著者
中村 修身
出版者
別府大学史学研究会
雑誌
史学論叢 (ISSN:03868923)
巻号頁・発行日
no.46, pp.1-22, 2016-03

これまでに北九州市内の金石文の紹介を五回(若松区、八幡西区、八幡東区、小倉北区、小倉南区の一部)行ってきた。その続きとして、小倉南区所在の金石文の紹介である。小倉南区は諸般の事情で前回と今回に分けたので、番号は前回を引き継いだ。 物件ごとに、銘の書かれている物件、その現所在地、銘の書かれている部分そして銘の順に記し、各物件の紹介の後にそれぞれに対する雑記を加えた。 多くの資料で判読に難渋したが、今後の歴史研究の一助となればと思い史学論叢に発表する場の提供をお願し、ここに発表するものである。発表の場を与えていただいた別府大学の諸先生、いろいろと情報を提供いただいたみなさん、貴重な御物や文化財を快く触れさせていただいた関係者の方々に深く感謝の意を表したい。
著者
中村 修一 南野 徹
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.22-31, 2011-01-01 (Released:2012-01-01)
参考文献数
40

大腸菌やサルモネラ菌などの細菌は,「べん毛」と呼ばれる繊維状の運動器官をスクリューのように高速回転させて水中を泳ぐことにより,栄養が豊富で生育に適した温度やpHの環境に集まることができる.べん毛繊維を回転させているのは,繊維の根元に細胞膜に埋まって存在する「べん毛モーター」と呼ばれる直径約45 nmの回転分子モーターである.べん毛モーターは,細胞膜を隔てて形成される水素イオン(プロトン)の電気化学的ポテンシャル差を1秒間に約300回転の高速回転に変換し,その回転方向は環境中の化学物質などに反応して瞬時に切り替わる.ここでは,プロトン駆動型細菌べん毛モーターの構造と回転機構について,最新の研究内容を含めて紹介する.
著者
伊地智 幸一 宮崎 景太 三原 荘一郎 秋山 雅胤 中村 修治 牛越 淳雄 濱田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.92, pp.111-116, 2010-06-17
被引用文献数
1

ASNAROプロジェクトにおいて,低コスト化や新規参入障壁の低減を目的として中小企業を含めた日本の宇宙産業界がコンソーシアムを組織し,新しい衛星システムアーキテクチヤ等の「バス標準」の策定活動を行っているが,その概要を紹介する.
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
言語と文化 (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
no.27, pp.188-174, 2014

Tokijiku-no-Kakunokonomi is defined as immortal fruits, which were brought from the land of the dead by Tajimamori. So it was Tachibana fruit in the Heian period. But they are only legend because Tokijiku-no-Kakunokonomi were trees around the emperor's tomb. They symbolized eternal life because they are evergreen trees. Tajimamori is one of the clans that take care of the emperor's tomb. This legend teaches us that evergreen trees were planted around the Japanese ancient tomb.
著者
中村 修也
巻号頁・発行日
2000

筑波大学博士 (文学) 学位論文・平成13年3月23日授与 (乙第1709号)
著者
徳差 雄太 松谷 健史 空閑 洋平 中村 修
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.1593-1603, 2015-08-15

遠隔地間におけるより複雑なインタラクションのために,低遅延な映像通信システムがますます求められている.一般的な民生用カメラではクロックを同期するためのクロック入力が利用できないため,送受信間で発生するクロックの誤差を吸収するバッファが必須となり,そのバッファリングによって通信遅延が増加していた.そこで,本論文では,民生用カメラおよびディスプレイを用いて,HD画質の非圧縮伝送を行うための低遅延映像通信システムを市販のFPGAボードを用いて設計実装した.送受信間の映像同期信号のジッタを最小限に抑えるための同期システムをFPGA上に実現し,受信側のバッファを最小限に抑えている.本映像通信システムの通信遅延とそのジッタを高輝度LEDと照度センサを用いて計測したところ,カメラとディスプレイを除くシステム間における遅延を1ms以内に抑えることができた.これは同期機構を用いない市販の映像通信システムにおける遅延のたかだか5%であり,この差は体感的にも有意である.
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
no.22, pp.155-168, 2000-03
著者
中村 修二
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.805, pp.75-80, 2001-09-24

中村氏 皆,エールを送ってくれています。どこのメーカーとか名前は言えませんが,大企業の第一線の技術者たちが「頑張ってください,陰ながら応援してますから」と声を掛けてくれました。多くの技術者は会社に対して不満を持っているんです。でも,それを口には出せない。自論ですが,日本は共産主義ですから。私が渡米するとき,親しい他社の技術者たちが宴会を開いてくれました。
著者
中村 修 山本 哲也 上野 和之 髙谷 幸司
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.101, no.2, pp.88-92, 2015 (Released:2015-01-31)
参考文献数
10
被引用文献数
6

Numerical simulation of lance-jet impinging on a liquid free surface was carried out and validated against the experimental data of Ueno et al. [Tetsu-to-Hagané, 101 (2015), 74]. Computational domain was separated to lance domain and water-bath domain. Lance domain was solved as single phase of compressible gas and the result was used to inlet boundary condition of water-bath domain by volume of fluid method (VOF) solver. Large eddy simulation (LES) was used and both solver are a part of OpenFOAM, open source CFD toolkit. The time average of depth and diameter of cavity was almost consistent with the experiment. The standard deviation was 10-20% of the time average and slightly larger than that of the experiment. Simulation showed that sloshing of water surface might enhance the spitting phenomena.
著者
中村 修二 高下 義弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.700, pp.58-61, 2008-03-24

青色発光ダイオード(LED)を世界で初めて開発した中村修二氏に、創造の極意を尋ねた。それは「考える体力」と「自由」という。駆け出し技術者の時は、本と学問を捨て製品作りに没頭。知識や推論そして熟考だけではなく、体を動かして結果を出すことの大切さを知った。創業者が自由にやらせてくれたので、自分の信じるところを徹底追求できた。
著者
有川 順進 石黒 隆之 中村 修 大塚 裕幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.87, pp.9-15, 2000-09-21
参考文献数
5

DoCoMOが開発した「P-link Station」は,1契約の公衆PHS番号で複数の自営PHS端末を公衆PHS網に接続可能とする新しいコンセプトのPHS端末である.本稿では,「P-link Station」の装置概要について説明し,本装置を用いたPHSの新しい利用方法を提案する.NTT DoCoMo developed a brand new concept PHS terminal, "P-link Station". This enables to connect private-mode PHS phones to public PHS network with only one public PHS phone number. In this article, we describe the outline of "P-link Station" and propose a new application for PHS with the terminal.
著者
山口 修平 三次 仁 吉田 守 中村 修 村井 純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.342, pp.43-46, 2011-12-08

オフィスや家庭の消耗品の消費量を、汎用的に予想し、自動的に通知するために、センサを用いて在庫量を測定し、その統計処理をすることで消費動向の切り替わり点を自動的に検出する方法を周期の異なる最尤推定法を組み合わせによって実現した。提案手法は、3台の利用形態が異なるプリンタの実測使用データに基づくシミュレーションによってその妥当性を確認し、消費のステートの切り替え点が自動的に検出できることおよび、それに基づいて発注タイミングや発注量を調整することにより、今回用いたケースでは在庫量を12.5%削減できることを示した。
著者
中村 修 森田 長吉 岡崎 清
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.1263-1275, 1995-10-25
被引用文献数
7

超音波体外結石破砕裝置における誤照射防止法の一つとして,結石が確実に焦点部に存在することを検知する目的で実際の衝撃波発射前にトリガパルスを発射する方式がある.本研究ではこの方式で用いるトリガパルスの人体内伝搬の問題を時間領域差分法を用いて検討する.本文ではまず超音波伝搬路の焦点部に結石を置いた場合についてパルスの散乱・反射の様子を解析し,次にこの結石が焦点部から少しずつずれていった場合の反射波の量の変化をトリガパルス機構の動作に関連させて検討する.最後に焦点部に結石を置いた状態でパルス伝搬路付近に骨が存在する場合について,パルスの伝搬・散乱・反射の様子を調べ,骨の位置の違いがトリガパルスの動作にどのような影響を及ぼすかを定量的に評価検討する.
著者
柴田 哲男 融 健 中村 修一
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

有機化合物へフッ素原子を導入するための試薬や方法論は多数開発されているが,現在知られている含フッ素医薬品は,ベンゼン環や複素環などの芳香族上の水素原子をフッ素に置換した例ばかりが目立ち,含フッ素ステロイド医薬品に代表されるような不斉中心にフッ素原子を有する医薬品や農薬品は少ない。これは,不斉中心にフッ素を選択的に導入する実用的な不斉フッ素化試薬やフッ素化反応がないことにも起因する。我々はこの問題に取り組み,これまでの研究例から完全に脱却した,キナアルカロイド/Selectfluor試薬を開発することに成功した。この試薬は,2種の市販試薬を有機溶媒中で混合するだけで簡単に調整出来るキラルフルオロアンモニウム塩である。簡便に反応を実施でき,適応範囲が広く,しかも不斉収率は従来法に比べ格段に高いなど,これまでにはない優れた性能を備えていた。本方法は,試薬という性格上,キナアルカロイドを化学量論量使用する必要がある。我々がこの研究を発表した直後に,Togniらによって初めての触媒的不斉フッ素化反応が報告された。彼らはβ-ケトエステルのフッ素化反応において,チタン/酒石酸を触媒に用いることにより,二点配位型の錯体を経由し,高エナンチオ選択性でフッ素化体が得られることを見出した。選択性については,まだ改善の余地が残されていたが,その後このアプローチは袖岡らのPd錯体を用いる方法により劇的に改善された。鎖状構造から環状構造までバリエーションに富んだβ-ケトエステル類の不斉フッ素化反応を,すべて90%ee以上の選択性で実現した袖岡らの方法は,この分野を一挙に完成にまで近づけた。この研究成果に刺激され,我々は,もう一歩踏み込んだ新しいフッ素化反応が出来ないものかと模索し始めていた。アミノ酸より簡便に合成できるビスオキサゾリン型触媒は,世界中で汎用されるキラル触媒の一つで,その不斉合成への実績は大きい。そこで,この触媒を活用した新しいフッ素化反応の開発を目指すこととした。着手して数ヶ月後,β-ケトエステル類の触媒的不斉フッ素化反応において,金政らの開発したDBFOX触媒とニッケル触媒が最適であることを見っけた。その不斉収率はこれまでに一度も達成されなかったことのなかった99%eeを記録しただけでなく,オキシインドール類の不斉フッ素化まで可能にすることとなった。