著者
本田 優子 久野 由賀 猪俣 瞳
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 自然科学
巻号頁・発行日
vol.58, pp.55-61, 2009-12-04

We investigated sex damage to the university student. and conducted question paper investigation about the uneasiness and the trouble about a sex for the second grader of a junior high school, and analyzed the result. The percentage of a college student's sex damage experience is 34.6%, and there was no difference between men and women. However, female students' (65.4%) sex damage experience rate was intentionally (P< 0.05) higher than the junior high school student boy (34.6%). The junior high school student who has the experience on which consulted with the Yogo teacher was 3.0% after entrance into a school. The contents on which the junior high school student consulted with the Yogo teacher were the following contents. Human relations with a\friend, a senior, etc. are 3.0%, consultation of the body are 2.4%, and activity of an after school are 2.1%.
著者
本田 剛 林 雄一 佐藤 喜和
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-16, 2008 (Released:2008-07-16)
参考文献数
24
被引用文献数
11

農業被害を引き起こすイノシシの行動を明らかにするため,被害を受ける農地と森林の境界となる林縁周辺で捕獲した個体を対象とし,季節及び時間ごとの環境選択を解析した.2004~2005年の5~11月にイノシシを6頭捕獲・追跡し,標高及び植生に対する選択性を一般化線形混合モデルにより調べた.このうちの1個体は森林外で一度も確認されず,林縁から1,000 m以上離れた林内まで利用した.一方,森林外を利用した5個体のイノシシの内,4個体は林縁周辺を集中的に利用した.森林外を利用した個体の環境選択を季節及び時間別にみると,春夏期の日中は低標高地と森林内を好み,夜間は低標高地と森林外を選択的に利用した.森林外の利用地は主に農地と耕作放棄地であった.以上のことから,農地を加害するイノシシの捕獲は,林縁周辺で実施することが効果的であると結論した.
著者
河本 実 中川 隆夫 柴田 俊忍 本田 宜史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.30, no.209, pp.27-34, 1964-01-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
9
被引用文献数
1

The effects of stress ratio, ratio of number of cycles and magnitude of applied stress on the fatigue strength of notched medium steel were studied under many-fold multiple rotating bending load in two stress levels. A few other investigators have reported that on the notched specimen the fatigue life is nearly equal to the calculated life by the linear damage law, i.e, Nth=n0/(nA/NA+na/Na). According to the test results the fatigue life on the notched specimen shows the same tendency to change with the stress ratio, the ratio of number of cycles and the magnitude of the applied stress as on the smooth specimen all over the stress range. But the value of N/Nth on the notched specimen seems to be larger than that on the smooth specimen. In the last part of this paper we state the way to modify the linear damage law with the stress correction factors which are the functions of stress ratio, the ratio of number of cycles and magnitude of applied stress. The method makes it possible to deduce the fatigue life under manyfold multiple load with the help of a few experimental data.
著者
本田 泰弘 井上 博雅 義田 博 藤原 秀雄 古谷 生 小坂 二度見 杉原 正晟
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.57-61, 1985-06-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
7

最近3年間の鍼灸学校卒業者の進路と実態についてアンケートを行なった。回収数288で, 回収率は28.8%であった。結果, 鍼灸学校卒業者の進路は, 鍼灸院開業41%, 鍼灸院関係勤務27%, 病院関係勤務25%であった。現在開業している者と将来開業を希望している者とを合わせると, 76%であり, 卒業生の多くは開業を目的としており治療費, 患者数, 年収などについてはそれぞれの進路により差があることが判明した。
著者
上村 朋子 本田 多美枝
出版者
日本赤十字九州国際看護大学
雑誌
日本赤十字九州国際看護大学intramural research report = The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing, intramural research report (ISSN:13478877)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.194-207, 2005-03-01

本稿では、「概念分析」の手法について概観し、それぞれの手法が生み出されてきた背景について論じた。「概念分析」は1960年代の看護理論の開発に伴い、その構成ブロックである「概念」を明らかにする必要性から、欧米を中心に探究が進められているものである。看護の分野で使用されている「概念分析」の手法は、高校生の概念分析スキルの向上を意図して導かれたウイルソンの方法から展開している。その主なものは、システマテイックな方法として評価され、先行研究において最も採用されているウォーカーとアーヴァントの方法、また時間や状況による概念の変化に着目したロジャーズの革新的方法、実践現場で概念がどのような意味で使用されているのかを重視したバイブリッド・モデル、さらには、いくつかの概念を多面的に分析する同時的概念分析などである。「概念分析」は、これまで曖昧に使用されてきた「概念」を明確にすることを通して、看護の現象に迫る方法を提示している。それぞれの手法の活用にあたっては、分析の目的に適した手法を選択して、クリティカルな思考を展開することが重要である。
著者
本田 三緒子
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理 (ISSN:24328731)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.67-68, 2019-03-11 (Released:2019-12-10)

最近、馬および鹿肉の中のサルコシスティス寄生動物が吐き気、嘔吐および下痢を引き起こして、急性食中毒の原因物質であることが報告された。バクテリア、ウィルスおよび他の寄生動物のような他の原因物質と比較して、鹿肉では、様々な条件の下のその安定を含むサルコシスティス種寄生動物はよく理解されていません。この研究では、私たちは、氷温、冷蔵下、加熱などの条件下でのサルコシスティス種の生存可能性について検討した。
著者
大島 健次郎 興呂木 祐子 山田 尚史 本田 喬
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.199, 2016

<p>【目的】</p><p>脳卒中や脳外傷などによる高次脳機能障害者が社会復帰及び生活の質を向上させる為の手段として自動車の運転が出来る事の意義は大きい。しかし、運転再開に向けての支援の有無及び内容に関しては地方及び各病院で差が生じており、熊本県における高次脳機能障害者の運転再開に関する報告は少ない。当院では、運転シミュレーター(以下DS)が無い状況で運転再開に向けて介入を行っている。経過から、当院での取り組みについて紹介すると同時に4症例の運転再開者の傾向を報告する。</p><p>【方法】</p><p>1.当院の運転再開に向けての流れは(1)発症前の運転の有無及び再開の意思を確認(2)机上検査にて高次脳機能評価(TMT-A、TMT-B、BADS動物園地図、Rey複雑図形模写、Rey複雑図形3分後再生、コース立方体、HDS-R)を実施。(3)思考課題(認知神経リハビリ)を施行(4)Honda Safety&Riding九州(以下HSR九州)で実車評価を担当セラピスト同乗のもと施行(5)実車評価結果をもとに診断書作成を主治医へ依頼(6)公安委員会にて運転再開可否の判定を受ける。とした。2.事例紹介(1)対象は高次脳機能障害者4名(左半球損傷3名、前頭葉損傷1名)、年齢は20~90歳代。4名とも男性で運動麻痺は軽度であった。(2)介入時と実車評価施行時における机上評価結果より、再開・非再開者の違いの傾向を検討した。なお4名には本研究について十分な説明を行い、当院倫理委員会で同意を得た。</p><p>【結果】</p><p>4名中3名で運転再開が可能となった。再開者は20~70代で復職など明確な目標を持っていた。机上検査ではTMT-A、TMT-B、HDS-R、Rey複雑図形3分後再生で初期から最終にかけて改善を認めた。非再開者は90代と高齢であり運転再開に明確な目的が無かった。また机上検査において、TMT-A・B、ROCF3分後再生、コース立方体、HDS-Rに関して初期の点数が低く、初期から最終にかけての改善が少なかった。高次脳機能検査7項目における傾向として、先行研究のカットオフ値と一致していたのはTMT-A、TMT-B、HDS-R、Rey複雑図形3分後再生の4項目で、一致していなかったのはBADS動物園地図、Rey複雑図形模写、コース立方体の3項目であった。</p><p>【考察】</p><p>当院での取り組みと他病院との相違点は、DS使用の有無である。高桑らはDSについて、道路環境や周囲の車両の動きの設定が可能で運転シーンを繰り返す事ができ再現性に優れるなどのメリットがある反面、現実感に乏しく超高速走行等の非現実的な運転行動をする、高次脳機能に対するアプローチが行えないなどデメリットを挙げている。当院の取り組みは高次脳機能に対する直接介入いわゆるボトムアップであり、問題点に焦点をあてた思考課題を段階的に実施することで高次脳機能の改善が見られ、4名中3名で実車評価および運転再開につなげる事が出来たものと考える。運転再開可否の傾向として、年齢や明確な目的の有無が挙げられ、山田や倉板らの見解と一致していた。また今回用いた評価のうち4項目はカットオフ値と一致していたが、3項目は一致しなかった。7項目とも自動車運転に必要な注意機能・視空間機能・視覚性ワーキングメモリを評価するものとされているが、後者の3項目に関しては、難易度や読解力の差、年齢など様々な要因が影響していると考える。</p><p>【まとめ】</p><p>判断基準値に対する先行研究にも様々な見解がなされている。今後は、症例数を増やし得られた結果をもとに自動車運転再開の判断に必要な検査項目及び再開判定の基準値を検討していく必要があると考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本研究を行うにあたり,当院倫理委員会の承認を得ており,対象者へは十分に説明し書面にて同意を得た。</p>
著者
福井 美苗 本田 順子 法橋 尚宏
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.29-35, 2016

家族を1つのシステムユニットとして捉え、こどもの長期入院に伴う家族役割の変化から生じる家族ストレスと家族のストレスコーピング行動を明らかにすることを本研究の目的とし、6家族の夫婦合計12名に半構成面接を実施した。その結果、こどもの長期入院による家族役割の変化に伴う家族のストレス要因として、【病児への接し方に関する戸惑い】【病児のきょうだいに対する気がかりや葛藤】【家事役割の変化と遂行】など、7つのカテゴリが抽出された。また、それから生じるストレスに対処するための家族のコーピング行動として、【家族内コミュニケーションを増やす】【友人・ピアと交流する】【医療者から支援を受ける】など、7つのカテゴリが抽出された。長期入院するこどもとその家族を支援するには、家族員個人への支援だけでなく、家族がもつストレス要因を除去または軽減させることや家族のストレスコーピング行動を促す支援が必要である。
著者
中尾 理恵子 杉山 和一 川崎 涼子 大西 真由美 本田 純久
出版者
日本健康学会
雑誌
日本健康学会誌 (ISSN:24326712)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.130-140, 2018-07-31 (Released:2018-08-20)
参考文献数
53
被引用文献数
1

This study aimed to clarify factors related to self-rated health among elderly people who live in geographically disadvantaged environments in sloped residential areas. A self-administered questionnaire was carried out among elderly residents aged 65 years or older living in a sloped residential area in Nagasaki City, Japan. Among a total of 148 respondents (46 males, 102 females), 35.8% demonstrated poor self-rated health. The factors statistically significantly associated with better self-rated health were going out, participating in social activities, and having relationships with neighbors. No relationship was found between self-rated health and sex/family structure. Logistic regression analysis showed that the factors associated with poor self-rated health were falls (odds ratio [OR]: 3.64, 95% confidence interval [CI]: 1.3-10.2), assistance with going out (OR: 10.43, 95%CI: 2.3-46.7), limited access to shopping (OR: 4.99, 95%CI: 1.8-13.7), and not participating in volunteer activities (OR: 5.26, 95%CI: 1.3-21.2). These results suggest that getting assistance when going out and voluntarily participating in social activities may improve the health of elderly residents living in sloped residential areas.
著者
久保 正仁 中嶋 朋美 本田 拓摩 河内 淑恵 伊藤 結 服部 正策 倉石 武
出版者
Japanese Society of Zoo and Wildlife Medicine
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine = 日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.65-70, 2013-06-01
被引用文献数
4

野生アマミノクロウサギ(<I>Pentalagus furnessi</I>)においてどのような自然発生病変がみられるかを調べるために, 2003年8月から2012年3月にかけて剖検され,ホルマリン固定されたアマミノクロウサギの臓器131頭分について病理組織学的な解析を行った。雌成獣1頭においてトキソプラズマ症が疑われる全身性の原虫感染症が,雄幼獣1頭においてグラム陰性桿菌感染による化膿性気管支肺炎および線維素性心外膜炎が認められ,これらが死因と考えられた。その他,類脂質肺炎と思われる泡沫状マクロファージの肺胞内集簇,限局性の真菌性肺炎,限局性の化膿性肉芽腫性肺炎,肺膿瘍,腎膿瘍など,様々な所見がみられた。なかでも泡沫状マクロファージの肺胞内集簇は113例のうち43例と高率に認められた。本研究では野生アマミノクロウサギでみられる自然発生病変の一端が明らかとなったが,十分な結果とは言い難い。今後は全ての死亡個体について病理学的モニタリングを実施できる体制の整備が望まれる。
著者
本田 剛 林 雄一 佐藤 喜和
出版者
The Mammal Society of Japan
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-16, 2008-06-30
被引用文献数
4

農業被害を引き起こすイノシシの行動を明らかにするため,被害を受ける農地と森林の境界となる林縁周辺で捕獲した個体を対象とし,季節及び時間ごとの環境選択を解析した.2004~2005年の5~11月にイノシシを6頭捕獲・追跡し,標高及び植生に対する選択性を一般化線形混合モデルにより調べた.このうちの1個体は森林外で一度も確認されず,林縁から1,000 m以上離れた林内まで利用した.一方,森林外を利用した5個体のイノシシの内,4個体は林縁周辺を集中的に利用した.森林外を利用した個体の環境選択を季節及び時間別にみると,春夏期の日中は低標高地と森林内を好み,夜間は低標高地と森林外を選択的に利用した.森林外の利用地は主に農地と耕作放棄地であった.以上のことから,農地を加害するイノシシの捕獲は,林縁周辺で実施することが効果的であると結論した.<br>
著者
木村 努 佐藤 健 酒井 崇 本田 宗央 高見澤 一裕 岡田 邦宏 小島 淳一
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集 第38回地盤工学研究発表会
巻号頁・発行日
pp.2319-2320, 2003-03-05 (Released:2005-06-15)

土壌汚染対策法の施行により、土木建設を行うためには土壌汚染対策は重要である。重金属による汚染土壌の対策として、浄化や封じ込めが行われてきた。浄化は、二次汚染物の発生や浄化のための費用が高くなるなどの問題点がある。さらに、土壌汚染対策を市民と合意し行うためには、それらの問題の解決が重要である。そこで、本研究では、環境への負荷が少なく、比較的コストのかからない植物を利用した浄化(Phyoremediation)に注目し、鉛汚染土壌への適応を目的とする。本論文では、植物による鉛汚染土壌の浄化機能についてのラボ実験の結果および射撃場跡地の鉛汚染土壌の分析より植物による浄化の現地適応の可能性について報告する。