著者
岡田 一祐
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 文学研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.45, pp.239-256, 2019-03-15

本稿では、明治二十年前後の国語国字改良運動のうち、仮名文字専用運動のなかでも見過ごされてきた音義派の活動の一端について紹介したい。いしこみつてる(石河光煕)の『いつらのこゑのかむがへ』(一八八六)は、仮名文字専用運動の一大組織かなのくわいでは圧倒的少数派であった音義派の声を伝えるものとして貴重である。貴重な資料を影印するとともに、かなのくわいにおける音義派の位置づけを検討しつつ、本書をかなのくわい史にどのように据えるべきか検討する。In this article, we will introduce some aspect of the activities of the Ongi-ha, or phonosemantic school — an actor that has been overlooked within the kana-only writing system movement during the Japanese language and script reform movements around Meiji 20 (1887). The Ongi-ha school, who adopted the idea that Japanese words consist of the meaning of each sound, had little, if not nothing, presence in the kana-only writing movement. Itsura no koe no kangae (1886) by Ishiko Mitsuteru is invaluable in that we can find in it the voice of the Ongi-ha school as an overwhelming minor group among the Kana-no-kwai, the largest union in the kana-only writing system movement. By reproducing this valuable material in facsimile, we will discuss how this little book can be placed in the history of the Kana-no-kwai, considering the position of the Ongi-ha school in the Kana-no-kwai.
著者
園田 道夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.996-1001, 2019-09-15

実践的なセキュリティ人材育成の取り組について,セキュリティ・キャンプ,情報危機管理コンテスト,hardening,SECCON,AVTokyoという,主に筆者がこれまでかかわってきたイベントについて,その狙いや特徴を紹介する.
著者
袖 美樹子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.538-541, 2021-09-15
著者
中畑 邦夫 Kunio Nakahata
出版者
麗澤大学経済学会
雑誌
麗澤学際ジャーナル = Reitaku Journal of Interdisciplinary Studies (ISSN:09196714)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.55-68, 2013-03-10

The purpose of this article is to outline the main studies on conversion, which plays an extremely essential role in Christianity. Here, I outline two theories about conversion. One is the study of the psychology of religion by William James, and the other is found in the Catholic theology of Bernard Lonergan. By outlining these two studies, we can find the distinctive characteristics of each theory, which are clearly opposed to each other.That is, James’ theory values personal factors in conversion, while Lonergan’s theory values institutional or communal factors in terms of political theory. So, these two theories diverge as liberalist and communitarian in terms of political theory. I support neither of these two theories. Instead, I suggest a third way which goes beyond then. It is an attempt to construe the process of conversion as one of tragedy in the sense of the thought of Nietzsche. At the end of this article, I give some brief comments on the thought of Simone Weil, who I think expressed her theory of conversion and her own experience of conversion itself as tragedy.
著者
小川 晃
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.12-29,
著者
平井 辰典 澤田 隼
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2021-MUS-132, no.13, pp.1-10, 2021-09-09

本稿では,メロディ素片間の接続コストに基づいて後続メロディ候補を提示することによって,メロディの打ち込みを支援するインタフェースを提案する.著者らが提案した BiLSTM に基づくメロディ素片間の接続コスト [1] を活用して,実際にメロディの打ち込みを行う際に必要に応じて後続メロディや後続音符の候補を提示するインタフェースを開発した.具体的には,ピアノロール上にメロディを打ち込んでいくようなメロディ制作のシチュエーションを想定し,ユーザが入力済みのメロディを基に,後続のメロディや音符の候補を,既存のメロディによって構成されるデータベース内から探索し,ユーザに提示するようなインタフェースである.開発したインタフェースを使って実際にメロディの打ち込みを行うユーザスタディを実施し,本提案インタフェースの有効性についての評価を行った結果,その有効性が確認できた.さらに,本提案インタフェースを使った音楽制作の可能性についても議論する.
著者
出原 章雄 水口 武尚
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2019-EMB-50, no.1, pp.1-7, 2019-03-10

近年,汎用 Ethernet デバイスの低価格化,高機能化から,機器間の通信に,独自の専用バスではなく,汎用 Ethernet を使いたいという要求が高まっている.しかし,Ethernet は一般的にスループット向上を目指すベストエフォート型であり,通信の定周期性が問題となることが多い.そこで,IEEE は,Ethernet 上で時間制約のある通信を行うことを目的として,TSN (Time-Sensitive Networking) を策定中である.TSN を実現するためには,送信タイミングのスケジューリングが重要であり,この実現に向けて,Linux は,2018 年 10 月に ETF (Earliest TxTime First) 機能を導入した.本機能により,Network Interface Controller が搭載するフレーム送信タイミング指定機能を,アプリケーションから利用可能となる.そこで,組込み Linux 上での TSN 通信の実現可能性を確認するため,組込み機器上で ETF 機能を用いた場合のフレーム送信周期のぶれを評価した.結果,ETF 機能を利用しない通常送信において,1ms 周期のフレーム送信の最大値と最小値の差は 20us 程度となった.対して,ETF 機能を利用した場合,最大値と最小値の差は 55ns となり,送信タイミングのぶれは 10 ナノ秒オーダとなることが判明した.一般的な TSN 通信のユースケースではマイクロ秒の精度が求められるが,通常送信の場合,フレーム送信タイミングは最悪 20us 程度ぶれるため,TSN 通信は現実的でない.これに対し,ETF 機能を利用した場合,フレーム送信タイミングは 10 ナノ秒オーダのぶれに収まるため,組込み Linux においても TSN 通信が実現可能となる見込みを得た.
著者
岩田 隆
出版者
名古屋工業大学
雑誌
名古屋工業大學學報 (ISSN:03693171)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.45-52, 1986-03-31
著者
中川 陽介 内山 英昭 長原 一 谷口 倫一郎
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2015-CVIM-197, no.20, pp.1-6, 2015-05-11

3 次元点群間の位置合わせは,点群内の点数が増加するほど計算コストが増加するため,3 次元点群を均一リサンプリングやランダムリサンプリングによって間引くことにより,位置合わせの高速化が行われてきた.しかし,リサンプリングによって点を削減した場合,疎な 3 次元点群となるため,位置合わせの精度が低下する.本稿では,3 次元形状を保ちつつ点を削減するために,3 次元点群の局所特徴に基づいてリサンプリングする手法を提案する.リサンプリング処理を高速化するために,3 次元点群から推定される法線と 2 次元距離画像の勾配の関係に着目した.距離画像の勾配は 2 次元画像処理によって高速に算出されるため,各点の法線を距離画像の勾配によって表現することで,距離画像から高速な法線推定を行うことが可能である.その後,3 次元形状が特徴的な領域であるほど点を残すように 3 次元点群を間引いてリサンプリングを行う.実験では,位置合わせの精度と処理時間に関する比較評価を行い,提案手法の有効性を示した.
著者
安藤 正史
出版者
近畿大学
雑誌
クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点 : 21世紀COEプログラム 2003~2004(平成15~16)年度 中間成果報告書
巻号頁・発行日
pp.171-174, 2005-03-01

[注記]クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点(飼料・食品安全性・加工グループ)