著者
安部 光一 前田 香織 井上 博之 近堂 徹
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.34, pp.1-6, 2010-02-22
参考文献数
12
被引用文献数
1

IP 通信網では,複数の視点からのマルチアングルストリームの映像配信や視聴者の属性や嗜好等に応じた推奨映像を配信するなど映像配信の高度化が進んでいるが,映像の視聴画面は固定的なものが多く,依然受動的な視聴が多い.そこで,本稿では映像を受信する視聴者側の視点から視聴画面や機能の高度化について焦点をあてる.具体的には映像画面の柔軟な画面レイアウト調整機能,視聴者自身の映像や音声の送受信を可能するパブリックビューイング機能,他の視聴者と自身の画面レイアウトを同期し,視聴体験の共有を可能するスクリーンシェア機能を持つ映像配信システムの設計と実装を行った.加えて,主観評価により提案システムの有効性を示す.In recent years, a rich video streaming service that allows multi-angle videos and personalized videos based on user's preference design has become increased in IP network. Nevertheless, in many cases a receiver can not arrange video windows of received streams freely because of a static layout design. To address this problem, we propose a streaming system which is sophisticated from the viewpoint of a receiver. It enables following functions: a receiver-driven flexible layout function of video windows, a screen sharing function which is mutually synchronized among receivers, and a public viewing function with interactive communication between receivers. In this paper, we describe the system design and its implementation, and we show the effectiveness of the proposed functions through the subjective assessment.
著者
岩﨑 理浩 福田 英輝 林田 秀明 北村 雅保 小山 善哉 介田 圭 川崎 浩二 前田 隆浩 齋藤 俊行
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.445-451, 2016 (Released:2016-12-08)
参考文献数
19

長崎県内には51の有人島があるが,離島は本土と比較して現在歯数が少ない.これは離島特有の歯科医院へのアクセスの悪さが関係していると考えられている.しかし,同じ離島であっても歯科医院の有無が現在歯数に与える影響や無歯科医離島住民の受療行動についての研究はなされていなかった.そこで,平成17年以降長崎大学が実施した五島市での口腔内診査と,平成22年に五島市が実施した無歯科医離島における歯科受療に関するアンケート調査を用いて,口腔内の現状と受療行動について分析した.その結果,無歯科医離島は,歯科医院のある離島と比較して平均現在歯数が有意(p<0.01)に少なく(無歯科医離島:10.8±10.5本,歯科医院のある離島:15.9±10.4本),無歯顎者の割合が有意(p<0.01)に高かった(無歯科医離島32.3%,歯科医院のある離島15.6%).また,住民の約半数の者が治療回数を減らすために抜歯を他の治療よりも優先した経験を有すること,約9割の者が島内での歯科受療を希望していることが明らかとなった.これより,無歯科医離島では,時間的,地理的制約から歯科医療機関への頻回のアクセスが困難であるため,治療回数を減らすために抜歯することが,当該地区の平均現在歯数が少なく,無歯顎者の割合が高い理由の一つと考えられた.本調査結果より,無歯科医離島における歯科医療サービスの提供体制の構築が急がれるとともに,予防対策の充実を図る必要性が示唆された.
著者
前川 望 伊藤 由紀 金沢 ユリ 関口 若栄 鈴木 保子
出版者
日本新生児看護学会
雑誌
日本新生児看護学会誌 (ISSN:13439111)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.51-55, 1999-03

発達障害が予測される児に対し,早期からのリハビリテーションが重要といわれているが,児の状態により早期から取り組めないことがある.今回,ポジショニングとリラクゼーションを工夫することにより,リハビリテーション導入が可能となった.本研究で提示する症例は,極低出生体重児で脳性麻痔となった男児である.問題点は,1)啼泣時や不機嫌な時に異常姿勢が強く哺乳ができない.2)物音に敏感で中途覚醒が多く十分な睡眠が得られないであった.問題点1)2)に対して,ポジショニングとリラクゼーションの工夫を行い,児の反応を評価した.その結果,夜間の睡眠時間が平均5時間が7時間となった.1回の哺乳畳も100cc~180ccが160cc~170ccと安定した.哺乳時間は35分~40分が20分となった.本症例において,以下のことが確認でき,リハビリテーション導入が可能となった.1.適切な姿勢は運動や生理機能を促すうえで重要である.2.音楽は気持ちを落ち着かせ,心安らかにする.3.沐浴は筋緊張を緩和する.4.ポジショニングやリラクゼーションの工夫は,異常姿勢の緩和や生活リズムの獲得に有効である.Early introduction of physical therapy is important for infants in who developmental disabilities are predicted. However, conditions of those infants will not allow early application of physical therapy. In this report our experience with a very low birth weight male baby with cerebral palsy is discussed. The major problems in nursing this baby were: 1) difficulty in breast feeding due to spastic posture when he was crying or anxious, 2) dyssomnia due to acoustic irritability. To resolve these problems, we adjusted the position of the baby and the environmental arrangement under which his relaxation could be expected. We evaluated the effect of the adjustments by observing his status. As a result, the average sleeping time at night increased from 5 hours to 7 hours. The amount taken at one feeding stabilized at 160-170cc, previously varying from 100-180cc. The time necessary for feeding decreased from 35-40 minutes to 20 minutes. The reduction of spastic posture and the acquisition of a regular life cycle enabled the introduction of physical therapy. This case suggests that: 1) proper position is important to promote motor function and physiological function, 2) music may calm irritability, 3) bathing may reduce muscle tonicity. Adjustment of positions and environmental arrangements are effective in reduction of spastic posture and acquisition of a regular life cycle.
著者
吉川 仁育 芦澤 雄二 長井 治則 前田 公平 寺町 好平 出口 敏雄
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.655-664, 1990-07-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
11

A case of maxillofacial asymmetry involving (a) asymmerty of the mandibular bone, (b) lateral inclination of the occlusal plane of the maxilla, and (c) functional displacement of the mandible. The authors performed a sagittal splitting ramus osteotomy, to correct (a) and (c) and also the extrusion of maxillary buccal segments to correct (b).The fixation was six weeks after the surgery released, and the maxillary occlusal plane was leveled to extrude the right maxillary buccal segments.The treatment achievements were satisfactory.The case maintained a stable occlusion without relapse.
著者
鯨 幸夫 前野 寿有 山口 順司 寺沢 なお子 木下 栄一郎
出版者
日本作物学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
no.47, pp.113-118, 2012-03-31

栽培環境を異にするヤブツルアズキを材料に用いて,土壌硬度や施肥量を変化させた栽培試験を行い栽培品種(大納言)と比較した.土壌硬度を高め3.5kg-NPK/10aの施肥を行うと成育量は増大した.成育地を異にするヤブツルアズキのITS領域およびrbcL領域のDNA解析を行った結果,葉身形状,茎の色等,地上部形態に明らかな差異が認められても遺伝子情報は全く同じであった.種子のポリフェノール含有量は栽培種よりヤブツルアズキの方が多い傾向が認められ,これは種皮比率が高い事が原因と考えられた.
著者
前島 裕子 Sedbazar Udval 岩崎 有作 高野 英介 矢田 俊彦
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.137, no.4, pp.162-165, 2011 (Released:2011-04-11)
参考文献数
24
被引用文献数
1

近年,世界中で肥満人口が増加し,深刻な健康上の問題となっている.肥満は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることで生じるが,過食はその最大の原因である.近年中枢における摂食調節メカニズムの研究が進展し,レプチン,アディポネクチンなどのアディポサイトカイン,グレリンなどの消化管ホルモンが中枢作用により摂食調節に関わることが分かってきた.2006年にnesfatin-1が新規満腹因子として発見され,その後5年が経過し,その摂食抑制メカニズムの解明が進み,さらに血圧・ストレスなどにおける新たな機能も明らかになりつつある.Nesfatin-1は多くの摂食関連神経核に分布しているが,特に視床下部室傍核のnesfatin-1が生理的な摂食制御に関与しており,室傍核においてnesfatin-1はオキシトシンニューロンの活性化と分泌を促し,オキシトシンはその投射先の延髄の孤束核プロオピオメラノコルチン(POMC)ニューロンを介して摂食を抑制することが明らかになった.この室傍核nesfatin-1/oxytocin→脳幹POMC系はレプチン抵抗性の動物においても正常に作動することから,レプチン抵抗性を呈する場合が多いヒト肥満への治療応用が期待される.またnesfatin-1は末梢組織である脂肪,消化管,膵臓等に分布すること,末梢投与nesfatin-1も摂食を抑制することが報告されており,末梢組織由来nesfatin-1の摂食その他の機能の解明は今後の重要な課題である.
著者
平井 美佳 神前 裕子 長谷川 麻衣 高橋 惠子
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.56-69, 2015 (Released:2017-03-20)
参考文献数
34

本研究は,わが国の未就学児に必須な養育環境とは何かについて,人々の持つ素朴信念を検討し,相対的貧困の指標とされる社会的必需品を考える一助とすることを目的とした。研究1では,先行研究を検討し,専門家および未就学児の親の意見を加味して40項目から成る「乳幼児に必須な養育環境リスト(What Children Need List:WCNリスト)」を作成した。未就学児の母親484名を協力者として,自分の子どもの養育環境の充足の程度を確認したところ,37項目で合意基準(50%以上)を超え,また,主観的経済状態を統制した上でも養育環境が充たされているほど子どもの発達が良好であるという関連が見出され,WCNリストの妥当性が確認された。研究2では,WCNリストを用いて未就学児の親503名(2a),性別と居住地域を人口動態に合わせた全国の市民1,000名(2b),および,未就学児のひとり親74名(2c)を協力者として,「現在の日本の子どもが健康に育つために必要である」と考える程度について尋ねた。その結果,合意基準を超えた項目は,2a~2cのそれぞれで19項目,9項目,30項目とサンプルにより異なり,特に未就学児を養育している当事者である,女性である,年代が若いことが合意を促進する要因であることが明らかになった。この結果について,本研究の限界と将来の課題を論じた。
著者
金山 裕望 前田 由貴子 佐藤 寛
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.41-52, 2015-10-31

The Autism-Spectrum Quotient is a self-report of autistic traits in adults with normal intelligence. Some studies have examined its factor structure. However, no research has tested how many factors the Japanese version of the measure has. Therefore, this study examined previous factor structure as well as the scale’s reliability and validity in an undergraduate sample (N=309). Confirmatory factor analysis revealed 5 factors: Sociability, Social Cognition, Narrow Focus, Resistance to Change, and Interest in Patterns. The scale had adequate internal consistency and model fit. For these reasons, Japanese version of the Autism-Spectrum Quotient can be considered to have a 5-factor structure. Autism-Spectrum Quotient (AQ)は,自閉スペクトラム症特性を測定する質問紙である。このAQ は社会的スキル,注意の切り替え,細部への注意,コミュニケーション,想像力という5つの下位尺度からなるとされているが(Baron-Cohen et al., 2001),これらの下位尺度は理論的に導かれたものであり,因子分析の結果抽出されたものではない。一方,Lau et al. (2013)が因子分析を行った結果,Baron-Cohen et al. (2001)において示されていた下位尺度とは部分的に異なる因子が得られた。そこで本研究では,Baron-Cohen et al. (2001)による原版の5因子構造と,Lau et al. (2013)の因子分析に基づく5因子構造のどちらが日本のデータにより適合しているのか検討を行った。その結果,Baron-Cohen et al. (2001) の原版に基づき作成された因子モデルよりも,Lau et al. (2013)の因子分析に基づいて作成された因子モデルの方が比較的適合度がよいことが明らかとなった。
著者
前田 伸人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-23, 2016

【はじめに】【第一章 : ラテンアメリカの探検】【第二章 : コロンビアの政治と経済】【第三章 : アルフレート・ヘットナーの旅行記】【まとめに代えて】
著者
前田 伸人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. 言語・文化・コミュニケーション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.47, pp.15-30, 2016

序章 : はじめに第一章 : パリ・マルメゾン宮のボンプラン第二章 : 南アメリカのボンプラン第三章 : パラグアイでの抑留最後に : まとめに代えて
著者
前田 勝義 平山 八郎 張 正博 高松 誠
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.398-407, 1979-09-20
被引用文献数
1

日本産業衛生学会「頸肩腕症候群」委員会が,「手指作業者」健康診断のためのアンケート調査表を1972年に提起して以後,この調査表は,各方面で使用され,頸肩腕障害の症状の多様性については,多くの研究者の注目するところとなった.しかしながら,この障害の進展の中で,多様な自覚症状がいかに発現するかについての具体的解析事例は,あまり報告されていない. われわれは,紙巻きタバコ製造工場の女子流れ作業者117名についての健康調査成績をもとに,自覚症状や日常生活の不便・苦痛がいかに展開するかについて,R.L.Zielhuisらの提起したvalidityの計算方法からヒントを得て解析した.その結果,次のことが明らかとなった. 1) 障害の初期には,頸・肩のこり・だるさ,目の疲れ,聞こえにくさ,などの症状が顕在化する. 2) 障害の中期には,初期症状に加え,頸・肩・腕・手の痛み,四肢のだるさ,からだのだるさ,頭痛・頭重,いらいら,もの忘れなどの症状が顕在化する. 3) 障害の後期には,中期の症状に加え,背・腰の痛み,背のだるさ,腕・手のしびれ,手・足の冷え,目の痛み,不眠などの症状が顕在化する. 4) 日常生活の不便・苦痛は病期が進むにつれて多くなる. 以上のごとき症状の展開は,「頸肩腕症候群」委員会による頸肩腕障害の定義・病像分類と基本的に一致していると思われた.またこの障害の診断にあたっては,頸・肩・腕・手の症状のみならず,からだのだるさ,頭痛・頭重,いらいら,もの忘れ,不眠などの一般症状も重視すべきであり,これらの一般症状はE.Grandjeanのいうclinical fatigueの場合に出現する症状と同じカテゴリーに含まれると考察した.
著者
前田 勝義 平山 八郎 高松 誠
出版者
Japan Society for Occupational Health
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.8-21, 1977

紙巻きタバコ製造工場の巻上げ・包装工程の女子流れ作業者に頸肩腕障害が多発した事例を経験し, 作業内容の解析を行なうとともに, 117名の女子流れ作業者につき健康調査を行ない, 次の結果をえた.<BR>(1) この工場の流れ作業では, 上肢を反復使用し, 作業姿勢は拘束的で, 作業ペースの規制度は強い.作業は単調で, 一部の作業では神経・感覚器系の負担が大きいと思われた.<BR>(2) 1労働日内での流れ作業時間のしめる長さ, 製品の流れ速度, 作業動作上の負担, などは, 工程により違いがあったが, 作業負担が大きい工程では, 自覚症の訴えが強かった.<BR>(3) 健康診断の結果に基づき, 日本産業衛生学会頸肩腕症候群委員会の病像分類 (改訂案) により症度判定したところ, 1度 : 12名, II度 : 63名, III度 : 36名, IV度 : 6名, V度 : 0名で, この工場の女子流れ作業者全員の15.7%以上が, IIIまたはIV度であることが明らかになった.<BR>(4) 日本産業衛生学会頸肩腕症候群委員会作成の自覚症状調査表等の回答結果は, 諸検査成績とよく対応していたので, これらの調査表の利用価値は高いと思われた.<BR>(5) 流れ作業者調査表の回答結果の解析から, 障害の強い者では, (i) 作業姿勢, 作業速度, 精神面での負担が大きく, (ii) 作業に伴う疲労の発現部位は拡大し, 神経・感覚器系の症状も強く現われ, 作業後の疲労も強く, (iii) 睡眠障害を訴える者が多く, 疲労を翌日へ持ち越す者も多く, こうした状況を反映して, 薬剤を服用する者も増加し, 治療を受ける者も増加することが明らかにされた.<BR>以上の結果に基づき, この工場における頸肩腕障害の発症過程につき考察し, その業務起因性を明らかにし, 健康管理, 衛生教育の必要性について述べた.
著者
武末 翔吾 岩前 翔太 亀山 雄高 小茂鳥 潤 深沢 剣吾 三阪 佳孝
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.17-00151-17-00151, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
19

To improve the high-temperature oxidation resistance of grade S45C carbon steel, we formed a Cr / Ni diffusion layer on the surface of carbon steel by atmospheric-controlled induction heating fine particle peening (AIH-FPP) treatment. Cr and Ni particles were mechanically milled in planetary ball mills and used as shot particles in the AIH-FPP treatment to create a Cr / Ni diffusion layer. High temperature oxidation tests were carried out at 900°C for 100 hours to evaluate the high-temperature oxidation resistance of the AIH-FPP treated specimen. The mechanically milled particles and specimen were analyzed using a scanning electron microscope, an energy dispersive X-ray spectrometer, and an X-ray diffractometer. Results show that the AIH-FPP treated specimen prepared using mechanically milled particles formed a Cr / Ni diffusion layer on the carbon steel. The carbon steel sample with the Cr / Ni diffusion layer exhibited improved high-temperature oxidation resistance compared to the untreated sample. This is due to the formation of Cr and Ni oxidized layers on the treated surface, which inhibited oxidation of the inner substrate. The results indicate that a Cr / Ni diffusion layer formed by AIH-FPP treatment using mechanically milled particles can improve the high-temperature oxidation resistance of grade S45C carbon steel.