著者
石川 太郎
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.73, no.7, pp.372-375, 1989-07-01 (Released:2011-07-19)
著者
岡村 均
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.97-102, 2008-03-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
20

億年前, 自転する地球に現れた生物は, 巨大な発光体である太陽から周期的にエネルギーを得, また, それによる障害から個体を守るため, 体内で時間システムを進化させてきた.これが, 時間形成に特化した時計遺伝子であり, それが形成する生物時計である.これは, ヒトにおいても時間機構の骨格をなし, 近年の時計遺伝子の研究により, 近年の生活スタイルの激変に伴うリズム障害が, 睡眠異常のみならず, うつ病, メタボリック症候群, 発癌などさまざまな疾病の要因となりうることが明らかになりつつある.
著者
前田 博之 森 千恵子 山田 英清 浦木 増太郎 湯浅 亮 森 貫一
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.339-344, 1988-05-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
16

現在, わが国において一般的に用いられている各種と殺方式, とくにと豚をけい留場から電殺室へ移動する手段が, 肉質に及ぼす影響について検討した. その結果, (1) と豚の狂騒による騒音とPSEやDFDなどの “生理的異常肉” の発生を示唆する早期温体硬直と体の発現率は, 誘導路・V字型レストレーナー方式から動床コンベアー方式に変更することにより著しく低下した.(2) 放血の良否を示す筋肉内残留血液量は, レストレーナー方式に比べて, 他のと殺方式で低かった.(3) と殺前の興奮と筋運動を反映すると殺後10分の枝肉の温度は, レストレーナ.方式に比べて動床方式で低かった.これは, 血液中乳酸量でも裏付けられた.(4) 死後解糖の亢進の程度を示す枝肉のpHは, 動床方式に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で急激に低下した. このことは, 筋肉内グリコーゲンの減少率や, 筋肉内乳酸量でも裏付けられた.(5) 死後硬直の発現と関連する筋肉内ATP関連化合物は, 動床方式と打額と殺に比べてレストレーナー方式と実験的CO2麻酔と殺で分解傾向にあった. これは, R値でも同様であった. これらの調査研究により, 現行と殺方式としては動床コンベアー方式が優れていることが示された. なお, と豚に対するストレスを少なくし, 肉質の向上や血液の有効利用の観点から, CO2麻酔と殺方式を導入したと殺システムの検討が必要と思われる.
著者
雨貝 太郎 園山 繁樹
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.47-55, 2015 (Released:2016-07-15)
参考文献数
16

本研究は広汎性発達障害の診断を受けた11歳の男児1名を対象に、サイコロトークを実施し、いくつかの条件を設定し、発話促進の効果について検証した。初めに「聞く行動」について指導した後、「話す行動」を指導した。「話す行動」の指導においては、「終了モデルの提示」「話すテーマの事前提示」「考える時間の提供」「テーマの選択」「テーマの自由選択」という5つの条件の中で、話す時間と話す文章の量の変化を測定した。その結果、より長い文章を話させる課題を行う際は(1)会話の終わり方のモデルを示すこと、(2)前もって話す内容について考える時間を十分に与えること、(3)話す内容について選択肢を与えること、が効果的であった。また、より長い時間会話をさせる課題を行う際には(1)どのようなことについて話せばいいのか事前に伝えておくこと、(2)選択肢を与えずに自分の話したいことを自由に話させること、が効果的であった。
著者
大川 博之 山中 一彦 齋木 仁 中川 文 府川 真 石丸 直彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.J365-J368, 2013 (Released:2013-09-25)
参考文献数
7
被引用文献数
1

Recently, thinner cover glass has been required therefore the glass strength has been more important. It was found that surface polishing of the glass after chemical strengthening improved surface strength of the glass. In chemical strengthening process water in the atmosphere enters the glass surface and creates chemical defects. The surface strength is improved by removing them.
著者
星 敦士
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.120-135, 2000-06-30 (Released:2009-10-19)
参考文献数
14
被引用文献数
3 1

本稿の目的は, 階層帰属意識の判断基準と比較基準を明らかにすることである.まず, 階層帰属意識の判断に影響する要因として, 従来の研究が用いてきた自身の社会経済的地位とともに, 地位認知の判断基準となる他者の社会的地位, 他者と自身との間の地位関係を含めて, 帰属意識の判断パターンに関する分析枠組みを構成した.1985年のGSSデータを用いて計量的に検証した結果, 階層帰属意識の判断について従来用いられてきた個人の地位から帰属意識を説明するという分析枠組みの妥当性を確認するとともに, 準拠集団論的なアプローチが指摘してきた他者の地位の影響についても部分的にその妥当性を実証した.個人は自己の地位評定を行う際に, 自身の社会的地位 (職業威信, 世帯収入) と, ネットワークの社会的地位 (学歴) を社会全体という比較基準において判断基準とする.また, 規定要因としての効果の大きさを比較すると, ネットワークの社会的地位の効果は, 本人の職業威信, 世帯収入よりも大きく, 個人の階層帰属意識の判断において重要な判断基準であるという結果をえた.一方, 自身とネットワークの地位関係に関する要因は階層帰属意識の判断パターンとしてほとんど考慮されていない.また, どのようなネットワークをもつかという準拠対象の構造的要因 (社会的地位の分散, 親密度) は, 階層帰属意識の判断に対して影響を与えていないことが明らかになった.

1 0 0 0 OA お詫びと訂正

出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.E1-E1, 2015 (Released:2016-09-30)

本誌第 66 巻第 1 号(261 号)に掲載されました論文「仕事の価値の布置と長期的変化」(田靡裕祐・宮田尚子 著)に関して,筆者の責に起因しない形での誤植がございましたので,以下のように訂正させていただきます.63 頁 表 1(注): (誤)左に男性有識者,右に女性有識者 (正)左に男性有職者,右に女性有職者
著者
石島 健太郎
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.295-312, 2015 (Released:2016-09-30)
参考文献数
24

本稿は, 身体障害者の介助において, 利用者の決定に対して自身の存在が不可避にもってしまう影響を踏まえたうえで, 介助者がいかに介助の実践に臨んでいるのかを問う.介助者は手段にすぎないという主張に対し, 近年では利用者の決定に先だって介助者の存在がこれに影響していることが指摘され, そうした存在として介助者を記述することが提案されている. こうして従来の研究は利用者に対する介助者の実践を考察してきたのだが, 利用者の自己決定が介助者のあり方を理由として控えられてしまう状況に介助者が気づくのは別の介助者を通してであることを踏まえると, 介助者間の実践も検討される必要がある.そこで本稿では, 身体障害をもつALSの患者とその介助者を対象に, インタビュー調査を行った.その結果, 他の介助者を通じてある介助者が利用者の自己決定に影響していることが可視的になった場合, 介助者間の相互作用によって状況が改善され, 利用者が要望を出しやすい状況が達成されることもある一方, 介助者間の相互作用が抑制される場合もあることが発見された. また, そこでは利用者の自己決定の尊重という障害者の自立生活において重要な理念が逆機能的であることも明らかにされた.こうした介助者間の実践を描くことは, 従来の利用者に対する介助者の実践とは別の切り口から, 利用者の生が制限されないようにするための方法を考えるために参照されうる.
著者
宮本 みち子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.204-223, 2015 (Released:2016-09-30)
参考文献数
68

1990年代後半以後, それまで低迷していた若者研究が活発になり, その後2000年代の中盤あたりまで, 政府の若者政策の活発化を背景に, 学術研究とマスメディアのさまざまな言説のブームとなった. それらを区分してみると, ①フリーターなどの若者の実態把握を中心とする調査研究, ②国際比較の観点で, 先進工業国の若者の実態と施策を検討する研究, ③日本における労働を中心とする若者施策の検討, ④フリーターやニートやひきこもりなどから脱出するためのアドバイス本, ⑤フリーターやニートを巡る言説分析の5つに分かれる.2000年代の取り組みは, 研究者, 行政, 民間団体の密接な共同関係を抜きには発展しなかった. そのなかで, 若者の実態を分析し, 社会政策の課題として提示したことが研究者の役割であった. 社会学は, 無業者問題を社会的包摂の課題として位置づけ, 社会政策を構想できる. また, 若者問題を包括的に理解するという視点や方法論は社会学が得意とするところである. 社会学者は社会政策の視点をもち, 長期的な視野に立って若者への社会投資が必要であることを主張する必要がある.
著者
吉川 瑛治レオナルド Robson Ryu Yamamoto José Luiz Petri Fernando José Hawerroth 山根 健治 本條 均
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.143-153, 2014 (Released:2014-06-30)
参考文献数
25
被引用文献数
1 3

ニホンナシ‘幸水’と‘豊水’の鉢植え樹を供試し,2007,2009,2010および2011年度の4か年にわたりシアナミド剤の散布処理を行った.その後22°Cの自然光ガラス室に移動させ,発芽・開花状態を調査した.ニホンナシの自発休眠覚醒の指標とされる7.2°C以下低温遭遇時間と,発育速度(DeVelopmental Rate, DVR)モデルによる発育指数(DeVelopmental Indexes, DVI)を対比させ,シアナミド剤の散布時期の有効範囲の設定を試みた.なお,DVI1は大谷(2006),杉浦(1997),が定義している,自発休眠覚醒期中の-6~12°Cの温度範囲を対象としたものである.そのDVI1は本研究でDVI(old)と定義した.一方,杉浦ら(2003)は自発休眠覚醒期中の21~24°Cの温度域は低温積算の一部を打ち消して自発休眠を逆進させる効果があると報告している.その報告に基づき求めたDVI1をここではDVI(new)と定義した.その結果,7.2°C以下の低温遭遇400~600時間処理の時点でシアナミド処理をすると,両品種の自発休眠打破の促進効果が認められた.両品種ともにDVI(new)(杉浦ら,2003)が0.65~0.70の範囲内でシアナミド処理すると,発芽および開花が改善され,開花日も促進した.DVI(old)(杉浦,1997)とDVI(new)において,発育ステージが進行し,DVI(old)では,1.03以上,DVI(new)では,0.80以上では処理の効果は弱まる傾向を示した.2011年度の秋冬季(10~2月)では他の年次より21°C以上に遭遇した時間が68時間長かったため,低温遭遇時間のみでシアナミド剤の散布時期を特定することは困難であったが,高温時の打ち消しを考慮したDVI(new)は,発育ステージを適正に評価した.以上の結果から,低温代替技術として,シアナミド処理を行う場合,気候温暖化に対応可能なDVI(new)モデルによる散布時期の予測が有効であることが示唆された.
著者
Keisuke Suzuki Masayuki Miyamoto Tomoyuki Uchiyama Tomoyuki Miyamoto Takeo Matsubara Koichi Hirata
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.55, no.18, pp.2713-2716, 2016-09-15 (Released:2016-09-15)
参考文献数
15
被引用文献数
7

We herein report an elderly patient with a history of restless legs syndrome (RLS) who developed unpleasant sensations in the lower abdomen and perineum. The patient' s symptoms occurred during the evening and at rest and forced the patient to void, resulting in some symptom relief. Urological examinations and spinal magnetic resonance imaging findings were unremarkable. The adjunctive use of rotigotine resolved her symptoms. The symptoms were considered to be "restless bladder". Further studies are required to elucidate whether restless bladder is an identical condition to the clinical entities of other RLS variants or whether it represents an unusual feature of RLS.
著者
稲富 雄一 井上 弘士
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.14, no.6, pp.201-202, 2016 (Released:2016-01-31)
参考文献数
2

Power is the most important resource on the next-generation supercomputers, and they will be operated under power constraint. Therefore, there is a need to maximize performance of HPC application under power constraint. To do such optimization, we've developed and reported a method to improve performance by power allocation for each processor, which is called the variation-aware power budgeting. In this study, we carried out large-scale performance evaluation of a proposed method for two mini-applications related to molecular science, Modylas-mini and NTChem-mini. As a result, our method can improve their performance under power constraint up to 1.99 times speedup compared to conventional power constraint.
著者
守口 善也
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.262-268, 2007 (Released:2011-07-05)
参考文献数
20

【要旨】自己の情動の同定・表象困難であるアレキシサイミア群(ALEX:n=16)とコントロール群(NALEX:n=14)を対象に、他者理解に関わる課題(心の理論、痛みに対する共感、ミラーニューロン)を用いて脳機能画像研究を行った。心の理論に関わる課題においては、アニメーションの三角形の意図のくみ取りのスコアがALEX群の方が有意に低く、内側前頭前野の賦活低下がみられた。さらにこの部位の脳活動は視点取得能力と正の関係を認めた。ミラーニューロン課題においては、前運動野、あるいは頭頂葉をはじめとする領域が、ALEXではむしろより賦活しており、その脳活動は視点取得能力とは負の相関を示していた。他者の痛み画像に対する認知的評価の課題に関しては、ALEXは、痛みを低く評価しており、pain matrixの中でも、前帯状回、背外側前頭前野などのより認知的で実行的な情動処理の領域における機能低下が認められた。自己/他者の心を表象することは、自分とは一端離れた視点を持つ必要がある点は共通しており、ALEXにおける自己の客体化(メタ認知)の障害が示唆された。さらに、認知的な、とりわけ実行機能・感情の制御など、神経学的にも種々の他者の認知障害の関与が示唆された。このことは、自己・他者の理解の障害は相互に密接に関係していることを示しており、その共通項は心身症や精神障害にも重要な意味を持っていると考えられた。