著者
Иванов Ю. А. 後藤 隆雄 田中 正義
出版者
神戸常盤大学 :
雑誌
神戸常盤大学紀要 (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.5, pp.23-37, 2012

チェルノブイリの立ち入り禁止区域及び退避勧告区域(無条件再定住区域)で、90Sr と137Csの土壌から植物への長期に亘る移動が測定された。本論文では移動の主たる要因を解析した。放射性降下物質(フォールアウト:fall-out)の様々な痕跡に対する土壌中の移動形態、放射性核種の水系での形成過程、放射性核種の垂直方向移動のプロファイル、土壌から植物への放射性核種の移動等について計算した。更に、移動過程のメカニズムを定量的に計算した。
著者
後藤 隆雄
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.809-816, 2000-11-30
著者
後藤 隆徳
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.108-113, 2015

製紙業界を取り巻く環境はここ数十年の間に劇的に変化し,それに伴い製紙機械に求められるニーズも多様化している。こうした背景のもとシステム全体の更新や機器の増設という考えではなく,最小限の投資によって最大限の生産効果が得られる技術への要望が今まで以上に高まっている。<BR>製紙機械のサプライヤである弊社もそれに合わせた事業形態へ対応していくためVoith Paperが提唱するP&S(Products & Services)ビジネスに注力していく。P&Sビジネスとは改造工事を主体にしながら細かな部品工事にも対応し,同時に設備や操業の診断サービスなどを提供しつつ技術向上のための新たな提案を各お客様の要望にそれぞれ合わせて行っていくビジネスを指している。<BR>本稿では,原質工程におけるP&Sビジネスの基本コンセプト及び各原質機器(パルパ,クリーナ,スクリーン,ディスクフィルタ,リファイナ)の最新部品技術について弊社のラインナップも含めご紹介させていただく。
著者
佐久間 隆介 軍司 敦子 後藤 隆章 北 洋輔 小池 敏英 加我 牧子 稲垣 真澄
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.320-326, 2012 (Released:2014-12-25)
参考文献数
22

コミュニケーション行動の習得にともなう行動変化の客観的な定量評価を目指し, 従来の行動観察法に加えて, 児の頭部方向を二次元平面上に展開する行動解析を行った. 発達障害児4名に, ソーシャルスキルトレーニング (SST) を行い, 前後の行動を比較した結果, ①コミュニケーション行動の増加と, ②ペア活動の相手を中心視野に捉えようとする注目行動の増加が認められた. ヒト位置情報の二次元尺度化は, ソーシャルスキルの治療的介入がもたらす行動における空間的時間的変化の可視化に有用であり, 従来の行動観察法を補う定量評価法の一つとして, 今後の応用が期待される.
著者
後藤 隆郎
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.890-893, 2006 (Released:2011-03-05)
著者
後藤 隆夫 高山 毅 石木 幹人 池田 哲夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.68, pp.629-636, 2005-07-15
参考文献数
5

近年 医師の専門の細分化が全世界的に進んでいる. しかし過疎地等の地域医療では 専門外の患者に対応しなければならないケースが少なくない. そこで 診断や治療方針を遠方の他の医師に相談する いわゆる「コンサルテーション」が行なわれている. その実現手法には 電話/FAX/手紙等を用いる非システム系と 専用ハードウェアや専用ソフトウェアを用いるシステム系の二通りがある. しかしいずれも充分とは言えない. 本稿では 両手法の中間に位置し 両手法の問題点を緩和する半システム系の手法を提案する. また 試作システムを構築したところ 現役の医師たちから概ね良好な評価が得られたので報告する.Recently, majors of doctors are divided into terribly lots of fields. However, especially in the thinly populated area, it is actually not a rare case that a doctor has a patient not in his/her major. `Consultation' is a typical solution in such case and it means a consultation of assessment and/or medical treatment plan to remote another doctor. One method of realizing it is non-systematic one using telephone, FAX, or letter. Another is systematic using a dedicated hardware and/or dedicated software. However, they are not sufficient. In this paper, we propose an intermediate method. It is semi-systematic and reduces the problems in the conventional methods. We have implemented a pilot system and obtained good evaluation from some doctors in active.
著者
大塩 猛人 日野 昌雄 大下 正晃 檜 友也 後藤 隆文 秋山 卓士
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.768-774, 2002
参考文献数
36
被引用文献数
4

【目的】乳児の臍ヘルニアに対する治療方針は論議の多いところである.自然経過観察と絆創膏固定を施行した場合の治癒結果について比較検討し報告する.【対象と方法】臍ヘルニアで受診した乳児を対象とし, 経過観察(A施設)と絆創膏固定(B施設)を別個に施行し, prospectiveに1998年1月から1999年12月までの2年間の治癒結果を調べた.なお, 出生体重1, 500g以上で生後6カ月までの初診例に限った.有意差検定はχ^2およびStudent's testで行い, p<0.05を有意とした.【結果】A施設 : 36例が受診し, 24例において2000年末まで経過が観察された.自然治癒が19例にみられ, その時期は生後2カ月から2歳3カ月(平均7.6±5.3月)であった.なお, 11例(45.8%)は生後6カ月末までに, 6例(25%)は12カ月までに治癒した.B施設 : 115例が受診し, 102例において最終結果が判定できた.治療開始は日齢25日から4カ月4日(平均59.9±18.9日)で, 生後54日から209日(平均107.9±29.6日)に固定を終了した.生後6カ月末までに全例が治癒した.生後6カ月末までの治癒率では, 経過観察群と絆創膏固定群との間に有意差を認めた(p<0.01).【結論】乳児の臍ヘルニア治療法としての絆創膏固定はその早期治癒に有効であり, ヘルニア根治術を必要とする症例数を減少させるか, 手術そのものを避けることができる.
著者
岸本 敏幸 中西 康典 小杉 謙介 後藤 隆志 玄 景華 櫻井 学
出版者
一般社団法人 日本歯科麻酔学会
雑誌
日本歯科麻酔学会雑誌 (ISSN:24334480)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.34-36, 2018 (Released:2018-01-15)
参考文献数
12

Dissociative identity disorder (DID) is characterized by the existence of two or more separate and distinct personalities on an ongoing basis. Although the incidence of DID has been increasing in Japan, dental treatments for such patients remain rare. Here, we report our experience providing general anesthesia to a patient with DID and generalized anxiety disorder.  A 30s woman had been diagnosed as having DID at the age of 24 years, and her condition was being managed with medication. Although more than nine personalities had appeared as of the presently reported treatment, her original personality had not appeared for several years. She had numerous dental caries and an extreme fear of dental treatments. Therefore, we planned to perform dental treatments under general anesthesia.  Anesthesia was maintained with 3.0 μg/ml of propofol and 0.05-0.1 μg/kg/min of remifentanil hydrochloride. Since DID patients can respond to anesthetics differently than healthy adults, we used a BIS monitor to ascertain the depth of the anesthesia. Furthermore, the dentists, nurses, and other staff members shared information during the perioperative period. As a result, while changes in the patient’s personality were observed, no serious mental disturbances occurred.
著者
河崎 正裕 青山 興司 大倉 隆宏 後藤 隆文 高尾 智也 仲田 惣一 向井 亘 秋山 卓士 浅井 武 岩村 喜信
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.38-42, 2017-02-20 (Released:2017-02-20)
参考文献数
10

【目的】成人では上腹壁ヘルニアはまれとされているが,小児ではよくみかける疾患である.この違いが何に起因するのかそれぞれの臨床像に焦点をあて検証した.【方法】2005 年4 月から2015 年3 月まで関連小児外科6 施設および同施設の成人外科6 施設で手術された上腹壁ヘルニア症例を対象とし,カルテ記載から比較した.【結果】今回小児76 例,成人11 例の87 例が集計された.症例は全年齢に分布していたが,幼児期が圧倒的に多かった.性別はともに女性が多かった.症状は小児では上腹部腫瘤以外ではほとんど無症状であったが,成人では11 例のうち8 例に腹痛を認めた.多くの例が診断後1,2 年以内に手術が施行されていた.ヘルニア門径は小児では10 mm 以下,成人では20 mm 以上が多かった.ヘルニア内容は小児では腹膜前脂肪,成人では大網が多数を占めた.術式は全例単純縫合閉鎖が行われ,再発例はなかった.【結論】上腹壁ヘルニアの小児と成人の報告数の差は手術適応に起因すると考えられた.小児では整容及び将来の嵌頓リスク,成人では腹痛などの嵌頓症状である.成人の有症状例の少なさを考えると,小児において将来の嵌頓リスクを高く見積もり過ぎている可能性がある.幼児期の上腹壁ヘルニアの手術適応には議論の余地があると考える.
著者
小林 朋佳 稲垣 真澄 軍司 敦子 矢田部 清美 加我 牧子 後藤 隆章 小池 敏英 若宮 英司 小枝 達也
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.15-21, 2010 (Released:2016-05-11)
参考文献数
20
被引用文献数
1

読みの能力の発達を明らかにするため, ひらがな読みに特化した仮名表記の単音, 非単語, 単語, 単文4種類の音読課題を作成し, 通常学級在籍中の児童528名の音読に要した時間, 誤読数を解析した. 時間は全課題とも1年生が有意に長く, 学童期の前半に短縮し, 単音と非単語課題では5年生以降の, 単語と単文課題では4年生以降の変化が少なかった. 単語と単文課題の音読所要時間には強い相関がみられた. 一方, 誤読は全課題で少なく, 最初に読み誤るもののすぐに自己修正されるものや語頭音を繰り返して読むパターンは対象の半数にみられた. 今後は読みのつまずきを有する児童の所見と比較し, 簡便な音読検査としての活用法を検討していきたい.
著者
後藤隆志 武藤康平 山本英雄 平野智大 見神広紀 木村啓二 笠原博徳
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-7, 2013-12-09

本論文では,スマートフォンやタブレット等で広く用いられる Android において,従来マルチコアプロセッサ上での並列化が困難で,その高速化が望まれていた 2D 描画ライブラリ Skia を,OSCAR 自動並列化コンパイラにより,プロファイラ情報に基づいた自動並列化を行う手法を開発したのでその方法を説明する.OSCAR コンパイラは Parallelizable C により記述された逐次プログラムから様々な粒度で並列化解析を行い,自動的に並列化 C ソースを出力する.しかし,Skia は Android 内のライブラリであり,利用する描画命令ルーチンにより制御フローが大きく変化するため,最適な並列化解析を行うことが困難である.そこで,本論文では Skia のような制御フローがコンパイル時に特定できないプログラムに対し,Oprofile を用いて取得したプロファイル結果を OSCAR コンパイラにフィードバックすることで,並列化対象を特定の領域に絞り,高い性能向上が得られる手法を提案する.なお,並列化対象領域が Parallelizable C コードでない場合でも,解析結果により実行コストが大きい部分から Parallelizable C に変更し,チューニングを施すことで並列化が可能となる.本手法を,描画ベンチマークとして広く使われている 0xbench を NVIDIA Tegra3 チップ (ARM Cortex-A9 4 コア) を搭載した Nexus7 上で評価を行った.並列化 Skia の実行においては,並列化部分の速度向上を正確に評価するため, Android を core0 に割り当て,残り 3 コアを Skia が利用できる形とした.評価の結果として,DrawRect で従来の 1.91 倍である 43.57 [fps],DrawArc で 1.32 倍の 50.98[fps],DrawCircle2 では 1.5 倍の 50.77[fps] といずれも性能向上結果が得られた.
著者
後藤 隆昭
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
no.14, pp.109-122, 2016

The purpose of this study is to explore affective changes in Japanese college EFL learners after extensive reading of English newspaper articles. The activity was conducted as part of a general class and a remedial class. Both students were required to bring a Japan-related article they found interesting, take turns reading and attach a glossary to facilitate their work. Finally, a questionnaire survey was implemented, with a Likert scale, text-mining and the KJ method. As a result, students' images of English newspaper articles changed positively, and their interest in reading had been increased. Although there was no significant difference between those two classes, the activity worked for the remedial class. The students also found unexpectedly English newspaper articles easy to read. There is a widely held negative image of English newspaper articles; the image will be changeable in class.
著者
吉岡 秀人 後藤 隆文 秋山 卓士
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.831-836, 2001
被引用文献数
9

症例は12歳男児で仙尾部の腫瘤を主訴として来院したhuman tailであった.神経症状はなく, さらにCT, MRIを施行し脊髄との連絡がないことを確かめた後, 単純切除を行い術後経過は順調である.human tailの定義は, 現在も曖昧であるが, 真のhuman tailとは, 腰部付近から肛門縁までに存在する突起物で, 病理学上他の腫瘍性病変を除外した腫瘤に用いられる総称と定義した.通常は仙尾部付近に腫瘤を認めることが多く, その組織像は骨・軟骨などを含むことはまれで脂肪組織のみのものが多い.また様々な合併症が報告されているが, 本邦例ではその約35%に二分脊椎の合併があり, 時に腫瘤は脊髄と連絡を持つため術前に神経学的症状, 直腸膀胱障害の有無を確かめ, MRI, CTを施行し二分脊椎や脊髄との連絡がないことを確認した後, 摘出術を行う必要がある.