著者
橋本 エリ子
出版者
福岡教育大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

高齢者に声楽療法を継続的に実践することにより、心身共に健康である状態を維持でき、さらに心のケアや人との交流が円滑となり、その人らしい老いを実現することが可能となることが分かった。また、緩和ケア病棟において日本の唱歌・童謡など昔子供の頃に歌い、また聴いたことのある懐かしいクラシック声楽作品を用いたことにより、これまで食事が喉を通らなかった患者さんが進んで食事を摂るようになるなど、回復が見られ、声楽療法の有効性が明らかとなった。本研究により、音楽という言葉を越える芸術媒体を通して行われる声楽療法の重要性と健康な歌唱を継続することにより、生きる喜びなどの生き甲斐再生や支援となる得ることが実証できた。
著者
アヴォカ エリック
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

学術雑誌ならびに講演録に9本の論文を公刊した。さらに、過去3年間に執筆した5本の論文の公刊が決定している。また、フランスおよび日本において、多様な聴衆に向けて、シンポジウムやセミナーで9回の口頭発表を行った。上記の成果のほとんどは、「フランス革命期における演劇と雄弁」を主題とする本研究課題に直接関連するものであるが、浮世絵師の北斎に関する著書のような少数の例外もある。
著者
平 英彰 吉井 エリ 寺西 秀豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1187-1194, 2004
参考文献数
27
被引用文献数
6

スギは日本の準固有種で, 最も古い化石は秋田県田沢湖の北方, 檜木内川の上流にある宮田のおよそ530万年前の地層から発見されている. このことから, 日本におけるスギの出現は, 他の針葉樹に比べ比較的新しいと考えられている. スギは現在, 青森県から鹿児島県の屋久島まで広く天然分布している. 日本列島に生育しているスギは, 環境に対する適応性が高く, 他の樹木に比べ成長が早く, また, 材は通直で割裂性が高いため, 柱などの建築材やたらい, 桶等の生活品として古くから利用され, 日本の文化を支えてきた重要な樹木である. 万葉集(十巻1814)にも「古の人の植けむスギが枝に霞たなびく春は来ぬらし」と歌われているように, スギの植林は1000年以上も前からおこなわれていた. 商品としての材を生産するための大面積の植林も400年以上も前からおこなわれており, 江戸時代においては, 都市近郊に大面積のスギの植林地があった. そして, 江戸末期から明治年代にかけて, 産業の発展に伴いスギ材の需要が高まり, 全国でスギの植林が盛んに進められた.
著者
奥川 裕 工藤 恵理子 クドウ エリコ 奥川 裕 オクガワ ユウ OKUGAWA Yu
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.131-143, 2009-09

Previous studies have shown that people tend to overestimate the extent to which others can discern their internal states, such that liars tend to overestimate the detectability of their lies (e.g., Gilovich, Savitsky, & Medvec, 1998). In this study, we examined the effect of regulatory focus on the tendency to overestimate the detectability of lies. According to the regulatory focus theory (e.g., Higgins, 1998), prevention-focused people try to avoid failure. We hypothesized that the magnitude of the overestimation of detectability by liars increases when they are prevention-focused rather than promotion-focused. In the experiment, participants were randomly assigned to be an actor (liar) or an observer. Liars overestimated the detectability of their lies by observers and this tendency was more pronounced when liars were prevention-focused.先行研究では、人は自分の内的状態を他者が見透かす程度を過大視する傾向があることが示されてきている。たとえば、嘘をついたときに、嘘をついた人は他者にその嘘を見抜かれる程度を過大視する傾向がある(e.g., Gilovich, Savitsky, & Medvec, 1998)。本研究では、嘘がばれる可能性を過大視する傾向に、制御焦点が与える効果を検討した。制御焦点理論(e.g., Higgins, 1998)によると、防衛焦点にある人は失敗を避けるよう動機づけられる。促進焦点よりも防衛焦点の状態にある人において、嘘をついた人が嘘を見抜かれる可能性を過大視する傾向が大きいと予測し、実験を行った。実験では、参加者は行為者役(嘘をつく役)か観察者役にランダムに割り当てられた。嘘をつく役は観察者役が嘘を見抜く可能性を過大視し、この傾向は防衛焦点にある参加者においてより大きかった。
著者
田口 紀子 増田 真 永盛 克也 吉川 一義 杉本 淑彦 多賀 茂 王寺 賢太 アヴォカ エリック 辻川 慶子 村上 祐二
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

フランスにおける、「文学」と「歴史」という二つの隣接ジャンルの美学的、認識論的境界の推移と、具体的文学作品での歴史認識の表出を、17 世紀から 20 世紀までのいくつかの特徴的局面に注目して検証した。2011 年 11 月には国内外から文学と歴史の専門化を招いて日仏国際シンポジウム「フィクションはどのように歴史を作るかー借用・交換・交差」を京都日仏学館で開催した。その内容を来年度を目途にフランスで出版するべく準備を進めている。
著者
伊藤 吉紀 莅戸 立夫 ハガード ピーター エリソン ブライアン 伊藤 弘 石橋 忠夫 水野 皓司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.407, pp.71-76, 2002-10-17

ドットマトリクス型単一走行キャリアフォトダイオードをマウントした新型の導波管型フォトミクサを製作し,その特性評価を行った.波長1.55μm帯の二波長混合光をフォトダイオードに照射して高周波電流を誘起することにより,周波数75GHz〜450GHzの短ミリ波の発生を実験的に確認することに成功した.