著者
丸山 健一 小林 誠 山田 博文 中野 康明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.9, pp.1435-1443, 1999-09-25
被引用文献数
1

本研究の目的は筆記体で書かれた手書き英単語を認識することである.以前の研究では,文字認識部にある一つの手法を用い,その結果を用いて単語認識を行っていた.本研究では複数の文字認識を用い,そこから得られた結果を組み合わせることにより,単語認識率の向上をねらった.手書き英単語認識に適用した実験の結果,提案した手法による単語認識率は単独の認識アルゴリズムを用いたときよりも認識率が向上した.
著者
福田 泉 小林 量作
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.261-266, 2008-08-20
被引用文献数
3

足把持筋力は立位姿勢の制御,高齢者の転倒リスク要因として注目されている。本研究の目的は若年健常者を対象に足把持筋力トレーニングの効果を検証することである。対象は運動器疾患のない若年健常者24名(男性10名,女性14名,平均年齢21.8±1.0)で,身長,体重,体脂肪率,足把持筋力,10m全力歩行,ファンクショナル・リーチ,最大1歩幅,閉眼片脚立位保持時間,等尺性膝伸展筋力を計測した。さらに年齢,性別,足把持筋力,10m全力歩行速度についてマッチングしたペアを組んだのち,無作為に介入群と対照群の二群に割り付けた。介入群は週に3回の足把持筋力トレーニングを行い,対照群には何も実施しなかった。6週後に両群について再計測を行った。その結果,トレーニング開始後3週目より,介入群の足把持筋力対体重比,10m全力歩行速度,歩幅について有意な変化がみられた。これらの知見から運動器障害に対する足把持筋力の検査とトレーニングの有用性が期待できる。
著者
小林 信彦
出版者
京都大学
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.21_a-1_a, 1988-03-31

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
石渡 隆司 小林 晶子
出版者
岩手医科大学
雑誌
医事学研究 (ISSN:09126597)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.77-132, 1999-12-10
著者
治部 眞里 小林 義英 落合 圭 橋本 定幸 塩尻 栄美子 山崎 雅和 栗原 正昭 浜中 寿 坂内 悟 國谷 実
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.601-609, 2010 (Released:2010-01-01)
参考文献数
7
被引用文献数
3 3

イノベーション測定手法の一つとして,特許と論文のリンケージに注目が集まっている。科学技術振興機構(略称JST)においては,イノベーション創造を推進するファンディングエージェンシーとして,中期目標上,科学技術政策の投資効果や評価の情報発信を定めている。そこで,JST事業の成果がイノベーションの創造にいかに寄与しているかを,科学論文と特許とのリンケージを分析し,可視化する評価システムを構築した。本論においては,論文および特許のリンケージ等の定量的測定を基に,JSTが過去に支援した研究課題の成果について分析した事例について紹介する。
著者
益子 貴史 徳田 恵一 小林 隆夫 今井 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.12, pp.2184-2190, 1996-12-25
被引用文献数
100

隠れマルコフモデル(HMM)からの動的特徴を用いた音声スペクトルパラメータ生成アルゴリズムに基づく規則音声合成システムの新たな枠組みを提案している.本システムで用いるパラメータ生成アルゴリズムでは,HMMで学習した静的,動的特徴の統計情報に従って連続的に遷移するスペクトル系列を生成することができる.規則音声合成にこのアルゴリズムを適用することにより,滑らかで自然性の高い音声を合成できると考えられる.本論文ではこのHMMに基づく規則音声合成システムの枠組みを示し,韻律生成部を除く合成システムを構築した.生成されたスペクトルパラメータを用いて合成した音声の主観評価実験により動的特徴の有効性を示すと共に,合成単位である音素HMMの構成について,音素環境依存性など,いくつかの検討を行っている.
著者
小林 広美
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.70, pp.25-30, 1999-11-17
被引用文献数
1

The environment around human being is true 3D, so naturally we recognize in 3D. True 3D auto-stereoscopic display has been required in many fields in which it has been unavoidable to use 2D display from various reasons. Though 3D techniques and technologies have been rapidly developed and recently they can be seen close to us, existing 3D displays require wearing special glasses of devices, or are for one person, or don't permit any moving for viewers. it is hard to say that they can be a substitute of 2D displays. it is natural demand for human to be free from such restrictions as above. Sea Phone 3D display is an advanced auto-stereoscopic display, which meets the demand. In year of 2000, we are going to provide this amazing technology as commercial product, and here introduce some of these new information.
著者
佐々木 浩 中野 鐵兵 緒方 淳 後藤 真孝 小林 哲則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.10, pp.57-62, 2009-01-30
被引用文献数
3

ポッドキャストの音声認識における言語モデルの適応手法を提案する.ポッドキャストは,幅広い話題,タスクの音声データが日々増え続けるという特徴を持っているため,言語モデルをいかにして学習,構築するかが認識性能を左右する大きなポイントとなる.本稿では,言語モデリングにおいて,あらかじめポッドキャストが持つメタ情報と「語彙情報サービス」を活用することで,ポッドキャスト音声認識の性能向上をはかる.具体的には,あらかじめ用意された言語モデリング用学習テキストを各テキスト毎に特徴語を抽出し,ポッドキャストのタイトルや概要などに記載された語との共起を基準にテキストの選択を行い,ポッドキャスト毎に特化された言語モデルの学習を行う.加えて,学習テキストやポッドキャストのメタ情報上の語の不足から生じる,テキスト選択の精度低下の問題を解決するため,語彙情報サービスのタグ情報を活用する.本手法で適応された言語モデルを実際に用いて,その性能を単語パープレキシティと未知語率で評価した結果,単語パープレキシティがベースラインの86%,未知語率もベースラインの80%となり,言語モデルの性能が改善されたことが確認された.This paper presents a language model adaptation method for automatic transcription of podcasts. Since podcasts include speech data that contains a variety of topics and many newly created words, well designed language models are indispensable to achieve sufficient speech recognition rate. In this paper, we propose a new topic dependent language modeling method by using meta information of podcasts and vocabulary information service. In this method, a large amount of training data are collected from the Internet such as web news and blogs on a daily basis. By using RSS texts of podcasts, topic dependent texts are selected from these training data, and proper language models are created for each podcast. In addition, we utilize the tag information of the vocabulary information service to solve the problem of the precision fall of the text choice that the lack of the word in a learning text and a meta information of Podcast cause. The assessment result showed that the performance of the language model using this method is improved because the word perplexity of the result using this method is 86% of that of the baseline and the out-of-vocabraly rate of the result using this method is 80% of that of the baseline.
著者
宮崎 和光 木村 元 小林 重信
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.800-807, 1999-09-01
被引用文献数
42

1・1 工学の視点からみた強化学習 強化学習とは, 報酬という特別な人力を手がかりに環境に適応した行動決定戦略を追求する機械学習システムである. 強化学習の重要な特徴に, 1)報酬駆動型学習であること, 2)環境に対する先見的知識を前提としないこと, の2点がある. このことは, 「何をして欲しいか(what)」という目標を報酬に反映させるだけで, 「その実現方法(how to)」を学習システムに獲得させることを意味する. 強化学習システムは, 人間が考えた以上の解を発見する可能性がある. 加えて, 環境の一部が予め既知な場合には, 知識を組み込むことも可能である. この場合, 知識ベースが不完全であってもあるいは多少の誤りが含まれていても構わない. また, 強化学習は, ニューロやファジィなどの既存の手法との親和性が高い. さらに, 緩やかな環境変化には追従可能である. これらの理由から, 強化学習は工学的応用の観点から非常に魅力的な枠組と言える.
著者
小林 則雄 土井 進
出版者
信州大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.101-110, 2008-12-26 (Released:2015-09-24)

入学問もない1年生に毎日宿題を課した.宿題は, A4片面1枚としその裏面に音読用の詩を載せた.現代詩から『論語』,『平家物語』, 『百人一首』, 『実語教』, 『尊徳語録』など幅広いジャンルからの詩を提供した.詩を暗記できたら「音読認定証j にシールを貼り, 5作品を暗記するごとに音読認定証3級から順次等級の認定を行った.保護者の理解と援助も得られ,保護者から子どもに称賛が与えられ,また保護者と子どもの関係がより密接になった.それにより子どもたちが安定した学校生活を送れるようになった.低学年でも古典に親しむことができることが分かった.音読は声に出して読むことにより,本人および周囲の者との良好な関係を構築する力があることが分かった.新しい学校で3年生を担任することになった.これまでの経験を生かし音読の宿題を課しているが,子どもたちにも好評であり学級も落ち着いている.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.663, pp.1-6, 2004-02-13

チャットなどのテキストベースのコミュニケーションでは,対面コミュニケーションの場合と比較して,円滑な意思疎通を行うことが難しい.本研究では,意思疎通の補強手段の一つとして,人間の価値観の類似に関するデータを抽出して共有することを目指している.人間が感じる価値観の類似や相違は,対話インタラクションにおける同意や不同意の繰り返しに起因すると考え,価値観の類似度を抽出するために,発言の冒頭部分に現われる同意,不同意の語句を活用する.一つの言語表現に対して人間が感じる同意や不同意の強度は一般的に異なる.この強度の違いを考慮した上で価値観の類似度を正しく抽出し,意思疎通の補強方法をデザインすることが望ましい.本報告では,アンケートにより収集した約百個の語句に関し,同意や不同意の強度,および日常的によく使う表現か否か,によって,被験者による評価のばらつきを分析した結果を報告する.
著者
木村 篤信 ドイチャー メーガン 井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.454, pp.7-12, 2008-01-17
被引用文献数
1

パブリックスペースでのコミュニケーションを促進するため,タンジブル情報コンテナQLeavesを提案している.携帯を利用して,パブリックスペースにあるQLeavesと呼ばれる物理的なオブジェクトに文章や画像などの電子データを付け加えることで,パブリックスペースへの情報発信ができる.本稿では,広告理論を踏まえてパブリックスペースでの情報発信モデルを検討し,QLeavesシステムを構築した.また,日本科学未来館でのイベント用アンケートにQLeavesを利用し,検証実験を行った.実験観察の結果より,パブリックスペースでの情報発信を促進するための手法を議論する.