著者
小島 清
出版者
如水会
雑誌
如水会会報
巻号頁・発行日
pp.32-35, 1979-01

一橋大学開放講座, 広島, 1978年10月6日, 一橋大学
著者
林 祐太郎 郡 健二郎 小島 祥敬 佐々木 昌一
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

今回われわれは,外因性内分泌攪乱物質の中でもダイオキシンに注目し,男子の生殖器奇形児のダイオキシン曝露量の指標として,患児を出産した母親の血液中のダイオキシン濃度を測定し,ダイオキシンが男子生殖器奇形の一因となる可能性について分析・評価した。実際には尿道下裂の患児の母親5名の血液中のダイオキシン濃度を測定した(採血した平成12年の段階での患児の年齢は1歳1例,3歳3例,5歳1例)。測定した化学物質はポリ塩化ジベンゾパラダイオキシン(PCDD)分画7種類とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)分画10種類であった。ダイオキシンの分析は,電子捕獲検出器付ガスクロマトグラフ法によって行った。得られたダイオキシン各分画の濃度を,最近環境庁が発表した一般環境住民の血液中ダイオキシン異性体別濃度平均と比較した。またそれぞれの分画の構成比率についても比較検討した。なお地域の偏りを少なくするために対象の5名は3県から選択した。それぞれの分画の濃度の比較で,1SDを越える異常値を示す症例はなかった。またPCDD,PCDF,PCDD+PCDFについても1SDを越えるものは認められなかった。分画の構成比についての検討では,ダイオキシン類の中でも最も毒性が強いとされている2,3,7,8-TetraCDDの割合が,環境庁の示した一般人のデータの平均を3例で上回っているほかに特徴的な所見はなかった。以上,尿道下裂の発生の増加に,近年問題にされている環境ホルモンのダイオキシンが関与しているかどうかを調査する一手段として,母親の血中ダイオキシン濃度を測定したが,一般人の血中ダイオキシン濃度との有意差を認めなかった。
著者
小島 宏建
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2008

生体組織透過性の高い近赤外光を利用し、実験動物を生かしたまま生体内分子を画像化する方法、あるいはそれを発展させた診断法を確立すべく、社会的にも動脈硬化など各種病態との関連について関心の高い酸化ストレス、活性酸素種を主なターゲットとして必要な蛍光プローブ分子の設計と合成、そしてその応用を行い、生体中で活性酸素種の可視化に成功した。このことは今後の画像診断薬創製の有用な知見となる。
著者
店田 廣文 小島 宏 村田 久 小島 宏 村田 久
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、従来のわれわれの調査成果をさらに補強する研究成果が得られ、滞日ムスリムは日本社会に適応し、生活満足度が比較的高く生活基盤も安定してきたこと、滞日ムスリム・コミュニティが成熟期に入りつつあると言うことが、改めて本研究によって明らかとなった。ムスリムの子ども教育調査や滞日経験を有するムスリム調査、モスク調査報告も貴重な成果であるが、日本初のモスク代表者会議を開催し、将来の滞日ムスリム・コミュニティと日本社会の関係形成に関する研究へと展望が開けたことが重要である。
著者
南 徹弘 日野林 俊彦 安田 純 今川 真治 小島 康生
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

幼児の社会的相互交渉他児との社会的相互交渉と言語的コミュニケーションスキルの関連を検討するために19名の4歳齢幼稚園児を対象とした観察を実施した。幼児の発話量には個入差が大きかったものの、概ね、女児は男児よりも肯定的発話を示し、否定的発話は男児に頻繁にみられた。また、スキルレベルの低い児は、より単独で過ごすことが多く、より活動的で、遊び集団への仲間入りを頻繁に試みていた。しかしながら、その試みは他児から必ずしも受け入れられず、他児からの拒否や無視を受けることが多かった。一方スキルレベルの高い児は遊びを方向付ける発話が多くみられ、遊び集団から離脱しても他児の追従を受けることが頻繁であった。すなわち、言語コミュニケーションスキルの高低が幼児の行動としてあらわれ、ひいては仲間関係に影響を及ぼすことが示された。そこで、実際にいざこざが生起した際に彼らがどのような行動を示すのか、また、いざこざに関わっていない他児がどのように関与するのかを保育園において5歳齢児を対象とした観察を実施した。その結果、男児のいざこざおよびいざこざへの介入には社会的関係に直接影響を受けず、女児のいざこざは彼らの社会的関係を反映した傾向があることが示された。保育士のしつけ行動幼児が逸脱的な行動を示した際に保育士がどのように介入しているのかについて、保育園3歳齢児と担当保育士を対象とした観察を行った。食事場面等においては保育士は児の行動を方向付けるようなしつけを頻繁に行っていたが、自由遊び場面においては児の自主性に任せるようなしつけ行動を示した。また、効果的なしつけの存在が認められたものの、保育士は必ずしもそのようなしつけを用いず、児が自身で考えられるような機会を用意していることが示唆された。
著者
佐藤 誠 峯 陽一 文 京洙 シャーニー ジョルジオ カルロス マリア・レイナルース 中村 尚司 鄭 雅英 佐藤 千鶴子 安藤 次男 小島 祥美 大倉 三和 スコーマン マキシ ソロモン フセイン コーネリッセン スカーレット バレスカス マリア・ロザリオ ベイリー エイドリアン アティエンサ マリア・エラ ハートウェル レオン デヤヘール ニコラ 大西 裕子 坂田 有弥
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

国際人口移動を単なる労働移民の問題にとどまらない複合現象として理解する視点にたち、日本とアジア、南アフリカと南部アフリカという二地域における国際人口移動の実態把握と比較分析を通じて、流出地域と流入地域において人間の安全が保障されるための課題は何であるのかを、人間安全保障の批判的摂取をふまえつつ解明した。具体的には、社会セクターにおける人口移動に焦点をあて、国際人口移動研究への理論的貢献を行った。
著者
澁澤 栄 荻原 勲 千葉 一裕 南石 晃明 小島 寛明
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

土壌情報及び農作業の記録データに基づき,農家の判断プロセスを模倣した農業AIシステムと知農ロボットスキームを提案した。農産物流通プロセスの記録技術を基礎にして,情報付き農産物の新流通スキームとアグロメディカルフーズの生産構想を提案した。本庄PF研究会が生産出荷する「本庄のトキメキ野菜」のブランド化に成功した。生産者と仲買・卸および小売の役割や利害関係の裏付けを入手するのが困難であった。
著者
内田 充美 山内 真理 小島 篤博
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

大学英語教育が取り組むべき課題のうち習熟度の低い学習者に対象を絞り,整った英語の文章を書くことができるようになるために何が問題となっているのかを明らかにすることを主たる研究目的とした.そのために,まず,中間言語資料(大学生の書いた英文)を継続的に収集し,自前の学習者コーパスとして利用できる手順を確立した.作成した資料の分析から,日本語の文法に引きずられたと考えられる誤用(母語の干渉)を幅広い範囲で確認した.これらの特徴はいずれも対照言語学的に見ても意味深いものであり,英語と日本語のように言語間距離が大きい場合においては特に,言語学の知見に基づいた指導が有効であることを示しているといえる.
著者
五味 和洋 西 宏之 小島 順治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1543-1544, 1986-10-01

人間が、特別な知識や慣れを必要とせずに機械と音声による対話を行えるようにすることは、音声情報処理の研究における主要な目標の一つである。このため、従来から多くの研究が行われているが、十分な認識語数・認識率を達成することの困難さから、実用的なシステムの実現にはまだ至っていない。一方、着信直後の電話応対や閉店時の受付業務等においては、対話が一定のパターンで遷移していくことが多いので、相手音声を一言一句理解できなくても、直前の対話遷移から相手の発言内容を推定することができると考えられる。本稿では、電話着信直後の対話内容遷移を統計的に分析し、その結果を知識として利用することによって相手の発言内容を推定し自然な応対を行う対話処理について報告する。
著者
小島 秀一 高須 淳宏 安達 淳
出版者
国立情報学研究所
雑誌
NII journal (ISSN:13459996)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.23-35, 2002-03-29
被引用文献数
6

Web上に散在する情報を扱い易くするための手段として,サイト上のページをグループ化するという方法を提案する.意味的に関連した文書をひとまとまりにすることにより,サイトの全体像をユーザへ提示することなどが可能となる.従来の文書の自動分類などでは文書間の類似度を利用して処理が行われているが,本手法ではページ間のリンク構造に着目してサイト内のページ集合をWebグラフとみなし,強連結成分をグループとして抽出することを試みている.またグループは階層的な構造をしているので,その階層構造を抽出するために強連結成分の分割を行っている.
著者
曾 敏 上川 直文 小島 隆 掛川 一幸
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi = Journal of the Ceramic Society of Japan (ISSN:13486535)
巻号頁・発行日
vol.115, no.1348, pp.840-845, 2007-12-01
被引用文献数
5

The titania particles were prepared by aging the mixture of titanium isopropoxide (TIP) and H_2O at 318 K. The anatase titania particles were obtained by the aging procedure at 318 K for more than 16 h. The aging temperature was quite low to obtain anatase-type titania particles. According to the DTA measurement, the amount of amorphous phase included in the titania particles decreased with increases in the aging time. Furthermore, the titania particles obtained by aging the mixture of TIP and H_2O at 318 K for 24 h contained no amorphous phase. The obtained titania particles had a high BET specific surface area of more than 250m^2/g. To characterize the titania surface, the adsorption isotherms of the organic dye molecules in an aqueous solution were measured. The negatively charged Evans blue molecules strongly adsorbed on the titania surface obtained by the low-temperature hydrolysis reaction as compared with the results of the methylene blue molecules. Furthermore, the decomposition kinetics of the dye molecules by the photocatalytic activity also deepened with the charge of the dye molecules. The relation between the UV irradiation time and the molar ratio of the decomposed dye molecules followed the Avrami equation. According to the results of the analysis using the Avrami equation, the Evans blue molecules were decomposed on the titania particle surface. In contrast, the methylene blue molecules were decomposed in the aqueous solution. The difference in kinetics was related to the interaction of the dye molecules and the titania surface. The high surface area of the titania particles obtained the low-temperature hydrolysis reaction of titanium alkoxides enhanced the effect of the surface interaction on kinetics of the photocatalytic activity.