著者
岩村 太郎
出版者
三田哲學會
雑誌
哲学 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.108, pp.101-122, 2002-02

はじめに第1章. ティリッヒの実存思想に対する批判的継承と発展 第1節. 基本的人間理解 第2節. 実存主義思想の限界第2章. ティリッヒの歴史哲学に対する批判的継承と発展 第1節. 存在論的思考の限界 第2節. 三概念による突破の試み 第3節. 存在論から倫理学へ第3章. ティリッヒ神学の批判的継承と発展 第1節. 生の両義性の超克 第2節. 歴史の両義性の超克 第3節. 今後の課題と展望結語投稿論文
著者
岩村 国也
出版者
Editorial Board of Bussei Kenkyu @ Web
雑誌
物性論研究 (ISSN:18837808)
巻号頁・発行日
vol.1953, no.62, pp.191-198, 1953

從来の液体論には, ケージ模型, 或は空孔理論などあるが, 筆者は, 液体が固体と気体の中間にある状態であることから, 液体を固体的性貭と気体的性貭を含むものと考え, 両者の性貭の混合として液体論を構成しようと考えた. この混合の割合を最近接分子数との関連において仮定を設け, 更に空孔理論的概念を導入して分子性液体の構造を考察した, 理論はまだ不十分であるが一応こゝにまとめ液体アルゴンの実験結果と比較を行った. 諸先輩, 諸兄の御批判を仰ぐ次第である.
著者
三谷 章雄 大澤 数洋 森田 一三 林 潤一郎 伊藤 正満 匹田 雅久 佐藤 聡太 川瀬 仁史 高橋 伸行 武田 紘明 藤村 岳樹 福田 光男 稲垣 幸司 石原 裕一 黒須 康成 三輪 晃資 相野 誠 岩村 侑樹 鈴木 孝彦 外山 淳治 大野 友三 田島 伸也 別所 優 前田 初彦 野口 俊英
出版者
特定非営利活動法人日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.313-319, 2012-10-31

目的:欧米では,心臓血管疾患と歯周病には関連性がみられるというデータが得られているが,日本人における心臓血管疾患と歯周病の関連についてはほとんど報告がない.そこで今回われわれは,東海地方での心臓血管疾患の罹患状況と歯周病の指数を比較することで,日本人における心臓血管疾患と歯周病の関係を明らかにすることを目的とし,健診のデータを基にその関連性の検討を行った.対象と方法:2008年に豊橋ハートセンターのハートの日健診において,一般健診を受診した者でかつ歯科健診を受けた者549名についてのデータを分析対象とした.心臓血管疾患データとして,血圧,脈拍,動脈硬化・不整脈の有無,狭心症・心筋梗塞の既往の有無,手術歴を,歯周病データとして,現在歯数,Community Periodontal Index (CPI)を用いた.これらのデータを用いて,心臓血管疾患の有無と健診時点での歯周病の指数を比較し,統計分析を行った.結果:対象者の平均年齢は61.7±13.6歳であった.狭心症,心筋梗塞,手術(経皮的カテーテルインターベンション)のいずれかの既往のある者を冠動脈心疾患(coronary heart disease: CHD)群(82名:男性44名,女性38名)とし,それに該当しない者,すなわち非CHD群(467名:男性122名,女性345名)と比較検討したところ,女性ではCHD群の現在歯数が有意に少なかった.また男性では,糖尿病,BMI,中性脂肪,HDL,総コレステロールおよび年齢の因子を調整してもなお,CHD既往のあるオッズ比は,CPIコード最大値2以下の者に比べ,CPIコード最大値3以上の者が3.1倍(95%信頼区間1.2〜7.7)高かった.結論:CPIや現在歯数と,CHDの既往があることの関連性が認められ,日本人においても歯周病とCHDに相関がみられることが示唆された.
著者
岩村 太郎 イワムラ タロウ Taro IWAMURA
雑誌
恵泉女学園大学人文学部紀要 = Keisen University Bulletin
巻号頁・発行日
vol.15, pp.3-14, 2003-03-20

This paper aims to introduce the whole life of Chiune Sugihara. In 1939, he was sent by the Japanese government to Kaunas, Lithuania, to open a consulate. In the summer of 1940, thousands of Polish Jews came to the Japanese consulate and begged Sugihara for transit visas to escape from Poland through the Soviet Union to Japan. Although the Japanese government did not agree to Sugihara's intentions, consul Sugihara did issue the visas to save Jews. So these visas are called "VISAS FOR LIFE." This is a well known historical story. However, few Japanese know that Sugihara was baptized into the Russian Orthodox Church, when he lived in Harbin. Consequently, special attention is paid to his Christian faith in this paper. Jewish Proverb states "If you save the life of one person, it is as if you saved the world entire."
著者
齊藤 壮馬 岩村 惠市
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.16, pp.1-8, 2013-05-02

ワイヤレスセンサネットワークを構成するセンサノードは小さい電池容量であり、リソースも少ないため効率的な利用が求められてくる.LEACH (Low Energy Adaptive Clustering Hierarchy) はクラスタヘッドを周期的に選択することで、各ノードの消費電力を平均化するプロトコルである.このプロトコルに対するセキュリティ対策はいくつか提案されているが、電力消費が大きく、クラスタヘッドと通信できない孤立ノードを発生される可能性がある.そこで、階層型鍵共有方式を適用することで消費電力が小さく孤立ノードが発生しない方式を提案し、消費電力などをシミュレーションにより評価する.Sensor nodes costructing wireless sensor network have small electrical power and low resource so we need to use them efficiently in terms of energy consumption. LEACH(Low Energy Adaptive Clustering Hierarchy), the protocol that changes cluster head periodically leads to average each nodes' power consumption. At this time, some researchers have suggested security systems of LEACH but they induce high energy consumption and have a possibility that some nodes don't connect with others in the network. In this paper, we propose the new LEACH protocol that improves these problems using hierarchical-structured preshared key scheme. And we estimate its necessary energy and so on.
著者
岩村 美智恵
出版者
東洋館
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
no.58, pp.5-28, 1996-05

The main purposes of this paper are to measure the economic benefits of higher education and to clarify the scheme of differentiation in the higher educational system. In the economics of education we have used the private rate of return to measure the economic benefits which a person gets from education. But most previous research has an error in the empirical method. The error uses in not combining the private rate of return and the actual student placements in employment for each university. I try to remedy this error. Firstly I investigate differences in employment opportunity according to industry and enterprise size relating to 33 faculties of 10 universities (Table 2). Secondly I calculate the private rate of return for each of them (Table 3). Finally, I combine both results (Table 4). I think the private rate of return calculated by this method supersedes previous research. Furthermore from the standpoint of economics. I try to explain the demand trend of higher education on the basis of the research findings. As a result it is proved that the aspiration to graduate from a higher prestige university is reasonable economically.

2 0 0 0 OA 皇国三傑伝

著者
岩村吉太郎 編
出版者
岡田伴治
巻号頁・発行日
1878
著者
齊藤 壮馬 岩村 惠市
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.23, pp.83-90, 2013-05-02

ワイヤレスセンサネットワークを構成するセンサノードは小さい電池容量であり、リソースも少ないため効率的な利用が求められてくる.LEACH(Low Energy Adaptive Clustering Hierarchy)はクラスタヘッドを周期的に選択することで、各ノードの消費電力を平均化するプロトコルである.このプロトコルに対するセキュリティ対策はいくつか提案されているが、電力消費が大きく、クラスタヘッドと通信できない孤立ノードを発生される可能性がある.そこで、階層型鍵共有方式を適用することで消費電力が小さく孤立ノードが発生しない方式を提案し、消費電力などをシミュレーションにより評価する.
著者
小林 健人 稲村 勝樹 金田 北洋 岩村 惠市
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.172-183, 2016-01-15

近年,個人情報やプライバシについて取り上げられる場面が増加している.特に,監視カメラ映像に関するプライバシの問題が取り上げられることが多く,映像を取り扱うガイドラインも存在している.しかし,近年のプライバシ保護の概念である自身の情報のコントロールという観点から考えると,被撮影者自身によって匿名で顔情報が制御できることが望ましい.しかし,既存のシステムではそれを実現する技術的な仕組みを持たない.一方で,監視カメラは犯罪防止に利用されているため,被撮影者が犯罪者となる可能性を考慮すると,被撮影者によってのみ制御されることは好ましくない.そこで,我々は被撮影者がグループ署名と可逆モザイク技術を組み合わせ,さらに秘匿した顔を復元するために必要なモザイク鍵を犯罪捜査時のみ生成できる鍵管理法によって,プライバシ保護と犯罪時での監視カメラの有効利用を同時に実現するシステムを提案する.これによって,被撮影者は自身の顔情報を匿名で制御することができ,かつ,犯罪捜査時には,制御された顔情報を警察などに提供可能で,さらに顔が秘匿されていた被撮影者の特定が容易となる.
著者
岩村 英之
出版者
明治学院大学国際学部
雑誌
国際学研究 (ISSN:0918984X)
巻号頁・発行日
no.48, pp.63-75, 2015-10

通貨同盟と財政連邦制をとる国家とは、単一の金融政策と複数の財政政策の組み合わせという点で類似している。そのため、欧州通貨統合の初期段階より、財政連邦国家のパフォーマンスにユーロの未来を投影し、また通貨同盟各国が満たさなければならない条件を導出することが試みられてきた。特に近年では、南欧諸国の政府債務問題を契機に、財政の分権化が地方政府の財政規律に与える影響に焦点が当てられている。本稿では、最初に分権化が財政規律に及ぼす影響についての理論的な議論を整理し、分権化は複数の異なるメカニズムを通じて正負両方の効果を持ち得るため、最終的な効果はすぐれて実証的な問題であることを確認する。そして、いくつかの代表的な実証研究を引きつつ、実証分析の結果を分ける3つの構成要素-(1)財政の分権化の数値化、(2)財政規律の数値化、(3)分権化と財政規律の関係の特定化-を抽出する。最後に、この3つの要素の観点から最近の実証研究の傾向をまとめ、分権化の効果についてはいまだ決定的な実証結果が提示されていないことを確認し、今後の方向性を示唆する。【研究メモ/Research Memoranda】
著者
岩村 聯
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, 1971-06-15
著者
岩村 聯
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.353-361, 1971-06-15
著者
樋渡仁 吉川美奈子 岩村相哲
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.325-332, 2014-10-15

遠隔拠点にあるクラウドコンピューティング環境(以下,単にクラウド環境)を構築・運用していく上で,装置の故障・障害にどのように対処するかは,運用コストの最小化において重要である.特に,遠隔拠点に作業員が常駐せず定期的に現地を訪問し保守作業する前提では,構築時に系全体に冗長性を持たせ,装置の故障・障害が発生した場合には,遠隔から現用系より待機系に切り替えることで,当該装置の修理・復旧は現地での定期保守時に行う運用が典型的である.このような遠隔クラウド環境の設計では,構築時に系全体が保持する信頼度に対し,定期保守回数を最小化する必要があり,本論文は,クラウド環境の信頼性モデルにより,運用コストが最小化された設計を実現できることを示す.特に,クラウド環境の立ち上げ時には,サーバの故障率が,故障率曲線における初期故障期から偶発故障期へ至る過程で大きく変動するため,本手法の適用においては,定期保守の間隔を初期故障期と偶発故障期で使い分けることが有用であることを示す.
著者
岩村 吉晃
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.253-260, 2006 (Released:2007-10-05)
参考文献数
44
被引用文献数
1 2 1

アクティヴタッチについて,その研究史と筆者が行った大脳メカニズムの研究をふりかえり,これに関連する最近のヒト体性感覚中枢の研究を紹介した。さらに触認識のしくみ追求の立場から,頭頂葉における体性感覚と視覚の統合に関する研究を概観するとともに,触認識中枢をめぐって後頭葉における視覚と体性感覚の相互作用について最近の知見を紹介した。
著者
岩村 誠 川古谷 裕平 針生 剛男
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2011 論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.12-17, 2011-10-12

本論文では,アンパッキング後のマルウェアにおけるインポート・アドレス・テーブル(IAT)のエントリ格納場所を特定する手法を提案する.従来の手法は,マルウェアの逆アセンブル結果からIATを利用する機械語命令を探し出すことでIAT格納場所を推定していた.しかしWindows用コンパイラは可変長の機械語命令とデータが混在するバイナリを出力する傾向にあるため,正確な逆アセンブル結果を得ることは難しい.こうした問題に対し提案手法は,マルウェア内の各アドレスがIATエントリ格納場所である確率を算出し,当該確率が十分に高いアドレスを探し出すことで,精度よくIATエントリの格納場所を特定することを可能にした.