日
vol.30, pp.887-902, 2001
被引用文献数
1
著者
熊野 直樹
出版者
九州大学法政学会
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.319-346, 2017-12-14
著者
和田 浩一
出版者
視覚障害リハビリテーション協会
雑誌
視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.18, pp.56, 2009

画面読み上げソフトを使用してパソコンを操作している視覚障害者の多くがタッチタイピングをマスターしてパソコンを操作している。ほとんどの場合、qwerty配列のキーボードを使用して、両手を使ったタイピングを行っている。視覚障害者は文字入力だけでなく、編集操作や様々なアプリケーションソフトの機能をキーボードの操作で行っている。 ところが、脳血管障害の後遺症など、上肢の運動機能が低下して、片手のみしか使えなくなった場合には、片手によるキーボードの入力をしなければならない。文字入力の速度や操作が困難となり、大きな不便を感じることとなる。 そこで、この問題を解決するための方法を検討した。片手で能率の良い操作をするためには、手の移動と正確な定位が重要である。定位を容易にするための触知マークの貼付やキーの配置の変更、組合せキーの設定によって、正確でスムーズな文字入力及びパソコン操作ができたので報告する。
著者
山下 亜紀郎
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.74, no.11, pp.621-642, 2001-11-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

本研究では,金沢市における都市住民による用水路利用,ならびに用水路の維持に対する意識と実践にっいて,住民や地域組織などへのアンケート調査および聞取り調査に基づいて解明した.1970年頃まで,用水路は都市住民の生活にとって多様な機能を有していたが,現在では,景観要素としての「見て楽しむ」機能と火災や積雪に対する「防災」機能に特化している.用水路利用者の住民属性に関しては両校下で相違がみられ,長町校下では,用水路は幅広い住民層によって利用されているが,小立野校下では高年齢層や居住年数の長い人に限られる.居住地に関しては両校下とも,利用者が用水路からの距離に比例して減少している.用水路の維持に関しては,地域組織による活動が重要な役割を果たしている・現在の都市生活者にとって,個人単位で用水路を生活に利用し,維持するには限界があり,地域組織で用水路の新しい活用法を見出し,維持・管理していくことが重要である.
著者
浅原 千里
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
vol.136, pp.39-64, 2017-03-31

「地域共生社会」の実現に向け,福祉専門職には多様なニーズへの対応が求められており,短期的には社会福祉士,介護福祉士,保育士等の養成システムの見直し,長期的には福祉系国家資格と専門職のあり方についての検討が課題となっている.本稿は,「社会福祉士及び介護福祉士法」創設までの議論を分析し,国家資格において「ソーシャルワーク」と「ケアワーク」の専門性が分離される過程を明らかにすることを目的とした.「社会福祉士」「介護福祉士」の資格制度は,民間シルバー産業の政策的振興と在宅ケアシステムに必要な人材の「職務分担モデル」および「品質保証」として設計された.社会福祉関係者は,この制度をソーシャルワークとケアワークの「機能分離モデル」と認識したが,そもそも制度が「ソーシャルワーク」と称して社会福祉士に求めたのは相談・コーディネート・マネジメント業務であり,社会福祉学が考えるソーシャルワークの理念形とは異なるものである.「ソーシャルワーク」をめぐる認識の齟齬を曖昧にしたまま,ソーシャルワークは社会福祉士,ケアワークは介護福祉士の専門性であるとして養成教育を組み立ててきたことが,社会福祉士の役割の見えにくさや活用のされにくさにつながっていることを考察した.
著者
葛西 俊治
出版者
札幌学院大学
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 (ISSN:09163166)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.45-78, 2006-03-10

心理学における解釈的質的アプローチの妥当性を確認する過程において,統計的数量的アプローチ自体の妥当性及び社会科学への適用可能性が長年にわたって問題視されていることから,統計的検定についてあらかじめ徹底した再吟味を行う必要のあることが明らかとなった。数量的な心理学的調査や実験が専門誌に掲載されるためには,5%や1%の統計的有意水準において帰無仮説が首尾良く棄却されなければならないが,心理学的研究におけるこうした通常の統計的手法については,1970年に書かれた古典的な『有意性検定論争』によって技術的,方法論的,認識論的な批判がすでに行われている。それにも関わらず,1999年の「有意性検定の無意味さ」論文に見られるように,統計的検定は誤って解釈され無意味に乱用されたままであり今日まで改善のきざしもない。本論文は,1)有意水準の設定の仕方,2)どういった母集団から標本が抽出されたのか,という二つの基本的な統計的テーマを精査することによって,5%や1%といった「聖なる有意水準」は研究目的に沿って異なるべきであること,及び,母集団の設定については,「人間の斉一性」といった暗黙の想定を回避するために厳密に識別されて定義されるべきであることを見いだした。また,心理学の歴史とは,個人差や文化的社会的歴史的多様性を無視することによって人間の性質を一般的に捉える方向へと向かう運動であるとともに,知覚心理学や行動科学のように統計的有意性検定を採用することを通じて,いわゆる「科学的学問」へと向かう連動であることが概観された。しかし,a)抽出された被験者,及び,b)彼らが属す母集団,に関する属性を明確に定義すべきという技術的要請は,一般意味論が指摘するように容易には達成され得ないことから,厳密科学に向けた一般的結論が有意性検定の結果の解釈によって必ずしも得られるわけではないことが指摘された。続いて,統計学を指向する心理学論文において,統計学的に根本的な問題についての「無記」が見られる現象について議論が行われた。