著者
佐藤 直樹 ロイ キンシュック
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.24(第24回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.161-166, 2010 (Released:2011-08-12)

木質系資材は堆肥化過程において時間がかかるという問題が指摘されている。これまでに堆肥化装置の利用や大規模な堆肥化により時間の短縮をする研究が行われているが,普及という点で課題が残る。そのため本研究では,木材チップと落ち葉に,発酵鶏糞,米糠,菜種油粕を副資材として加えた原料に,発酵促進剤として木酢液や廃糖蜜を利用することで,小規模で機械を使わない木質系資材の堆肥化時間短縮の有用性を検討した。その結果,堆積物内の温度が堆肥化に必要な温度まで上昇した。また,発酵促進剤を加える事により温度が維持された。廃糖蜜を利用した区は,3ケ月でC/N比測定試験,4ヶ月で幼植物試験において完熟したと判定できた。
著者
金沢 幸夫 吉野 泰啓 佐藤 志以樹 佐藤 直 井上 仁 元木 良一
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.191-197, 1995-04-20 (Released:2017-01-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1

抗凝固剤としてメシル酸ナファモスタット (FUT) を用い,Extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) を行った左側先天性横隔膜ヘルニア症例を経験した. 胎児診断例で生後4時間にヘルニア修復術を行った. 生後26時間に肺胞気動脈血酸案分圧格差を指標に ECMO を開始した. ECMO 開始後30,33時間に腹腔内出血のため開腹止血術を行った. 更に72時間後に胸腔内出血がみられ,開胸止血術を行った. この手術に先立ち,出血制御のため抗凝固剤をヘパリンにより FUT に変更した. その後,FUT を2.0〜3.4mg/kg/h. で投与し,活性凝固時間を200秒前後に維持した. FUT 投与によると思われる高カリウム血症がみられたが,カリウム投与量を減じることで対処可能であった. FUT を用いた ECMO を出血なく4日間継続でき,呼吸状態は改善し,生後8日に ECMO より離脱した. 以上の経験より,FUT は出血傾向をきたしにくく,ECMO 施行中の抗凝固剤として有用と考えられた.
著者
佐藤 直木
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.66, 2019

<p>「津田三省堂(つださんせいどう)」は、1909 年(明治42 年)に、津田伊三郎(つだ・いさぶろう)によって名古屋の地に創業された活字製造・販売会社である。かつて日本には、宋朝体の国産鋳造活字は存在しなかった。中国の宋朝体活字に源流を求め、苦心のうえ、津田三省堂により宋朝体活字がはじめて国産化されることとなった。筆者は「文字と書体のデザイン」を研究テーマに掲げて大学研究室を運営している。研究を進める中で、ふとした機会から古書を入手した。津田三省堂発行の「宋朝 各号 長体・方体 略見本 /二号 長体 総見本」である。書体見本帖を手にしてその内容に触れたときの衝撃は大きなものであった。その書体は「雄健にして典雅、活字面の鮮鋭明確なるは無比」とかつて称されたと伝えられるように、独特の風格と気品を漂わせる書体であった。文字をデザインする人間のひとりとして、偉大な先駆者である津田三省堂へのリスペクトを込めて、津田三省堂宋朝体のデジタル復刻に取り組むことを決意した。今回はその取り組みにおける成果のごく一部を紹介するものである。</p>
著者
水原 啓暁 佐藤 直行
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本提案では,ヒトとヒトのコミュニケーションは、コミュニケーションを行う二者の脳の神経活動の振動(神経リズム)がシンクロすることによって実現される,という仮説を検証する.この目的のために,コミュニケーション課題を遂行中の被験者からの脳波計測を実施するとともに,神経リズムのシンクロを非侵襲的に操作することで,コミュニケーションの量的および質的変化が起こるかを調べる.本研究提案の成果は,円滑なコミュニケーションを実現するための技術開発につながる.令和元年においては,以下の2つの研究項目のうち、「コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ」について重点的に研究を遂行するとともに、「非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作」についても、その非侵襲脳刺激の方法について検討した.(1) コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ(2) 非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作「コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ」については,ナレーションを聴取中の20名の実験参加者を対象とした脳波計測実験を完了した.この実験では,短編小説のナレーションを聴取後に,どのような内容であったかを自由想起により被験者に回答してもらう課題である.自由想起した内容とオリジナルの小説文章との意味的な一致度を定量的に評価するために,自然言語処理技術を用いてそれぞれの文章を意味ベクトルに分解する.この意味ベクトルの一致度合いに基づき,被験者がどの程度ナレーション文章の聴取に成功していたかの成績評価を行う方法を開発した.特に今年度においては,自然言語処理技術による評価性能が最大となるパラメータ探索を実施した.また,「非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作」については,現在,経頭蓋電気刺激の利用可能性について検討を開始したところである.
著者
佐々木 直文 佐藤 直樹
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.279, 2010

特定の種における複数の環境型を同時に解析することにより、これらのゲノムで共通な仮想的なゲノムの構造を知ることができる。これらのゲノムは、「ゲノムコア」と呼ばれるゲノム間で共通に保存されているシンテニー・ブロックと、HGTによる遺伝子の出入りが確認される、「ゲノムアイランド」領域のモザイク構造になっていることが知られているが、従来の遺伝子の隣接関係に基づく組み合わせ探索の方法では、非常に近縁であるこれらのゲノム間において、ゲノムアイランド領域とゲノムコアのゲノム上での再構成単位を同時に可視化することは難しかった。我々はこれらを可視化することが可能な「位置プロファイル法」を開発した。前回の報告では我々の開発した位置プロファイル法による、シアノバクテリア16種間の解析結果を報告した。本発表では、本手法の近縁ゲノム間の解析への活用事例として、拡張したデータセットによる手法の評価と既存法との比較、およびシアノバクテリア36種での解析と根粒形成菌の近縁種間の解析によって明らかになった、近縁ゲノム間のゲノムの構造的進化とその働きについて報告する。
著者
近藤 義典 松本 秀一 岩田 隆敬 佐藤 直樹 今田 高峰 山本 一二三 小林 聡 本山 昇
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp._S191022-1-_S191022-5, 2012

We are now studying high accuracy reentry guidance algorithms for reentry capsule. In this paper, we propose a real-time prediction guidance using numerical integration. The real-time prediction guidance is an explicit guidance law using numerical integration for range prediction during reentry flight. One of technical issues of the real-time prediction guidance using numerical integration is that navigation error and wind error lessens the navigation accuracy. Especially, errors in the last phase of reentry flight affects the navigation accuracy. So we researched that mechanism by investigating the navigation ability (ability of range adjustment) of several navigation segments.
著者
佐々木 直文 佐藤 直樹
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.59, 2009

近縁種ゲノムを比較するとゲノムが構造的に安定的な領域(core domain)と流動的な領域(flexible domain)が見いだされる。このうち流動的な領域はゲノムの安定的な構造の間にパッチ状に存在しており、遺伝子の水平移動(HGT)に関連した遺伝子が存在していることが知られている。一方、安定的な領域は遺伝子の並びが比較的保存され、機能的、構造的にゲノムのコアになっていることから、ゲノム再編成の解析に有効であると考えられる。本研究では、進化的に近縁である海洋性シアノバクテリア14種についてゲノム比較を行い、ゲノムの安定的な領域における遺伝子間の距離関係の情報を解析した。その結果、これらの安定的な領域が7つの仮想的な連鎖グループ(VLG)から構成されていることが明らかになった。さらに、これらのVLG間の位置関係を解析した結果、それぞれのVLGが複製開始領域(ori)を基準として決まった位置関係を持っていることが分かった。これらの結果は、ゲノムコア領域がゲノム再編成の情報を持っていることを示唆している。
著者
登尾 浩助 溝口 勝 佐藤 直人 丸尾 裕一 ホートン ロバート
出版者
明治大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

微小重力下での多孔質中の水分挙動は未だに明らかになっていない。放物線飛行による疑似μG場において毛管上昇実験と土壌中への水分浸潤実験を行い、微小重力下での水分移動を解明することを目的とした。航空機による放物線飛行と落下塔による自由落下によってμG環境を作り出し、毛管上昇と多孔質体中への水分浸潤が受ける微小重力の影響に関する実験を実施した。一連の実験から、毛管上昇理論の微小重力への適用性を確認した。しかし、細い内径の毛管の上に太い内径の毛管をつないだ場合には水分移動が阻害されることが明らかになった。多孔質体中への水分浸潤は、微小重力下では著しく阻害されることがわかった。
著者
佐藤 直行
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.32, 2017-11-01
著者
Bruce S. XIN 佐藤 直正 丹那 晃央 大石 泰生 小西 洋平 清水 史彦
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.515-526, 2018-11-25 (Released:2018-11-22)
参考文献数
29

筆者らは,エチレンと極性モノマーの共重合について研究を行ってきた.G. C. Bazanらとの共同研究から,α-iminocarboxamideをリガンドとする中性のNi錯体が,共触媒を必要としないsingle-site触媒として,エチレンとアクリル酸エステルの共重合を進行させることを見いだした.ただし,この触媒系は耐熱性が低く,40°C程度の低温重合が必要であったことから,さらに別の触媒系について探索を行った.その結果,ホスフィノフェノールをリガンドとする中性Ni錯体が,エチレンとアクリル酸エステルの共重合をより高温で触媒し,高度に直鎖状の共重合体を生成することを見いだした.そして,このリガンドにメトキシ基による効果を組み込むことにより,共重合活性,分子量,アクリル酸エステル含量の点で,性能を大きく向上させることに成功した.
著者
鎌田 貢壽 内田 満美子 竹内 康雄 高橋 映子 三宅 嘉雄 佐藤 直之 児玉 哲郎 山口 建
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.165-170, 1995-02-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
15

肺小細胞癌患者の優れた腫瘍マーカーであるガストリン放出ペプチド前駆体 (proGRP) 濃度測定系を開発し, 各種疾患および腎機能障害時の血中動態について検討した.対象は, 健常人, 肺小細胞癌患者, 慢性糸球体腎炎患者, 糖尿病患者, 慢性関節リウマチ患者, 全身性エリテマトージス患者, 腎機能障害患者, 非透析期および透析期腎不全患者とした. サンドイッチELISA法で血清中のproGRP濃度を測定した.腎機能が正常である慢性糸球体腎炎患者 (n=14), 糖尿病患者 (n=16), 慢性関節リウマチ患者 (n=9), 全身性エリテマトージス患者 (n=12) の血清proGRP濃度は, 健常人基準値46pg/ml以下にとどまった.肺小細胞癌患者の血清proGRP濃度は, 16名中14名 (87.6%) で46pg/mlを越え, 16名中10名 (62.5%) で250pg/mlを越えた. 腎機能障害患者では, 血清クレアチニン値が1.6mg/dlを越えると, 血清proGRP値が異常値を示し, 血清proGRP値 (Y: pg/ml) と血清クレアチニン値 (X: mg/dl) との間には, Y=23.5+13.6X (R=0.82, p<0.001, n=22) の正の相関を認めた. 血清proGRP値と血清尿素窒素値との間にも同様の相関 (R=0.76, p<0.001, n=22) を認めた. 末期腎不全患者の血清proGRP値の最高値は, 228pg/mlであり, 血液透析中の経時的低下を認めなかった.血清proGRP濃度の測定は, 肺小細胞癌患者の診断に有用であるが, 46-250pg/mlの血清proGRP異常値を示す患者では, 腎機能を考慮して評価する必要がある.
著者
來間 啓伸 佐藤 直人 中川 雄一郎 小川 秀人
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.407-416, 2020-02-15

計算機システムが実世界と密に連携して動作するためには,論理的に記述・分析できない不確実性に適合するソフトウェアが必要であり,未知の入力値に対して学習データからの推論により出力値を返す機械学習の適用が注目されている.一方,このようなソフトウェアは入力データ空間が定義できず出力値に予測不能性があるため,ソフトウェアの振舞いを確率的にしか把握できない.本稿では,機械学習適用ソフトウェアの高信頼化を目的に,段階的詳細化による演繹的な開発法と機械学習による帰納的な開発法の結合についてテスト・検証の観点から述べ,開発プロセスと制約充足性テスト方法を提案する.我々のアプローチは,演繹的モジュールと帰納的モジュールを分離し,それらをつなぐ部分仕様を設定するとともに,前者については部分仕様が満たされることを前提に論理的な検証を行う一方,後者についてはテストにより部分仕様の充足確率を評価し,論理的な検証結果に確率を付与する.これにより,帰納的に開発した機械学習適用モジュールと演繹的に開発した論理モジュールを,システムの信頼性評価のもとで整合的に結合する.形式手法Event-Bを用いたケーススタディにより,実現可能性を評価した.
著者
佐藤 直行
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.119-128, 2011-09-05 (Released:2011-10-28)
参考文献数
55

脳はコンピュータとは異なり,光や音など異なる属性に関する情報処理は別々のハードウェア(脳部位)で並列分散的に処理される.このような構造は予測不能に変化する環境に適応して行動するために必要な構造だと考えられるが,どのようにして個体全体の情報を統合しているのだろうか? この問題を解く手がかりが「神経活動のリズム同期現象」である.リズム同期は多数要素の時空間パターンを自己組織的に生成できるダイナミクスであり,脳の各部で機能的な役割をもつことが明らかになってきた.なかでも領野スケールの同期現象である“脳波”は,脳分散システムにおける情報統合プロセスの理解に役立つ.本稿では神経活動のリズム同期現象とその機能的意義について概説し,脳波の大域脳モデルが脳分散システムの理解への道筋を与えうることを述べる.
著者
佐藤 直之 藤木 翼 池田 心
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.2337-2353, 2016-11-15

本稿は「戦術的ターン制ストラテジ」という,チェスや将棋と似た形式でアプローチしやすく,また同時に3つの興味深い課題を含むAI設計の問題クラスを記述する.その課題とは,1つ目は行動数の組合せ爆発で,同ゲームでは1手番ごとのbranching factorがしばしば億のオーダに達する.2つ目は局面評価に関するもので,毎回異なる初期局面から生じる多様な局面群に対し,駒間の循環的相性も考慮して駒価値を適切に与えなければならない.3つ目は攻撃行動組合せの扱いが要する繊細さで,同ゲームでは攻撃行動の適切な組合せで数十体の駒ものがたった1手番で消滅することがあり,そうした影響力の行使および相手からの行使の予防が重要になる.我々はこれらの課題を,具体的状況と既存のAI手法を例に用いて論じた.複数のアプローチを提案しそれぞれの長所と短所を整理して,同問題においてAI設計者が考慮すべき課題の特徴を明らかにした.
著者
木戸 優奈 佐藤 直行
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.401-402, 2019-02-28

インスタ映えする写真を投稿するユーザーはセンスや行動力などに優れている可能性が高いが,表立って評価されることは少なく「承認欲求が強い」と批判されることが多い.本研究では,ユーザーの優れている面を明らかにするため,27名の投稿写真のカテゴリ(SURF特徴量を用いたクラスタリング,計5556枚)の比率と性格因子(自意識・ゆとり感)の関連を調べた.その結果,投稿頻度の高いユーザーは低いユーザーに比べ,公的自意識が低く遊楽性が高いことがわかった.また,Fashionカテゴリの比率と公的自意識・挑戦性の有意な相関を示した.以上の結果は,投稿頻度が高いユーザーは承認欲求というより,遊楽性や挑戦性をもとに活動していることを意味する.
著者
佐藤 直樹
出版者
日本フランス語教育学会
雑誌
Revue japonaise de didactique du français (ISSN:18805930)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.142-148, 2008-10-11 (Released:2017-10-14)

La langue francaise avait fait une contribution importante aux archives des sciences modernes, mais l'anglais est la seule langue privilegiee des chercheurs contemporains pour la publication et pour la presentation des decouvertes scientifiques. La situation est pareille dans tous les domaines d'echanges informatiques, notamment dans la communication par l'internet. Si le role de la langue etait uniquement d'assurer un moyen de communication ou de description de faits objectifs, tous les etres humains du globe pourraient utiliser une seule langue. On croit que c'est ce role qui est tenu par l'anglais. Pourtant nous pensons que la langue est quelque chose de plus, parce que toutes les langues ne sont pas les memes. Les Japonais aussi refusent l'alphabet latin pour l'ecriture japonaise, parce que les kanji et kana s'imposent sur toute leur culture. Il semble que chaque discours possede une langue et des lettres qui lui sont le mieux adaptees. La diversite linguistique tire son origine de la pluralite humaine, dont la diversite des etres vivants pourrait servir de modele. Dans l'histoire de l'evolution de la vie, les etres vivants se sont continuellement diversifies. Dans cette diversite, se trouvaient les predecesseurs des organismes qui domineraient pendant l'ere suivante. C'est ainsi que la diversite est a l'origine de la continuite et du dynamisme de la vie. La pluralite linguistique est ainsi la base essentielle de l'epanouissement de la civilisation humaine. Avons-nous besoin du francais en plus de l'anglais comme langue de communication internationale? Malgre un approfondissement potentiel de la comprehension mutuelle par l'apprentissage d'une langue supplementaire, on risque de rencontrer a nouveau une autre difficulte profonde de la comprehension internationale. Il faudra faire preuve de patience pour enlever l'obstacle qui apparait a mesure que l'on progresse.
著者
佐藤 直樹
雑誌
美術研究 = The bijutsu kenkiu : the journal of art studies
巻号頁・発行日
no.415, pp.32-42, 2015-03-20

I was a coordinator at the International Symposium on the Conservation and Restoration of Cultural Property "Reconsidering 'Form': Towards a More Open Discussion" held in January 2014, and was extremely stimulated by my interactions there with scholars from outside the field of art history. In a closed environment where research has become overly specialized and one's focus turns to the narrowest of subjects, I felt that this symposium experimented with ventilating this compartmentalized research through debate with researchers from other fields. The results from such cross-disciplinary exchange are not inconsiderable. Thus I thought to propose one possibility in the study of the history of Japanese art from the viewpoint of the study of Western art, which I conceived after this symposium. Erwin Panofsky's iconology study set a new course from the use of conventional stylistic analysis in the history of Western art, but it is less well known that, in fact, Panofsky's theory was basically indebted to Aby Warburg's crossdisciplinary research methods. Warburg utilized a massive amount of historical material and endeavored to decipher an artwork from a certain viewpoint. Amongst his methods, his Bilderatlas Mnemosyne was intended to measure the bearings of art history. And yet, even after filling 63 panels with many photos and cuttings from advertisements and magazines, he left it unfinished, without explanation. Because there was no explanation, the Bilderatlas Mnemosyne became a richly suggestive visual tool, and continues to greatly stimulating scholars today as an alternative model for art historical thought. Warburg's own thoughts on the Bilderatlas were diverse, and he succeeded in formulating the concept of Pathosformel out of the fact that ancient human body expression lives on, undying, through the ages. I also think that this Pathosformel concept can be applied to the study of the history of Japanese art. The symposium presentation made by waka researcher Watanabe Yasuaki made me realize that the standard 5-7-5-7-7 form of the waka poem both bears the emotions of the Japanese people, as well as continuing on, unflaggingly, from antiquity to today. Indeed, because waka have served since antiquity as the shared cultural memory of Japan's educated classes, then surely when such people face a painting, even across the eras, it would evoke in them their own waka verse. In the kana preface to the Kokinwakashû imperial waka anthology, Ki no Tsurayuki pronounced the following secret to the creation of waka, to paraphrase, "The human heart is the seed of the Yamato poem, which grows into myriad words." While in the West inspiration is said to come from the heavens, in Japan it is found in the human heart. Waka was clearly recognized as a human-centric art at the beginning of the 10th century. And indeed, this philosophy can also become an important key when considering Japanese art. While waka and Japanese art are already being researched in the sub-field of uta-e, a type of painting with poems rendered in calligraphic form within the painting, there is yet to be a systematic cross-disciplinary study between literature and the visual arts. While iconographic research on waka lies concealed within the genre themes of Japanese art, it is probably still impossible for scholars from the fields of Japanese literature and art history to conduct crossdisciplinary, joint research. In that regard the NRICPT can play a major role as the locus for such research. I anticipate a bud sprouting from such cross-disciplinary studies in Tokyo from the seeds sown by Warburg's research model.