著者
原田 敬一
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.8, pp.19-38, 2018-03-01

第七師団歩兵聯隊の上等兵が、従軍中に書き続けた日記の翻刻。氏名不詳。召集まで北海道焼尻島警察分署に勤務していた警察官。従軍中に伍長に任じられ下士官となった。記録の期間は、一九〇四年一一月一三日大阪港を出発し、奉天会戦などに参戦し、一九〇六年二月一八日三台子から「凱旋ノ途」につき、二八日神戸港に着くが上陸許可されず、三月三日室蘭港に入港、市民数十万人の歓迎を受け、帰国。一六日増毛に入港して、故郷の歓迎を受ける一八日までの日誌である。休戦協定以後の隊内娯楽の記述は珍しく、また講和成立に対する聯隊長と兵士の差が面白い。今回は、二回連載の前半部になる。日露戦争従軍日記歩兵聯隊乗馬歩兵隊第七師団
著者
原田 信志
出版者
熊本大学学生部
雑誌
熊本大学放送公開講座
巻号頁・発行日
vol.1993, pp.21-31, 1993-08-20

ヒトT細胞白血病ウイルスI型の研究によってエイズウイルスの分離に成功した。その発見以後、サル、ネコ、ウシなどで同様のウイルスが発見された。動物モデルからヒトのウイルスが発見されてきた過去のウイルス学の歴史とは逆である。
著者
原田紗希 西田承平 小林亮 鈴木昭夫 伊藤善規
出版者
医薬ジャーナル社
巻号頁・発行日
pp.687-692, 2017-02-01

医療過誤の減少に向けてさまざまな取り組みが行われており,薬剤師はその職能を生かして医療安全に貢献することがさらに強く求められている。薬剤に関連する過誤(メディケーションエラー)は最も典型的な医療過誤であり,指示伝達ミス等のコミュニケーションエラーは過誤の主な発生原因の一つである。実際に岐阜大学医学部附属病院において発生したメディケーションエラーを解析したところ,インスリンスライディングスケール(SSI)に関連する過誤の多くに,指示伝達ミス等のコミュニケーションエラーが関与していた。そこでSSIに関連する過誤の減少を目指して,薬剤部,糖尿病代謝内科および医療安全管理室が協働で院内統一の指示記載様式(テンプレート)を作成した。本報告ではSSIの院内統一テンプレート導入までの経緯と導入後の効果について紹介する。
著者
原田 大 内野 滋彦 須田 奈美 北村 正樹 瀧浪 將典 川久保 孝
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.293-295, 2014

ICUでは診療科を問わず様々な疾患をもった患者が入室し,病状も刻々と変化するため,様々な理由により投与中の薬剤が廃棄されている。本研究では,薬剤の廃棄理由とその総額について調査を行った。2週間の調査より廃棄総件数382件,廃棄総額262,525円が確認された。診療科別廃棄件数・廃棄金額は心臓外科が最も多く,薬品別廃棄総額はカルペリチド,デクスメデトミジンが上位を占めていた。また,廃棄理由は「治療方針の変更」が最も多かった。本研究により,ICUにおける注射薬の廃棄原因や具体的な廃棄金額が明らかとなった。今後,日々の診療にICU薬剤師が積極的に関与することで,ICU患者の薬剤費を削減できる可能性が示唆された。
著者
原田 武夫 武本 長昭
出版者
日本海水学会
雑誌
日本塩学会誌 (ISSN:03695646)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.311-315, 1958 (Released:2013-05-17)
参考文献数
9

pH of sea water, brine and bittern decrease with increasing their concentration. From unusual low pH of the concentrated MgCl2 solution, relations between pH and MgCl2 concentration of sea water, brine and bittern were studied. Neutralization curves of MgCl2 and MgSO4 solution were obtained, and pH of the solutions of those salts were determined at various concentration. Effects of Mg(OH)2, HCl and NaHCO3 on pH the MgCl2 soluion were also estimated. Factors on which pH of sea water, brine and bittern depend were partly discussed.
著者
細谷 英一 橋本 佐由理 原田 育生 小野澤 晃 上田 繁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.2742-2756, 2008-08-15
被引用文献数
1

本文では,客観視点型遠隔講義システムを提案するとともに,被験者実験を通じてその有効性を評価した結果について報告する.提案システムは,遠隔地で撮影された映像に透明度を与え,実時間で半透明重畳した映像を合成するミラーインタフェースと,仮想的に同一の共有空間にいるユーザを客観視点から撮影したような映像を提供する共有空間設計を組み合わせることにより,ユーザに同一空間で対話しているような印象を提供して自然な対話を誘発することができる.この結果,グループ演習をタスクとする実験を通じて,視線理解容易性,対話容易性,同室感などにおいて,テレビ会議を用いた演習より高い評価を得た.また,提案システムは,市民サービス講座の場を利用した実証的実験においても有効性を示し,講座として直接対面方式の講座に匹敵する効果があったことも確認できた.A remote lecturing system that creates transparent remote images and superimposes them on each other using a mirror interface is proposed. This system allows a lecturer and his or her students to view their own appearance in a virtual shared space from an objective viewpoint. Experimental results from social skill lectures with exercises requiring student involvement showed that the proposed system made it easier to recognize gazings between individuals compared with conventional videoconferencing systems. It also improved communication between the remote lecturer and the local students. Another verification experiment performed as a public service trial also gave consistent results, proving that the lectures using the proposed system were equally as effective as ones held in the same real space.
著者
福田 光佑 ラミレス イクシェル 山野辺 夏樹 プティ ダミアン 原田 研介
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2A1-F17, 2018

<p>In this work, we propose a recognition system for assembly motions performed by humans, with the aim of generating and re-using robot motions stored in a database. An affordance model for each manipulated object is proposed to efficiently search for matching actions. Based on this model we design motion templates containing a set of basic motions associated to the manipulated objects. Recognition of motion data is done using the proposed motion templates and Hidden Markov Models. We verify the validity of the proposed method using three different assembly tasks.</p>
著者
青野 修 西郷 敏 原田 三男 柴山 修哉
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.328-329, 1997-12-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
小野 祥太郎 谷津 元樹 原田 実
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.471-472, 2020-02-20

本研究では、自由記述回答と選択肢回答の両部分が存在する回答データ(商品アンケートや不具合申告など)において、自由記述部分に存在するオノマトペを検出し、選択肢回答部分との対応関係を分析・表示する機能をテキストマイニングシステムSTMに実装した。このために、「擬音語・擬態語4500 日本語オノマトペ辞典」(編者 小野正弘)の意味分類別索引の分類を基に4つの大カテゴリ、12の小カテゴリを「擬音語・擬態語であらわされる様態」の下位概念としEDR電子化辞書に登録し、さらに2625概念、3750語のオノマトペをこれらの各カテゴリ下に分類配置し、日本語意味解析システムSAGEで抽出できるようにした。これにより、オノマトペと選択属性ごとの頻度を表示できるようになり、それを利用することで自動車の不具合原因の特定などに貢献できると考えられる。
著者
平田 隆幸 藤原 郁弥 藤本 研治 園山 輝幸 原田 烈光
出版者
福井大学
雑誌
福井大学工学部研究報告 (ISSN:04298373)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.215-220, 2003-09-30
被引用文献数
3

Yes. The principle of a kaleidoscope can magnify tiny differences of dot patterns. Human brains can recognize a small difference of patterns especially in the case of patterns having some symmetry. The kaleidoscope generates 3-fold rotation symmetry patterns by using the mirrors so that we can recognize tiny differences of time-series by embedding the oeak-value on the scope of the kaleidoscope. We demonstrate this effect using synthetic data and then apply this method to RF echo signal of ultrasonic diagnostic system.
著者
片倉 喜範 藤井 薫 原田 額郎 山下 俊太郎 門岡 桂史
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

Caco-2細胞をヒト腸管モデル細胞株として用い、SIRT1プロモーター制御下でEGFPを発現するベクターを安定導入した組換えCaco-2細胞を樹立した。フローサイトメーターを用いてEGFPの蛍光強度の変化を追跡した結果、乳酸菌T2102株を陽性菌として選定した。T2102株は、SIRT1の活性化の結果、β-カテニンの脱アセチル化を誘導するとともに、その発現を消失させうることが明らかとなった。また、T2102株はDLD-1細胞におけるテロメラーゼ発現も抑制するとともに、細胞老化を誘導することが明らかとなった。またがん細胞抑制能が足場非依存性増殖能及び造腫瘍能の結果より明らかとなった。
著者
原田 憲一
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.117-126, 1979-02-15

Ⅰ.まえおき 老人が妄想的になることは稀でない。しかし老人の妄想はあまり臨床医の注目をひかない。それは老人では一般に,ましてや器質性痴呆や記憶障害を多少とも示す老人ではとくに,その妄想のために実際上の処遇に困ることは少ないし,若年者の妄想の場合のように老人はその妄想をふりかざしてわれわれに立ち向ってくることが少ないからであろう。さらに,妄想のような産出性心理現象が,器質性精神症状によって形を崩されるため,精神病理学的にも関心が薄められる。いいかえれば,老人一般,とくに老人の痴呆が1つの生物学的欠陥として心理学的関心から遠ざけられる時,一緒に,そこにみられる妄想現象も関心からはずされてしまうのである。 老人の妄想を論じる場合,当然疾病学的な問題がある。妄想を伴った器質性精神病か,年をとった分裂病か,老人の妄想反応か,あるいはパラノイアやパラフレニーかなど。また器質性精神病にしても,それが老年痴呆か,動脈硬化性痴呆か,などの問題がある。しかし,ここではこの観点からの分析は敢えて行なわない。器質性痴呆のあるなし,記憶障害のあるなしに関係なく,精神障害をもって入院を余儀なくされている老人を私が臨床的に診察している過程で,私の注意を惹いた老人の妄想についての2つの側面,特徴について述べる。
著者
原田 耕平 千葉 彩佳 溝延 数房 沼澤 香夏子 今井 達也
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.1098-1104, 2016 (Released:2016-11-20)
参考文献数
12
被引用文献数
1

Preoperative three-dimensional computed tomography (3DCT) of the liver is the most important examination in performing preoperative simulation. Detailed visualization of the portal vein using the workstation is critical to enable accurate liver segmentation. However, the timing of imaging in the portal venous phase has mostly been reported equivalent to that of the liver screening examinations commonly performed. The purpose of this study was to examine the optimal timing of image capture to create the best portal vein visualization in preoperative 3DCT of the liver. Seventy-nine patients who underwent hepatectomy for malignant liver tumors were enrolled in this study. All patients were preoperatively examined using protocol A (imaging method separated into a portal venous phase and a hepatic venous phase) and then examined 1 week after surgery using protocol B (normal liver screening protocol). We first established the regions of interest in the portal vein and the hepatic vein and then compared CT values for these regions under protocol A and protocol B. The average CT value of the portal vein in protocol A and B was 239.8±28.1 HU and 202.2±18.5 HU, respectively. The average CT value of the portal vein in protocol A was significantly higher compared with protocol B (p<0.01). By introducing separate timing for portal venous phase imaging before preoperative 3DCT (protocol A), it is possible to satisfactorily depict the portal vein.
著者
中屋 豊 阪上 浩 原田 永勝
出版者
徳島医学会
雑誌
四国医学雑誌 (ISSN:00373699)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.23-28, 2012-04-25

Refeeding syndrome is a potentially fatal medical condition that may affect malnourished patients in response to an inappropriately rapid overfeeding. This commonly occurs following the institution of nutritional support, especially parenteral or enteral nutrition. The most characteristic pathophysiology of refeeding syndrome relates to the rapid consumption of phosphate after glucose intake and subsequent hypophosphatemia. Refeeding syndrome can manifest as either metabolic changes (hypokalaemia, hypophosphataemia, vitamin B1deficiency, and altered glucose metabolism)or physiological changes(cardiac arrhythmias, unconsciousness, seizures, cardiac or respiratory depression) and potentially death. Preventing refeeding syndrome is the primary goal when initiating nutrition support in severely malnourished patients. Clinicians should be aware of refeeding syndrome when they treat malnourished patients, and most importantly take appropriate steps(careful monitoring)to prevent refeeding syndrome.
著者
山内 一也 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1235, pp.124-127, 2004-03-29

答 鳥インフルエンザのウイルスは、本来は野生のカモが持っているウイルスです。ウイルスは腸管の中で増えるため、糞便を介して感染します。インフルエンザのウイルス自体はカモにほとんど病原性を起こさないため、野生のカモとウイルスは共存していると言えるのです。 ところが、カモがニワトリの飼育されている所に飛んできて糞をすると、ウイルスがニワトリに感染してしまう。