著者
峯松 史明 渋谷 一彦 小原 良之 岩崎 徹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.61-64, 2012
参考文献数
4
被引用文献数
1

特異な気象条件によって引き起こされるダクト伝搬等の異常伝搬が発生すると,当該放送エリアに関係の無い遠方の地上デジタル放送波が到来し,地上デジタル中継局や,家庭での受信において混信を引き起こすことがある.一般に混信波は伝搬状態が不安定であることや希望波にマスクされてしまうことから,混信局の探索は,極めて困難であることが多かった.筆者らは今回,迅速な混信局探索を実現する装置として,ネットワークID推定機能付きISDB-T受信機,ISDB-T混信波抽出装置の開発を行ったので,これら装置の概要と,性能確認実験の結果について報告する.
著者
中前 恵一郎 桝田 出 東 信之 岩崎 新 髭 秀樹 今井 優 戸田 勝代 藤井 嘉章 鮎川 宏之 黒瀬 聖司 武田 定子 葛谷 英嗣
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.1357-1363, 2016-12-15 (Released:2017-12-15)
参考文献数
19

脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は,心血管保護作用のほかに脂肪分解促進,インスリン抵抗性改善など代謝作用を有している.SGLT2阻害薬ダパグリフロジン(DAPA)の心機能や代謝・体組成への効果に対する心臓・代謝ホルモンとしてのBNPの意義を検討した.高血圧合併2型糖尿病患者24例(血中BNP 4 pg/mL以上,平均BMI 28.0 kg/m2,平均HbA1c 7.4%)にDAPA 5 mg/日を24週間投与し,心エコー,血液検査,体組成を測定した.生理活性を有する血中BNPは増加傾向(p=0.08)を示したが,非活性の血中NT-proBNP(p<0.05),NT-proBNP/BNPモル比(p<0.01)は低下した.心エコー拡張機能指標のE/e’や左房容積係数は改善し,空腹時血糖,HbA1c,血中インスリン値,体重,内臓脂肪面積,拡張期血圧は有意に低下した.血中BNPの増加は,脂肪分解,糖代謝改善作用などのBNPの生理活性が発揮されていることを示す可能性が考えられた.DAPAは,BNPの生理活性増強と心負荷軽減作用を介して,心機能や代謝に好影響を及ぼすことが示唆された.
著者
三澤 久恵 佐口 清美 畠山 玲子 高尾 秀伸 竹田 恵子 阿部 大亮 島田 翔太郎 馬場 彪画 石川 晴菜 高山 眞帆 井上 奈南 岩崎 彩 Hisae Misawa Kiyomi Saguchi Reiko Hatakeyama Hidenobu Takao Keiko Takeda Daisuke Abe Shoutaro Shimada Hyouga Baba Haruna Ishikawa Maho Takayama Nanami Inoue Aya Iwasaki
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告. A・B, 人文社会科学編・理工学編 Research reports of Kanagawa Institute of Technology. 神奈川工科大学 編 (ISSN:21882878)
巻号頁・発行日
no.44, pp.25-30, 2020

[Purpose] The purpose of this study was to analyze the characteristics of the elderly people who participated in the "group recminiscence therapy".[Method] The group reminiscence therapy was carried out for the elderly people of S area of A city from May to August 2018. The documents written by students who participated in the recollecting method as co-leaders was analyzed. The analytic theme was taken as "the meaning in which elderly people look back upon their life." The concepts was generated by qualitative research according to the Grounded Theory Approach (M-GTA).[Results] Altogether, 19 concepts were generated.The core concept was "perception about own existence realized through support of the surrounding people". The three core categories constituting the core concept were generated as "review of own life," "pride to self," "composing mind to the future."[Discussion] "Review of own life," like the flow in a river, makes one aware of the path traversed in life and proud of one's ability to handle events at the turning points in life with support from others, which in turn leads to "pride to self" "Things to accomplish in the future" relates to the approach to the end of life through cherishing the current way of living and building smooth relationships with others.

1 0 0 0 OA 東航紀聞 6巻

著者
岩崎, 俊章
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5],
著者
竹村 邦夫 用田 裕樹 岩崎 正利 木村 康弘
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.138, 2008

カルシウムスルフォネートコンプレックスグリースは耐熱性、極圧性、耐摩耗性、耐水性、錆止め性などの点で優れた性能を有しており、産業機械での実用化が進みつつある。 これらの諸性能が産業機械の潤滑にどのように生かされているか、その実用例について報告する。
著者
岩崎 康孝 黒沢 尚
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.275-279, 1990-12-15

第三次救急施設に搬入される自殺未遂症例100例の保険加入状況を調査した。さらに症例の他の属性(性,精神疾患圏,自殺企図手段,家族の有無,配偶者の有無,子供の有無)との関係を調べた。対象となった自殺未遂者症例の生命保険加入率は33%であり,一般人口に比べ低かった。生命保険加入率と患者の属性との関連では,精神疾患圏,自殺企図手段,家族の有無,配属者の有無,子供の有無とは有意な相関を認めた。性との有意な関連は認めなかった。生命保険加入率の低い群は,精神疾患圏では,精神分裂病圏症例,自殺企図手段では服薬による症例,家族の無い症例,子供の無い症例,配偶者の無い症例であった。特に服薬自殺企図症例は性,精神疾患圏,家族・配偶者・子供の有無などの要因によって生命保険加入率が低いとは言えず,他の方法を選択する自殺企図症例とは異なる母集団を形成している可能性を示唆した。
著者
荒木 政人 角田 順久 飛永 修一 國崎 真己 岩崎 啓介 石川 啓
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.1190-1194, 2011-05-25
参考文献数
13
被引用文献数
2

症例は43歳,女性.1型糖尿病にて治療中.便秘と腹痛を主訴に前医受診し,左下腹部に強い圧痛を認めたため消化管穿孔が疑われ当院紹介.腹部CTにてfree airは認めず,S状結腸を先端として糞便塊を大量に含んだ著明な結腸の拡張を認めた.内科的治療に奏効せず,大腸内視鏡施行し粘土状の糞便を洗浄や鉗子にて破砕を試みると,周囲の腸管が全周性に深い潰瘍を形成していた.また,腹満による呼吸苦が出現したため緊急手術を施行した.開腹すると拡張したS状結腸は一部白苔を伴い,肛門側は虚脱していた.内視鏡にて潰瘍部を確認し,その肛門側にて腸管を切離.約1.6kgの便塊を押し出し,潰瘍形成した腸管を切除後,ハルトマン手術とした.術後経過は良好で,術後4カ月目に再入院し人工肛門閉鎖術を施行した.糞便性イレウスは透析患者や糖尿病を有する患者に発症しやすいが,穿孔が無く手術に至る例は少ない.文献的考察とともに報告する.
著者
浅野 澄子 若松 由実子 黒沢 睦子 岩崎 和代 伊藤 京子 西田 真澄 野島 町子
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.437-441, 1985

日本のCAPD患者の入浴の状況は, 腹膜炎やトンネル感染を恐れ, 満足できる現状とはいえない. 我々は細菌汚染の面から浴槽内の湯と皮膚の状態を調査し, カテーテル出口部の状態による入浴の可否と方法を判定する基準を設定し, 患者指導に役立てたいと考え検討した.<br>昭和55年6月より59年5月までにCAPD導入した15例を調査対象とした. カテーテル出口部良好患者6例における入浴 (院内浴場-番湯) 前後の皮膚の3部位の, 細菌培養を施行した. その結果を参考にして, カテーテル出口部の状態による入浴基準を3段階に作製した. 大衆浴場4件と一般家庭風呂5件の入浴前後の湯の細菌培養を施行した.<br>当院で導入した15例中8例で計21回の腹膜炎が発生した. この起因菌は黄色ブドウ球菌4例, グラム陰性桿菌2例, 他カンジタ, グラム陽性球菌, セラシア属, ナイセリア, アシネトバクタアニトリウス各1例ずつ, 陰性10例であった. 腹膜炎発症直前の浴槽内入浴は2例であったが, 出口部の状態も良好であり, 起因菌培養は陰性であった. 一般家庭風呂の入浴前の細菌培養ではグラム陽性桿菌2件, 緑膿菌以外のシュードモナス属3件, 菌検出陰性1件を認め, 入浴後では1件にアエロモナスハイドロフィアが検出され, また1件が菌検出陰性へ変化した. 大衆浴場4件中1件のみグラム陽性桿菌を検出したが, 一般家庭風呂とに菌種類に著変はなかった. 6例の出口部良好患者の入浴前後の皮膚の3部位において, 検出された菌種には, 入浴前後で変化なくグラム陽性球菌を高頻度に検出した.<br>CAPD導入患者15例中8例計21回の腹膜炎がみられた. 入浴後に発症した腹膜炎は2回あったが, 出口部状態も良好で起因菌陰性の結果から, 入浴が原因となる腹膜炎と断定する根拠はなかった. また腹膜炎患者6例計8回カテーテル出口部の異常を認めた. 以上から, カテーテル出口部の状態による入浴基準を作製し入浴の可否を決定しているが現在までに入浴によるトンネル感染および腹膜炎の発生をみていない.
著者
篠島 直樹 前中 あおい 牧野 敬史 中村 英夫 黒田 順一郎 上田 郁美 松田 智子 岩崎田 鶴子 三島 裕子 猪原 淑子 山田 和慶 小林 修 斎藤 義樹 三原 洋祐 倉津 純一 矢野 茂敏 武笠 晃丈
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.235-242, 2019 (Released:2019-11-15)
参考文献数
14

【背景・目的】当院では難治性てんかんの患児に「ケトン食」を40年以上提供してきた.その経験に基づきIRB承認の下,悪性脳腫瘍患者を対象にケトン食の安全性,実行可能性,抗腫瘍効果について検討を行った. 【対象・方法】2012年11月から2018年10月までの悪性脳腫瘍患者14例(成人10例,小児4例).栄養組成はエネルギー30~40kcal/kg/日,たんぱく質1.0g/kg/日,ケトン比3:1のケトン食を後療法中ないし緩和ケア中に開始し,自宅のほか転院先でもケトン食が継続できるよう支援を行った. 【結果】ケトン食摂取期間の平均値は222.5日(5‐498日),空腹時血糖値および血中脂質値はケトン食摂取前後で著変なかった.有害事象は導入初期にgrade1の下痢が2例,脳脊髄放射線照射に起因するgrade 4の単球減少が1例でみられた他,特に重篤なものはなかった.後療法中に開始した10例中9例が中断(3例は病期進行,6例は食思不振など),緩和ケア中に開始した4例中3例は継続し,うち2例は経管投与でケトン食開始後1年以上生存した. 【考察】後療法中にケトン食を併用しても重篤な有害事象はなく安全と考えられた.長期間ケトン食を継続できれば生存期間の延長が期待できる可能性が示唆された.中断の主な理由として味の問題が大きく,抗腫瘍効果の評価には長期間継続可能な美味しいケトン食の開発が必要と考えられた.
著者
加納 圭 水町 衣里 岩崎 琢哉 磯部 洋明 川人 よし恵 前波 晴彦
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.3-16, 2013-06

Science cafés have become popular as casual public dialogue format since 2005, when is considered the first year of science communication in Japan. We conducted a research focused on the participants in science cafés, using a method of marketing research, "segmentation." We used the third generation of segmentation method, which was originally from Victorian Government in Australia and was considered as useful to access target audiences and segmented the participants in science cafes and other science and technology (S&amp;T) events such as public lectures, science festivals as "the high engagement in S&amp;T" and "the low engagement in S&amp;T" segments. As a result, we found that major participants in science cafés belonged to "the high engagement in S&amp;T" segment and this tendency was true of public lectures and science festivals. However, we also found that the following three formats had a potential to attract "the lowly engagement in S&amp;T" segment. 1) The theme is relevant to their lives. 2) The events are held in a place where can serve alcohols such as a bar. 3) The theme looks collaborative with non-science area such as art or Japanese culture. We need more samples and further analysis to better understand the participants in S&amp;T events.