著者
荒木 俊夫
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.158-173, 1963-08-31
著者
菅野 貴樹
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.臨時号, pp.143-161, 2021-01-29
著者
原 政代 黒田 研二
出版者
関西大学人間健康学会
雑誌
人間健康学研究 : Journal for the study of health and well-being (ISSN:21854939)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.15-23, 2018-03-31

目的:本研究は、生活保護現業員の仕事のやりがい感に関連する要因を明らかにし、やりがい感を支援する方策を検討することを目的とした。方法:政令指定都市、中核市、特例市である3つの市の10か所の福祉事務所の生活保護現業員全数212人を対象に自記式質問紙調査を行った(有効回答数178人、有効回答率85.6%)。調査内容に含まれる項目のうち、仕事のやりがい感(5件法で質問し回答に1点~5点を付与)を従属変数とした。回答者の属性、職場内の事例検討等の実施、受給者への健康支援の対応、受給者に対する支援関係の基本姿勢、他部門・他機関・他職種等との連携から独立変数を設定して分析を行った。まず、2変数間の関係をt検定、分散分析、相関係数により調べ、仕事のやりがい感に有意に関連を示す変数を見い出し、次にそれらを独立変数としたステップワイズ(漸増法)の重回帰分析を行った。結果:2変数間の関係の分析の結果、仕事のやりがい感と回答者の所属自治体、専門職資格の有無、職場での支援困難事例の相談・検討、定期的な事例検討、健康支援得点、支援関係得点、行政内連携、および医療・介護との連携との間に、有意な関連が見出された。所属自治体を除く7変数を独立変数とする重回帰分析により、仕事のやりがい感に対し、健康支援得点、支援困難事例の相談・検討、行政内連携が有意な関連を示した。結論:生活保護現業員の仕事のやりがい感を支援するには、受給者との関係で健康支援の観点を重視すること、支援困難事例の検討等のスーパーバイズを重視した職場環境づくり、さらに関係部門・機関との連携を図ることが重要である。支援者自らが仕事のやりがい感を感じることは、受給者のQOLの向上を図る上においても重要であろう。
著者
上條 隆志 廣田 充 川上 和人
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究 = Ogasawara research (ISSN:03868176)
巻号頁・発行日
no.46, pp.69-77, 2020-03

小笠原諸島の西之島は、2013年からの火山活動によって大きく面積が拡大した。2013年以前から存在していた島の大部分は、新たな溶岩流やスコリアに覆われ、ほぼ新島に近い状態となった。本調査は、西之島の植物、植生、土壌の現況を明らかにすることを目的として、2019年9月に現地調査を行った。現地調査の結果、維管束植物として、オヒシバ、イヌビエ、スベリヒユの3 種を確認した。これまでの記録を基に検討すると、これら3種は2013年噴火以前から生育していた個体群由来と考えられた。土壌については、表層土壌を採取し、全炭素量、全窒素含量を測定した。さらに、今後のモニタリングのために、5地点において方形区(10m × 10m)を設置し、方形区内の植生調査を行った。
著者
﨑山 威 辻野 亮
出版者
奈良教育大学自然環境教育センター
雑誌
奈良教育大学自然環境教育センター紀要 = Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education (ISSN:21887187)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-7, 2020-03-31

奈良県吉野郡の大峯山系大普賢岳と和佐又山周辺の2調査地で、中・大型哺乳類相と特に優占種と予想されるニホンジカCervus nipponの出現季節変化を明らかにした。大普賢岳地域は2018年5月から2019年8月までの16ヶ月間、和佐又山地域は2018年5月から2019年7月までの15ヶ月間、赤外線センサー付き自動撮影カメラを使用したカメラトラップ法を用いて調査したところ、大普賢岳地域では、2,564日の延べカメラ稼働日数で、ニホンジカ1,535頭 (79.7%) をはじめ11種1,927頭が撮影され、和佐又山地域では、1,030日の延べカメラ稼働日数で、ニホンジカ343頭 (58.8%) をはじめ10種583頭が撮影された。優占していたニホンジカの季節変動を見ると、大普賢岳地域では5月から8月まで撮影頻度指標 (RAI:Relative Abundance Index) が高くてそれ以外の月は低く、和佐又山地域では9月と10月にRAI が高く、それ以外の月では低かった。ニホンジカは、高標高での積雪や堅果などの果実類の利用可能量に合わせて標高間を移動していることが示唆された。
著者
湯田 拓史 山本 真司 坂元 厳
出版者
宮崎大学教育学研究科教職大学院
雑誌
宮崎大学教職大学院年報 (ISSN:24362328)
巻号頁・発行日
no.1, pp.29-37, 2021-06-30

本稿は、宮崎大学大学院教育学研究科(教職大学院)が教職員支援機構(通称NITS。以降「NITS」と略記)の連携事業として2017(平成29)年度から2020(令和3)年度まで4回実施した「NITS Café」の実践報告である。宮崎大学教職大学院での「NITS Café」は、教職大学院の院生や教育学部の学生を中心にしつつ、宮崎県教育委員会事務局、宮崎県教育研修センター、宮崎県内の教職員、地域連携事業関係者とディスカッションを通じて教育に関する話題を検討してきた。 「NITS Café」自体は、教員の資質向上について幅広く交流出来る機会を提供する事をねらいとしているが、さらに宮崎大学教職大学院では宮崎県独自の取組を広める要素を加味した。宮崎大学教職大学院の「NITS Café」で設定したテーマは、初年次のみ「キャリアアップ」をテーマ設定したが、2 年次以降は「教員の働き方改革」を主テーマにして、副テーマには地域連携事業や学校現場での実践を取り込めるように設定した。 「NITS Café」を4 年間実践した効果は、宮崎県教育委員会教職員課と宮崎県教育研修センターとの連携強化である。事業申請前の相談、採択後の準備過程、実施当日の協働関係を蓄積することで、教職大学院と教育委員会とがお互いが持つリソースや情報を共有することができた。さらに、コロナ感染症予防対策下として、Web 配信を実施したことである。
著者
狩野 理津子
出版者
関西大学国文学会
雑誌
國文學 (ISSN:03898628)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.297-311, 2008-03-01