著者
堀口 良太 桑原 雅夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.653, pp.29-38, 2000-07-20
参考文献数
2
被引用文献数
1

本研究では, ノンストップ自動料金収受 (ETC) 料金ゲートが従来の一般ゲートとともに設置された際の, 料金所全体での容量に関する理論的解法を提案する. すなわち料金ゲートの構成, 運用形態とともに, 料金所手前の道路形状および渋滞の延伸状況を考慮して, ETCの混入率に応じた料金所の容量を求めるものである. この理論的解法より, 一般ゲートとETC混用ゲートでの運用の場合, 料金所全体の容量改善割合は混用ゲートの数によらずETC混入率にのみ依存すること, また一般ゲートとETC専用ゲートでの運用の場合, 一般ゲートからの渋滞が本線にまで延伸すると, 本線がブロックされることによる見かけの容量低下を評価することができる. 本稿ではさらに, いくつかのケーススタディを通して, ETC整備のあり方について考察を加える.
著者
堀 賀貴
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.671, pp.173-181, 2012

Ancient mosaics, which could be designed to take account of the form and function of the space, where they laid, captures the interest of a number of researchers as an example of luxury and power. But others noted that the elaborate process of fitting together the tesserae to make an image. On a mosaic in the House of the Dioscuri at Ostia, an outline was probably not applied on the wet underlying mortar to guide the hand of the mosaicists. Fortunately, the asymmetry of the design in the frame provides the means of exposing any minor errors introduced in the course of fitting the tesseraeto reconstruct mosaic production process. And the emblema depicting Venus was precisely worked directly on the bedding plaster mosaic without any guidelines. Since the four panels of the pictorial type were set in floors, the discontinuity has occurred between panels.
著者
高橋 昭好 藤井 理行 成田 英器 田中 洋一 本山 秀明 新堀 邦夫 宮原 盛厚 東 信彦 中山 芳樹 渡辺 興亜 Akiyoshi Takahashi Yoshiyuki Fujii Hideki Narita Yoichi Tanaka Hideaki Motoyama Kunio Shinbori Morihiro Miyahara Nobuhiko Azuma Yoshiki Nakayama Okitsugu Watanabe
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.25-42, 1996-03

南極氷床の深層掘削を行うため, 国立極地研究所は掘削装置開発小委員会等を設け, 1988年以来開発研究を行ってきた。開発の経緯については, 中間報告, 深層掘削ドリルの最終仕様, その完成までの経過にわけて, それぞれ報告してある。本報告では開発した深層掘削システムとその周辺装置について, ドームふじ観測拠点の掘削場の配置, 掘削作業の流れを説明したのち, 各論において, ウインチ, ケーブル, マスト, 操作盤, チップ回収器等の開発の経緯を設計基準, 具体的設計, 製作の流れに準じて説明した。
著者
渡辺 研一 高橋 誠 中川 雅弘 太田 健吾 佐藤 純 堀田 卓朗
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.255-263, 2006-09-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
17

2-フェノキシエタノールの麻酔剤としての効果を, 9種の主要な増養殖対象種 (ブリ, マダイ, マアジ, カンパチ, シマアジ, ヒラメ, トラフグ, メバル, クロソイ) について, 水産用医薬品であるFA100と比較, 検討した。網で掬っても魚が暴れない程度に麻酔が罹り, 麻酔後清水に移して一晩経過後に死亡個体が認められない2-フェノキシエタノール濃度は, おおむね200~1, 000μl/lであった。一方, FA100の効果的で安全な濃度はおおむね100~500μl/lであり, 2-フェノキシエタノールの場合と比較して範囲が狭かった。2-フェノキシエタノールで麻酔すると, FA100の場合より麻酔からの覚醒時間が短く, 麻酔翌日の生残状況が優れた。さらに, 2-フェノキシエタノールでは観察されなかった麻酔液表面の泡立ちがFA100で観察された。以上のことから, 2-フェノキシエタノールは増養殖における麻酔剤として優れていることが示唆された。
著者
堀江 英一
出版者
京都大學經濟學會
雑誌
経済論叢 (ISSN:00130273)
巻号頁・発行日
vol.100, no.2, pp.21-43, 1967-08
被引用文献数
1
著者
堀部 靖雄
出版者
長崎高等商業學校 研究館
雑誌
商業と經濟 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.106-148, 1936-10-01
著者
渡瀬 久也 小口 忠清 堀川 精一 佐々木 えつ子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.69-72, 1978

草木染は趣向性に富んだ色彩をだすことができるため, 紬 (つむぎ) などの伝統織物に多く用いられているが, 発色, 染着あるいは染色堅ろう度増進のため, おもに金属塩が染色助剤として用いられる.そのなかには絹繊維に著しい質的劣化をおこさせるものがあるので, 本試験では染色助剤と絹繊維のぜい化性との関係について主として強力および伸度を中心にして追究した.染色助剤として代表的な硫酸アルミニウムカリウム, 重クロム酸カリウム, 塩化第ニスズおよび木酢酸鉄を, また染料としてすおう, 楊梅 (皮) およびコチニールを用いて実験し, つぎのような結果を得た.<BR>(1) 染色助剤の種類によるぜい化の程度のちがいは, 光照射を行なうことにより顕著となった.<BR>(2) 光照射によるぜい化は, スズ助剤が最もはげしく, クロム助剤が最も緩慢であった.<BR>(3) 処理回数の増加により, また光照射時間の増加によりぜい化は促進された.<BR>(4) ぜい化の程度は, 助剤のpHよりもその溶液に含まれる金属の種類と量に影響されるようである.<BR>(5) 染料問のぜい化の差異は見られないようである.
著者
橋本 大輝 堀 浩一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.1J2J602, 2019

<p>航空宇宙工学などの技術及び学問分野は、様々な分野の成果とその複雑な関係の元成り立っている。 よって特に初めてその分野を学ぶ人にとって、その全体像を把握するのが難しいことが多い。さらにその分野の中で研究をし未解決の問題に取り組もうとした場合にはその問題にかかわる要素がとてつもなく多いため、何に着目して研究を進めるべきかを判断するのは困難を極めるかもしれない。 本論文ではこういった分野の理解に役立つようにその分野に関わる論文群をその意味によりPoincare Embeddingに基づき双曲空間上に埋め込むことで論文の内容とその抽象度に従って木構造状に整理し可視化し、分野全体を俯瞰できるような仕組みを提案する。 さらに可視化された構造をWasserstein Distanceなどを用いて分析することで、今後その分野に取り組む際にどのような点に着目うるかを考える補助になる情報を視覚的に提供する仕組みを提案する。 これにより文章間の関係を大まかに捉えた可視化を作成することができ、それを分析することによりその分野に関する新たな知見を得ることに役立った。</p>
著者
堀毛 一也
出版者
至文堂
雑誌
現代のエスプリ (ISSN:04352165)
巻号頁・発行日
no.512, pp.5-27, 2010-03-01
著者
堀毛 一也
出版者
至文堂
雑誌
現代のエスプリ (ISSN:04352165)
巻号頁・発行日
no.512, pp.5-27, 2010-03-01
著者
堀林 巧
出版者
大阪市立大学経済学会
雑誌
経済学雑誌 (ISSN:04516281)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.79-93, 1979-05-01

金沢大学人間社会研究域経済学経営学系
著者
白井 洋輔 柳村 舞衣 篠崎 隆宏 堀内 靖雄 黒岩 眞吾 遠藤 俊樹 宇都宮 栄二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.475, pp.245-250, 2013-03-11

リアルタイム映像配信における字幕提示において,字幕情報の遅延や欠落は大きな問題である.この問題に対し,音声と字幕の同期と字幕の要約が有効であると考えられるが,一般的な映像での検証はほとんどなされていない.そこで本研究では(1)字幕提示のタイミングを変化させた場合の了解度実験(2)音声に忠実な字幕文(全文字幕)と音声を要約した字幕文(要約字幕)での了解度実験と主観評価実験を行った.結果として字幕提示のタイミングは音声と同期させた場合の了解度が最も高くなった.全文字幕と要約字幕では了解度において有意差は見られなかったが,ろう者に対しては要約字幕の方が了解度が高い傾向が示された.また,主観評価では要約字幕の評価が高くなり,字幕を要約することの有効性が示された.