著者
常川 真央 天野 絵里子 大園 隼彦 西薗 由依 前田 翔太 松本 侑子 南山 泰之 三角 太郎 青木 学聡 尾城 孝一 山地 一禎
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.362-365, 2017

<p> 研究データ管理は,研究プロセスの透明性を高め不正を防止する目的とともに,オープンサイエンスにおける研究データ共有を支える重要なプロセスである.しかし,研究データ管理のスキルを持つ人材はまだまだ少ないのが実状である.そこでオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は,研究データタスクフォースを組織し,研究データ管理(RDM)のスキルを習得するためのトレーニングツールを開発し,2017年6月6日にWeb上で公開した.さらに,国立情報学研究所に協力し,オンライン講座「オープンサイエンス時代の研究データ管理」を11月15日に開講する予定である.本発表では,こうしたRDMの習得を支援する一連の活動について紹介したうえで,今後の研究データ管理業務を担当する人材育成について論じる.</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1376, pp.11-12, 2013-07-08

具体的には、売上高11億円に対して、月額加入料420円と、契約後の31日間は無料であるため11カ月を掛けた数字を除算すると、約24万5000(=11億円/(420円×11カ月))となる。同社の営業収入のほとんどが月額加入料なので、「mmbiの2012年度の平均有料視聴者数は約24…
著者
日本版敗血症診療ガイドライン2016作成特別委員会
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.271-277, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)
参考文献数
5

日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2016作成特別委員会は,J-SSCG2016の普及状況をモニタリングすることと,今後のガイドライン改訂における改善点を明らかにすることを目的に,日本集中治療医学会,日本救急医学会の両学会員を対象とし,J-SSCG2016の使用に関する実態調査を実施した。610名から回答を得た。回答者の86%でJ-SSCG2016が活用されており,50~75%程度の敗血症患者でガイドラインに準じた治療が行われていた。また,回答者の83%が診療の標準化,51%が教育の向上にJ-SSCG2016が役立つと評価した。一方,ガイドラインの存在意義,作成工程や発行・公開方法,両学会員以外の一般医療従事者における普及に関する問題を指摘する意見もあった。本調査結果を今後のJ-SSCG改訂に活かし,より実用的なガイドラインとして発展させていくことが重要と考えられる。
著者
CHAN Kelvin T. F. CHAN Johnny C. L.
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2018-042, (Released:2018-04-27)
被引用文献数
14

This paper presents a summary of some of the observational and numerical studies on the climatology and possible change mechanisms of the outer-core wind structure of a tropical cyclone (TC), which has been generally referred to as size, a term also to be used in this review although various definitions have been given in the literature. In all the ocean basins where TCs exist, TC size has been found to vary with season, year, decade, latitude and longitude. Such variations are related to those in the synoptic flow patterns in which the TCs are embedded. Several factors have been identified to be responsible for changes in TC size, which include environmental humidity, vortex structure, sea surface temperature and planetary vorticity. Each of these factors can modify the transport of lower tropospheric angular momentum into the TC and hence cause changes in its size. The paper ends with a discussion of outstanding issues in the study of the outer-core wind structure of a TC.
著者
榎本 ヒカル
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.67, 2015

<b></b><b>目的 </b>近年の夏場の暑熱気象に対応するため学校環境への冷房用エアコンの導入が急速に進んでいる。平成26年度の調査では小中学校普通教室のエアコン設置率は全国平均で32.8%、東京都では99.9%であり、夏期の教室温熱環境が改善していると推測される。本研究では東京都市部における現状の把握を目的として、教員と児童生徒の温熱環境の実態調査を行った。<br> <b>方法 </b>調査は東京都の某区立小学校にて行われた。調査は南向きの校舎3階にある第6学年の学級で行い、教室とその学級の担任教諭(20代男性)、児童30名(男子16名、女子14名)を調査対象とした。測定項目は教室の温熱環境(温度、湿度、気流速度、黒球温度)、教諭の皮膚温(胸、上腕、下腿)、教諭及び児童の温冷感とした。調査はH26年9月上旬および10月下旬に行った。<br> <b>結果 </b>1)教室の温熱環境は9月上旬は25℃~29℃の範囲内にあり、エアコンにより高温高湿度になることが抑えられていた。10月下旬には外気温は20℃以下であったが、教室は24~28℃であり夏とあまり変わらない状態であった。2)教員の皮膚温は9月、10月とも34℃程度であり、比較的暑い環境で働いていた。3)児童の温冷感は個人差が大きく、平均値に男女差はみられなかった。<br> 文献 公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果について、H26年5月23日、文部科学省
著者
廣田 守伸
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1116, pp.127-130, 2001-11-12

洋菓子のヒロタは今年10月12日、大阪地裁に民事再生法の適用申請をいたしました。主要取引銀行からの短期のつなぎ融資も受けられない状況になり、10月15日の支払いが難しくなってしまったのです。 それでも、手形は出していませんでしたので、グループ会社の中で資金を融通すれば、今この時期に是が非でも法的手続きを取る必要はなかったのかもしれない。
著者
櫻井 大樹
出版者
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
雑誌
耳鼻咽喉科免疫アレルギー (ISSN:09130691)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.291-295, 2017 (Released:2017-12-28)
参考文献数
7

頭頸部扁平上皮癌の進行例は,近年の集学的治療によって局所制御率の改善がみられているが,いまだ遠隔転移は大きな予後悪化因子である。予後の向上のため,また治療後に問題となる機能や形態の温存のために,現行の標準治療に加えて新規治療法が求められる。当科では頭頸部扁平上皮癌患者を対象に,NKT細胞のリガンドであるα-Galactosylceramide(αGalCer)を樹状細胞に提示させ鼻粘膜下に投与する免疫細胞治療の開発を行ってきた。これまでの臨床試験により安全性,免疫応答の誘導,再発患者での腫瘍縮小効果が認められている。現在,標準治療後の寛解症例を対象とし,再発予防を目的にアジュバント療法としてランダム化二重盲検比較試験が先進医療として進められている。近年,癌は自ら様々な抗腫瘍免疫の抑制機序を用いて体内の免疫監視機構から巧みに逃れていることが示されている。その免疫抑制機序の一つとして,制御性T細胞(Treg)や骨髄性抑制細胞(MDSC)など免疫抑制細胞の誘導が指摘されている。我々は頭頸部扁平上皮癌患者においてこれら免疫抑制細胞が有意に増加し,その増加は予後悪化因子になることを見出している。免疫抑制細胞の制御など新たな治療戦略は,抗腫瘍免疫活性を増強し予後を改善させる可能性が期待される。現在当科で進められているNKT免疫細胞治療と新たな治療とを組み合わせることで,進行癌への対応,予後の改善を期待し,今後の臨床試験への展開を検討している。
著者
鳴海 裕行 今 充 阿保 優 高野 〓
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.275-280,365, 1973 (Released:2009-06-05)
参考文献数
17

肛門疾患に対する保存的療法の一つとして新しく開発されたゼロイドZeroidの臨床効果について検討する.これは長さ10cm,外径1.2cmのプラスチック製円筒状の器具で,中に冷却液が入っている.これを通常の冷蔵庫内で-4℃に凍結させ肛門部の局所的冷却を行なうものである.術前のもの30例,術後のもの20例,計50例に使用し,82.0%の症例に臨床症状の改善ないしは消失をみた.特に出血・疼痛に対して極めて有効であった.以上の詳細について述べるとともに,肛門疾患の保存的治療の一つとしてゼロイドは今後主要な地位を占めるものと予測するものである.
著者
中村 哲之
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.36-42, 2016-09-30 (Released:2016-10-25)
参考文献数
47

Research on visual illusions in different animal species as compared to human beings is fruitful to know the adaptive significance of the illusory phenomena. Comparative studies on visual illusions suggest the precedence of global features in adult human visual perception and the precedence of local features in non-human animal visual perception. Similar results are also reported by a developmental study (Doherty, Campbell, Tsuji, & Philips, 2010), suggesting the precedence of local features in human child visual perception. The importance of the comparative work on visual illusions in two perspectives (cross-species and developmental) is discussed.

2 0 0 0 OA 風土

著者
和辻哲郎 [著]
出版者
[製作者不明]

和辻哲郎(1889-1960)は大正、昭和時代の哲学者。兵庫県出身。東大教授。独自の倫理学体系を形成するとともに文化史家、思想史家としても多くの著作を残した。本書は『思想』昭和4年4月号に発表された論文「風土」の原稿である。所々に加筆訂正のあとが見えるが、和辻は草稿を準備せず「ぶっつけに決定稿を書く人」だったという。論文は後に改稿され単行本『風土―人間学的考察』(昭和10年刊)の第1章「風土の基礎理論」となった。布川角左衛門旧蔵。他に当館は和辻夫人より寄贈された手書き原稿、ノート類82点を所蔵する。