著者
石川 一憲 石川 明男 加藤 弘昭 大森 俊一
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.17-21, 1993-03-01

ブドウ欧州種の数品種を用い, 果粒の肥大, 発育及び品質に及ぼすフルメット液剤処理の効果を検討した.果粒肥大及び果実重に及ぼすフルメット処理濃度の影響は, 品種で異なっていた.果粒肥大と品質の関係から, 果粒の肥大は良いが, 甘味比の低下がみられた品種は'モヌッカ'及び'リザマット'であった.果粒肥大が良く, 甘味比の低下のみられない品種は'ユニコン', 'マリオ', 'ネヘレスコール'並びに'バラデイ'であった.
著者
佐藤 保 齊藤 哲 江藤 幸二 加藤 省三
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.105-112, 2005-12-25

宮崎県高岡町の林木遺伝資源保存林内に設置した1.Ohaの試験地において1998年と2001年に毎木調査を行い,その個体群構造と動態の解析を行った。1998年から2001年の3年間における枯死率は,1.54%year^<-1>であり,同時期の新規加入率である1.32% year^<-1>を上回っていた。DBHサイズおよび階層別に枯死率を比較すると,亜高木層に属する小径木(DBH15cm未満)で最も高い値を示した。優占度指数の最も高いイスノキは,安定した個体群構造を示し,今後も本試験地の優占種として維持されるものと考えられた。イスノキに次ぐ優占種であるウラジロガシは,小径木個体(DBH15cm未満)が林冠ギャップを中心に生育しており,その個体群構造は過去の撹乱履歴を反映しているものと推察された。試験地から約18kmほど離れた成熟林分との比較から,欠落(マテバシイ)もしくは優占度の低下(ホソバタブやバリバリノキ)を示す種があり,種組成の面でも過去の撹乱の影響を受けていることが考えられた。生育する各樹種の最大DBHサイズや種構成などから,調査林分は過去に人為撹乱を受けた老齢二次林であると推察された。
著者
加藤 重広
出版者
北海道大学
雑誌
北海道大学文学研究科紀要 (ISSN:13460277)
巻号頁・発行日
vol.127, pp.1-27, 2009-02-25
著者
加藤 直孝 有澤 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.22, pp.39-46, 2005-03-10
被引用文献数
2

本稿はソフトウェアのローカライゼーションにおける文字列の翻訳に関するものである。現在の多くのアプリケーション・システムはユーザーとのインターラクションを前提としており、ユーザーとの意思疎通のためにテキストを用いる。このテキスト情報のうちプログラムに統合した情報をProgram Integrated Information (PII)とよぶ。PIIはプログラム中に埋め込まず、プログラムとは分離した外部テキストファイル上に置く。これによりPIIの翻訳者はプログラムのコードとは別に文字列を翻訳できる。ただしPIIを外部テキストファイルにしても、PIIの翻訳には多くの問題が残っている。プログラムの国際化に関して、従来は文字コードやファイルフォーマットと言ったPIIのプログラミングの側面のみを議論してきた。PIIの翻訳や自然言語処理の側面は論じてこなかった。本稿はPIIの自然言語、特に翻訳、の側面に焦点をあてる。まず、PIIには「相」があることを指摘するとともに、PIIのモデルを構成する「Feature」を導入する。そして、それら「相」や「Feature」がPIIの文脈とどのような関係にあるかを提示することにより、PIIの概念構築を行った。今後は構築した概念モデルを活用して、プログラム開発言語、プログラム開発環境、翻訳支援ツール、および自動翻訳プログラムがいかに協調してPIIの翻訳の問題を解くかを議論できる。Most of the application systems require interaction with users. Such applications use text strings to communicate with users. Those strings are integrated in a software and are called "Program Integrated Information (PII)." This paper focuses translation of those text strings from the point of software localization. PII is separated into text files from application system programs. Although this separation enables translators to translate PII without referring the coding of the application system program, it does not solve all the problems that translators face when they translate PII. Computer scientists and engineers that were engaged in the design of PII have not discussed the natural language aspect of PII, but discussed only the programming aspect of PII such as character coding and PII file format. This paper introduces the PII concept of "So" and "Feature" to understand PII from both aspects. Then the conceptual model of PII is presented by relating the "PII Context" to the "So" and "Features."
著者
大西真晶 源 元佑太 江口 隆之 加藤宏章 西出 亮 上島 紳一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.51-64, 2006-03-15
被引用文献数
13

本稿では,スケーラブルなネットワーク基盤として,計算幾何の分野で知られるドロネー図をトポロジとして持つP2P ドロネーネットワークとその自律分散生成アルゴリズムを提案する.ここでは,まず本P2P ドロネーネットワークの特徴について述べ,次に生成アルゴリズムについて述べる.提案アルゴリズムは,各ノードの局所的な動きから,ノード間の幾何学的な位置関係を利用して接続関係を更新し続けるアルゴリズムであり,さらにノードが相互に情報交換することでネットワークを構成できる特徴を持つ.また,ノードが幾何学的退化状態にある場合も動作できる.本アルゴリズムにより,与えられた2 つのP2P ドロネーネットワークを融合することも可能であり,P2P パラダイムの持つスケーラビリティを活かしながら,システムの対象空間を段階的に拡張できる.提案アルゴリズムでは,ノードの3 つの操作を定義している.すなわち,局所ドロネー化操作と三角化通知操作が,局所的なドロネー図を自律分散的に生成し,委譲操作により,ノード間でノード情報の情報交換を行う.最後に,数値シミュレーションにより,P2P ドロネーネットワークの形成過程を,ノードへの負荷,P2P ドロネーネットワークへの収束ステップ数,各ノードの次数の変化,ネットワーク負荷などから検証し,提案アルゴリズムの有効性を確認する.また,本アルゴリズムの適用性についても議論する.This paper proposes a P2P Delaunay network whose topology is a Delaunay diagram wellknown in computational geometry as a scalable network infrastructure for spatial data management. We first discuss its features as a P2P network, and propose an algorithm to construct the network autonomously and distributively in P2P settings. In the proposed algorithm, nodes update their connection defined by node adjacency with respect to geometric location and generate local Delaunay networks of neighboring nodes, while they exchange node-location information to generate a network. The algorithm also works for the case nodes locate in geometrical degeneracy. Furthermore, the algorithm can also be applied to merging two independent P2P Delaunay networks. Owing to the algorithm, we can manage large target spaces using the P2P paradigm, and furthermore extend the target space incrementally y utilizing scalability that the P2P paradigm possesses. By numerical simulations, he authors examine the construction process of P2P Delaunay networks in terms of loads of odes, time-steps consumed for constructing P2P Delaunay networks, degree of each node, nd networkload cost. The applicability of the proposed algorithm for P2P models is also iscussed.
著者
斉藤 良博 加藤 正宣 杉浦 道雄 高木 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム
巻号頁・発行日
vol.95, no.253, pp.23-28, 1995-09-21

電力設備は、発電所からお客さまに供給する配電線まで、供給エリア内に面的に設置されており、大規模な地震や大型台風で電力設備が被害を受けた場合は、早期復旧のため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、復旧のための適切な処置を行うことが重要である。東京西支店では、非常災害時における情報集約機能・指示報告機能を支援する「非常災害時対策本部支援システム」を構築した。本稿では、支援システムの概要を述べるとともに、特徴である「様々な目的に使用できる多様性」「使用目的にあわせた制御パターン化による操作の容易性」「既設システムとの連係による低コスト化の実現」について発表する。
著者
斉藤 良博 加藤 正宣 杉浦 道雄 高木 聡
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.43, pp.23-28, 1995-09-21

電力設備は、発電所からお客さまに供給する配電線まで、供給エリア内に面的に設置されており、大規模な地震や大型台風で電力設備が被害を受けた場合は、早期復旧のため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、復旧のための適切な処置を行うことが重要である。東京西支店では、非常災害時における情報集約機能・指示報告機能を支援する「非常災害時対策本部支援システム」を構築した。本稿では、支援システムの概要を述べるとともに、特徴である「様々な目的に使用できる多様性」「使用目的にあわせた制御パターン化による操作の容易性」「既設システムとの連係による低コスト化の実現」について発表する。
著者
岩田 初美 加藤 直樹 村瀬 康一郎 松川 禮子 若山 皖一郎 後藤 忠彦
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.9, pp.118-119, 1993-07-27

マルチメディアの教育利用を進めるにあたり,パソコンを用いたマルチメディア教材を,図書,テキスト等の印刷メディアと併せて活用される場合が多いが,その関連をいかにもたせるかが課題である。このために,印刷物からもパソコンを用いたマルチメディア教材を,バーコードを用いて選択し利用可能とした。 その結果,図書,テキストとパソコンを用いたマルチメディア教材の利用や,教室での提示用のマルチメディア教材がバーコードで簡単に選択できるようになり,研修等の必要もなくなり,誰にでもマルチメディア教材の利用ができるようになってきた。
著者
加藤 伸雄 高見 一正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.525, pp.407-412, 2008-02-28

ユビキタス社会の成熟に伴いRFIDの普及が期待されているが,バーコードに比べてまだまだ単価が高く,費用対効果のバランスをとるためには一次利用以外にも二次利用のためのアプリケーションの検討が必要である.本稿では広域広告システムを想定し,人に付帯している複数のRFIDから抽出した嗜好情報に基づいて,表示情報を決定するアルゴリズムを提案する.評価数値として情報適合率を提案し,提案アルゴリズムによって効果の高い表示情報を選択できることを示す.
著者
加藤 伸雄 高見 一正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.167, pp.21-24, 2006-07-12

ユビキタス社会の成熟に伴いRFIDタグの普及が期待されているが、バーコードに比べてまだまだ単価が高く,費用対効果のバランスをとるためには一次利用以外にも二次利用のためのアプリケーションの検討が必要である.本稿では広域広告システムを想定し,人に付帯している複数のRFIDタグから抽出した嗜好情報に基づいて,表示情報を決定するアルゴリズムを提案する.アルゴリズムでは,RFIDタグを読み込んだ位置から他のディスプレイへの波及比率,システム全体の嗜好傾向,およびインターネット上の口コミ情報も利用できる仕組みとすることで,効果的に表示情報を絞り込めることを特徴としている.試作システムを作成して,提案したアルゴリズムで嗜好にあった表示情報を選択できることを確認した.
著者
加藤 久雄
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.36-43, 2003-09-18
著者
重松 利季 宇津木 嵩行 加藤 俊一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.20, pp.21-24, 2009-05-25

近年,個人が趣味で製作した画像コンテンツのみならず,広告などに用いられる商業用の画像コンテンツまでもがネットワーク上でやりとりされるようになってきた.そのため,コンテンツ販売会社は,保有する大量の画像コンテンツから,顧客が望む画像を正確かつ迅速に検索できるシステムを試作・開発しつづけている.本研究では,画像特徴量を構造的特徴と全域的特徴の二つの観点から設計し,専門家の感性をどの程度までコンピュータ上で再現できるのかを検証・考察する.さらに,画像の特徴をキーワードを利用して表現した画像分類も試みた.写真の被写体や被写体の様子,撮影条件や季節などの画像内の特徴をテキスト化し,キーワードの出現頻度をtfidfに準じた重み付けにより評価し,印象とキーワードを結びつけた.
著者
高井 伸二 森下 大洋 西尾 恭 佐々木 由香子 椿 志郎 樋口 徹 萩原 紳太郎 仙波 裕之 加藤 昌克 瀬能 昇 安斉 了 鎌田 正信
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.681-684, 1994-08-15
被引用文献数
9

Rhodococcus equiの毒力マーカーである15-17kDa抗原に対するモノクローナル抗体を用いたコロニーブロット法を強毒株簡易同定法として開発し, 軽種馬生産牧場の土壌,母馬及び子馬糞便から分離した菌株のプラスミドプロファイルとの比較から疫学調査における本法の有用性を検討した. 子馬糞便由来778株, 母馬糞便由来170株及び土壌由来1,267株のそれぞれ238株, 6株及び85株がコロニーブロット陽性を示し, そのうち, それぞれ235株(98.7%), 6株(100%)及び75株(88.2%)で病原性プラスミドが検出された. 一方, コロニーブロット陰性を示した子馬糞便, 母馬糞便及び土壌分離株からランダムに50菌株を選び, プラスミドプロファイルを調べたところ何れの菌株においても病原性プラスミドは検出されなかった. 以上の成績から, 本法は疫学調査において信頼度の高い, 迅速簡易な強毒株同定法であることが示された.
著者
高橋 幸太郎 西谷 隆夫 小松 広昭 加藤 博憲 小元 規重
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.479, pp.25-30, 2007-01-18

20011年アナログ停波に向け、難視聴地区解消のために地上デジタル放送のマルチビーム衛星による再放送を検討した。このためには地上デジタル1チャンネル当たり23Mbpsの情報を10Mbpsにまで圧縮する方式が必要になり、H.264方式の採用と番組共用方式で対応する.但し、番組共用方式だけでは10Mbpsに対応できず、符号器側の量子化パラメータの簡単な制御が必要になることが明確になった。
著者
佐藤 史朋 秦 美暢 笹本 修一 加藤 信秀 高木 啓吾 高井 雄二郎 長谷川 千花子 渋谷 和俊
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.809-813, 2007-09-15

58歳男性.睡眠時無呼吸症候群でnCPAP療法中に,右肺S^2/S^6間に増大傾向を示す15mm大の不整結節影を認めたため,超音波メスを用いて右肺部分切除術を施行した.病理組織所見は線維性瘢痕であり,術後は空気漏れがなく術後7日目に軽快退院した.帰宅後翌日にnCPAPを再開したところ右前胸部痛が出現し,胸部X線所見で右上下葉間に薄壁空洞を認め,nCPAP再開を契機とした肺瘻の出現が疑われた.空洞は次第に縮小し術後6ヵ月で消失した.nCPAP使用中の肺切除術では,肺実質切離の方法やnCPAPの再開時期ならびに再開方法について留意すべきと思われた.
著者
栗原 和夫 加藤 輝之
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.631-636, 1997-09-30
被引用文献数
5