著者
志智 大介 谷澤 朋美 本田 勝亮
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.335-340, 2008-07-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
19
被引用文献数
2 3

2001年から2007年までの7年間において静岡県浜松市保健所へのつつが虫病の届出数は6件あった. 内5件について診療録上の考察を行った. 血清抗体価検査上, 4例でもっとも優位に上昇した株はGilliam株だったが, Kawasaki株まで調べた1例ではKawasaki株がもっとも優勢だった. 臨床症状では, 発熱, 発疹, 頭痛, 比較的徐脈を高率にみとめた. 臨床検査では3例に異型リンパ球出現, 全例に好酸球消失を認めた. 4例 (80%) に低ナトリウム血症を認めた. 1例は不適切ADH分泌症候群が疑われた. 全例がminocycline投与で36時間以内に迅速に解熱した.
著者
本田 和也 橘 伸也 飯塚 敦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F6(安全問題)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.31-39, 2019

<p> 災害時の初期対応において,意思決定者は一刻も早く災害対応の決断を行う必要がある.この初期対応の迅速性を高める手段として,逐次得られる災害情報から被災者数を予測することで意思決定に利用するという考え方がある.</p><p> 本研究では死亡者数の経時変化を表す関数について検討を行い,発災後初期に被災規模を予測できる被害予測モデルの精度向上を考える.発災後初期の情報更新が多い事例については,死亡者数再現関数として双曲線関数を採用することで,ワイブル分布の場合よりも早い時点で信頼できる被害予測を行うことができることがわかった.また,出来るだけ初期にその災害の被災規模を予測できる被害予測モデルの運用方法を検討した.情報更新速度を向上させることで,本モデルを用いて災害初期段階で被害予測を行うことができると考える.</p>
著者
上野 和行 福本 恭子 三星 知 本田 裕加 五十嵐 幸子 長井 一彦 岡島 英雄
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.101-104, 2014 (Released:2014-10-30)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

The Effects of a brown rice diet on clinical laborator y data in cholesterolemia patients (n=20, 2 men and 18 women) were studied. They had been diagnosed with cholesterolemia having over a 180 mg/dL total cholesterol level and received HMG-CoA reductase inhibitors for treatment of their cholesterolemia. All of the patients usually ingested a polished rice diet. They ingested a brown rice diet instead of a polished one 2 out of 3 meals ( breakfast, lunch and dinner ) for 3 months. The mean levels of the total cholesterol and LDL-cholesterol after the study had significantly decreased more than those before the stud y. There was a tendency that the triglyceride after the study had decreased. Also, the mean levels of serum creatinine and blood urea nitrogen after the study had significantly decreased more than those before the study. These results suggested that the ingestion of a brown rice diet suppor ts health care by improving lipidsis in cholesterolemia.
著者
本田 俊介 立花 孝 西川 仁史 峯 貴文 長井 大治 船曳 久由美 小林 佐智 野村 星一 中村 真理
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.31 Suppl. No.2 (第39回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1025, 2004 (Released:2004-04-23)

【はじめに】 肩関節は人体最大の可動域を持つ多軸性関節であり、その動きを3次元的に捉えることは難しい。そして結帯動作について、指椎間距離という指標はあるが、その実測値は不明瞭であり、結帯動作として記述した報告が少ない。そこで今回下垂位から最大結帯位に至るまでの連続的動作の実測値を導き出し、肩甲骨の動き及び上腕骨の内旋や伸展の関連度合いを理解する事を目的として、Motion Captureを用いた3次元的動作分析を行った。【対象と方法】 健常成人男性10名(平均年齢27歳,平均身長171cm)の右肩関節を対象とした。体表指標点として、体幹に4点(第7頚椎,第7胸椎,胸骨頚切痕,剣状突起)、肩甲骨に5点(烏口突起,肩鎖関節,肩峰角,棘三角,下角)、上腕骨に3点(三角筋粗面,内・外上顆)と内・外側茎状突起に2点の計14点の反射マーカを貼付した。撮影は立位にてまず下垂位を撮影し、以降結帯動作をとってもらい、被検者の母指先端が尾骨、第5腰椎、第12胸椎、第7胸椎の位置に達した所で撮影した。その際皮膚上のマーカと実際の骨上とはずれが生じているため、各々の撮影場面でマーカを定位置に張り直した。なお、体幹側屈の代償を抑えるために反対側も同様の動きを行ってもらった。使用システムはQualisys社製ProReflex ,MCU-500で7台のCCDカメラを使用。サンプリングレートは60Hzである。そしてQToolsを用いてデータ解析を行った。【結果】 まず肩甲骨の動きについて、前傾は下方回旋と比べて序盤動きが大きいものの、最終的には16.9°で、下方回旋とほぼ同じ数値を示した。上腕骨の動きについて、まず内旋は0°から41.4°と初期に大きな動きを行う特徴を示し、最終的に47°で、肩甲骨の動きに対して1対2.8という比率を示した。伸展は下垂位-3.1°から最終的に26.7°まで変化した。外転は、最後の第12胸椎から第7胸椎の相では変化が少ないという特徴を示した。【考察】 肩甲上腕関節の運動について、まず内旋に着目すると母指先端が尾骨から第7胸椎に到達するまでに6.6°しか内旋しておらず、下垂位から母指先端が尾骨に到達するまでにほぼ最大に近い内旋を行っている事がわかった。次に外転と伸展について、この2つの運動は、臼蓋に接触した小結節を徐々に前方から下縁に向かって移動させている事に貢献しているものと思われる。また、第12胸椎から第7胸椎の相で内旋と外転は殆ど変化が無い事から、肩甲上腕関節運動の限界が示唆され、第12胸椎以降は肩甲骨運動によって行われていると思われる。肩甲骨の前傾と下方回旋については、臼蓋の関節面を前下方へ向けるためのもので、小結節の移動を行いやすくさせると同時に、見かけ上の上腕骨の内旋及び伸展を補強していると考える。
著者
本田 捷夫 辻内 順平
出版者
公益社団法人 応用物理学会分科会 日本光学会
雑誌
光学 (ISSN:03896625)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.101-108, 1973-04-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
13

In recent years, with the development of coherent optics and holographic techniques, it is often necessary to measure the optical path difference in a microscopic phase object using a high magnification and high resolution interference microscope for transmitted light.For this purpose, a high resolution interference microscope for transmitted light applying a holographic real-time interference method has been realized corresponding with a Mach-Zehnder type interference microscope, and the problems for realizing such an instrument are discussed.
著者
本田 正憲
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.281-286, 2008 (Released:2011-02-22)

The firework industry in Niigata Prefecture is famous, and the firework makers in Niigata and a few other prefectures satisfy greater part of the domestic demand in fireworks. Especially, the Japanese largest firework, so called “Yonshaku dama” which is approximately 120 centimeters in diameter, can be produced and launched only by Niigata's firework technology.Gunpowder was historically introduced to Japan with gun technology in 1543. Since gun armament was prohibited by Tokugawa government in the Edo period, gunpowder makers had to resign their posts and some have supposed to become firework artisans. “Kagiya” as the first firework maker in the Edo City, have opened a store in 1659. Skyrocket-type modern fireworks were invented about 100 years after then. The Japanese skyrocket-type fireworks, well known as “Japanese Style Firework” in the world, have spherical outside appearance, and it open spherically once launched to the sky, in contrast to cylindrical shape of European fireworks.Firework technology seemed to have been transmitted from the Kansai district not only to the Edo City, but also to some rice field basins of large rivers flowing into the Sea of Japan in the Northeast Japan, such as Katakai Town, perhaps related to “Kitamae” cargo boat services.
著者
本田 豊
出版者
解放出版社
雑誌
部落解放 (ISSN:09143955)
巻号頁・発行日
no.143, pp.p14-56, 1980-01
著者
河津 弘二 槌田 義美 本田 ゆかり 大田 幸治 緒方 美湖 吉川 桂代 山下 理恵 山鹿 眞紀夫 古閑 博明 松尾 洋
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.23-29, 2008-02-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
18

本研究は,地域における一般高齢者向けの,介護予防を目的とした運動プログラム「長寿きくちゃん体操」の紹介をするとともに,地域主体での教室運営による運動プログラム介入前後の身体機能面と精神活動面で変化がみられたことを報告する。教室の対象は,老人クラブの21名(74.1 ± 3.7歳)で,期間は3ヶ月問であり,教室は他機関の健康運動指導士が運営した。身体機能面の変化に対し,教室の前後で,10m全力歩行,開眼片脚立ち,握力,長座位体前屈,Timed Up & GO Test(TUGT),6分間歩行を評価した。また,日常生活活動や精神活動の変化に対し,アンケート調査で,主観的健康観,Falls Efficacy Scale(FES),MOS Short-Form-36-Item Health Survey(SF-36),グループインタビューを実施し,また痛みの変化ではNumeric Rating Scale(NRS)を実施した。結果は,身体機能面で,10m全力歩行,TUGT,6分間歩行,握力で有意な改善を認めた。また,精神活動面は,主観的健康観で有意な変化を認め,他項目でも改善傾向があった。地域リハビリテーションでの介護予防教室に対し,ポピュレーションアプローチでの間接的な運動プログラムの提供により,心身の変化の可能性を示唆したと考えられた。
著者
本田 久樹 小林 大介 細見 新次郎 藤井 正司 戸祭 正喜 宇野 耕吉 司馬 良一
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.1083-1086, 1996-09-25

抄録:多発性翼状片症候群(multiple pterygium syndrome,以下MPSと略す)とは多発性皮膚翼状片,先天性多発性関節拘縮と特異顔貌(眼瞼下垂,眼瞼裂斜下,耳介低位や小顎症など)を3主徴とし,他にも四肢の変形を合併する稀な疾患である.現在までの報告例は国内と海外を含めて約60例である.しかしMPSの中には,生下時には頚部の翼状片はそれほど顕著でないために先天性多発性関節拘縮症の診断にて報告されている例もあると思われる.本疾患は実際には今までの報告例よりも多数存在しているものと思われる.今回,筆者らは生後間もなく先天性多発性関節拘縮症と診断し,治療をしたが成長するにつれて,しだいに多発性皮膚翼状片が顕著となったことにより同症候群と考えられた2症例を経験した.
著者
岩崎 雄一 本田 大士 西岡 亨 石川 百合子 山根 雅之
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.201-206, 2019 (Released:2019-09-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

水生生物保全を目的とした水質環境基準が設定された直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩 (LAS) の濃度が高い河川地点の特徴を評価するために, 2015年度の水質測定結果を用いて, LAS濃度が0.02 mg L-1 (淡水域の水質環境基準の最小値) を超過する河川地点 (LAS高濃度地点群) とLAS濃度が0.02 mg L-1以下の地点において, ①水面幅 (河川規模の指標) , ②周辺の土地利用, ③有機汚濁 (生物化学的酸素要求量:BOD) の程度を比較した。その結果, LAS高濃度地点群は, ①水面幅の変化が少なく小規模の河川, ②周辺に森林や農地が少なく, 住宅地や市街地が密集している都市域, ③BODが高く有機汚濁が進行した河川, に割合として多くみられることが示唆された。着目する化学物質について高濃度地点の特徴を把握することは, 水生生物の保全効果という観点から管理方策を検討する上で有用な判断材料となるだろう。
著者
宗形 初枝 原 寿夫 石川 翔吾 菊池 拓也 エーニン プインアウン 本田 美和子 盛 真知子 伊東 美緒 Gineste Yves 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.2M4NFC04b4, 2015 (Released:2018-07-30)

本発表では,全国に先駆けて認知症ケア技法ユマニチュードを全病棟に導入した経験を下に,認知症の人とのコミュニケーションが改善した結果について述べる.多段階でコミュニケーションを表現できるマルチモーダル行動観察ツールを活用し,介護・看護におけるユマニチュードの有効性について考察する.
著者
本田南城
出版者
青葉図書出版
雑誌
南宇和郷土史と人々
巻号頁・発行日
1995
被引用文献数
1