著者
鬼沢 岳 加藤 慎一 青山 敬幸 奈良 安雄 大路 譲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.139, pp.103-107, 2008-07-10

自由にパルス形状を変えることの出来るフラッシュランプアニール技術(FSP-FLA:Flexibly-Shaped-Pulse Flash-Lamp-Anneal)を用いて、極浅接合形成およびメタル/高誘電率絶縁膜トランジスタの特性改善を行った。従来のFLA処理は、メタル/高誘電率絶縁膜トランジスタの移動度劣化・BTI (Bias Temperature Instability)寿命の劣化を引き起こす。FLA処理後の回復アニールによりそれらの劣化は改善できるが、不純物の拡散・不活性化を伴うため浅接合形成が困難となる。FSP-FLAを用い、高出力フラッシュ後に低出力・10ミリ秒のフラッシュを追加することで、不純物の拡散・不活性化を伴うことなく、高移動度・高BTI寿命を得ることに成功したので報告する。
著者
吉田 香 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.44, pp.65-72, 2001-05-21

本稿では,フルカラー絵画データベースART MUSEUMにおける感性モデルについて考察を行った.WEB上に公開しているART MUSEUMは,1998年4月から2001年3月までの3年間に5000件以上のアクセスがある.これらのアクセスログより,利用者のアクセス傾向を調査した.その結果,利用者のうち約半数がシステムへのフィードバックを行っていたこと,フィードバックを行った利用者は感性検索も積極的に行っていたこと,フィードバック回数は大半の利用者が1?3回だったこと,などがわかった.また,各利用者の感性モデルが,平均モデルからどれだけ変化しているのか比較を試みた.利用者プロファイルを用いて解析を行うにはデータが十分ではなかったため,今後の課題として,特にインタフェース部分の改良が挙げられる.This paper describes a study of Kansei modeling on the image retrieval system ART MUSEUM, which can treat Kansei information. We have had over 5,000 access logs on ART MUSEUM since April 1998 till March 2001, and checked these logs. As a results, it's found that half users have operated feedback to the system, they have repeated Kansei retrieval many times, but most of them have operated feedback only a few times. And we tried to compare each user's Kansei model with an average Kansei model. It's not enough data for data mining still now. It's need to develop user interface to feedback more easily.
著者
吉田 香 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.44, pp.65-72, 2001-05-21
被引用文献数
1

本稿では,フルカラー絵画データベースART MUSEUMにおける感性モデルについて考察を行った.WEB上に公開しているART MUSEUMは,1998年4月から2001年3月までの3年間に5000件以上のアクセスがある.これらのアクセスログより,利用者のアクセス傾向を調査した.その結果,利用者のうち約半数がシステムへのフィードバックを行っていたこと,フィードバックを行った利用者は感性検索も積極的に行っていたこと,フィードバック回数は大半の利用者が1?3回だったこと,などがわかった.また,各利用者の感性モデルが,平均モデルからどれだけ変化しているのか比較を試みた.利用者プロファイルを用いて解析を行うにはデータが十分ではなかったため,今後の課題として,特にインタフェース部分の改良が挙げられる.This paper describes a study of Kansei modeling on the image retrieval system ART MUSEUM, which can treat Kansei information. We have had over 5,000 access logs on ART MUSEUM since April 1998 till March 2001, and checked these logs. As a results, it's found that half users have operated feedback to the system, they have repeated Kansei retrieval many times, but most of them have operated feedback only a few times. And we tried to compare each user's Kansei model with an average Kansei model. It's not enough data for data mining still now. It's need to develop user interface to feedback more easily.
著者
加藤 克知 沖田 実 田原 弘幸
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-5, 2001-03

65歳男性遺体の右膝に見いだされた円板状外側半月を観察し,特に関節内付属靱帯との関係を記載した.円板状外側半月は比較的幅広く,脛骨の外側顆上関節面をほぼ完全に被い,肉眼的観察およびX線撮影ではその損傷や石灰化などの異常は見られなかった.本例では,全体的に半月の固定に関係する靱帯の発達が良好であった.すなわち,半月の前角と後角は靱帯を介して強固に脛骨に付着し,さらに,強い半月横靱帯が内・外側半月の前部を連結していた.後方では外側半月後角から起こる太い後半月大腿靱帯が認められた.加えて,内側・外側半月の前角から起こり前十字靱帯に合流する靱帯小束が認められたが,これらは半月の前部固定に関与すると考えられた.
著者
稲場 典康 榎本 雅幸 小川原光一 出口 光一郎 富田 文明 角 保志 加藤晃市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.102, pp.45-46, 2002-11-07

オーガナイズドセッション「新しいロボットビジョンの動向(1) ─ 作業のための視覚」では、ハンドアイロボットに代表される作業のための画像計測、認識に関する研究に焦点を絞り、ビジョンへの期待、批判、提案等を討論していただく場をご用意いたしました。パネラーとして、産学に関わらず広い分野から一線で活躍されている研究者の方々をお招きし「CVはロボットのセンサとして成果をあげているのか」、「作業のためのセンシングとはどうあるべきか」「CVの研究はどのような方向性を目指せばよいか」等々、活発に議論して頂き「作業のためのロボットビジョン」の今後について展望致します。We have organized a panel session titled "Can "Computer Vision" become a faculty of sight for a robot". In this special session, we focus on the vision research for task implementation and we will discuss about a variety of topics, e.g., "Does the CV research show landmark achievement in the robotics field? ", "What is the role of CV for task execution?", or "What will the aim of the CV in the future?" Through these discussions, we seek the future prospects of the computer vision research field.
著者
一ノ瀬 友博 加藤 和弘
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.73-76, 1996-03-29
被引用文献数
19 10

孤立樹林地内部の植生構造が鳥類の分布にどのような影響を及ぼしているかを明らかにするために,埼玉県所沢市の比較的面積の大きな孤立樹林地において鳥類の分布と植生構造の対応関係を調査した。樹林地を植生によっていくつかの林分に分け,それぞれの林分において点センサス法による鳥類群集調査を行った。既往の研究の多くは鳥類の繁殖期に調査を行っているが,本研究では越冬期に調査を行った。植生構造は各階層の植物体量と胸高断面積によって把握した。その結果,越冬期においても鳥類の種数は植物体量と有意な相関が見られた。鳥類の分布は,全階層の植物体量と低木・草本層の植物体量,枯れ木の胸高断面積と関係があることがわかった。
著者
池田 徳彦 吉田 浩一 本多 英俊 永田 真一 林 和 坪井 正博 土田 敬明 古川 欣也 奥仲 哲弥 平野 隆 中村 治彦 加藤 治文
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.612-617, 2002
被引用文献数
2

内視鏡的蛍光診断は中心型早期肺癌,扁平上皮化生などの気管支微小病変の診断に有用と報告されている.当院では肺癌治療前,喀痰細胞診異常,術後の経過観察など600例に本検査を施行,合計997部位を生検し,組織診断と蛍光診断の診断率を評価した.癌病巣では白色光,蛍光に差を認めなかったが,蛍光診断で病巣の進展を客観的に把握し得た.化生病巣においては白色光では発見困難で蛍光でのみ診断された病巣は全体の約40%を占め,蛍光診断の有用性が示唆された.また,喀痰細胞診異常症例に蛍光内視鏡を併用することにより病変の局在同定率は白色光単独の場合の59%から72%へと上昇した.簡易型の蛍光診断装置(System of Autofluorescence Endoscope, SAFE, Pentax)は従来より用いられてきたLight Induced Fluorescence Endoscope(LIFE,Xillx)と同程度の診断能を有すると考えられた.中心型早期肺癌の治療戦略の一環として蛍光診断と超音波内視鏡検査を併用することにより浸潤範囲と壁深達度を正確に評価し適正治療を選択することが行われている.蛍光診断は特別な前処置も必要とせず,従来の内視鏡検査と併用することにより,日常検査の精度向上が期待でき,適応はますます拡大するものと思われる.一方,ラマン分光の応用やOptical Coherence Tomography(OCT)の出現は内視鏡診断にoptical biopsyという新たな進歩をもたらすであろう.
著者
加藤 邦人 遠藤 利生 村上 和人 鳥生 隆 輿水 大和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.96, no.384, pp.53-60, 1996-11-21
被引用文献数
6

PHT(Probabilistic Hough Transform)にRHT(Randomized Hough transform)のエッジ点消去の機能を加えた、ランダムな投票によるHough変換(Randomized Voting Hough Transform : RVHT)を提案し、その直線検出性能が、ある特別な方式でエッジ点対をランダムに選ぶRHTと等価であり、計算量が多くの場合RVHTの方が少なくなることを示す。次に、この特別なRHTとオリジナルのRHTの関係を考察する。パラメータ平面の各セルの投票度数を様々な値をとる確率変数とみなしたとき、この両者の分散が異なり、この違いはセルの投票度数がしきい値に達するまでに必要な投票回数に影響することが予想される。この予想を基に実験を行った結果、この特殊なエッジ点対選択方式のRHTの方がセルの投票度数がしきい値に達するまでに必要な投票回数が少なくなることを確認したので報告する。
著者
加藤 誠巳 小倉 康夫 増田 卓也 毛利 秀之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.297-298, 1995-03-15

大学の研究室で院生、学生等が現在どこにいるかという情報は通常は行先表示ボードを利用していることが多い。しかし、これを変更するためにはわざわざボードのある場所まで行かなくてはならない。たとえば外出した後帰宅するときなど、行先表示ボードを"外出"にしておいて帰宅した後ボードの表示が変更できれば大変便利である。本稿ではこのような行先情報をテレターミナル(無線パケット通信)とパソコンを利用して分散して設けられた複数個の行先情報表示端末を遠隔的に変更、操作することができるシステムを開発したので報告する。
著者
加藤 一民 松尾 啓志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.22, pp.87-93, 2005-03-11
被引用文献数
3

Webコミュニティとは、共通のトピックを扱うWebページの集合を意味する。KleinbergのHITSアルゴリズムは、Webページ間のリンク関係を解析することにより、特定のトピックに関連するWebコミュニティを発見する。しかし、一般に広い意味を持っているトピックにおいては、トピックに関連するコミュニティは1つだけでなく、複数存在するため、単一のコミュニティを抽出するHITSアルゴリズムでは、ユーザが意図するWebコミュニティを抽出することができない場合がある。そこで本研究では、Markov Cluster Algorithmを用いて、ユーザから与えられたキーワード(トピック)から、それに関連する複数のWebコミュニティを発見する手法を提案する。A web community is a set of web pages created by individuals or associations with a common interest on a topic. Kleinberg's HITS algorithm find a web community on a query topic by link analysis. For multiple meanings of query terms, there might be multiple web communities related to the query topic. However, HITS algorithm can't always extract web community which users would expect or prefer, because it can only extract single community on a query topic.In this paper, we propose a method for discovering web communities on a query topic, using Markov Cluster Algorithm.