著者
渡辺 一徳 本田 圭一 原 浩太郎 宮縁 育夫
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.21-34, 2021-03-31 (Released:2021-03-25)
参考文献数
36

Aso Volcano in central Kyushu, SW Japan, is one of the largest caldera volcanoes in the world. Aso caldera, 25 km north-south and 18 km east-west, was formed by four gigantic ignimbrite eruptions: Aso-1 (270 ka), Aso-2 (140 ka), Aso-3 (120 ka) and Aso-4 (90 ka). The only outlet of the caldera, named as Tateno gorge, is located at the western edge of the caldera. Since the gorge’s formation history remains poorly studied, a detailed geologic study has been conducted to clarify the stratigraphic relationships between lavas and Aso ignimbrites, and evaluate the formation age of the gorge. The gorge walls are composed mainly of pre-Aso volcanic rocks (0.8-0.4 Ma), and densely welded Aso-2 pyroclastic flow deposits occur on both northern and southern walls of the gorge. Andesitic lava flows (Hokamaki lava) are found between the Aso-1 and Aso-2 ignimbrites in the gorge, and the lavas show potassium-rich characteristics that are indicative of the whole-rock chemistry of magmatic products from Aso Volcano. Additionally, welded Aso-1 blocks were observed in the gravel beds (lahar deposits) underlying the Hokamaki lava from borehole cores. The evidences suggest that the origin of Tateno gorge, which was draining a pre-existing caldera, formed after the Aso-1 ignimbrite eruption (270 ka), and thereafter Hokamaki lavas and the Aso-2 pyroclastic flows (140 ka) passed through the gorge.
著者
本田 枝璃子
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.75-76, 2011-03-30 (Released:2016-01-30)
参考文献数
3
著者
王 黎曼 山本 貴嗣 久山 泰 高野 喜久雄 本田 由美子 峰下 哲
出版者
特定非営利活動法人 日本バイオレオロジー学会
雑誌
日本バイオレオロジー学会誌 (ISSN:09134778)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.35-41, 1999-03-31 (Released:2012-09-24)
参考文献数
11

Aim: It is recently stressed that physiological state of blood viscosity plays some important role in the patho-etiology of some cardiovascular diseases. To know the closer relationship between the blood viscosity and the cardiovascular diseases, we carried out this study.Method and Subjects: We collected 118 patients (53 male, 65 female) who were diagnosed as having hypertension, hyperlipemia and/or cerebral infarction. The following items were examined.1) Blood viscosity, 2) Plasma viscosity, 3) Hematocrit, 4) Total cholesterol, 5) HDL-cholesterol, 6) Total protein, 7) Triglyceride, 8) Phospholipid, 9) Fibrinogen.Results and discussion: The blood viscosity showed higher level in 61-80 years-old group. The plasma viscosity and fibrinogen were higher in the patients over 71 years old. It is suggested the fibrinogen content closely relates to plasma viscosity. The effects of some drugs to the blood viscosity were investigated. Among them, one of β-blockers decreased blood viscosity.
著者
大竹 真紀子 廣井 孝弘 中村 良介 武田 弘 荒井 朋子 横田 康弘 春山 純一 諸田 智克 松永 恒雄 宮本 英昭 本田 親寿 小川 佳子 平田 成
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.23, 2009

マルチバンドイメージャは月周回衛星かぐや観測機器の1つであり、高度100kmの軌道から可視・近赤外波長域、合計9バンドの月面分光画像を取得する。本研究では、MIの高い月面空間分解能とS/Nを生かして月上部地殻の組成を推定した。解析対象として、月全球のクレータ約70個を直径や年代等の条件により選定・解析し、詳細な鉱物含有量比推定を行った。結果、最終選別した約30箇所のうち高地地域の直径30km以上の全クレータ(20箇所)で、極端に斜長石に富んだ(斜長石含有量が98vol.%程度以上の)岩層の分布が観測された。また、これら岩層は深さ4から30kmに分布する。月高地地域の上部地殻は、この極端に斜長石に富んだ層で構成されると考えられ、このような組成の地殻を形成するために非常に効率的なマグマからの斜長石結晶の分離プロセスが必要となることを示唆している。
著者
山下 正純 戸井田 秀基 本田 克久
出版者
一般社団法人 日本環境化学会
雑誌
環境化学 (ISSN:09172408)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.537-541, 2009 (Released:2010-06-25)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

In this study, we examined the utilization of washing by ultrasonic waves for reduction of four pesticide residues on surface of strawberry and grape in order to reduce a risk on pesticide residues to consumer. The removal rates was high in the order of acetamiprid, diethofencarb, chlorfenapyr and pyridalyl according to solubility in water. In particular, it was found that appending powderly activated carbon in proper quantity was effective on improvement of removal rate of pyridalyl which is water-insoluble.
著者
東矢 俊一郎 右田 昌宏 興梠 健作 舩越 康智 末延 聡一 齋藤 祐介 新小田 雄一 比嘉 猛 百名 伸之 唐川 修平 武本 淳吉 古賀 友紀 大賀 正一 岡本 康裕 野村 優子 中山 秀樹 大園 秀一 本田 裕子 興梠 雅彦 西 眞範
出版者
日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液・がん学会雑誌 (ISSN:2187011X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.132-137, 2021

<p>【背景】2020年に始まったCOVID19のパンデミックは長期化の様相を呈し,人々の生活様式を一変させた.小児がん患者家族および医療者も同様であり,感染による重症化を回避するため,十分な対策のもとに原疾患治療を進めている.【方法】九州・沖縄ブロック小児がん拠点病院連携病院に,(COVID19,第1波後)2020年6月および(第2波後)9月の2回にわたり,①COVID19の経験,②診療への影響,③患者および医療従事者への社会的・精神的影響につき調査を行い,毎月施行されている拠点病院連携病院TV会議において議論した.【結果】2020年6月は16施設,9月は17施設から回答を得た.COVID19感染例はなかった.原疾患治療の変更を余儀なくされた例では転帰への影響はなかった.全施設で面会・外泊制限が行われ,親の会,ボランティア活動,保育士・CLS,プレイルーム・院内学級運営にも影響が生じた.多くの患者家族に精神的問題を認め,外来患者数は減少,通学に関する不安も寄せられた.6施設で遠隔診療が行われた.第1波から第2波にかけて制限は一部緩和され,外来受診者数も元に戻りつつある.【まとめ】COVID19パンデミックにより,小児がん患者にはこれまで以上の精神的負担がかかっている.小児における重症化は稀だが,治療変更,中断による原疾患への影響が懸念される.十分な感染対策を行いながら,少しでも生活の質を担保できるよう,意義のある制限(および緩和),メンタルケアおよび情報発信が求められる.</p>
著者
土屋 周平 黒田 健介 加藤 伸一郎 本田 雅規 渋谷 恭之
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

インプラント治療においてオッセオインテグレーションは必須の現象であるにもかかわらず、その分子メカニズムは明らかにされていない。一方、オッセオインテグレーションを獲得したチタンと骨の界面にある糖鎖はチタン上の石灰化や生体適合性などに影響を与え、オッセオインテグレーション獲得に重要な役割を果たしていると考えられる。本研究の目的は、チタンと骨のPGs層に含まれる糖鎖がオッセオインテグレーションにおける機能を分子生物学的手法で明らかにすることである。その結果、糖鎖を利用した分子マーカーを同定することにより、チタン製インプラント治療の検査項目の開発や成功率の高いインプラント製品の開発を最終目的とする。
著者
大河内 治 丹羽 由紀子 小林 大介 坪井 賢治 加藤 伸幸 本田 一郎
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.687-691, 2007-03-25 (Released:2008-08-08)
参考文献数
20

症例は24歳, 女性. 17歳時に両側卵巣成熟奇形腫にて腫瘍摘出術を施行された. 手術時に腫瘍に被膜破綻を認めた. 今回, 右背部痛を認め腹部CT検査で肝腫瘍を指摘され入院となった. 施行された腫瘍マーカーは全て正常値であった. 腹部造影CTおよび腹部MR画像上, 右横隔膜下および肝下面に脂肪成分および石灰化を伴う嚢胞状腫瘍を認めた. 血管造影検査では圧排所見のみであった. 卵巣奇形腫の腹膜播種性転移を疑い開腹術を施行した. 手術所見では腫瘍は肝に付着して圧排性に発育しており腫瘍摘出術を施行した. 病理組織学的に成熟奇形腫と診断された. 成熟奇形腫の播種巣が三胚葉成分全てから構成されることは稀であるうえ, その組織型が成熟型を呈するという極めて興味ある症例を経験した.
著者
本田 瑛子
出版者
熊本女子大学国文談話会
雑誌
国文研究
巻号頁・発行日
no.53, pp.70-76, 2008-05
著者
本田 新九郎 富岡 展也 木村 尚亮 岡田 謙一 松下 温
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.1454-1464, 1997-07-15
被引用文献数
8

本稿では,在宅勤務の問題点である,コミュニケーションの機会の減少からくる個人の心理負担,社会からの疎外感を解消した仮想オフィスシステムについて述べる.システムでは,オフィス内での自然なインフォーマルコミュニケーションの実現のために,コミュニケーションの支援技術であるアウェアネスの概念を発展させた「位置アウェアネス」を考慮した.位置アウェアネスの実現に際しては,3次元仮想空間内に社員の座席を設けた「大部屋メタファ」に基づく仮想オフィスを構築した.このことにより,これまで考えられていなかったコミュニケーションの空間依存性を考慮したより自然なインフォーマルコミュニケーションが実現された.また「アウェアネススペース」という新たな概念の導入により,コミュニケーション空間とパーソナルスペースの確保の両立をはかった.個室ベースのシステムとの比較による評価から,在宅勤務における問題点解消について良好な結果を得た.In this paper,we describe a virtual office system that dissolves the estrangement feeling of home-office workers,which comes from less opportunity of communication.In order to realize a natural informal communication in the virtual office,the system has considered the new awareness concept "Position Awareness".We have realized the "Position Awareness" by building a virtual office based on the "Shared-Room-Metaphor" on a 3D graphics workstation.By doing this,the system enabled more natural informal communication that depends on the positional relationship.And also by introducing the new concept of "Awareness Space",both the facility of communication and personal space was made compatible.By comparing with the result of the system based on the private room,we have gained a better result on solving the problem of home-office.