著者
前田 正義
出版者
海上保安大学校
雑誌
海保大研究報告. 法文学系 (ISSN:04530993)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.85-110, 2013

はじめに1.海上デモの規制 A.港則法 B.海上交通安全法2.陸上デモの規制とその判例 A.規制 B.判例3.海上デモと陸上デモの位相むすび
著者
前田 敏 真野 隆司 広田 修
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.521-524, 2007 (Released:2007-10-24)
参考文献数
7

葉面散布では散布液が短時間に乾くので,葉は充分に溶液を吸うことが出来ない.葉からの吸収量の増加を目的に散布のかわりに一部の葉を水溶液に浸けて吸収量を計測した.なお,葉からの吸収はアポプラスト吸収であり,試験の単純化のために溶液の代わりに水を用いた. 葉面浸漬によって葉からの吸収量は顕著に増加した. また,葉面吸収の原動力の一部は蒸散にあると思われるので,蒸散と葉からの吸水との水分収支を同時測定した.穏やかに晴れた日には,まず蒸散が先行して高まり,吸水が後を追って増加し,夕方には,両者とも急減した.
著者
上杉 修平 Muhammad Madden 熊谷 卓也 前田 能孝 明田川 正人
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.927-928, 2012

前報までの変位センサの構成はフォトダイオードを4個×3セット使用しアライメントが困難であった.また,得られるリサージュダイアグラムはスピンドルの回転に伴い中心,半径が変動した.本報では周波数可変レーザを用いた正弦波位相変調法を採用し,センサ1セットに対しフォトダイオードを2個とした.干渉縞信号を同期検波することで90°位相の異なる2つの正弦波を得た.さらに,リサージュダイアグラムを規格化した.
著者
石塚 昌範 児玉 安正 Masanori ISHIZUKA Yasu-Masa KODAMA 弘前大学大学院理工学研究科:(現)八戸市役所 弘前大学理工学部 Department of Earth Sciences Graduate School of Hirosaki University:(Present affrication)The government of Hachinohe city Department of Earth and Environmental Sciences Hirosaki University
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 = Tenki (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.673-687, 2001-09-30
参考文献数
12
被引用文献数
2

TRMM(熱帯降雨観測衛星)の多重センサー(PR:降雨レーダー, VIRS:可視赤外観測装置, TMI:マイクロ波放射計, LIS:雷観測装置)観測データに, GMS(静止気象衛星ひまわり)の短時間間隔の赤外画像や他の気象データを併用して, 九州南方海上に発現したにんじん雲の三次元構造と周囲の循環について事例解析を行った.にんじん状雲の構造は, 西に尖った角状の先端部と, 雲域が連続的に大きく広がる東部で, 大きく異なっていた.先端部では, にんじん状雲の走向にほぼ直交する縞状の雲列がみられた.各雲列の北端には背の高い対流セルがあり, そこからセルの動きに相対的な上層の風によりアンビルが広がることで雲列が作られていた.西側のセルほど新しくアンビルの伸びが少ないため, 西に尖った形状が作られていた.東部では, 背の高い積乱雲が線状に並び, この線状降水帯の南北に上層風により広がったアンビル雲がみられた.降水帯の南北で降水構造に非対称性がみられた.南側では上層で多くの降水粒子が観測されたが, 地上での降水は弱い.一方, 北側では中層から下で層状性の降水が広い範囲で活発であった.A carrot-shaped(or tapering)cloud system developed to the south of Kyushu Island was studied using TRMM(Tropical Rainfall Measuring Mission)multi-sensor observations by PR(Precipitation Radar), VIRS(Visible and Infrared Scanner), TMI(TRMM Microwave Image), and LIS(Lightning Imaging Sensor). We also utilized GMS(Geostationary Meteorological Satellite)frequent IR observations and other meteorogical data. Structure of the cloud system was quite different between the tip portion sharpened in the west and the eastern portion where the upper-level cloud canopy extended continuously. In the tip portion, banded cloud streaks extended almost perpendicular to the axis of the carrot-shaped cloud system. Each cloud streak was an anvil extended from a deep convective cell located at the northern end of the streak. The anvils elongated along relative upper-level wind to the cell motion. Since the extension of anvils was smaller for the newer cells existed near the western tip, tapering shape of the cloud system was maintained. In the eastern part of the cloud system, a strong precipitation line composed of deep convective cells appeared and upper-level anvil clouds widely spread to the both sides of the line. In the southern side of the line, the anvil clouds contained much precipitation-size ice particles, and surface rain was scare due to evaporation of particles under the cloud base, except several sporadic convective rainfalls. In the northern side of the line, fairly strong stratiform rain was found over a wide area below the midtroposphere.
著者
前平 拓也 桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
巻号頁・発行日
no.46, pp.91-100, 2013 (Released:2014-02-21)
著者
林 健太郎 角 泰人 原田 奈穂子 富塚 太郎 大橋 博樹 前沢 政次
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.154-162, 2015

<b>目的および方法</b> : 2011年の東日本大震災において, 日本プライマリ・ケア連合学会東日本大震災支援プロジェクトPCATは, 亜急性期に米国の団体から人的支援を受け入れた. 経済的支援と異なり, 海外からの人的支援は, 移動の問題や国内外の専門資格の違いなどの諸問題が生じる. 本稿では, この受け入れの経過について報告し, 海外支援団体受け入れの利点と問題点を考察する.<br><b>結果</b> : 2011年5月から7月にかけて, 米国のNGOであるThe People to People Health Foundation, Project HOPEから5回にわたり, 在米邦人または日本語でのコミュニケーションが過不足なく可能な日系米国人の医療者が, 原則2週間の派遣期間で, 計28人 (医師12人, 看護師15人) 登用され, 東日本大震災被災地に派遣, 医療支援活動を行った. 日本の医師免許・看護師免許を持たない参加者も含まれていたが, 厚労省医政局の事務連絡に基づき, 医療行為は可能であった. 避難所での医療サービスの提供が中心業務となった. 受け入れ開始当初は, 派遣予定者と事前に直接連絡を取れない状況で, 情報伝達の遅延と齟齬が見られたが, 日本医療政策機構による仲介を受け, 事前連絡が円滑化した. また, 同様に2011年6月から12月にかけて, 在米日本人からなる精神/心理領域専門家集団のNGO「Kokoro Wellness Network (KWN) 」から総計12人が登用され, 東日本大震災被災地に派遣, 精神/心理領域の支援活動 (Mental Health and Psychological Support : MHPSS) を行った. 全ての医療者を含む全ての施術者は米国にて, MHPSS活動をする資格及び経験を持ったものである. 在米生活の長い支援者の場合, 医療や社会文化の違いによる戸惑いも見られたが, 国内からの派遣者と協働する中で現場の状況を理解し, 被災地支援の従来の流れを乱さずに継続できた.<br><b>考察</b> : 災害亜急性期には国内からの支援応募が減っており, この時期に2週間交代で人的支援を受けたことは, 支援を継続する上で大きな力となった. 今回支援のため日本へ一時帰国した在外邦人は多かったと思われるが, 組織的に派遣ができる団体と提携し, 有効な活動につなげられたことは貴重な経験と考える. 日本も国際社会の一員として, 援助するだけでなく援助を受ける立場もありうることを自覚し, そのためのシステムを整備することは重要と考える.
著者
位田 隆一 熊谷 健一 中村 祐輔 吾郷 真一 上田 國寛 前田 達明
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

本研究は、ユネスコの「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」を素材に、人間の生命の設計図といわれるヒトゲノムの研究と応用に関する倫理的法的社会的影響について、実践的建設的検討を加えることを目的とした。初年度は、国際生命倫理委員会(IBC)作成のヒトゲノム宣言案についてのアンケート調査を行い、宣言案についての我が国の関係者の意見の集約、ユネスコで最終的に採択された「ヒトゲノム及び人権に関する世界宣言」の内容の検討、並びに採択後の宣言のインプリケーションと立法をも含めた国内措置の可能性の検討を行った。調査結果によれば、(1)詳細についての意見対立はあるが、全体にはかかる宣言の採択を支持していること、(2)我が国も立法化も含めた何らかの基準設定が必要であること、(3)研究の自由は確保するべきであるが、人間の尊厳や人権に反するような研究とその応用は規制すべきこと、(4)ヒトのクローン個体の作製は禁止すべきこと、などが明らかである。第2年度は、この「宣言」内容の正確な解釈を試み、またさまざまな問題点を提示し、かつ国内立法化への可能性を探った。各研究者はそれぞれ、宣言の作成経緯と逐条解釈及び人権法の発展における意義、国内民事法におけるヒトゲノム実験と遺伝子診断の問題、ゲノム医学、遺伝子治療と癌遺伝子解析の立場からの宣言の実際適用上の問題点、宣言のフォローアップ、ヒトゲノム研究の成果の特許による保護の問題、ヨーロッパ人権条約におけるヒトゲノム研究と応用の問題を研究した。またこの宣言に関連して各国の国内法や指針、関連報告書などをできる限り収集し、一覧表を作成した。これを資料集として整理するよう準備中である。
著者
前田 道明 水口 康雄 高橋 宏 室橋 豊穂 大田原 幸人 谷山 勢之輔 柚木 角正 西園 実 宮崎 武人 土屋 高夫 MATSUMOTO Mitsuyuki 高井 鐐二 塩沢 活
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.38, no.12, pp.524-529, 1963

Bacteriological examination was made on all cases, to whom radiography was indicated according to the results of miniature X-ray findings and tuberculin reaction in the tuberculosis mass surveys carried out in Okierabu-island (1961) and Setouchi-town (1962).<BR>The majority of the specimens examined was laryngeal swab and a few cases was examined by sputum. These specimens were kept in an icebox and each specimen was cultured on three slants of 1% Ogawa's egg media after pretreatment with 4% NaOH on the same day. Then, the slants were kept in an incubator at 37°C and observed for 8weeks.<BR>All of the acid-fast bacilli were investigated on their biological characteristics. Drug resistance was tested by the indirect test method on the strains which were identified as human type tubercle bacilli.
著者
大久保 滉 岡本 緩子 呉 京修 右馬 文彦 上田 良弘 前原 敬悟 牧野 純子
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.337-345, 1978

Cefoxitin, an antibiotic developed from the cephamycin family, was examined as to its <I>in vitro</I> activity against clinically isolated bacteria, its serum level and urinary excretion after intramuscular or intravenous injection, tissue concentration in rats as well as its effectiveness in clinical cases. The results obtained were as follows:<BR>1) Antibacterial activity: Cefoxitin (CFX) was found to be more active against most of <I>E. coli, Klebsiella</I> and <I>Proteus vulgaris</I> strains than cephalothin and cephaloridine. The MICs of CFX against those bacteria were lowered when the inoculum concentration was reduced to 10<SUP>6</SUP> cell/ml.<BR>2) Serum level and urinary excretion in human: The drug showed a serum peak level as high as 148μg/ml 30 minutes after 1μg/ml injection, followed by a steep decline. The urinary excretion rate was about 80%.<BR>3) Distribution into rat organs: The highest tissue concentration of CFX in rat organs after i.m. administration was found in kidneys, followed by liver, blood, lungs, muscles and spleen. This distribution pattern was similar to that of cefazolin, though CFX showed higher peak concentrations and a steeper decline than the latter. No remarkable inactivation of CFX was observed after overnight storage in the icebox mixed with rat organ homogenates.<BR>4) Clinical trials: Six clinical cases (pneumonia, sepsis, purulent arthritis, perityphlitis, pyelonephritis and fever of unknown origin all of them having underlying diseases) were treated with CFX intravenously or by drip infusion. All of the patients responded favorably to the treatment. No side effects were observed.
著者
大久保 滉 岡本 緩子 呉 京修 右馬 文彦 上田 良弘 前原 敬悟 牧野 純子
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.260-271, 1979

新Cephalosporin系抗生物質であるCefamandoleについて基礎的・臨床的検討を行なった。<BR>CefamandoleはCEZ, CFX, CET, CERなど他のCephalosporin系抗生剤と比べて, <I>E. coli. Proteus mimbilis</I>に対し特に優れめ抗菌力を示し, ラットでの臓器内不活性化も少なく, 十分な臓器内濃度, 胆汁中排泄が得られた。<BR>Cefamandoleの1回1~2gを1日2~3回点滴あるいは静注で臨床例8例 (肺炎2例, 胆道感染2例, 尿路感染2例。副鼻腔炎1例, 腹膜炎1例) に使用し, 効果不明例および不適当例を除くと6例中4例に有効 (有効率67%) であった。副作用ないし臨床検査異常値としては好酸球増多 (1%-11%) 1例のみであった。
著者
前田鹿之助 編
出版者
加島屋
巻号頁・発行日
vol.菅原伝授手習鑑手習小家段, 1913
著者
吉村 由梨 若林 秀隆 前田 圭介 西岡 心大 小蔵 要司 中原 さおり
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.964-970, 2017 (Released:2017-06-20)
参考文献数
13

【目的】リハビリテーション栄養研修会への参加と、サルコペニアの評価とリハビリテーション栄養管理の実践の関係について検証した。【対象および方法】日本リハビリテーション栄養研究会会員4,621名を対象にオンライン調査を実施した。研修会参加の有無と筋力・筋肉量・身体機能測定、エネルギー蓄積量を考慮した栄養プランニング実施、栄養補助食品使用、栄養からみたリハビリテーションの考慮で、単変量解析、多変量解析を行った。【結果】715名(15.5%)の有効回答を得た。研修会参加者は536名(75%)、非参加者179名(25%)であった。筋肉量の測定・評価、エネルギー蓄積量を考慮した栄養プランニング実施、栄養からみたリハビリテーションの実施は、研修会参加群で有意に多く、参加回数が増えるごとに各項目のオッズ比が向上した。【結論】サルコペニアの評価とリハビリテーション栄養管理の実施は、リハビリテーション栄養研修会の参加の有無および参加回数と関連していた。
著者
今関 一飛 保井 俊之 前野 隆司
出版者
Japan Society for Design Engineering
雑誌
設計工学 (ISSN:09192948)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.51-66, 2015

Wants Chain Analysis (WCA) is a method that analyses relationships between stakeholders. WCA is an intuitive and useful method, however it have not a way to evaluate quantitatively. Therefore it is difficult to use WCA for a decision-making. The proposed method provides a quantitative method for WCA and it can be used for a decision-making. In this method, at first, usual WCA is performed for as-is and to-be system. Next, "overall satisfaction of wants (OSW)" is calculated for all stakeholders and each system. To calculate the OSW, concept of Analytic Hierarchy Process is applied. If the difference of OSW between to-be and as-is system is positive in all stakeholders, the to-be system is valuable. Therefore, by using the proposed method, we can decide whether the system is effective or not. To validate this proposed method, we tried to apply this method to example of real business-model. Through this analysis, effectiveness of proposed method is confirmed.