著者
榊裕亮 井上亮文 星徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.199-201, 2013-03-06

近年,就寝時に利用されることを想定したデジタルコンテンツ市場が注目を集めている.本研究では,没入感の高い仮想添い寝を体験可能なデジタルコンテンツ鑑賞システムを提案する.本システムでは,寝床に設置されたかまぼこ形のスクリーンの上に仮想的な添い寝者を投映する.ユーザの上方にあるスクリーンには,仮想的な添い寝者が朗読する絵本に関連した映像が投映される.ユーザはジェスチャと赤外線ポインタを用いることで,仮想的な添い寝者や絵本の世界とインタラクションが可能である.本稿ではプロトタイプと評価用コンテンツについて述べる.
著者
井上 亮太郎 保井 俊之 前野 隆司
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-19-00068, (Released:2020-04-14)
参考文献数
35

This study is to induce by the factor analysis the factors of wakuwaku, the positive emotions at work,and to get them structured by the covariance structure analysis. The authors identified five factors composed by twenty-five items as factors of wakuwaku, and then discovered that it is the circulating structure by using the covariance structure analysis. They quantitively validated those factors and its structure by the confirmative factor analysis and the PANAS analysis to prove the efficacy of the structure.
著者
井上 亮淳
出版者
種智院大学
雑誌
種智院大学密教資料研究所紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.70_a-61_a, 1998-03-21
著者
新井 貴紘 井上 亮文
雑誌
ワークショップ2020 (GN Workshop 2020) 論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.26-27, 2020-11-13

本研究では,ビーム状攻撃の表現やパラメータを変化させたときに,仮想世界で被弾する VR 体験をしたプレイヤーがどのようにして強さを知覚するのか調査する.本稿では,想定しているビーム状攻撃の定義について解説する.また,ビーム状攻撃の形状,大きさなどを固定し,色彩のみを変更するという前提のもとで,色彩による心理効果から立てた仮説の詳細を解説する.
著者
中村 亮太 井上 亮文 市村 哲 岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.172-180, 2006-01-15
参考文献数
24
被引用文献数
3

近年,大学などの教育機関では,学習用コンテンツとして講師映像と講義資料を組み合わせたものが制作されているが,単調な表示方法であるため学習者を飽きさせてしまうという問題がある.そこで本稿では,学習者にとって飽きにくい講義コンテンツを自動的に作成することができるシステム「MINO: Multimedia system an Instructor needs Not Operate」を提案する.著者らは映像の単調さを改善するために,誘目性(目が惹き付けられる)に着目し,画面に並列表示された講師映像と講義資料の表示サイズを交互に拡大縮小することで提示映像のスイッチングを行い,講義資料中の重要語句(講師の発話と一致した語句)を誘目性の高い表示へ変換することが自動的にできるシステムの開発を行った.MINO では,音声認識によりテキスト化した講師の発話情報と講義資料内の文字列とをマッチングさせることで重要語句の特定とともに,映像の切替えタイミングとフォントの変換タイミングを自動的に決定することができる.評価実験の結果,本提案手法は従来の提示方法に比べ,学習者を飽きさせないという評価を得ることができた.本稿では従来の提示方法について分析した結果を示し,開発したシステムの設計,実装,評価について述べる.Recently, e-learning contents that combine the speaker video with supporting materials are produced in educational institutions such as universities. However, there is a problem that those systems make learners become tired because produced contents are monotonous. In this paper, we propose the system "MINO: Multimedia system an Instructor needs Not Operate" that can automatically edit the recorded speaker video and supporting materials. MINO allows users to automatically convert words in the supporting materials into conspicuous ones according to the utterance of the speaker. We used speech recognition to convert voice of lecturer into character string. Their data are matched up words into the supporting materials so that speaker video is synchronized with supporting materials. Through evaluations of the system, we verified the effectiveness of our system.
著者
井上 亮 糸原 良子 矢島 邦昭 海野 啓明
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.151-158, 2005 (Released:2008-07-30)
参考文献数
9
被引用文献数
4 7

4次元折り紙では,4次元空間において立体を折り面で折る.4次元空間とは,この3次元空間とそれに直交する第4軸により張られた空間である.4次元折り紙のCG画像は3次元スクリーンで描くのが合理的なので,本論では4次元CG画像を4次元ペインタアルゴリズムとステレオグラムを用いて生成する.最初に,4次元空間における立体の折りたたみについて説明する.この立体の表裏を定義すると,折り紙の山折りと谷折りが決まる.それら用いて「4次元のし」を折り,ステレオ画像を生成する.次に,正4面体を稜角2等分折りにより折りたたみ,それを利用して二重4面体から4次元鶴を折る.最後に,この4次元鶴が翼を開いたところのCGステレオ画像を数種類生成し,本手法の有効性を示す.
著者
半田 修 塩谷 昭子 福嶋 真弥 半田 有紀子 大澤 元保 村尾 高久 松本 啓志 梅垣 英次 井上 亮 内藤 裕二
出版者
日本小腸学会
雑誌
日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 第58回日本小腸学会学術集会 (ISSN:24342912)
巻号頁・発行日
pp.32, 2020 (Released:2020-11-19)

【背景】これまでにクローン病(CD)と腸内細菌叢との関連が報告されているが、腸内細菌叢の変化に及ぼす因子の検討は少ない。今回我々は、CD患者の腸管粘液内細菌叢と患者背景因子(罹患範囲、手術歴、腸管狭窄、生物学的製剤使用歴、アレルギーなど)について横断的に検討した。【目的】CD患者の腸内細菌叢を変化させる因子について検討する。【患者・方法】対象は、2018年5月から2020年4月までに当院を受診しブラシによる腸管粘液採取および腸内細菌叢解析に同意したCD患者および便潜血陽性で大腸内視鏡検査を施行した健常対照者。内視鏡下にブラシで採取した腸管粘液はDNAを抽出後、16srRNA遺伝子のV3-4領域を増幅してIlumina社製Miseqによりシークエンス解析を実施した。QIIMEを用いて微生物の属レベルまでの同定を行い、細菌構成比、多様性について検討した。本検討は当院倫理委員会の承認を得て行った(IRB: 3087, 3087-1, 3087-2)【結果】対象は、細菌叢解析が可能であったCD患者20例(男性14名;平均年齢45歳)健常対照者13例(男性5名;平均年齢56歳)。CD患者の臨床背景は、小腸型6例、小腸大腸型9例、大腸型4例、手術歴有5例、腸管狭窄有9例、生物学的製剤による治療歴有10例であった。CDAIは平均106.6+76.1。CD群は対照群と比較してα多様性は有意に低値であった。CDAIはα多様性と負の相関を認め、CDAI150以上の群では未満の群と比較してRuminococcus属(p<0.001)が有意に少なかった。狭窄あり群では、狭窄なし群と比較してEubacterium属が多かった(0.003)。生物学的製剤治療群ではOscillospira属(0.004)、Dialister属(0.004)、Neisseria属(<0.001)が多く、Bacteroides属(0.005)、Phascolarctobacterium属(<0.001)、Eubacterium属(<0.001)が少なかった。【結語】生物学的製剤がCD患者の腸内細菌叢に影響を及ぼすことが示唆された。
著者
市村 哲 井上 亮文 宇田 隆哉 伊藤 雅仁 田胡 和哉 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.924-931, 2006-03-15
参考文献数
12
被引用文献数
7

電子プレゼンテーションが普及した現在でも,大学などの教育機関において黒板を用いた講義は根強い支持を得ている.著者らは,講師が講義前にビデオカメラを1 台設置しておくだけで,その収録映像から自動的に講師の動画映像と板書の静止画とを作成し,即座にインターネット配信可能とする講義自動収録システムChalkTalk を構築した.板書静止画については,画像処理を施して講師の姿を消去する工夫を施している.1 台の固定ビデオカメラのみで黒板全体を明瞭に記録するために解像度の高い民生用ハイビジョンカメラ(HDV カメラ)を用いて実装した.本論文では,システムデザイン,実装,および,評価について述べる.Although lectures and seminars using presentation software became popular, a chalk talk is still commonly used among education institutions such as schools and universities. We developed ChalkTalk that automatically produces E-learning materials from videotaped chalk talks. The system separately extracts a lecturer's image and writing on blackboard from video images recorded with a single high-definition digital camcorder, and stores the former as a streaming video and the latter as a series of snapshot images.
著者
名倉 和彦 井上 亮太 高井 淳朗 杉安 和憲 竹内 正之
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.200-208, 2018-03-01 (Released:2018-03-07)
参考文献数
41

π-Conjugated molecules and polymers are expected to have a variety of applications in organic electronics. Control over how these π-conjugated systems stack in the solid state is crucial for utilization of their desirable photophysical and electrical properties. Some molecules need to be designed with enhanced π-stacking abilities, whereas others might display novel properties as a result of restricting their π-stacking abilities. Furthermore, π-conjugated molecules or polymers that display partial π-stacking are of interest for potential new applications because of the synergy of the contrasting properties of stacked and isolated π-conjugated systems. Here, we highlight recent progress in molecular design to control π-stacking, with a particularly focus on the redox properties of these unique molecular systems.
著者
中村 亮太 井上 亮文 岡田 謙一 市村 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.73-77, 2007-05-25
参考文献数
7

今日,就職の面接やお見合いなどで用いられる個人写真はスピード写真機や写真屋で撮影されることが多い.しかしながら,撮り直しができないことや気に入らない写真が出力されてしまうことが多いという問題がある.従来,画像認識による客観的な評価によって写真を選別する技術は存在するが,ユーザの好みなどの主観的評価を反映することはできていない.ユーザの好みに合った写真を的確に選ぶためには,ユーザの好みを推定する新たな仕組みが必要である.そこで本稿では視線を用いた顔写真の自動選別システムを提案する.本システムでは写真閲覧時の視線の軌跡を用いて好みの写真を自動的に選択することが可能である.
著者
中村 亮太 井上 亮文 岡田 謙一 市村 哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.56, pp.73-77, 2007-06-01

今日、就職の面接やお見合いなどで用いられる個人写真はスピード写真機や写真屋で撮影されることが多い。しかしながら、撮り直しができないことや気に入らない写真が出力されてしまうことが多いという問題がある。従来、画像認識による客観的な評価によって写真を選別する技術は存在するが、ユーザの好みなどの主観的評価を反映することはできていない。ユーザの好みに合った写真を的確に選ぶためには、ユーザの好みを推定する新たな仕組みが必要である。そこで本稿では視線を用いた顔写真の自動選別システムを提案する。本システムでは写真閲覧時の視線の軌跡を用いて好みの写真を自動的に選択することが可能である。Recently, the photograph of user's face used to job-interview and marriage meeting is often taken in the instant photograph machine or the photograph shop. However, the user cannot retake and users might not like the photograph. Although there are technologies that evaluate the photograph by using the image recognition, they cannot consider the user's subjective evaluation. To choose a corresponding photograph to user's preference accurately, a new mechanism to presume user's preference is necessary. So, we propose the automatic selection system of the photograph by using eye movement. Our system can automatically select the photograph of user's preference by using direction of eyes when the user is looking at the photograph.
著者
榊裕亮 井上亮文 星徹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.199-200, 2013-03-06

近年,就寝時に利用されることを想定したデジタルコンテンツ市場が注目を集めている.本研究では,没入感の高い仮想添い寝を体験可能なデジタルコンテンツ鑑賞システムを提案する.本システムでは,寝床に設置されたかまぼこ形のスクリーンの上に仮想的な添い寝者を投映する.ユーザの上方にあるスクリーンには,仮想的な添い寝者が朗読する絵本に関連した映像が投映される.ユーザはジェスチャと赤外線ポインタを用いることで,仮想的な添い寝者や絵本の世界とインタラクションが可能である.本稿ではプロトタイプと評価用コンテンツについて述べる.
著者
小嶋 大亮 井上 亮文 星 徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.49, pp.1-6, 2014-03-06

写真活用において多くの場合,写真を整理・検索するのは撮影者本人である.既存の検索手法では,Exif を利用した 「いつ・どこで・誰が・何を」 など被写体に関連するものを検索キーとしたものがほとんどであった.そのため,撮影者の主体的な体験などを検索キーとした撮影者にとって直感的な検索手法は実現されていない.本研究では,写真撮影と同時にそのときのカメラの仰俯角を写真とともに記録し,検索時にカメラの角度を変更することで,撮影時の姿勢に近かった写真を直感的に絞り込むことができるシステムを提案する.本システムでは,撮影時のカメラの仰俯角を利用し 「どのように」 撮影したかという主体的な体験を活用することで,似たような状況で撮影された写真だけを表示するなどの新たな検索手法を実現した.評価実験の結果,多少角度のずれがあったが,仰俯角での検索が正しく行われていることを確認した.The majority of the In most cases, photo search browsers are used by the photographers themselves, and the retrieval key is based on the five Ws (Who, What, When, Where, and Why). In this paper, we propose a personal photo retrieval browser based on photographer's subjective experiences. This system sends and records the following data when a photographer press the shutter button of the camera: (i) picture, (ii) elevating/depression angle of the camera. In search phase, we can retrieve those pictures by controling the tilt angle of a physical camera. Experimental results with our prototype system indicated that the subjects could retrieve intended pictures desipte some accuracy problems.
著者
堀口 悟史 井垣 宏 井上 亮文 山田 誠 星 徹 岡田 謙一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.61-71, 2012-01-15

HTML講義資料を用いるプログラミング講義では受講生が講義資料に自由にアクセスできるため,講師の意図した順序やタイミングで資料を閲覧させることが困難である.講師の意図したとおりに資料を閲覧させることができなければ,結果として受講生の講義内容に対する理解が不足してしまう可能性がある.本稿では,受講生個別の講義資料へのアクセス状況を閲覧ログとして収集・分析する授業進捗管理システムを提案する.授業進捗管理システムは閲覧ログに基づいて受講生がどのような状態にあるかを分析し,講師に提示する.実際にプログラミング講義において我々のシステムを利用したところ,遅れているのべ73%の受講生を検出できることが確認できた.
著者
桑折 道済 野々村 美宗 豊田 成人 宮島 亜佐美 井上 亮 川端 庸平
出版者
公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会
雑誌
Colloid & Interface Communications (ISSN:27585379)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.3-18, 2023-12-10 (Released:2023-12-10)

C&I48-2の特集では、学生会員を対象として「本誌で読んでみたい記事・企画」のアンケートを実施した。その結果、「コロイド・界面化学分野が企業・技術・製品にどう活かされているか」知りたいという意見をいただいた。そこで本特集では、コロイド界面化学が世の中にどのように活かされているのか、その中でも我々が常日頃使っている「五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)」に関連する取り組みを紹介したい。企業とのつながりが強い本部会において、コロイド界面化学の知見が日常生活に活かされていることをなんとなく感じているかもしれない。しかしながら、具体的にどういったサイエンスによって実現しているかと問われると、明確には説明できないように思われる。本特集では5名の先生方に、「◯覚とコロイド界面科学」というテーマで特集記事を寄稿いただいた。◯の部分には、視・聴・味・触・嗅が入り、それぞれを5名の先生に担当いただいた。本特集を通じて、五感に響く「コロイド界面科学」の世界を味わってもらえれば嬉しく思う。 〔1〕視覚とコロイド界面科学 千葉大学 大学院工学研究院 桑折 道済印象派の画家クロード・モネは、同じ風景を、時間帯や季節を変えて何枚も描いた。当たる光の違いにより、1枚として同じ絵はない。色は、物体にぶつかって反射、あるいは透過した光が眼に入った際に、光の情報をもとに脳が作り出す感覚である。視覚と色は密接に関わっている。本稿では、コロイド界面科学的な手法で作製して、はじめてヒトが認識することができる色に焦点をあてて、最近の研究事例を紹介する。 〔2〕ヒトが感じる触覚と界面化学 山形大学 学術研究院 野々村 美宗ヒトはモノに触れた時、さまざまな触感を感じ取る。われわれは、柔らかい皮膚の表面でさまざまな摩擦現象が起こることがこの多彩さと繊細さの一因なのではないかと考えた。本稿では、フォースプレートで皮膚表面に加わる力学的刺激を見積もるとともに、指モデル接触子が正弦運動で摺動する触覚センシングシステムを用いてモデリングし、しっとり・さらさら感や保湿した皮膚の触感を解析した成果を紹介する。 〔3〕肌特徴の可聴化によるインタラクションシステム 株式会社資生堂 みらい開発研究所 豊田 成人肌の画像から特徴を抽出して、聴覚情報である音楽に変換するインタラクションシステムを開発した。本システムはマイクロスコープによって肌の拡大画像を取得し、画像解析によって特徴量を取得する。その特徴量を用いて音楽データを制御することで、その肌の状態にあった楽曲を生成することができる。本システムを展示会にてデモンストレーションした結果、肌の評価をより実感してもらうことができた。 〔4〕衣料用柔軟剤におけるカプセル化香料の分散安定化技術 ライオン株式会社 研究開発本部 宮島 亜佐美・井上 亮近年、ドラッグストア等で見かける衣料用柔軟剤には、柔軟効果のみならず香りの持続や消臭機能を訴求したものが多くなっている。これらの機能発現にはカプセル化香料が活用されているが、製剤化においては分散安定化が課題となる。そこでレオロジー特性評価に基づき種々検討した結果、カプセル化香料の分散安定性および良好な使用性を両立する基材を見出した。ここでは、検討した基材のうち特定のデキストリン誘導体に着目し、衣料用柔軟剤における分散安定化のメカニズムに関して、レオロジー特性および溶存状態の両面から解析した結果について紹介する[1]。 〔5〕コロイド分散系としての食品とトライボロジー 酪農学園大学 川端 庸平
著者
青木 広臣 井上 亮 川﨑 智
出版者
一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会
雑誌
原子力バックエンド研究 (ISSN:18847579)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.94-103, 2020-12-15 (Released:2021-01-14)
参考文献数
19

原子力規制委員会は,第二種廃棄物埋設の事業に関する規則で定める放射性廃棄物の技術上の基準のうち,放射性廃棄物を容器に封入又は固型化する方法等について,これまでは原子力規制委員会規則又は告示において仕様を定めてきたが,これを性能規定化することとした.改正した原子力規制委員会規則の技術上の基準により,規制機関による確認の体系が変わり,また埋設事業者は放射性廃棄物の受入れ基準(WAC)を定めなくてはならない.本稿では,これまでの放射性廃棄物の技術上の基準を性能・機能等に整理し,さらに,国際基準や他国の規制制度における「放射性廃棄物の受入れ基準」の位置付けや役割を参考に,我が国の規制制度に「放射性廃棄物の受入れ基準」を導入する際の考え方について考察する.
著者
中野 淳一 青木 勝 岩科 智彩 古木 大裕 大堀 杏 井上 亮太郎 前野 隆司
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-22-00041, (Released:2023-09-26)
参考文献数
15

In this study, we developed a chatbot that gives advice for improving well-being and obtained basic knowledge about its well-being improving effect. In the design of the chatbot, we derived advice candidates from behaviors that are highly correlated with well-being based on a questionnaire survey. In the quantitative survey, the chatbot gave advice 172 verification subjects 13 times from the derived advice candidates. As a result, we confirmed that the group that executed a lot of contents of the advice improved the well-being level compared to the group that executed few ones.
著者
井上 亮太郎 金本 麻里 保井 俊之 前野 隆司
出版者
日本感情心理学会
雑誌
エモーション・スタディーズ (ISSN:21897425)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.91-104, 2022-12-30 (Released:2023-02-28)
参考文献数
43

This study is to focus on factors on well-being and ill-being at work, and to develop a scale to measure quantitatively states of employees’ well-being. The proposed scales consist of the well-being scale (7 factors: 67 items) and the ill-being scale (7 factors: 62 items) at work, which will be positioned as subcategories of existing scales on the subjective well-being such as SWLS (Diner et al., 1985) and Maeno’s four factors of happiness (Maeno, 2013). Identified factors are expected to be used in the fields of career development for individual employees and human resource management, in order to improve the state of well-being and ill-being at work.
著者
岩間 崇之 井上 亮 中瀬 憲治 植田 滋
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.109, no.1, pp.1-12, 2023 (Released:2022-12-31)
参考文献数
31
被引用文献数
4

Since 10 million tons of steelmaking slag, which contains a few percent of phosphorus, are annually produced, the phosphorus amount in the slag is equivalent to the annual import volume of phosphorus rock in Japan. Therefore, the steelmaking slag is attracting attention as a potential phosphorus resources. Phosphorus-concentrated slag obtained by the dephosphorization reaction between high phosphorus hot metal and oxidizing slag at high temperature contains phosphorous comparable to that of phosphorus rock. However, because of high FeO concentration, it is difficult to use for phosphorus resources directly. In this work, the effects of pH, acid type and leaching method on the dissolution behavior of phosphorus from P-concentrated slag were investigated. As a result, phosphorus dissolution progressed at lower pH, and was promoted by the addition of citric acid, which is known as a chelate former. When nylon mill pot stirring with citric acid and alumina mill pot stirring with nitric acid were compared to impeller stirring, respectively. By combining nylon mill pot stirring and citrate leachate, phosphorus dissolution was accelerated, because the slag was pulverized during stirring and a formation of insoluble metal-phosphate was inhibited by the formation of complex ion between leached metal cation and citrate. When the slag was leached with alumina mill pot while controlling pH by nitric acid, the phosphorus dissolution ratio lowered since phosphorus ion and aluminum ion, which is supplied by the dissolution of pot and crushing ball during leaching, constructed secondary products with low solubility along with other dissolved ions.