著者
山本 一淸
出版者
東亞天文協會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.23, no.266, pp.241-243, 1943-08-25
著者
桜井 明子 上月 清司 山本 喜三郎
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.243-250, 2017 (Released:2017-03-01)
参考文献数
4

被災地の自治体は, 災害直後から長期にわたって被災者を多方面から支援する重要な役割を担っており, 被災しながら災害関連業務を行う自治体職員のストレス状況には計り知れないものがある. 阪神・淡路大震災でも, 神戸市職員の心身への影響は多大であり長期に及んだ. 災害の受け止め方は個人や集団によって異なり, その回復過程において, さらに状況が多様化していた. その後, 神戸市は, 東日本大震災などの国内外の被災地で支援活動を行ってきたが, 災害のタイプや規模, 地域の環境, 文化・社会的背景などによって異なる様相を呈しており, 救援者側も, 支援の時期やかかわり方によってさまざまな影響を受けていた. 災害時の心身のケアは, 被災者と救援者相互にとって重要であり, 変化していく個別の状況と全体状況を理解しながら, 被災地の実情に即した幅広い心身医学的ケアを行うことが望まれる.
著者
山本,圭
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, 2008-08-01

本稿が目指すのは,今日「ヴァーチャル・コミュニティ」と名指されるオンライン上での人々の集まりを政治理論的観点から分析することである。そもそも人々の共生のあり方である「コミュニティ」はこれまで,政治学や社会科学の領野で議論されできたものであるが,そこで論じられてきたコミュニティは果たして,今日の「ヴァーチャル・コミュニティ」とどのような関連性を持つのであろうか。ヴァーチャル・コミュニティをそのような連関のなかで分析するとき,われわれはそれをめぐる言説の変化に気付かざるを得ない。すなわち,ヴァーチャル・コミュニティの登場ははじめ,理想のコミュニティを実現するものとして歓迎されたが,次第にそれが抱える限界が明らかになるにつれて,その期待は萎みつつあるということである。このようにヴァーチャル・コミュニティが変容するなかで,コミュニティとしてのどのような特質が失われたのかを政治哲学,特にハンナ・アーレントの権力概念に依拠しながら明らかにしたい。ヴァーチャル・コミュニティへの政治哲学からの眼差しは,これまで十分には検討されてこなかった問題を浮き彫りに出来ると考える。
著者
山本 桂一 伊藤 孝一郎 若杉 英之 楢本 千珠子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.185-189, 1966-06-10 (Released:2011-02-22)
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

Marfan症候群は1896年Marfanが初めて報告し, Achardによりarachnodactyliaと記載されたものであり, 中胚葉性発育障害を合併する先天性奇形である. 中胚葉性発育障害としては水晶体脱臼・解離性大動脈瘤がよく合併するが, 横隔膜弛緩症・自然気胸などをきたした報告もある. 症例は22才の女. 主訴は腹部膨満. 痩身長躯, 頭長型, クモ指症を呈し, 反下組織や筋肉の発育不良, 水晶体脱臼, 胸郭変形, 解離性大動脈瘤などは認めなかつたが, Banti症候群, 骨髄機能不全, 腎盂腎炎および糖尿病を合併していた. Marfan症候群と本症例の合併症であるBanti症候群, 骨髄機能不全, 腎盂腎炎および糖尿病との関係などについて若干の考察を行なつた.
著者
中野 真代 小田 真隆 永浜 政博 山本 博文 今川 洋 櫻井 純 西沢 麦夫 樽井 敬史 渋谷 昌弘 大林 寿美代 玉城 翔太
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.333-338, 2012

Vizantine (3) is a synthetic derivative of treharose-6,6-dicorynomycolate (TDCM) which was characterized in 1993 as the cell surface glycolipid of Corynebacterium diphtheriae and shows a variety of significant biological activities for adjuvant development. In vitro, vizantine activates not only the macrophages of mice sera, but also induces the release of MIP-1β, IL-6, IL-8 etc. from human acute monocytic leukemia cell line cells (THP-1 cells). Because almost no TNF-α is induced in vivo, the lethal toxicity to animals was found to be ncredibly low. However, oral administration of vizantine to C57BL/6 mouse (p.o. 100 μg x 7 times) inhibits lung metastasis of B16-BL6 melanoma cells (which are classified in highly metastatic tumor cell). In recent years, structural components of the outer surface membrane of bacteria have attracted considerable attention as lead compounds for adjuvant development. However, a concern of the use of these compounds is that they can over-activate innate immune responses leading to the clinical symptoms of septic shock. Therefore, an important issue is a detailed knowledge of the immunostimulatory mechanism to harness beneficial effects without causing toxicity. Here, to advance the mechanistic studies of vizantine, we have synthesized magnetic beads-attached 4 that maintain immunological activities and can therefore act as a molecular probe. Using a pull-down assay of 4 and the extract of HEK-293T cells transfected with plasmid for TLR4 and MD2, vizantine was found to act as a ligand of the Toll-like receptor 4 (TLR4) and MD2 complex. Furthermore, the macrophage from TLR4 knockout (TLR4 -/-) mice showed decreased response to vizantine, but that from TLR2 knockout (TLR2 -/-) mice did not. Taken together the results suggest that vizantine suppresses the tumor lung metastasis through the activation of macrophages via TLR4/MD2 complex.
著者
佐々木 耀一 木村 圭吾 山本 風人 岡嶋 穣 定政 邦彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4K1OS16a05, 2018 (Released:2018-07-30)

本論文では有向ハイパーグラフ(DH)上での到達可能性判定問題を高速に解くためのアルゴリズムを研究する。 DHは有向グラフとハイパーグラフそれぞれの特徴を持ち、より一般化されたグラフとみることができる。 本問題に対し、推移閉包情報の性質を活かすため組合せ集合に特化した圧縮を行うことにより,メモリ使用量を減らしつつ,高速に到達可能性判定を行うことができるアルゴリズムを提案する.
著者
山本 綽
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.107, no.7, pp.499-506, 2012 (Released:2017-12-12)

この論文は,昨秋,札幌で行われたIUSM 2011 Sapporoでの明治の大化学者,高峰・北里両巨人についての講演から,高峰博士の業績を中心に,博士に私淑する著者によりまとめられたものである。著者は酵素工業の研究・生産・経営に長く携わってこられている方で,高峰博士の理解のための好適の一文である。
著者
山本 玲子 池本 淳子
出版者
小学校英語教育学会
雑誌
小学校英語教育学会誌 (ISSN:13489275)
巻号頁・発行日
vol.17, no.02, pp.38-53, 2017-03-20 (Released:2018-08-02)
参考文献数
11

本研究は,小学校国語科で行われているローマ字指導を,英語文字指導の一環と位置づけ,英語科・国語科を融合させたことばの学びが,英語・日本語の言語形式への気づきや習得につながるかを実証することを目的とする。まずローマ字教育の歴史と現状を概観することで,日本で訓令式が定着した経緯とヘボン式への切り替えが円滑に進まなかった理由と現状の課題を明らかにした。児童の立場に立ったことばの教育の推進のために,国語科と英語科(外国語活動)が連携しローマ字指導を変えていく必要性が明らかになった。さらに教員への質問紙調査により,英語教育・情報教育の充実による小中学校現場の変化とヘボン式ローマ字の需要を確認した。小学校教員はヘボン式の指導は訓令式より困難であると感じており,ヘボン式の指導法を研修したいと要望していることが明らかになった。 そこで教員が指導に不安を持たないよう工夫したヘボン式ローマ字教材として絵本と練習帳の2 種類の教材を開発し,公立小学校3 年生で実際に使用し効果を検証した。
著者
山本 正雅 兼田 瑞穂 前田 美穂
出版者
奥羽大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

フュージョンパートナー細胞SPYMEGを用いてヒトのモノクローナル抗体が作製できるか否かを検討した。健常人の末梢血よりリンパ球を得てSPYMEGとPEG法を用いて融合させ、HAT存在下にてハイブリドーマ細胞を培養した。融合細胞を768ウエルに播種したところ、コロニー形成率は平均28%(2回の融合)であった。IgG産生能をサンドイッチELISAにて測定した結果、コロニーが形成されたウエル中27%で陽性であった。これは既報のパートナー細胞Karpasを用いた成績に極めて近い値であった。ヒトのIgGを産生している細胞を限界希釈し単クローンにし、IgGを精製したところ、H-鎖、L-鎖ともに発現しており、完全なIgGが合成されていることが分った。抗体産生能はハイブリドーマに依存するがよく産生するクローンで2〜10μg/ml程度であった。ハイブリドーマはセルバンカーを用いて1ヶ月凍結保存し、その後再び培養を再開しても抗体産生能は凍結前に比べ変化はなかった。この結果から、かなり安定したヒトのモノクローナル抗体が作製できることが明らかになった。そこで、ヒトの特異的モノクローナル抗体を作製するために、ヒトに投与できる抗原としてインフルエンザワクチンを用いた。インフルエンザワクチン投与した場合、投与後1ヶ月以内に末梢血リンパ球を得てSPYMEGと融合させ、HAT存在下にてハイブリドーマ細胞を培養した。またインフルエンザに自然感染した健常人についても検討した。融合細胞を384ウエルに播種し、インフルエンザワクチン抗原AとBの混合液ををELISAプレートにコートし、スクリーニングを行なった。その結果、自然感染の健常人からのリンパ球を用いたときインフルエンザ抗原に陽性に反応するモノクローナル抗体が14クローンが陽性であり、最終的に2クローンが得られた。インフルエンザワクチンを投与したとき、121クローンが陽性であった。このうち最終的に12クローンが得られた。同手法を用いて、血小板のGPIIb/IIIa複合体に対する抗体を産生している自己免疫疾患患者から抗体の作製を行なった。その結果、2クローンが健常人の血小板に反応しIIb/IIIaを免疫沈降してくることがわかった。これらの結果から、SPYMEGはヒトのモノクローナル抗体の作製が可能でり、臨床と基礎医学研究に役立つと考えられた。
著者
山本 ゆうじ
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.415-420, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)

体系的翻訳,特に用語管理の側面は,用語が企業・組織の翻訳資産として重要であるにもかかわらず軽視されていることも多い。用語管理は,ニューラル機械翻訳の時代で意義を失ったかのように考えられることもあるが,これは誤解であり,むしろさらに重要性を増している。本稿では,組織での体系的翻訳における用語管理の概要を述べる。体系的翻訳での現状の課題を分析し,翻訳品質と,用語管理の専門性について説明する。その後,アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)により策定されたシンプルな用語集形式UTXによる用語管理の概要と活用例を紹介する。
著者
山本 昭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.409-414, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)

標準化活動において重要となる用語の定義について概説した。ISO 704「専門用語-原則と方法」を基に,定義文の書き方の基本を述べた。内包的定義はもっとも推奨される定義であり,外延的定義は限られた場合に有効である。不十分な定義や循環的定義など,望ましくない定義と,それを避ける方法も示した。定義文とともに提供される,注記等の項目も概説した。
著者
木内 敬太 青木 安輝 岸 克昌 矢口 明子 山本 立樹
出版者
日本ブリーフサイコセラピー学会
雑誌
ブリーフサイコセラピー研究 = Japanese journal of brief psychotherapy (ISSN:18805132)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.4-16, 2015

本研究では,解決志向アプローチ(SFA)によって促進し得る,職場の肯定的な相互作用を測定するための心理尺度,二層性解決志向コミュニケーション尺度(BSIS:Bi-1evel Solution-focused Interaction Scale)を開発し,その信頼性と妥当性を検討した。第1研究では,SFAの実践家85名を対象に自由記述式の質問紙調査を実施し,質問項目を作成した。第2研究では,SFAの実践家と製造業企業の従業員を対象に質問紙調査を行い(n=536),尺度構成を行った。第3研究では,別の製造業企業の従業員を対象に質問紙調査を行い(n=211),尺度の信頼性と妥当性を検討した。本研究によりBSISの信頼性と妥当性が確認された。今後本尺度によって職域におけるSFAの研究と実践が促進されることが期待される。