著者
小林 慎一 粂野 文洋 白井 康之 犬島 浩
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.192-206, 2010-03-01

ソフトウェア分野の研究開発力を強化するための一つの方策として,研究開発対象にする重点テーマを策定する方法論を提案する。この方法論では,ソフトウェア技術に関する複数のトレンドがそれぞれ独立に進展することによって対立概念が顕在化し,その解消のために新たな技術の創出が求められると考える。将来の対立点がどこに発生するかを推測することが重点分野の検討につながる。従来課題とされていた対立点の推測はソフトウェア工学の知見を活用したFURPS+モデルによるトレンドの対立度計算手法による。本方法論を用いて公的な研究費配分機関における重点的な研究開発テーマの検討を行い,25の重点分野を策定した。これらの重点分野の妥当性を評価するために,デルファイ法にもとづいて実施された文部科学省技術予測調査で得られた主要課題との比較分析を行った。本方法論で得た重点分野は文科省調査の主要課題の89%(8テーマ/9テーマ)をカバーしており,高い精度で両者が一致している。本方法論の重点分野の36%(9テーマ/25テーマ)は文科省調査の主要課題には存在しないテーマである。この部分は文科省調査に対する本方法論の独自性を示している。本方法論によって重点分野の検討プロセスに体系的な手順と一定の網羅性が得られ,複数人での検討作業が過度に発散せず,系統的で見通しの良いものになることを示した。
著者
森戸光彦 [ほか] 編
出版者
医歯薬出版
巻号頁・発行日
2015

2 0 0 0 高齢者歯科

著者
植田耕一郎ほか著
出版者
医歯薬出版
巻号頁・発行日
2013
著者
森 直子 浅野 智絵美 永田 忠博 伊藤 輝子
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.144-149, 2014
被引用文献数
1

干しいもの摂取が排便に及ぼす影響について平均年齢20±1歳の女子学生84名を対象とし,非摂取期2週間および摂取期2週間(干しいも100g/日)の単一群試験を実施した.被験者は,排便状況を毎日記録し1週間ごとに提出した.その際,食事調査と身体測定を受けた.また,週3日以上排便がない者を便秘群(15名),週4日以上排便のある者を非便秘群(69名)とし,群別に解析を行った.その結果,非摂取期と比較し摂取期では,被験者全体として排便日数,排便回数,排便量および放屁回数が有意に増加した.また便秘群では,排便日数および放屁回数が有意に増加したが,非便秘群では,放屁回数が有意に増加した以外に,他の項目での有意差は見られなかった.干しいもの摂取による排便促進効果を介入試験により示し,便秘の改善を確認したが,将来はプラセボ対照群を設定し,食事や長期摂取による影響を調べ,本試験結果を検証したい.
著者
植田 広樹 田中 秀治 田久 浩志 匂坂 量 田中 翔大 中川 隆
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.1, 2017-04-01 (Released:2017-04-08)
参考文献数
9

病院外心停止例へのアドレナリン投与タイミングは地域MCにより様々である。傷病者接触からアドレナリン投与までの時間(以下,アドレナリン投与までの時間)と社会復帰率の関係を地域別に明らかにするため,全国ウツタインデータからアドレナリンを投与された40,970症例を抽出し解析した。アドレナリン投与までの時間は最短県で平均9.5±5.1分,最長県で平均19.8±7.5分と大きな差異をみた。アドレナリン投与までの時間と社会復帰率は負の相関を示し(y=-0.1592 x +5.6343;R2=0.184),早期投与ができている県ほど社会復帰率は高かった。今後,地域メディカルコントロール協議会は,自地域のウツタインデータを分析しアドレナリンを早期投与する方法を再検討する必要がある。
著者
Michihito TAGAWA Yuhei YAMAMOTO Genya SHIMBO Aiko IGUCHI Xuenan XUAN Mizuki TOMIHARI Kazuro MIYAHARA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.871-875, 2017 (Released:2017-05-18)
参考文献数
22
被引用文献数
2

Cytotoxic T lymphocyte associated gene-4 (CTLA-4) is a costimulatory molecule, expressed on the surface of activated T cells that negatively regulates T cell activation. In humans, alternative splicing of the CTLA-4 gene generates two major isoforms of mRNA, and a soluble form of CTLA-4 (sCTLA-4) was detected in normal human serum. We describe alternatively spliced mRNA expressed in peripheral blood mononuclear cells obtained from a healthy dog lacking the transmembrane domain coded by exon 3 of the CTLA-4 gene. Immunoprecipitation and western blotting of dog serum revealed a band of approximately 23-kDa, which is consistent with the predicted size, based on the amino acid sequence of the canine sCTLA-4 obtained in this study.
著者
廣岡 茂樹 外田 洋孝 折田 博之
出版者
日本静脈学会
雑誌
静脈学 (ISSN:09157395)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.7-11, 2012-02-25 (Released:2012-02-28)
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

2011年3月11日午後2時46分にマグニチュード9.0の巨大地震が三陸沖で発生し,その数分後には巨大津波が東日本を襲い甚大な被害をもたらした.翌日には福島第一原子力発電所で爆発事故が起こり,多数の被災者が山形県に避難して来た.われわれは震災発生後9日,10日に避難者に対し,山形市の落合スポーツセンターの避難所において下肢静脈エコーによる急性期深部静脈血栓症のスクリーニング検査を行った.男性24名,女性99名の計123名中女性14名(11.4%)に深部静脈血栓症を発見した.血栓陽性者の平均年齢は75.4±12.8歳,陰性者は59.0±13.6歳,車中泊経験者27名中3名(11%),歩行困難者25名中9名(36%)に血栓を認めた.合わせて深部静脈血栓症予防の避難生活指導および弾性ストッキングの配布を行ったので報告する.

2 0 0 0 農民

著者
佐藤次高 冨岡倍雄編
出版者
東洋経済新報社
巻号頁・発行日
1984