著者
尹 芝恵
出版者
島根県立大学
雑誌
総合政策論叢 (ISSN:13463829)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.73-89, 2005-12

In the course of the resumption of friendly relations between Japan and Korea after Toyotomi Hideyoshi's invasion of the Korean Peninsula, a delegation was instituted. The Korean delegation consisted of 400 to 500 people including three main ambassadors, official painters, medical doctors, translators and Band musicians, etc. The delegation visited Japan 12 times between 1607 and 1811. This 200-year-long cultural exchange between Korea and the Tokugawa shogunate in Japan produced in both countries many kinds of pictures which related to the delegation. Some of which were pictures produced by the members of the Embassy and others were by Japanese painters. For example, we can classify these pictures according to the following themes: the magnificent parade of Korean members either by ship or on foot, the welcome-parties with Japanese hospitality and the portraits of the representative ambassadors. As time passed during the Tokugawa shogunate, the people in the Edo period grew richer and more refined, and became more interested in the Korean delegation. Ukiyo-e artists designed illustrated narrative books and published them. It is said that, for the Tokugawa shogunate, the Korean delegation was a symbolic medium to show how international the Tokugawa shogunate was. In this respect, very skillful painters in the Edo period were officially employed and maintained by the shogun. But the Ukiyo-e artists were designed and printed based on entertainment for the ordinary people of that time. I will focus on the Band musicians represented in folding screens, roll screens, and Ukiyo-e etc. The reason for this is that the images of the Band musicians were transformed. They were louder than reality. But the deformation shows strong the impression given to the public. And, at the same time, it also shows the image of aliens which the public also expected.
著者
八百 啓介
出版者
北九州市立大学文学部
雑誌
北九州市立大学文学部紀要 (ISSN:13470728)
巻号頁・発行日
no.74, pp.37-46, 2008

本稿は近世の菓子料理書における飴の製法から外来技術の影響を探るとともに、近世小倉藩における飴の生産についての近年の研究成果を踏まえて、北九州地域の飴について考察するものである。すなわち、江戸時代においては糯米・麦芽を原料とする麦芽飴に空気を混入した堅飴と砂糖を原料とする砂糖飴の二種の外来系の飴が存在したのである。三官飴は、中世以来の膠飴(地黄煎)をもとに、近世初期に西日本各地に来航した唐人によってもたらされた気泡を入れるための牽白技術によるものと考えられるが、小倉の「三官飴」は、本来の三官飴とは別種の粘度の低い引飴の一種であったと思われる。

1 0 0 0 IR 唐人飴売り考

著者
関 明子
出版者
東洋大学大学院
雑誌
東洋大学大学院紀要 (ISSN:02890445)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.81-95, 2012
著者
服部 匡
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
no.125, pp.83-109, 2004-03
著者
田村 泉
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.8, pp.58-69, 1959-12-30
著者
羽鳥 兼市
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1098, pp.132-135, 2001-07-02

今年3月に開かれた、中古車買い取り専門店のガリバーインターナショナルの就職説明会。リクルートスーツに身を包んだ大学生を前に、社長の羽鳥兼市(60歳)はふとこう思った。 「中古車の会社にこれだけの大学生が興味を持つなんて、少し前ならとても考えられなかったな」——。
著者
角山 照彦
出版者
広島国際大学看護学部
雑誌
広島国際大学看護学ジャーナル (ISSN:13495917)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.45-50, 2014-03-31

「日本のことを英語で発信する」を基本コンセプトに,通訳案内士として30年以上にわたって活躍されているひろしま通訳・ガイド協会常務理事の古谷章子氏を講師に迎えて実施した公開講座「日本のココが面白い-通訳ガイドよもやま話」について報告する.講座は西日本の観光名所の写真をふんだんに取り入れたスライドを活用しながら受講者が外国人観光客向けツアーを疑似体験する形式で進められ,受講者にとっては日本の様々な事象を英語で表現するための手法を学ぶと共に,自国の魅力を再発見する良い機会をなった.公開講座報告広島国際大学 第6回国際人としての教養講座
著者
吉原 英夫
出版者
北海道教育大学
雑誌
札幌国語研究 (ISSN:13426869)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.左1-左60, 1998
著者
勝又 健太郎
出版者
農林水産省農林水産政策研究所
雑誌
農林水産政策研究 (ISSN:1346700X)
巻号頁・発行日
no.6, pp.51-81, 2004-03

WTO体制下における諸外国のセーフガード(SG)の発動事例について、農産物に関する事例に重点をおいて、発動状況、発動条件の運用実態及びWTOの紛争処理の過程でパネル及び上級委員会により示された発動条件の運用に関する国際規律を整理・分析した。SG協定発効前後で発動件数は、減少から増加に転じた。全体的に農産物の事例の方が鉱工業製品の事例に比べて、発動手段についてはより数量管理的(輸入数量制限、関税割当)、発動期間についてはより長期の措置となっている。農産物に関する事例についての発動条件(輸入増加及び損害指標の定量的評価等)の運用実態については、輸入が減少している事例があり、また、全ての損害指標の評価結果が低下している訳ではなく、評価を定性的・間接的・代替的に行った事例がある。農産物に関する事例の中では、韓国の脱脂粉乳調整品、米国の小麦グルテン及びラム肉、チリの小麦・小麦粉及び食用植物油の輸入に関する措置が紛争案件となり、パネル及び上級委員会で検討されたが、全てSG協定違反とされた。SG協定の規定に対して厳密な解釈が行われ、各国の事例の実態をパネル及び上級委員会が示した国際規律に照らして判断すると、発動条件を完全に満たすことは困難である。発動の前提として、産品の同種性・直接的競合性の解釈や損害指標の評価手法と因果関係の分析手法の確立が不可欠である。
著者
勝又 健太郎
出版者
農林水産省農林水産政策研究所
雑誌
農林水産政策研究 (ISSN:1346700X)
巻号頁・発行日
no.6, pp.51-81, 2004-03

WTO体制下における諸外国のセーフガード(SG)の発動事例について、農産物に関する事例に重点をおいて、発動状況、発動条件の運用実態及びWTOの紛争処理の過程でパネル及び上級委員会により示された発動条件の運用に関する国際規律を整理・分析した。SG協定発効前後で発動件数は、減少から増加に転じた。全体的に農産物の事例の方が鉱工業製品の事例に比べて、発動手段についてはより数量管理的(輸入数量制限、関税割当)、発動期間についてはより長期の措置となっている。農産物に関する事例についての発動条件(輸入増加及び損害指標の定量的評価等)の運用実態については、輸入が減少している事例があり、また、全ての損害指標の評価結果が低下している訳ではなく、評価を定性的・間接的・代替的に行った事例がある。農産物に関する事例の中では、韓国の脱脂粉乳調整品、米国の小麦グルテン及びラム肉、チリの小麦・小麦粉及び食用植物油の輸入に関する措置が紛争案件となり、パネル及び上級委員会で検討されたが、全てSG協定違反とされた。SG協定の規定に対して厳密な解釈が行われ、各国の事例の実態をパネル及び上級委員会が示した国際規律に照らして判断すると、発動条件を完全に満たすことは困難である。発動の前提として、産品の同種性・直接的競合性の解釈や損害指標の評価手法と因果関係の分析手法の確立が不可欠である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.19-33, 2010-03

Part1では,2万円台で購入可能な比較的新しいネットブックを中古で購入し,UbuntuやFedoraといった最新Linuxディストリビューションをインストールしチューニングを行います。 ネットブックと呼ばれる超小型低価格PC(Ultra Low-cost PC)が登場し約2年が経ちました。中古市場では,手ごろな価格のネットブックをさらに安く購入できるようになっています。
著者
面谷 信
出版者
The Imaging Society of Japan
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.534-538, 2011

人間の感覚量であるところの 色 の認識過程をブラックボックス化することなく分析しその解明結果を工学的に利用するという目標に対し,若干のヒントとなりそうな話題をいくつか提供する.話題としては,視覚認識過程の要素分けから始め,反射物と発光物とは見分けられるか?発光型ディスプレイは本質的に疲れやすいか?色の恒常性とは?印刷物や反射型ディスプレイと発光型ディスプレイとではどちらが照明条件によって表示色が変化して見えがちか?金 · 銀色は本当に色か?その認識メカニズムは?金 · 銀色インク印刷の意義は?人間にとって色彩情報の位置づけは?という素朴な疑問等について順次採り上げ,筆者らの簡単な実験結果の紹介を織り交ぜながら見解を述べる.本報告は必ずしも素朴な思い込み通りにならない実例の紹介を通じて,色の面白さや落とし穴の一端を読者に伝えようとするものである.