著者
平野 勝巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.208-211, 2004-05

会議でも酒席でも、事あるごとに体制批判をする社員がいる。理想論をぶつ改革派もいる。こうした手合いは、威勢もいいし、言っていることも正論っぽいのだが、その声はやがて主流の守旧・現実派から排除され、圧殺されていく。そして、批判も理想も語られない社内は百年一日のごとき沈滞ムード一色に…。 どこにでもある会社の風景である。
著者
小野 泰介 曽根 龍太 井田 剛史 平野 廣和 佐藤 尚次
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.I_169-I_174, 2014 (Released:2014-07-15)
参考文献数
15

東北地方太平洋沖地震において,上水道配水施設での矩形貯水槽の破損被害が多数報告され,多くの場合,壁面が破壊されている.このような貯水槽の被害は,やや長周期地震動により励起されたスロッシング現象(液面揺動の励起)が原因の一つとされている.そこで本論文では,実機貯水槽を大型振動台で加振実験を行い,壁面に作用する力を圧力計を用いて計測すると共に,加振方向の変化,加振時間の変化と加振振幅の変化によりスロッシング挙動が貯水槽壁面に与える影響を検討した.この結果から,加振方向角45°の場合に動液圧の作用力で貯水槽の隅角部ならびに天井付近が構造的に弱点となる可能性が高いことを把握した.
著者
平野 弥寿雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第46回, no.ソフトウェア工学, pp.197-198, 1993-03-01

近年ソフトウェアは大規模、複雑化しており、ソフトウェア開発において、工程遅れ、原価オーバー、品質の悪化等によるプロジェクト崩れが後を絶たない.このプロジェクト崩れの予測、防止を行うことは、今日のソフトウェア業界にとっては最重要課題である.ソフトウェア開発を、設計段階、製作段階、試験段階と三段階に分けた場合、プロジェクト崩れが判明するのは試験段階であり、この試験期間中に品質予測を行うことにより、プロジェクト崩れを予測、防止することが可能である.そこで、試験段階における試験項目数、障害件数、作業日の関係を示すPCL(プログラム・チェックリスト)消化・バグ検出曲線図(以降PB曲線と略す)による分析および、試験期間の途中段階での品質予測手法について述べる.
著者
平野 貴也
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.14, pp.283-290, 2008

キッズウインドサーフィン体験の実施状況を報告し、今後の実施方法およびプログラム内容を検討することに加え、小学生及び中学生対象の短期的なウインドサーフィン体験活動を評価するための基礎的な観点を得ることを目的とした。「キッズウインドサーフィン体験」には3日間で153名の参加があった。準備運動、陸上練習、海上練習、シーマンシップの学びの4つのプログラムで構成された。参加者からは非常に高い満足度が得られた。「通常の生活の中で感じる風と異なる感覚」「風の力の理解」「スピード感や水面を滑る感覚」「体験する機会の重要性」に関する特徴的なコメントが得られ、短期的なウインドサーフィン体験を評価する観点が得られた。This research examines the teaching method and the contents of a water sports program, with the additional purpose of obtaining fundamental data for evaluating short-term windsurfing experience activities for elementary and junior-high school students. 153 students participated in the "Windsurfing Experience for Kids" program over three days. This program consisted of the four learning stages of warm-up, land practice, marine practice, and seamanship. A very high degree of satisfaction was reported by the participants. Characteristic comments were "An unusual experience of wind", "Understanding the power of wind", "The feeling of gliding over the water surface and of speed", and "The importance of the apportunity for direct experience". We gained new perspective from evaluating this short-term windsurfing experience.
著者
平野 寿功 菅 洋
出版者
日本育種学会
雑誌
育種學雜誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.42-47, 1963-03-20

(1)短目春化性に差の認められている秋播性裸麦ハニシリハダカとコピソカタギを用い,幼苗期の低温短日感応を調べるため,(A)低温短目共存区(戸外自然目長),(B)低温単独区(戸外24時間日長),(C)短日単独区(温室自然目長)の3区をもうけ,1葉展開迄→5葉展開迄処理し,後,高温長日に移し感応の程度及び進行の経過を調査、した。(2)更に,短目処理と低温処理の順序による感応の差を調べるため,低温単独区と短日単独区を作り,処理合計日数を如目とし,順序及び日数を種々に変えて感応の様相を調査した。(3)高温長日に移してから出穂迄日数により感応の程度をみると,どの区でも処理葉数が増大するほど出穂迄日数の減少がみられた。(4)低温単独区では品種間に差がないが,短目単独と低温短日共存区では2品種間に著しい差がみとめられ,いずれもコビンカタギの方が早く感応を終った。しかし,ハシリハダカの短目単独区を除げば,すべての区は4葉期迄処理には接近して抽り,おおむね3〜4葉期頃迄に感応は相当に進んでいるようである。(5)低温と短日を別々に与えた実験から推察すると,大麦では低温と短目の順序は欠きた意義をもたず,順序よりは短目春化性の大小が差とたってあらわれてくる。但しこの実験から,低温感応や短目感応は生育の初期において一層敏感であることが認められた。(6)ハシリハダカにおける低温短冒共存区と低温単独区(低温長日)の比較で,常に後者が早いことから,いわゆる低温感応と長日感応がある程度重復して受け得ることの可能性が推察された。
著者
平野 昌繁
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.454-464, 1983

The variation principle is a concept for investigating the spatial pattern of any path on a given curved surface. From this point of view, properties of the Mt. Fuji climbing route are discussed, based on morphometric data. The route goes straight towards the summit on the gentle slope at the foot of the mountain, and shows a zigzag pattern on the steep slope near the summit.The variation principle maintains that the route can be a stationary one which minimizes some quantity. The straight portion of the route near the foot is the geodesic on a conical mountain, which gives the shortest distance to the summit. In order to explain the zigzag pattern near the summit, however, the amount of energy required to climb the mountain has to be taken into account. From this point of view, two types of models, namely, the excess energy model and the total energy model are possible, among which the latter seems better.If the latter model is employed, it is reasonable to assume that the energy required is proportional to the reciprocal of the power function of cosine of the slope. The exponent of the power function here is approximately 12. The zigzag route in this case has been designed so that the route needs 1.6 times as much energy as on a flat surface. The portion of the climbing route higher than 3200m in elevation is less steep, and this may correspond to the lower oxygen content above this level.
著者
大石 修治 望月 圭介 平野 眞一
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi (ISSN:18821022)
巻号頁・発行日
vol.102, no.1185, pp.502-504, 1994-05-01
被引用文献数
3 6

The growih of emerald crystals by the flux evaporation method in the system Mo0_3 B_20_3 rs reported. The crys tal growth was conducted by heating a mixture of a so lute (3BeO・Al_2O_3・6SiO_2+1wt% Cr_2O_3) and a fiux (MoO_3 B_2O_3) at 1100℃, followed by holding at 1100℃ for 10, 20, 25 and 30h. The evaporation loss of flux decreased gradually with increasing amount of B_20_3 ad ded to Mo0_3 and increased with the holding time. The transparent emerald crystals were grown with the typi cal emerald green color in size up to I mm. The crystal size was dependent on the evaporation loss of flux. Hexagonal thin plate like crystals were grown from an Mo0_3 rich flux containing 0.15 0.60 wt% B_20_3. The plate like crystals were bounded by the {0001} and {1010} faces. In rare cases, the small {1120} faces ap peared. Crystals grown froun the MoO_3 flux were twelve sided prism in shape. Molybdenum trioxide con taining a small amount of B_2O_3 was found to be a suita ble flux for growing plate like crystals of emerald.
著者
桜井 良太 河合 恒 深谷 太郎 吉田 英世 金 憲経 平野 浩彦 鈴木 宏幸 大渕 修一 藤原 佳典
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.251-258, 2015 (Released:2015-06-25)
参考文献数
19

目的 本研究では,大規模郵送調査によって日常的に自転車を運転している高齢者の割合を明らかにした上で,(1)地域在住高齢者の自転車関連事故(自転車運転中の事故および歩行中の自転車に起因した事故)の発生率・傷害の程度および(2)傷害を負ったにもかかわらず警察に通報されていない事故,すなわち潜在的な自転車関連事故がどの程度存在するのかについて明らかにすることを目的とした。方法 住民基本台帳に基づいて東京都板橋区在住の高齢者7,083人に対して調査票を郵送し,調査を行った。性別,年齢,高次生活機能(老研式活動能力指標),過去 1 年間の自転車関連事故の発生の有無,自転車関連事故に伴う傷害の有無と警察への通報について質問紙にて調査した。この際,過去 1 年間の自転車関連事故の発生の有無については,自転車運転中と歩行中の自転車に起因した事故のそれぞれについて調査した。結果 返信された調査票(3,539人:回答率50.0%)から欠損回答のないものを抽出し,運転中の事故の解析については3,098人(平均年齢±標準偏差=72.8±5.6,女性53.9%)を解析対象とし,歩行中の自転車に起因した事故の解析については2,861人(平均年齢±標準偏差=72.8±5.6,女性54.0%)を解析対象とした。日常的に自転車を運転している高齢者は1,953人(解析対象高齢者の63.0%)であった。そのうち9.4%(184人)が自転車運転中の事故を経験しており,事故経験者の76.1%(140人)が何らかの傷害を負っていた。他方,歩行中では3.4%(98人)が自転車に起因した事故に巻き込まれており,そのうち55.1%(54人)が何らかの傷害を負っていた。また自転車運転中および歩行中の事故で“通院が必要となった傷害”を負った高齢者のうち,それぞれ70.2%(59人),76.9%(20人)は警察への通報をしていなかった。結論 日常的に自転車を運転している高齢者の9.4%が自転車乗車中に事故を経験しており,調査対象の3.4%の高齢者が歩行中に自転車事故の被害を受けていたことがわかった。また“通院が必要となった傷害”を負った高齢者であっても,約 7 割が警察に通報していないことが明らかとなった。ここから主管部局が管理している事故統計と実際に発生している傷害を伴う高齢者の自転車関連事故に大きな乖離が生じている可能性が示唆された。
著者
平野 英史
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.35, pp.427-439, 2014-03-20

小論では,阿部七五三吉の手工教育論における玩具観の推移を分析考察した。特に,明治末期から昭和初期における教科課程案とその立案に関する主張に着目して研究を進めた。結果,阿部が円熟期に提案した実践方法には三つの特徴が認められた。第1は,阿部が教科課程の改造を進めるにあたり,玩具的な内容を教科の中心として位置づけ,子どもの興味を「遊び」から「研究」へと移行させる構造を重視したこと。第2は,教科課程において中心的に扱った玩具にかかわる内容が,理科を応用した教材であったこと。第3は,阿部による教科課程の編成方法の影響が,教え子である山形寛に見られたこと,であった。
著者
桑原 昭一郎 平野 章 増田 浩次 宮本 裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.429, pp.53-58, 2003-11-07

ダイナミックなパスプロビジョニングを行う光ネットワーキングに適したトーン変調CS-RZ自動波長分散等化技術を提案した。本方式を用いて分散の符号と絶対値の双方を検出し、広範囲、高精度に分散補償を行うことができる。本稿では、提案する方式の分散検出原理について述べ、その分散補償パフォーマンスを8x43 G WDM室内実験において検証した。また、420 km敷設分散シフトファイバ(DSF)を用いて43Gパスプロビジョニングの要素技術である自動分散補償のフィールド実験に成功したので報告する。
著者
作田 泰隆 後藤 富朗 平野 智 桜井 優
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.1-4, 2012-02-09

従来の超解像技術の中でもTotal Variation (TV)正則化手法は,エッジを保持しつつ劣化を防ぐ,最も効果的な手法である.しかし,計算コストが大きいことが問題とされている.本論文ではTV正則化を用いた高速な手法を提案し,CELLに実装することで実用可能性を検証する.
著者
古澤 照幸 張 英莉 村田 和博 平野 賢哉
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 経営学部篇 (ISSN:13470523)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.39-49, 2011-12

中国の裁判所と保険会社の2組織の従業員に権威に関する調査を実施した。権威についてどのようにとらえているか、上司と部下との間の権威の関係である権威勾配、上司や組織への忠誠心などを質問紙によって調査を行った。上司が威圧的であるととらえる者ほど(権威勾配が急であるほど)、面従腹背の傾向が強く、組織や上司への忠誠心が低いことがわかった。日系企業の現地化の際の「二重構造」の問題を権威勾配と関係付けて議論した。