著者
佐々木 毅 塚本 さなえ
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.87, no.12, pp.2390-2395, 1998-12-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

赤沈値(血沈値), CRP値は炎症病態把握での基本的検査とされ,自己免疫疾患例でのモニタリングにおける重要な検査の一つとして汎用されている.最近,新しい炎症マーカーとして血清アミロイドA蛋白(SAA)のルーチン検査が可能となった. SAAはCRP変動の乏しいSLEらリウマチ性疾患の活動期に上昇する.これらの炎症マーカーは自己免疫疾患例のモニタリングにおいて有力な指標となりうることと推定される.
著者
塚本 遼平
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.601(167)-620(186), 2009-10

研究ノートI. はじめにII. 「積極的な」抵抗III. 「消極的な」逸脱および問題行動IV. 1943年以降V. おわりに
著者
田爪 正氣 糠信 憲明 築地 真実 佐々木 和歌子 芝川 敬美 塚本 祥子 尾添 聡美 潮田 恵子 田口 友美
出版者
東海大学
雑誌
東海大学健康科学部紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.69-72, 1999

院内感染の発生を防ぐためには感染経路の遮断が重要である。そこで感染経路の1つとして洋式トイレを取り上げ、病院外来待合い室にある洋式トイレの便座上における細菌学的汚染調査を行ってメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の検出を試みた。1)洋式トイレの便座上における付着総菌数の多少は、使用者の清潔意識や業者による掃除が関与していると推察できる。2)トイレを使用する前に便座上をトイレットペーパーで拭くことは付着総菌数を減少させ、清潔にする効果が認められた。3)外来待合い室の洋式トイレにおける便座上から分離された黄色ブドウ球菌136集落から、MRSAが14集落(10.3%)検出された。不特定多数の人が間接的に皮膚を接触させる外来トイレの便座は院内感染源の1要因としてあげることができる。易感染状態にある患者が院内にある洋式トイレの便座から感染する危険性もあり、清掃業者へ院内感染防止に関わる教育を施す必要性が認められた。
著者
塚本悠馬 笹野遼平 高村大也 奥村学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.14, pp.1-8, 2013-11-07

近年,Twitter をはじめとするマイクロブログを利用した商品やイベントの告知に対し,多くのユーザが感想など告知の投稿者やその告知への感想に関心があるユーザにとって有益な関連投稿を行うようになってきている.しかし,関連投稿の多くは告知投稿とは明示的に関連付けられてはいないため,告知の投稿者がこれらの関連投稿を見つけるのは容易ではない.そこで本研究では,特に Twitter の機能であるリツイートに注目し,告知に対する非明示的な関連投稿を効率的に収集する手法を提案する.Events, festivals or product releases are often announced via microblogs such as Twitter. Many users post messages that are relevant to the announcements. Such relevant posts are useful for both the authors of the announcements and the users who are interested in public opinions to the announcements. However, it is not easy to collect such relevant posts because many of the relevant posts are not explicitly associated with the announcement post. In this paper, we propose a method for efficiently collecting such posts that are only implicitly relevant posts to announcements, focusing on retweets of Twitter in particular.

4 0 0 0 OA 有朋堂文庫

著者
塚本哲三 等編
出版者
有朋堂書店
巻号頁・発行日
vol.〔第67〕, 1917
著者
塚本 祐也 神保 幸太郎 白濱 善彦 田中 康嗣 下河辺 久雄 重留 広輔 加藤田 倫宏 吉田 史郎 坂井 健介 田中 憲治 吉田 健治 後藤 琢也
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.469-471, 2014-09-25 (Released:2014-11-11)
参考文献数
7

近年,加圧トレーニングはトップアスリートだけでなく一般人にも広く普及している.加圧トレーニングによってCrush Syndromeおよび長期運動障害を合併した1例を経験したので報告する.症例は15歳男性.野球部の練習中に加圧トレーニングを約15分実施.直後より両上肢の鬱血と強い疼痛および運動障害をきたしたため当院救急外来受診.血液検査にて白血球14830/μl,CPK2095IU/l,ミオグロビン631ng/mlと上昇,入院にて輸液管理を行った.入院1日目にミオグロビンは2013ng/mlに上昇,入院2日目にCPKは32309IU/lと急激な上昇を認めCrush Syndromeと診断した.輸液負荷を継続することで入院4日目からCPKは改善傾向になり,8日目にはCPKおよびミオグロビンは正常範囲まで改善した.両肘関節運動障害は徐々に改善して,受傷4か月で完全伸展可能となった.

4 0 0 0 OA 筆算訓蒙

著者
塚本明毅 (桓甫) 著
出版者
沼津学校
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1869
著者
植木 琢也 平岡 俊也 大澤 美代子 黒川 理加 塚本 佐保 辻 恵子 矢野 実穂 横島 由紀 萩原 章由 松葉 好子
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11585, (Released:2019-09-25)
参考文献数
47

【目的】回復期リハビリテーション(以下,回リハ)病棟における脳卒中患者の身体活動量を生活活動度計により定量的に評価し,入院時と退院時における変化や自立歩行の可否による相違を明らかにすること。【方法】当院回リハ病棟に入院した脳卒中患者169 名を対象とした。対象に生活活動度計を連続24 時間装着し,回リハ病棟入院時および退院時における身体活動量(歩行・立位・車椅子駆動・座位・臥位の各時間)を測定した。24 時間,日中,理学療法中,作業療法中の各時間帯別に入院時と退院時の比較,歩行介助群と自立群との比較を行った。【結果】退院時,歩行や立位の時間が増加する一方,臥位の時間は減少した。歩行や立位の時間は介助群で短い傾向にあった。【結論】回リハ病棟入院中の脳卒中患者の身体活動量は入院時と比べ退院時には増加する。一方で歩行自立に至らない患者の立位歩行時間は相対的に短く,身体活動量の確保に向けた方策の検討が必要である。
著者
矢崎 恭一郎 森 文章 網代 洋一 渡邉 真広 塚本 圭 齋藤 貴士 溝渕 景子 岩出 和徳
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.1043-1048, 2016 (Released:2017-09-15)
参考文献数
13

症例は高血圧歴を有する64歳男性. 繰り返す運動後失神を認めたため精査加療入院となった. トレッドミル, ホルター心電図, 各種画像検査では失神をきたすような不整脈や器質的心疾患は認められなかった. 心エコー上S字状中隔を呈していたが左室内に加速血流は認めなかった. 心臓カテーテル検査にて左室-大動脈同時圧測定を行った. 安静時には同様に圧較差を認めなかったが, イソプロテレノール (ISP) 0.01μg/kg/分にて平均圧較差53.2mmHgが顕在化し, 同時に施行した左室造影では僧帽弁閉鎖不全がⅢ度に増悪した. その他の検査所見と併せ, 運動後失神としての原因はS字状中隔による流出路狭窄の顕在化と判断した. β遮断薬内服および生活指導を行い, 以後半年間失神や前失神は認めていない. ISPやドブタミン負荷で圧較差が顕在化するS字状中隔症例を経験するが, 本症例のように左室-大動脈同時圧測定により直接証明しえた症例は貴重であるため, ここに報告する.
著者
双見京介 寺田努 塚本昌彦
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.4, pp.1-8, 2013-03-07

自分の髪の毛を自分自身で散髪することは難しい.伸びた髪を散髪する場合には美容室や理容室,床屋といった専門家のいる場所へ行くのが一般的である.しかし,髪質も顔も趣味も異なる専門家に各個人が抱く髪型の悩みや理想のイメージを伝えることはうまくいかないこともある.こういったことに対する不満や,その他の好奇心や目的によって自分で散髪したいという欲求,動機が生じることがある.しかし,本研究でヘアセルフカットと呼ぶこの行為を実行するためには,技術面や環境面においていくつかの課題が存在する.本研究では,ヘアセルフカットを現状の道具や環境でおこなった場合に課題となる 「目では見えない範囲の映像の取得」 に重点を置き,自分の目では見えない範囲をカメラで撮影し,その映像を見ながらヘアセルフカットを行うシステムを提案する.評価実験により提案システムの有効性を確認した.
著者
塚本 昌彦 松坂敬太郎
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.120(2006-ITS-027), pp.111-118, 2006-11-16

コンピュータが小型化,高性能化し,コンピュータを実空間のなかのさまざまなものに埋め込んで使うユビキタスコンピューティングが現実的になってきた.ユビキタスコンピュータの次のステップは「飛ぶコンピュータ」である.センサやカメラ,マイクやスピーカ,LED,ディスプレイなどをそなえた小型のコンピュータが空中を自由に動き回れるようになれば,災害救助,気象観察,設備点検,安全巡視,その他あらゆる実世界での人々の活動において有効に活用できる.本稿では,超小型ヘリと超小型コンピュータを融合した「飛ぶコンピュータ」の構想と,それに向けての筆者らのグループによる取り組みについて述べる.
著者
中村 みゆき 上甲 実 塚本 修 金森 恒雄 東 克彦 川田 一昭 木邨 弘 亀井 紀男 鎌田 忠彦 筆保 弘徳
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.129-139, 2002-02-28
参考文献数
12
被引用文献数
4

岡山県勝田郡奈義町には標高1240mの那岐山が聳え,台風などが那岐山よりも南側を通過する際に,那岐山の南麓に強い北寄りのおろし風が吹くことがある.「岡山県における局地風研究グループ」は,1999年9月より那岐山山頂での観測を開始し,今日までに「那岐山からのおろし風」を2事例観測した.この2事例と台風が瀬戸内海付近を通過したにもかかわらずおろし風が吹かなかった1事例を比較して,気象条件を詳しく調査した更に,過去において山頂での観測を行っていなかった期間に那岐山よりも南側を通過した台風など,36事例についても調査し,「那岐山からのおろし風」の発生条件をまとめた.その結果,本研究では新たに,那岐山の麓におろし風が吹くためには山頂を越えるある程度の空気の量と上層の安定層の強度にある臨界値が必要だということと,おろし風発生時には風下側山麓の奈義で局所的に気圧が低下することがわかった.
著者
磯山直也 ウォーリー木下 出田怜 寺田努 塚本昌彦
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.168-179, 2014-09-12

本稿は,参加型演劇YOUPLAYの概要,システム構成,公演を通じての考察について報告する.YOUPLAYとは,一般の参加者が演者となり,決められた物語の中で役を演じる舞台となっている.舞台は床一面壁一面に映像が投影されており,舞台の天井にカメラを仕込んだり,参加者がセンサを身に着けることによって,映像や音声がインタラクティブに変化し,参加者は物語の中に没入して演じることができる.YOUPLAYはこれまでにYOUPLAY Vol.0(03/20–24,2013)とYOUPLAY Vol.1(11/16–24,2013)の2度,大阪梅田のHEP HALLにてそれぞれ全40公演ずつ行なっており,参加者の様々な反応を見ることができた.参加者からは自由記述のアンケートも得ており,「楽しかった」「またやりたい」などといった感想が多く見られた.
著者
田中 理恵子 塚本 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.39, pp.1-6, 1994-05-19
被引用文献数
3

本稿では,移動体を適応的にサポートするための考え方とそれに基づくプロトコルを提案する.移動体をサポートするためには,一般的にルータが,移動体の現在位置の通知とデータパケットのフォワーディングを行なう必要がある.ネットワーク構成や移動特性が様々に異なるネットワークにおいて,移動通知の方式とデータフォワーディングの方式を複数の方式の中から適応的に選択することによって,ネットワーク全体のトラフィック量を減らし,資源の有効利用を図る.IPネットワーク,CLNPのエリア内,エリア間,ドメイン間,無線LANなどにおいて移動体をサポートするのに適用可能である.In this paper, we propose a new strategy for mobile communication and a protocol based on it. To support host mobility, a router is generally required to notify the location of a mobile host to other routers, and to forward packets to the mobile host. By adaptively selecting notification mothod and forwarding method, the total traffic of control and data packets can be reduced under diverse network configuration (e. g., network topology) and wide range of mobility characteristics (e. g., migration frequency). The notion of adaptive support for mobile communication can be applied to IP networks, CLNP networks, and wireless LANs.
著者
堀田 浩貴 熊本 悦明 青木 正治 山口 康宏 佐藤 嘉一 鈴木 伸和 和田 英樹 伊藤 直樹 塚本 泰司
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.82, no.12, pp.1939-1946, 1991-12-20
被引用文献数
1

夜間睡眠時勃起現象(NPT)は,ほとんどすべての健康男子に見られる生理現象であるが,小児での検討は少ない。そこで今回我々は,3歳から18歳までの小児30例で,NPT測定を行い,身体的発育と性的成熟度との関連について検討した。1.NPTの回数は各年齢でバラつきが大きいが,10歳過ぎ頃より増加傾向を認め,13,14歳の2例で14回と最高値を示した。2.陰茎周増加値(一晩のNPTのエピソード中,最大の陰茎周変化の値)は10歳まではすべて10mm以下であったが,12歳過ぎ頃に急激な増加が見られた。3.NPT時間(一晩のNPT時間の合計),%NPT時間(睡眠時間に占めるNPT時間の割合)は,ともに12歳頃より急激な増加が認められた。%NPT時間は,血清LH値とほぼ正の相関を示していた。また思春期発来の指標と考えられている夜間睡眠時のLH pulseが認められた例では,認められなかった例に比し,%NPT時間は明らかに高値であった。4.以上から,小児におけるNPTの測定は,他の内分泌的指標とともに思春期発来を知る上での生理学的指標となり得る可能性が示唆された。