著者
ボナシチ エドナ 福田 友子 前田 町子 石田 沙希 マエダ マチコ MAEDA Machiko 石田 沙希 イシダ サキ ISHIDA Saki
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.32, pp.191-208, 2016-03

本稿は、Edna Bonacich, 1973, 'A Theory of Middleman Minorities,'"AmericanSociological Review" 38: 583-93. の和文翻訳(全訳)である。著者のエドナ・ボナシチ(1940- )は、現在、カリフォルニア大学リバーサイド校の名誉教授である。「分断的労働市場論」(1972)が有名であるが、この「ミドルマン・マイノリティ理論」も移民研究に大きな影響を及ぼした。とりわけエスニック・ビジネス研究においては、基本的論文として知られており、日本では日系アメリカ人の研究でたびたび引用・参照されてきた。本論文の主要な論点については多くの批判も出されたが、それはこの論文が移民研究において果たした役割の大きさを裏付けるものでもある。
著者
所 三男
出版者
徳川黎明会
雑誌
徳川林政史研究所研究紀要 (ISSN:03869032)
巻号頁・発行日
no.54, pp.p1-22, 1980-03
著者
甲斐 素純
出版者
大分県地方史研究会
雑誌
大分縣地方史
巻号頁・発行日
no.181, pp.42-58, 2001-03

挿図あり
著者
阿部 和俊
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.17-24, 1990
被引用文献数
3

本稿の目的は,日本の首都東京を経済的中枢管理機能という高次都市機能の分析を通して,日本におけるその地位を検討することである。<br> 都市機能の観点からみると,現在の東京を特色づけているのは何よりも大企業本社の集中である。本稿では,日本の民間大企業と日本における外資系企業の本社立地の分析を通して,首都東京の姿を浮き彫りにすることを目的とする。<br> 我が国においては,民間企業本社の東京集中は著しい。しかし,東京への本社集中はとりたてて最近の現象ではない。それは早い時期からみられたのであり,今でもそれが強まりつつ継続している状態であると言えよう。そのことは当然の結果として,日本第2位の都市たる大阪の東京に対する相対的地位低下という事態を招いた。しかも,その傾向は今後しばらくの間は続くことが予想された。<br> 外資系企業本社の立地動向をみると,日本の企業以上に東京への集中は激しく,東京と他都市との差は大きなものであった。
著者
小嶋 茂稔
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要. 社会科学 (ISSN:05134684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-21, 2002-07-31

In this essay , I intend to treat of a relation between state and society in early Eastern Han Dynasty , utilizing readjustment of historical materials for "Measuring Field" (A.D.39-40) , especially about its enforcement and appling process. In this first part of the essay , I have carried out following particulars as a preparation of investigations in the second part : presentation of some historical materials concerned with "Measuring Field" , disentanglement of those complexed descriptions referring recent papers written by some Chinese researchers , interpretation of political accidents and social influence following after execution of "Measuring Field".
著者
An Jung Bum 斎藤 拓 井上 隆 扇澤 敏明 BONG SUP Kim
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.635-638, 1999-10-25
被引用文献数
7

鋭敏色板を挿入しないで高分子球晶を偏光顕微鏡観察すると, 白黒のコントラストでマルテーゼクロスが見られるのが一般的である. これに対して, ポリトリメチルテレフタレート (PTT) 球晶は色板なしでも緑色や青色などの美しい干渉色からなる偏光顕微鏡像を与えることを見いだした. Michel-Levyによる干渉色図を用いて複屈折△<I>n</I> (球晶の半径方向の屈折率と接線方向のそれとの差) を評価したところ, それが約0.065と極めて大きいための発色であることがわかった. さらに, 球晶の中心から半径方向への干渉色の変化が見いだされた. これは, 球晶内の△<I>n</I>が一定ではなく, 中心から離れるに伴い増大するためであり, 球晶が秩序性を増大しながら成長したことを示唆していると考えられる. これまでに例のないこのような鮮やかで美しい偏光顕微鏡像を与えるPTTは球晶組織形成機構の解明という未解決問題を研究する上での有用なモデル試料として注目される.
著者
守田 啓輔 彦坂 正道 米竹 孝一郎 増子 徹
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.54-59, 1995

ポリ [ビス (3, 4-ジメチルフェノキシ) ホスファゼン] の相転移に伴う球晶形態の変化およびその結晶形について, 偏光顕微鏡観察, 脱偏光強度測定, DSC, X線回折により検討した. メソモルフィック相 (δ相) から室温まで徐冷結晶化を行うと, マルテーゼ・クロスを有する小型のA型球晶と, より大型のB型球晶が混在して現れた. 昇温過程では, 96℃付近でA型球晶の輝度が減少し, 110℃でB型球晶は消失した. この変化はDSCの吸熱ピーク温度と一致した. 高温X線回折実験によると, 室温から90℃までは単純格子に帰属される結晶 (α型) が存在するが, 100℃以上ではα型結晶が存在せず, すべて底心格子を持つ結晶 (β型) になると推定した. 一方, δ相より徐冷し75℃で等温結晶化を行った場合, A型球晶は現れず, B型球晶だけが確認され, その結晶形はβ型であった. β型結晶はα型結晶に比べ熱的に安定であり, その発現はB型球晶の形成に関連がある.
著者
倉田 稔
出版者
小樽商科大学
雑誌
商學討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-12, 2003-07-25

論説
著者
中村 治人
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学史紀要 (ISSN:09155848)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.3-25, 1997-03

国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
倉田 稔
出版者
小樽商科大学
雑誌
商學討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.69-105, 1994-03

論説
著者
水澤 信之 福井 篤
出版者
日本魚學振興會
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.149-152, 2009-11-05

全世界の中深層に分布するヒナデメニギス属魚類は、伸長する体、管状あるいは小袋状で背面あるいは斜め前方を向く眼、2本の鰓条骨、数列の鋤骨歯、および透明な皮膚と腹膜に覆われる消化管によって特徴づけられ、幼形成熟をすることが知られている。今回、著者らが青森県太平洋沖で採集され、国立科学博物館(NSMT)に所蔵されていたヒナデメニギス属の1標本を精査した結果、Dolichopteryx pariniと同定された。本種は小袋状で伸長しない眼、背鰭基底下に位置する臀鰭基底始部、および伸長する胸鰭条と腹鰭条などによって特徴づけられる。本種はKobylianskii and Fedorovによって、オホーツク海の北部および北太平洋の北部と東部、さらに日本周辺海域およびカリフォルニア沖にも分布すると報告された。しかし、日本周辺海域およびカリフォルニア沖からの標本は別種であり[前者はヒナデメニギス、後者はMoserのD. sp.]、日本周辺からはD. pariniは今まで知られていなかった。よって、本研究では、これを日本初記録として報告するとともに、本種に新標準和名を提唱し、その形態を記載した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1642, pp.38-41, 2012-05-21

「当社としては売却しなくても構いません」。今年3月、日立製作所は、あるM&A(合併・買収)の案件を巡り、ギリギリの交渉を続けていた。相手はHDD(ハードディスク駆動装置)の世界最大手、米ウエスタンデジタル(WD)。子会社の日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)を売却することで1年前に基本合意していたが、今年3月時点でも、売却価格は折り合っていなかった。
著者
山北 輝裕
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.48-48, 2011

現代日本の路上に留まる野宿者の包摂を見据えつつ、戦後「都市下層」の多様な現れを検討する。失対事業の労務管理員、70年代日雇労働者運動の活動家、現代野宿者支援・NPOなど都市下層と向き合ってきた他者に注目し、<アサイラム化>との共振と間隙を明らかにし、都市下層と他者の関係性の位相の変化を浮き彫りにする。