著者
岩村 吉晃
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.171-177, 2007-11-01
被引用文献数
2 5

能動的触知覚(アクティヴタッチ)について,研究史,運動感覚の貢献,能動的触知覚成立の大脳メカニズムなどを概観した.
著者
岩村 淳 横田 英史 内山 邦男 鎌田 富久 尾上 孝雄 松下 秀人 中山 貴司 門田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.3, pp.31-35, 1999-04-15

今日、組込みプロセッサは電子的に制御される製品、例えばテレビ、携帯電話、ビデオカメラ、炊飯器、ゲーム機、タマゴッチ、コピー機、プリンタ、PDA、HDD、自動車、等々パソコンのCPU部分は別としてあらゆる"システム"の頭脳として組み込まれ活用されています。では、0.1um前後の微細加工技術が利用可能になり、チップ当りのdRAM容量はギガビットで語られ、CPU性能はMIPS値に代わってGIPSあるいはBOPSで評価され、デジタルTV放送が本格化し、光ファイバー網が日本の過半を覆う、と言われている2005年頃にはどのような性能、特徴、スペックを持ったプロセッサが、どのような用途、製品に適用されているのでしょうか? ディスカッションに先立ち、各パネリストの皆さんには各々がイメージするその時点における組込みプロセッサ像を語っていただき、各自の専門分野から予見される問題点等につきコメントしていただきます。
著者
野口 和人 黄瀬 浩一 岩村 雅一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.1135-1143, 2009-08-01
被引用文献数
5

局所特徴量を用いた特定物体認識において,認識率,処理時間,メモリ量について良いバランスを実現することは重要な問題である.局所特徴量は高い識別性をもつことから,高い認識率を実現することは困難ではないものの,その前提として長い処理時間や大きなメモリ量が要求されるため,大規模化の障害となっている.本論文では,認識率にあまり影響を及ぼすことなく,処理時間やメモリ量を削減する手法について述べる.処理時間の削減については,近似最近傍探索が有効であることを述べるとともに,従来法であるANNと比べて,ハッシュを用いた,より認識に有効な手法を提案する.メモリ量については,局所特徴量を表す特徴ベクトルに対してスカラ量子化を適用することにより,簡単に削減可能であることを示す.10万画像を用いた認識実験の結果,各次元の表現に用いるビット数を16ビットから2ビットに減少させても認識率に影響をほとんど及ぼさないこと,提案手法によって,認識率98.1%,処理時間119.7msを実現可能であることが分かった.また,1万画像を用いたANNとの比較では,同程度の認識率を実現するための処理時間,メモリ量が,それぞれ1/4,1/3であることも確認した.
著者
岩村 拡 中森 靖 岩坂 壽二
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経外科救急学会 Neurosurgical Emergency
雑誌
NEUROSURGICAL EMERGENCY (ISSN:13426214)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.179-186, 2020 (Released:2020-12-23)

今後予想される南海トラフ地震や首都直下型地震などの大地震では建物の倒壊現場での医療救護活動が想定され,平時から重機や搬出デバイスを用いて消防と医療チームが連携して訓練を行うことが望まれる.しかし訓練場所の確保が困難であり机上訓練にとどまっているのが現実である. 今回,当院の解体途中の病棟を災害現場と見立てて消防と医療チームが連携して傷病者救出訓練を実施したので報告する.
著者
吉田 政幸 仲澤 眞 井上 尊寛 片上 千恵 岩村 聡
出版者
Japanese Association for Sport Management
雑誌
スポーツマネジメント研究 (ISSN:18840094)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.3-18, 2013-06-15 (Released:2013-06-27)
参考文献数
55
被引用文献数
10 3

Using a sample of 284 consumers of a professional soccer event, the authors test the impact of consumers' subjective responses on objective repurchase behavior. Data on consumers' subjective evaluations of key marketing actions (i.e., customer equity drivers) and repurchase intentions were collected from spectators using survey questionnaires at the beginning of the season. Data on objective outcome measures, on the other hand, were collected from the soccer club using its fan loyalty card information. The results indicate that consumers' subjective assessments of three antecedents (i.e., value equity, relationship equity, and brand equity) have positive effects on repurchase intentions that, in turn, positively influence objective attendance frequency in both the first and second half of the season. Furthermore, the findings indicate that spectators’ relationship age in fan club membership moderates (enhances) the impact of behavioral intentions on repurchase behavior. The ideas merit further research with respect to formulating an explanation of what factors contribute most to linking consumers' subjective evaluations to objective repurchase behaviors at sporting events.
著者
坪井 俊樹 松本 和将 入江 啓 平山 貴博 津村 秀康 平井 祥司 佐藤 威文 岩村 正嗣 馬場 志郎 高山 陽子
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.281-283, 2006-04

31歳男.2年間のアフリカ・南米・中近東旅行から帰国後, 肉眼的血尿, 排尿障害を自覚した.アフリカ滞在中, マラウィ湖で遊泳をしたことがあった.超音波検査, 膀胱鏡検査では, 膀胱に, 黄白色の腫瘤性病変を多数認めた.検尿で特異的虫卵を認め, ビルハルツ住血吸虫症を疑った.経尿道的に膀胱内腫瘤を切除した.組織標本には住血吸虫卵を中心に多数の肉芽腫性, 炎症性変化を認め, ビルハルツ住血吸虫症と診断した.praziquantelの2日間投与により肉眼的血尿は速やかに消失し, 尿中ビルハルツ住血吸虫卵も減少した.治療後1年経過現在, 変性した虫卵が微量に検出されているが, 再発の徴候はない
著者
今治 玲助 高野 周一 吉田 篤史 片山 修一 久保 裕之 亀井 尚美 岩村 喜信 佐々木 潔 村守 克己 野田 卓男
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.922-926, 2016-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
8

【目的】中国四国地域の小児外科施設におけるapple-peel 型小腸閉鎖症の頻度,治療方針,入院期間,生存率,予後についてアンケート調査の結果を報告する. 【方法】日本小児外科学会中国四国地方会所属施設に対しアンケート調査を行った.対象は1990 年1 月1 日~2013 年12 月31 日に出生し,手術所見でapple-peel 型小腸閉鎖症と診断された症例とした. 【結果】13 施設より回答が得られた.小腸閉鎖症例総数は203 例であり,apple-peel 型小腸閉鎖は17 例(8.4%),男児6 例女児11 例であった.在胎週数平均35 週2 日,出生体重平均2,315 g であった.胎児診断は13 例(76.5%)で行われた.PN 施行期間は平均68.8 日(8~313 日)であり,入院期間は平均98.8 日(19~218 日)であった.1 期的手術は13 例(76.5%)で行われ,13 例中4 例(30.8%)に再手術が行われた.全例生存し,1 歳時体重は平均8.4 kg,3 歳時体重は平均12.6 kg であり長期的合併症は認めていない. 【結論】本研究では全例長期的合併症なく生存しており,予後良好であった.全身状態良好ならば1 期的手術可能であるが,吻合に対する十分な注意が必要である.また敗血症,胆汁鬱滞,短腸症候群を念頭に置いた管理が重要であり,吻合部狭窄・縫合不全により術後肝障害・黄疸の危険性が高まると考えられた.
著者
岩村 健司 井﨑 基博 永友 真紀 畑添 涼 小薗 真知子
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
熊本保健科学大学研究誌 = Journal of Kumamoto Health Science University (ISSN:24335002)
巻号頁・発行日
no.19, pp.129-137, 2022-03

2011年より本学に言語聴覚学専攻が新設された。本専攻では3年次に臨床実習が行われる。しかし,そもそも全国的にも小児を対象として言語聴覚療法を実施できる施設が少ないこともあり,それらを志望する学生について実践的教育の機会が少ない現状があった。そこで2017年度に本学において,「地域の言語発達障害児支援と大学生の学びの場充実化プロジェクト」を実施し,本学言語聴覚学専攻において,子どもの言語障害の支援を行うための体制を整えた。2018年度には「言語発達臨床教育研究室」として大学運営協議会によって認可され,これまで地域支援と学生教育を続けてきた。 2020年度からは,世界中に蔓延した新型感染症の影響により,これまで行ってきた活動を転換せざるを得なかったが,今後も,教育及び地域貢献の一環として継続していく。
著者
中谷 圭佑 岩村 幸治 谷水 義隆 杉村 延広
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.983-984, 2009

本研究では,加工フロアにおいて手動工作機械を用いて加工作業を行う作業者の勤務スケジューリングについて検討する.本研究の特徴として,作業者の休日に対する希望を考慮してスケジューリングを行う.そのため,作業者が希望する休日と実際の休日が一致する日数の最大化を目的関数,制約条件を労働基準法で定められた勤務日数および要求生産量を満たすための各日の作業者数とし,整数計画問題として勤務スケジュールを作成する.
著者
岩村 太郎 イワムラ タロウ Taro IWAMURA
雑誌
恵泉女学園大学人文学部紀要 = Keisen University Bulletin
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A1-A21, 2001-01-20

In this paper, I would like to analyse Paul Tillich's understanding of existentialism and courage. It is certain that existentialism is well known philosophical attitude to us today, however, Tillich's understanding of it is a bit different from what is called "Existentialism". When we talk about Tillich's usage of the word "Existentialism", we ought to notice that he clearly uses it as the word which is opposed to the word "Essentialism". Hence, the central problem is that the semantics of essentialism should be made clear. Moreover, his point of view of existentialism is definitely based upon Christian theism. Because there are many instances of atheistic existentialism in the world, we must remember this as the major premise. As Kant regarded mathematics as the good luck of human reason, as Hegel adopted dialectic in order to explain the process of history, Tillich regards existentialism as one of the pieces of good luck of Christian theology. Tillich has contributed to the understanding of contemporary men who are suffering from the emptiness and meaninglessness of life,since he has provided the intrinsic answer and the meaning of life for us in relation to Christianity itself. Existential questions and theological answers are interdependent in Tillich. Both are necessary. Existential questions without theological answers will lead inevitably to nihilism. In this paper, special attention is paid to how Tillich tries to affirm life in his theology.
著者
稲村 勝樹 長嶋 希美 岩村 惠市
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J105-D, no.1, pp.26-40, 2022-01-01

消費者自身がコンテンツを生成・発信するCGMにおいて,コンテンツの二次利用に関する規定は重要である.クリエイティブ・コモンズでは,コンテンツの二次利用に関する規定をCCライセンスとして定めており,それによって編集者は著作者とコンタクトすることなしに著作者の二次利用に関する意思を理解することができる.その中にはコンテンツの編集は許可するが,1次著作者が定めた著作権設定の変更は認めない「継承」というCCライセンスが存在する.一方,コンテンツの二次利用に関して,電子署名を用いて著作者の意図に反しない編集のみを可能にする仕組みが提案されているが,著作者が編集を許可したコンテンツに関する著作権設定はその編集者に依存するため,「継承」に関する機能を実現できなかった.また,その手法はBLS署名に基づいて構築されているため,多くの著作者・編集者によって構成されたコンテンツはその検証のために多くの公開鍵証明書を必要とした.本論文では,1次著作者が設定した作品クレジットの表示・営利利用・コンテンツの改変・ライセンスの継承といったCCライセンスを技術的に保障し,かつIDベース署名に基づいて公開鍵証明書を不要にする方式を提案する.また,提案方式では編集者による合成制御も実現する.更に,この編集方式のアプリケーション及び使用する拡張したIDベース署名のモジュールを実装し,評価を行う.
著者
岩村 忍
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, 1955-10

The present article is a shorthanded version of the author's lecture delivered at a meeting of The Society of Oriental Researches, Kyoto, in January, 1955. The author made extensive trips in Afghanishan in 1954, in the course of which he visited the mountainous home of the Hazara in the central Hindukush where he spent some time among this hitherto little known people. The author introduces the generally accepted view on their origin, i.e., the Mongol origin, and proceeds to describe the landscape of the Hazarajat. Next he refers briefly to the Hazaragi or the language of the Hazara and to the supposedly aboriginal people, the Barbars. The author's own observations of the life of the Hazaras are also mentioned, and he seems to entertain the view that, regardless of their origin (nomadic Mongols or others), their life is largely agricultural, while their social relations feudalistic. There is appended a summary of the discussion which took place after his lecture. In this we find various vestiges of the feudalistic system.

1 0 0 0 序文

著者
川喜田 睦司 岩村 正嗣
出版者
日本泌尿器内視鏡学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.20, 2019

<p> 1992年にわが国ではじめて副腎腫瘍に対し腹腔鏡手術が行われてから四半世紀が経過した. 2004年より施行されている腹腔鏡技術認定制度の合格率は, 当初60%台であったが, 徐々に低下しこの数年50%そこそこと低迷している. 腎癌に対し部分切除術を適応することが多くなり症例数が減ってきていることが原因のひとつであるが, 指導者の世代交代が進んできていることもその要因と推測される. 初心者を対象にした講習会や学会での企画は毎年開催されるが, 指導者を育てるものは多くない. 今回の企画はその意味において時宜を得たものと思われる.</p><p> まず教えられる立場として, 技術認定を取得されて間もない秋田大学の神田先生から, 教わる側の心得, 技術向上に向け実践したこと, 教える側に希望することを解説戴く. 引き続き指導者の立場として, 北里大学の藤田先生から手術室教育と手術室外教育に分けて初心者教育を解説戴く. 岡山大学の小林先生には, 症例数の減少の中でいかに効率的に教育するか, ロボット支援手術との相補的教育について解説して戴く. 京都大学の澤田先生からは, スコピスト, 助手, 執刀医にわけて, 習得すべき具体的な手技を解説戴き, 最後に名古屋医療センターの吉野先生から, イメージングスキルの向上と具体的な合併症の事例から危機予知能力をいかに高めるかを解説して戴く.</p><p> 技術認定取得前の先生方はもちろん, 認定医を取得されてかなり時間が経っておられる先生方にも是非ともご一読戴き, 各施設の腹腔鏡技術の向上, 伝承のお役に立てれば幸いである.</p>