著者
太田 圭
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (芸術学) 学位論文・平成24年7月25日授与 (乙第2611号)
著者
有森 直子 小松 浩子 長江 弘子 太田 加代 横山 由美 川越 博美
出版者
聖路加看護大学
雑誌
聖路加看護学会誌 (ISSN:13441922)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.84-89, 2005-06-20

本稿の目的は,People-Centered Careというテーマをシンポジウムという形態で企画・運営から実施まで試みた市民と医療者の「協働」のプロセスおよびその企画担当者(医療者)の経験内容を帰納的に記述することである。方法は,駅伝シンポジウム企画運営委員会の議事録・配布資料をデータとして,企画運営のプロセスおよび,医療者と市民の協働について内容分析を行った。結果は,企画のための会議は15回(計28時間)もたれた。医療者が市民と「協働」することの模索におけるスタートの段階では,いかにしてこの活動(シンポジウム)を広報するか(プロモーション)に力点がおかれロゴおよびキャッチコピーの作成などがなされた。またボランティアとともにシンボルキルトの作成をシンポジウムの開催期間に行った。各シンポジウムにおいては,前回のシンポジウムの改善点を次回に生かして,プログラムの工夫がなされた。People-CenteredCareを基盤とした市民との協働における一連のプロセスにおいて医療者の企画担当者は,(1)メインテーマの再確認,(2)「市民を巻き込む」方略の模索,(3)市民に対してわかりやすく説明する努力,(4)People-Centered Careとシンポジウムの目標の再検討,(5)シンポジウムの成果の発信方法の検討,(6)医療者が市民から「教わる」経験をしていた。シンポジウムは第1回「あなたはどこで最期を迎えたいですか」,第2回「考えよう!医療と看護-あなたも医療チームの一員-」,第3回「自分で決めた生き方を実践するために」をテーマに開催された。160〜320名の参加者があり,その4割は医療職であった。性別は,8割が女性であった。評価項目の(1)テーマとニーズの合致性,(2)シンポジウムの政策提言性,(3)国際的情報発信の適正については外部評価者(有識者)よりも参加者の評価のほうが高かった。
著者
宮腰 裕 太田 達郎 咲山 久美子
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚研究会誌 (ISSN:03888460)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.192-195, 1986-12-30 (Released:2011-06-08)
参考文献数
10

1腹6頭の子豚 (Landrace×Hampshire) を実験に用い, 2日齢から14日齢までの間に, 寒冷ストレスおよび取扱いのストレスをそれぞれ2回負荷して, 血漿カテコールアミン濃度を測定し, 平常時の値と比較した。実験時の子豚の直腸温, 吸乳量およびヘマトクリット値は日齢に伴う正常な変動を示し, また, 血漿グルコース濃度には与えられたストレスによると思われる変化が認められなかった。7日齢以前のストレス負荷時における血漿中のノルエピネフリン (NE) およびエピネフリン (E) の値は平常よりも高い傾向を示したが, 10日齢以降ではその傾向が明らかではなかった。NE/E比はストレス負荷時の値が平常時よりも有意に高く (P<0.05), また寒冷ストレス時の値が取扱いストレス時の値よりも高かった。以上のことから新生期におけるストレスに対する血中カテコールアミン放出反応が認められ, 特に寒冷ストレスに対してはノルエピネフリン濃度が相対的に高くなることが示された。
著者
太田 富康
出版者
埼玉県立文書館
雑誌
文書館紀要 (ISSN:09116648)
巻号頁・発行日
no.26, pp.138-119, 2013-03
著者
佐野 勝彦 入江 一成 太田 紀久 森崎 正人 辻 久雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

筆者等は、一般家庭にLAN接続のためのインタフェースを提供し、予め登録されたユーザ間でお互いにPCを利用したコネクションレス通信を行える環境を実現する地域情報ネットワークシステムの開発を進めてきた。今回、本システムに適用するローエンドカードを試作したので報告する。
著者
一郷 正道 小澤 千晶 太田 蕗子 上野 牧生
出版者
京都光華女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

後期インド仏教の論師カマラシーラによる『修習次第』の翻訳研究を行い,付録に,瞑想の方法を述べる箇所のテキスト対照表,引用文献一覧,シノプシス等を加え冊子にまとめた.本書が提示する実践方法が「唯識観行」に基づくことを,先行する唯識文献の対応箇所をあげることで具体的に提示した.また引用文献一覧では,他の文献で同一文献の同一文言を引用するケースを精力的に収集し提示した.これらは,仏教における「哲学」と「行」の伝承の系譜を明らかにする基礎資料を提供するものともなる.
著者
太田 麻衣子
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.159-190, 2009-09
著者
石田 泰雄 太田 一成 伊藤 滋之 中浜 龍夫 三木 秀樹 吉川 治利
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.175-182, 1993-05-20
被引用文献数
10

アリール部分を種々の縮合複素環で置き換えた新系統のスルホニル尿素類を合成し, 除草活性をしらべた.その結果, イミダゾ[1, 2-a]ピリジン環を導入した化合物の多くが高い除草活性を示すこと, その中で2位にメチル, 塩素, 臭素またはトリフルオロメチルなどの置換基を有するイミダゾ[1, 2-a]ピリジン-3-イルスルホニル尿素類がイネに対しすぐれた選択性を有することを見いだした.その中から, 1-(2-chloroimidazo[1, 2-a]pyridin-3-ylsulfonyl)-3-(4, 6-dimethoxypyrimidin-2-yl)urea(Code No.TH-913)を選抜し水田用除草剤として開発中である.このものはイネに対する安全性が高く, 0.5&acd;1.0g/aの薬量で難防除雑草として知られるミズガヤツリやクログアイを含む高範囲の雑草に卓効を示した.
著者
太田 岳人 オオタ タケト Taketo OHTA
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.219, pp.31-39, 2011-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第219集『イメージ・政治・メディア』三宅晶子 編"Image, Politics, Media" Report on Research Project No.219
著者
成澤 才彦 太田 寛行 佐藤 嘉則
出版者
茨城大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

多くの分類群を含む菌株を供試して,内生バクテリアの存在を確認したところ,接合菌類からPCR増幅を確認できた.検出されたバクテリアは, M. elongataより検出されている内生バクテリアの近縁種であった.Veronaeopsis simplex 3菌株を供試して,内生バクテリアの検出および系統解析を行った. DNA抽出を行い PCR増幅を行った. その後,クローンライブラリー解析に供し,内生バクテリアの同定を行った.解析の結果,V. simplex 3菌株から共通してRhizobium属細菌が検出され,これらが宿主植物の生育に関わっていることが推察された.
著者
太田 有 大田 英輔 斎藤 純夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. B (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.68, no.671, pp.2056-2063, 2002-07-25
参考文献数
14
被引用文献数
1

Active cancellation of noise source of higher-order blade-passing frequency noise, abbreviated to BPF noise, radiated from a centrifugal blower is conducted. The extents of noise sources of 2nd-and 3rd-order BPF components were determined by measuring a cross-correlation function between the data of the acoustic pressure measured at blower inlet and the pressure fluctuation on the scroll surface. The effective noise sources of these higher-order BPF components exist on the volute side surface of scroll relatively apart from the cut off apex, and vary irregularly with operating conditions of the blower. While the noise source of fundamental BPF lies on the vicinity of the cut off apex as usually expected. Oscillating the volute side surface of the cut off, i.e. the effective noise source of higher-order BPF components, directly by piezoelectric actuators, sound pressure level of higher-order BPF components can be reduced more than 15 decibels, and discrete tone disappears completely from power spectra of the blower radiated noise.
著者
横川 京児 河村 正敏 新井 一成 塩川 章 太田 秀一
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.419-428, 1991-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
28
被引用文献数
1

大腸癌の予後を左右する重要な因子に血行性転移があげられる.特に肝転移は予後に大きく関与しており, 静脈侵襲の程度を観察することにより, 肝転移の危険性を予測することが十分可能であると考えられる.今回著者らは, 進行大腸癌治癒切除症例における静脈侵襲状況をVictria blue-H・E染色を用い観察し, 静脈侵襲の有無, 侵襲程度, 侵襲部位および侵襲静脈径を検索し, これらの肝転移への関与, ならびにその臨床病理学的意義を検討した.対象は, 教室における過去8年間 (1981.1~1988.12) の初発大腸進行癌切除症例378例中単発大腸癌治癒切除症例220例である.静脈侵襲陽性は141例 (64.1%) であり, これらの静脈侵襲頻度をv1; 1~2個, v2; 3~6個, v3; 7個以上, に分け, また, 侵襲静脈径を各症例の最も太い静脈径によりS・M・L群に分類し検討した.侵襲頻度別にみるとv1: 80例 (56.7%) , v2: 48例 (34.0%) , v3: 13例 (9.3%) , 侵襲径ではS群: 18例 (12.8%) , M群: 95例 (67.4%) , L群: 28例 (19.9%) であり, 両者の問に相関関係がみられ, 侵襲頻度が多いものほど, 侵襲径の大きい群に属した.v (+) 例では中分化癌, a2+Sが有意に高率であった.静脈侵襲頻度, 侵襲静脈径と占居部位, 組織型, 深達度およびリンパ節転移との問に相関をみられなかったが, リンパ管侵襲のうち1y3とに相関関係を認めた.予後の検討では, v (-) , v (+) 症例の5生率はそれぞれ84.2%, 58.6%と有意差がみられ, 静脈侵襲頻度が高い症例ほど, また静脈侵襲径が太いほど予後不良であった.肝再発は17例 (7.7%) にみられ, うち16例がv (+) であった.静脈侵襲頻度別にみると, v0: 1.2%, v1: 5.0%, v2: 12.5%, v3: 46.2%, 侵襲静脈径別では, S群: 5.6%, M群: 7.4%, L群: 28.6%, また, 漿膜下層静脈侵襲の有無で比較すると, ssv (+) : 16.3%, ssv (-) : 3.6%であり, 静脈侵襲頻度の高いもの, 侵襲静脈径の太いもの, ssv (+) で有意に肝再発がみられた (p<0.05) .また, 占居部位, 組織型, リンパ管侵襲およびリンパ節転移では相関関係がみられず, 深達度のみに肝再発との相関関係を認めた.以上, 大腸癌における静脈侵襲状況は術後肝再発を予測するうえできわめて重要であり, これらの危険因子の大きい症例では治癒切除症例であっても厳重な経過観察が必要であると考えられた.