著者
加藤 寛
出版者
経済団体連合会
雑誌
経団連月報 (ISSN:04534484)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.p25-27, 1989-11
著者
藤原 康宏 加藤 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.97-100, 2005-02-26
被引用文献数
6

協調学習における評価では、学習コミュニティを構成する学習者同士が評価を行うことは有用な方法の1つである。しかし、実際には他の学習者全員の評価をすることは困難である場合が多く、それぞれの学習者が何人かを選択して評価する必要がある。本稿では、その選択方法を考えるために、学習者xが学習者yを評価するときに、「学習者yもまた学習者xを評価する場合」と「学習者yは学習者xを評価しない場合」で学習者xの行う評価に差があるかについて実験を通じて考察する。今回は、大学教養教育における情報処理入門科目のレポートを、Web課題提出評価システムを使って、学習者間で評価させた。実験の結果、相互評価をする際に、評価する相手によっても評価されるか、評価されないかが、評価に影響を与える場合があることが分かった。
著者
吉原 潤 加藤 和彦 奈良崎 清彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.69, pp.41-48, 2000-07-26

suffix arrayはテキストの接尾辞のポインタを接尾辞の辞書順に並べたもので,任意の部分文字列検索を高速に行うことができるが,更新のオーバーヘッドが大きい.本論文ではsuffix arrayを効率的に更新する方式として,我々が以前提案したインクリメンタルな更新方式を分散並列化をした方式を提案する.この方式ではsuffix arrayに含まれる接尾辞を辞書順のある範囲で分割し,各ノードに担当区間を割り当てる.繰り返される更新に伴い各ノードの担当区間のサイズの不均衡が生じるため,動的に担当区間の変更を行ない更新処理の負荷を均等化する.また,単純に均等なサイズに分割して連続した区間をノードに割り当てた場合に検索要求の分布に偏りが生じることを示し,検索要求の偏りを軽減する分割方法を提案した.A suffix array is a full-text index data structure which is efficient for retrieving any substring of text, but requires a lot of overhead for updating it. In this paper, we propose an efficient updating scheme of suffix arrays. In this scheme, a suffix array is split into some sections and each section is assigned to a node. When updating, the incremental updating scheme which we already proposed runs in parallel on each node. To balance the sizes of sections after repeated updating, boundaries of sections are changed dynamically. Furthremore we propose the spliting scheme of suffix arrays to balance the retrieval prosessing load.
著者
吉原 潤 加藤 和彦 奈良崎 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.226, pp.41-48, 2000-07-19

suffix arrayはテキストの接尾辞のポインタを接尾辞の辞書順に並べたもので, 任意の部分文字列検索を高速に行うことができるが, 更新のオーバーヘッドが大きい.本論文ではsuffix arrayを効率的に更新する方式として, 我々が以前提案したインクリメンタルな更新方式を分散並列化をした方式を提案する.この方式ではsuffix arrayに含まれる接尾辞を辞書順のある範囲で分割し, 各ノードに担当区間を割り当てる.繰り返される更新に伴い各ノードの担当区間のサイズの不均衡が生じるため, 動的に担当区間の変更を行ない更新処理の負荷を均等化する.また, 単純に均等なサイズに分割して連続した区間をノードに割り当てた場合に検索要求の分布に偏りが生じることを示し, 検索要求の偏りを軽減する分割方法を提案した.
著者
高橋 慎 吉原 潤 加藤 和彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.70, pp.53-60, 2001-07-17

suffix arrayはテキストの接尾辞のポインタを辞書順に並べかえたもので,任意の部分文字列を高速に検索できるが,静的なデータ構造のため,更新のオーバーヘッドが大きい.我々は以前,インクリメンタルな更新方式を提案したが,この方式が残す問題の一つは,差分情報を用いて作成したsuffix arrayを一つにまとめる再構成処理のオーバーヘッドが大きいことである.本論文ではsuffix arrayを分散配置することでsuffix arrayのサイズを小さくし,再構成処理の高速化を図る分散並列処理方式について述べる.実装を用いた実験結果により,再構成処理の高速化と検索時の性能の向上についての評価を行なう.Suffix array is a full-text index structure efficient to retrieve any substring of the indexed text, but requires significant overheads to update. Previously we proposed an incremental updating scheme for suffix arrays. One of the remaining problems is the overheads to reconstruct large suffix arrays. Frequency of the reconstruction operation is reduced in the incremental updating scheme, but requires considerable overheads. This paper presents a scheme to incorporate parallel and distributed processing into the incremental updating scheme. In the scheme, decomposed suffix arrays are distributed to several machines, so that the reconstruction overheads are reduced and throughput for the retrieval operations is increased. We show some experimental results performed to evaluate the proposed scheme.
著者
高橋 慎 加藤 和彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.268-276, 2003-08-15

Suffix arrayはテキストの接尾辞のポインタを辞書順に並べ替えたもので,任意の部分文字列を高速に検索できるが,静的なデータ構造のため,更新時のオーバヘッドが大きい.我々は以前,この問題を解決するインクリメンタルな更新方式を提案したが,この方式が残す問題点の1つは,インクリメンタルに追加される情報を用いて作成したsuffix arrayを既存の大きなsuffix arrayに結合する統合処理に依然大きな時間を要することである.本論文では繰返し的な更新処理や検索処理を高速に行うために,インクリメンタルな更新方式を分散並列化した方式を提案する.また,実装を用いた実験結果により,提案方式が更新処理の高速化と検索処理の性能向上に有効であることを示す.Suffix array is a full-text index structure efficient to retrieve any substring of the indexed text, but requires significant overheads to update. Previously we proposed an incremental updating scheme for suffix arrays to solve this problem. One of the remaining problems is the overheads to integrate adding suffix array and existing large suffix array in update operation. Frequency of the integrate operation is reduced in the incremental updating scheme, but it still requires considerable overheads. This paper presents a scheme to incorporate parallel and distributed processing into the incremental updating scheme. In the scheme, decomposed suffix arrays are distributed to several machines, so that the integration overheads are reduced and throughput for the retrieval operations is increased. We show some experimental results conducted to evaluate the proposed scheme.
著者
加藤 恒夫 黒岩 眞吾 清水 徹 樋口 宜男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.136, pp.1-8, 2000-06-15
被引用文献数
6

話者クラスタリングは音響的に近い話者集合を作成する方法であり, 話者集合毎に音響モデルを学習することで特定の話者集合にチューニングされたモデルが得られる.従来の報告では少ない話者数(数十名から数百名)の音声を学習データとして用いているが, 多数話者の音声を学習データに用いれば, 1話者クラスタあたりのデータ量が増加しモデルパラメータの推定精度が向上すること, 任意の話者に近い話者集合の音響モデルを認識に利用できることにより認識性能の改善が期待できる.本稿では, 1, 000名規模の電話音声データベースを用いで話者クラスタリングを行い, 学習データの話者数の増加に伴い認識率が上昇することを確認した.また, 話者集合の作成が理想的に行われた場合の認識率を求めることを目的として, 従来の尤度に基づく方法に替えて, 認識対象の話者に対して高い認識率を与える話者のデータからモデルを学習したところ, 不特定話者モデルと特定話者モデルの性能差の約60%を改善可能であることがわかった.
著者
加藤岳久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.71, pp.107-112, 2007-07-19

ネットワークの普及に伴い,国内外で無料の動画配信サービスが普及し,利用者が急増している.しかし,そのサービスの多くが広告収入に頼った無料の配信である.このため,配信されるコンテンツの前に流れる広告を閲覧しないと本編のコンテンツが再生されない仕組みを導入しているサービスも出てきた.本論文では,(k n)しきい値秘密分散法を応用し,意図した順番で閲覧させたり,広告を閲覧させたりすることで本編が再生されるコンテンツの閲覧を制御する方式を示し,秘密分散法を使うことの有効性を示す.Free content delivery service spreads worldwide as the network spreads, and the number of users increases rapidly. However, many of the content delivery service rely on advertisement income. Therefore, some services are introduced that uses a mechanism, if the advertisement that should be played ahead of the delivered content is not played. In this paper, we proposed a method to control the content playing that the main volume is played after playing the advertisement by the use of secret sharing scheme.
著者
加藤 岳久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.140, pp.107-112, 2007-07-12

ネットワークの普及に伴い,国内外で無料の動画配信サービスが普及し,利用者が急増している.しかし,そのサービスの多くが広告収入に頼った無料の配信である.このため,配信されるコンテンツの前に流れる広告を閲覧しないと本編のコンテンツが再生されない仕組みを導入しているサービスも出てきた.本論文では,(k,n)しきい値秘密分散法を応用し,意図した順番で閲覧させたり,広告を閲覧させたりすることで本編が再生されるコンテンツの閲覧を制御する方式を示し,秘密分散法を使うことの有効性を示す.
著者
小平 正和 澁澤 栄 二宮 和則 加藤 祐子
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.110-121, 2009
被引用文献数
2

リアルタイム土壌センサ(RTSS)を用いて大規模畑作地の効率的な圃場マッピング手法の開発を行った.</br>具体的には,土壌観測ラインと圃場マップの表示に注目した.一筆管理は慣行法の対角線とし,局所管理は定幅散布機の走行間隔として圃場全面を観測した.圃場マップは,営農者が理解し易いグリッドマップとした.グリッドマップの特徴は,グリッド内に平均値と最大値および最小値を表示した.</br>RTSSの主な改良点は,土壌観測速度を慣行の2倍(0.56 m/s)にした.高速化による検量線の感度変化をPLS回帰分析により解析した.得られた決定係数(R <sup>2</sup>)は,土壌水分(0.77),有機物含有量(0.49),pH(0.53),硝酸態窒素(0.09),全窒素(0.86)および全炭素(0.95)であった.硝酸態窒素は,分析ミスにより土壌試料数が減ってしまったので,参考として記載した.</br>RTSSの高速化により,4圃場で11 haの大規模畑作地に対して1 ha約1時間の観測作業速度を得た.</br>本研究の最大の成果は,営農者が過去の経験として圃場内にライムケーキを多量に溢した場所があることを,圃場マップから正確な位置情報として,確認できたことである.そして,RTSSが意思決定支援の1つとして,営農者に認められたことである.<br>
著者
角田 真一 佐藤 裕隆 加藤 和生 野中 晃 大平 政喜 笹本 和好 上田 純郎
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.168-171, 2001-08
被引用文献数
3 1

浄水ケーキを主な原料とした土壌改良資材を作成し, 砂質土壌の物理・化学性, および緑化用植物の生育に及ぼす影響について調査した。浄水ケーキを主原料とした改良資材の砂質土壌に対する施用は, 従来より改良材として使用されている赤土+バーク堆肥と比べ, 難効性有効水分量, 液相率を高める傾向があり, また, 化学性に対しては肥料添加により無機成分含有量および, 肥料の保持機能を高める効果が認められた。茨城県波崎町の砂質土壌地帯において, 数種類の緑化用植物を植栽し, 試作した改良資材の施用効果について調査した。その結果, 試作した改良資材の施用は, 従来の改良材に比べ供試したほとんどの植物種の生育を高めた。また, 処理から約2年経過後, 従来の改良材に比べ肥料が充分に保持されていることから, 生育増進の主な原因が土壌の化学性の改善によるものと考察した。
著者
永田 一郎 加藤 宏一
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.29-38, 1986-01-01
被引用文献数
2

子宮脱の修復にあたり,十分な長さの腟を保存し,しかもつねに確実な修復効果を得ることはなかなか難しい.この目的のために,腟上端を仙棘靱帯に固定する手法を従来の腟式手術に組み合わせてみた.対象は1983年4月から1984年4月までの間に,当科で行つた手術例11例(腟式子宮全摘術+前後腟壁整形術9例,Manchester手術1例,前後腟壁整形術のみ1例)であつた.仙棘靱帯固定術は前方操作,子宮操作終了後に行う.後腟壁を逆丁字切開し,通常右の直腸側腔を展開し,坐骨棘を指標として仙棘靱帯を露出する.2本の糸をこれに通し,後腟壁右上端に結合させて腟を挙上固定する.ついで肛門挙筋縫合などを含む後腟壁整形術をかるく行う.術前術後の腟の脱垂状況の評価に部位別の腟scoreを用いた.すなわち尿道脱,膀胱脱,子宮または腟上端の脱,小腸脱,直腸脱の5部位について,脱垂の程度を0〜4点で表し,この順に並べて記載する.術前すべての部位で4点を示した高度子宮脱も本法施行後のscoreは全て良好で,とくに腟上方から後方にかけての修復状況は全例0点を示していた.また術後の腟の変位と移動方向をみるために,subtraction腟重複造影法を試みた.腟に造影剤をつめ,腹圧の前後で側面像を2枚撮り,1枚のフィルムの白黒を逆転し2枚重ね合わせてプリントする方法である.仙棘靱帯固定術を行つた例では腟が背足方に変位しており,腹圧にて腟はその長軸に平行に足方に移動した.一方仙棘靱帯固定術を行わない例では,腟の位置は正常例と同じであつたが,腹圧にて腟は長軸に沿つて前足方に移動した.
著者
加藤 誠巳 青山 ゆき
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.399-400, 1993-03-01

首都圏道路網の交通状況は、年々悪化の一途をたどっている。しかし、未来の道路状況を事前の交通流データより予測しうるならば、迂回路をドライバに指示したり、最適信号制御を行ったりすることにより、渋滞を回避することが可能となる。また、目的地までの旅行時間を予めドライバに知らせることも出来る。従来、予測の手法として、(1)多項式の当てはめ、(2)上流の交通量からの推定(上流で測った交通量が走行時間だけ遅れて現れると考える方式)、(3)交通現象の周期性の利用(曜日や時刻の関数として、過去のデータから統計的に求めておく方式)等、様々な方式が提案されてきた。本稿では、時間的、空間的な種々の予測因子を統合した処理及び統計的な処理を行うことが出来ると考えられるニューラルネットワークを用いて、道路に設置されている車両感知器より得られる交通量及び速度データをもとに、未来の交通量を予測する手法を述べる。
著者
神田 裕 蜂須賀 喜多男 山口 晃弘 磯谷 正敏 石橋 宏之 加藤 純爾 松下 昌裕 小田 高司 原川 伊寿
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.2121-2124, 1986-10-01
被引用文献数
13

1970年から1984年までに経験した大腸癌834例のうち手術直接死亡率に差がみられた75歳以上の高齢者大腸癌144例(17.3%)の臨床的特徴,手術に対するrisk factorを検討した.高齢者群は対照群に較べて全身性疾患やイレウス,穿孔などの腫瘍による合併症を有するものや緊急手術例が多いために切除率は低く,遠隔成績も不良であった.イレウス,穿孔などの腫瘍による合併症を伴ったものの手術死亡率は19.3%(11/57)と高率でもっとも大きなrisk factorと考えられた.しかし,手術侵襲の大きさと手術死亡に相関がなく,イレウス,穿孔例の二期切除例に手術死亡がないことを考慮すると高齢者といえども全身状態を把握して積極的に手術すべきと思われた.
著者
加藤有己 関 浩之 嵩 忠雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.99, pp.33-40, 2006-09-15

シュードノットを含むRNA の2次構造をモデル化する形式文法がいくつか提案されている.本論文では,文脈自由文法の自然な拡張でありシュードノットを表現できる多重文脈自由文法(MCFG)に着目し,確率MCFG(SMCFG)と呼ばれる確率モデルに拡張する.次に,多項式時間で確率最大の導出木を求める構文解析アルゴリズム及びEM アルゴリズムに基づく確率パラメータ推定アルゴリズムを与える.さらに,SMCFG の構文解析アルゴリズムを用いたRNA シュードノット構造予測に関する実験結果を示す.Several formal grammars have been proposed for modeling RNA secondary structure including pseudoknots. In this paper, we focus on multiple context-free grammars (MCFGs), which are natural extension of context-free grammars and can represent pseudoknots, and extend MCFGs to a probabilistic model called stochastic MCFG (SMCFG). We present a polynomial time parsing algorithm for finding the most probable derivation tree and a probability parameter estimation algorithm based on the EM algorithm. Furthermore, we show some experimental results on RNA pseudoknot prediction using the SMCFG parsing algorithm.
著者
田中 翔 加藤 有己 関 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.25, pp.37-40, 2009-02-26

シュードノットを含むRNAの2次構造予測に対するアプローチとして,文脈自由文法(CFG)より表現能力の高い形式文法(MCFQTAG等)の構文解析アルゴリズムに基づく手法が提案されている。また,汎用性と精度の向上を目指し,複数の1次構造同士の比較解析に基づく2次構造予測法もいくつか提案されている。本稿では,比較解析ができるようにMCFを拡張したペア確率多重文脈自由文法(Pair-SMCFG)を新たに定義し,これに基づくRNAの2次構造予測法を提案する。長さ70程度のRNA配列に対して2次構造予測を行ったところ,RNAの特定のファミリーに対する文法の特化を全く行わないという条件下であっても,適合率63.2%,再現率62.0%という結果を得た。Several methods for the prediction of RNA secondary structure including pseudoknots have been proposed based on parsing algorithms for formal grammars such as MCFG and TAG, of which generative power is greater than CFG. Also, comparative sequence analysis, which compares several RNAs and predicts their secondary structures, is a promissing approach. In this paper, we define pair-stochastic multiple context-free grammar (Pair-SMCFG) and propose a prediction method based on Pair-SMCFG. Pair-SMCFG is an extension of MCFG for comparative sequence analysis. Experimential results show that for RNA which have about 70 bases, the precision and recall of our algorithm are 63.2% and 62.0% respectively.