著者
石田 敦也 神谷 直希 村上 和人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 メディア工学 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.33-36, 2016 (Released:2019-08-15)
参考文献数
6

脈拍や血圧などの日々の健康状態の計測は,人に意識させない非接触かつ非侵襲であることが好ましい.非接触かつ非侵襲な脈拍の計測手法の一つとして,サーモビジョンカメラを用いた脈拍計測手法が期待されている.本稿では,脈拍計測の自動化を目的とし,脈拍計測に用いられる橈骨動脈の位置を,前腕表面の温度分布特徴を用いて自動検出する手法を提案する.触知により求めた橈骨動脈の位置を正解として評価した結果,14人中9人の橈骨動脈の位置の自動検出に成功した.
著者
村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.199-201, 1999-02-15
著者
秦 正樹 宮前 真 塩入 重彰 村上 和裕 中林 晋也 大山 哲生 原口 美穂子 服部 麻里子 中島 純子 皆木 祥伴 藤原 茂弘 小野 高裕
出版者
一般社団法人 日本顎顔面補綴学会
雑誌
顎顔面補綴 (ISSN:03894045)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.33-38, 2019 (Released:2020-03-12)
参考文献数
31

Background: The aim of this review was to elucidate the effectiveness of prostheses with implant therapy for patients with mandibular defects.Methods: A systematic literature survey was conducted by the Japan Medical Library Association based on keywords for PubMed and Ichushi-web presented by the Clinical Practice Guideline Committee of Japanese Academy of Maxillofacial Prosthetics. After the secondary screening, related articles were extracted and their structured abstracts were described for discussion.Results: Although randomized controlled trials and meta-analyses were not found, 28 papers were extracted after screening. Overall, objective and subjective measures (e.g. occlusal force, masticatory efficiency and food acceptability questionnaires) were significantly increased with implant-supported mandibular prostheses. However, speech and swallowing function were not improved in cases with tongue or oral floor resection. Success and survival rates of implant therapy were ninety percent or more on mandibular reconstruction with autogenous bone grafts.Conclusions: These results suggest that implant-supported mandibular prostheses that can secure the stability of the upper fixed/removable structure are more effective for recovering masticatory function compared with conventional mandibular prostheses.
著者
中野 伸一 西野 勝 河井 孝文 村上 和秀
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.171-177, 2018 (Released:2018-06-30)
参考文献数
22
被引用文献数
1

夏から秋にかけて作付けする露地野菜においては,短時間強雨や台風に遭遇しやすく,圃場の冠水による被害は大きい.ここでは,レタスを冠水処理し,その時期と時間の影響や品種の違い,湛水後の液肥かん注による生育の回復効果について検討した.冠水処理の時期と時間の違いについて,レタスの生育ステージが結球前(葉齢13程度)までの生育前半の影響が大きく,12時間までの冠水処理では結球重が小さく,24時間の冠水処理ではすべて枯死した.一方,生育後半の結球初期(葉齢18程度)12時間までの冠水処理では,結球重への影響は小さかったが,収穫前(葉齢35程度) の冠水では,泥の付着により商品性が低下した.8月下旬播種作型における品種の違いについて,‘ハミングチャウ’は湛水処理による結球重の低下がなく,優れた耐湿性を示した.湛水後の対策として,実際の台風接近に合わせて,結球前(葉齢16程度) と結球初期(葉齢18程度) の2回の6時間湛水処理した区に対して,尿素の50倍液50 L・a–1を株元に施用すると,結球重が12%,球体積が33%大きく,無処理区と同等となり,事後対策として有効と考えられる.
著者
江島 和仁 吉松 則文 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.8, pp.19-24, 2006-01-24
参考文献数
8
被引用文献数
2

コンピュータのハードウェアやソフトウェアを実行時に最適化する「動的システム最適化技術」が注目されている.筆者らはSysteMorphという適応型動的システム最適化技術の概念を提案し,その応用システムの研究を行っている.本稿では,SysteMorphの一つの実装形態である,動的ホットパスアクセラレーションの性能を評価する.動的ホットパスアクセラレーションはプログラムの実行時(動的)に最適化対象箇所を検出し,専用のVLIWエンジンで加速実行(アクセラレーション)する技術である.シミュレーションによる評価を行った結果,従来のプロセッサ構成と比較して18%の性能向上を達成可能であることが分かった.Dynamic optimization is one of the most important approachs to improve compute efficiency. So far, we have proposed a feedback directed dynamic and adaptive hardware/software cooptimization technique, called "SysteMorph". In this paper, we evaluate performance of dynamic hotpath acceleration that is an implementation of SysteMorph. In the dynamic hotpath acceleration, we attempt to detect frequently executed parts of target application code at runtime. Then they are executed on a VLIW accelerator. By means of extracting Instructionlevel Parallelism, we can achieve high performance. From our evaluation, it is observed that we can achieve 18% performance gain.
著者
山田 協太 前田 昌弘 村上 和 布野 修司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.71, no.607, pp.71-78, 2006
参考文献数
27
被引用文献数
1 2

This paper intends to clarify block formation and house types of Wolvendaal, Colombo, Sri Lanka, and analyze their transformation process. The research on which this paper is based is the further study of the project called 'Field Research on Origin, Transformation, Conversion and Conservation of Urban Space of Colonial Cities', which the major targets are Dutch colonial cities all over the world. Further to this project, comparing colonial cities in South Asia, in terms of spatial formation and transformation is the ambitious objective of this research. Another purpose is to elucidate the Dutch way of houses construction in their colonial cities, where in Wolvendaal, Dutch developed the form of town houses for high-density living. Colombo was once a head quarter of Ceylon, one of five administrative districts laid by Dutch on South Asia. Wolfendaal also played an important role in British colonial period when the city experienced rapid growth. At present, there still holds numerous town houses. This paper clarifies the spatial organization of Wolvendaal, by analyzing the distribution pattern of its facilities and block formation, based on field surveys. At the last chapter, the paper focuses on house types of Wolvendaal identified according to their physical features and planning parameters, while the transformation process of these house types are discussed as well. This paper suggests that Dutch colonial town houses still playing an important role in the organization of special formation of Wolvendaal.
著者
堀 高志 藤岡 利生 村上 和成 首藤 龍介 末綱 純一 寺尾 英夫 松永 研一 糸賀 敬 村上 信一 柴田 興彦 内田 雄三
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.27, no.12, pp.2775-2781_1, 1985-12-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
27

胃憩室は消化管憩室の中では比較的稀なものであり,胃憩室の発生頻度は一般に0.01%から0.20%との報告が多い.胃憩室の多くは,噴門部小彎後壁寄りに発生し,体部大彎に発生するものは極めて稀である.また,大きさについては,広田らによれぼ2.1cmから3.0cmのものが最も多く,5.1cmを超えるものは6.9%にすぎない.更にその壁構造については,一般に真性憩室が多いとされている. 症例は48歳女性,胸やけ,心窩部痛,体重減少を主訴として入院した.上部消化管X線検査にて胃体部大彎側に巨大な憩室を認め,内視鏡検査にても同様の所見であった.保存的療法にても自覚症状改善しないために手術が施行された.憩室は11.5cm×8.0cmの大きさで,組織学的には仮性憩室であった.
著者
數勇介 林田 隆則 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.5, pp.77-84, 2002-01-23
参考文献数
7
被引用文献数
3

リコンフィギュラブル・コンピューティングとは、FPGA等の再構成可能ロジックを用いて、アルゴリズム全体または一部を論理回路として実装する方法である。これにより、既存のアルゴリズム実現方法であるASICとソフトウェアの中間に位置して、両者の長所である高速性と柔軟性の両立を目的とする。本稿では、リコンフィグラブル・コンピューティングの1システム実現手法である「再構成可能コプロセッサ」に注目し、その性能評価環境について議論する。そして、MPEG2デコード処理への再構成可能コプロセッサの適用例、ならびに、当該性能評価環境上での実装法について紹介する。Reconfigurable computing (RC) is a methodology to implement algorithms by means of reconfigurable fabric such as FPGA, and it aims at exploiting both benefits of two existing methodologies, or high performance of custom hardware approach and high flexibility of processor-based software approach. The paper discusses one of the approaches to RC, or reconfigurable coprocessing, and then describes the development of a testbed system for reconfigurable coprocessing systems. The paper also tries to apply the reconfigurable coprocessing to MPEG2 decoding process, and discusses how to implement it on the testbed system.
著者
村上 和雄 掛本 道子 原田 敏勝 山田 約瑟 小川 裕康
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.343-348, 1992-07-05
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

球状シリカビーズ表面にグルコースオキシダーゼ(GOD)とグルコアミラーゼ(GAM)を共有結合で固定化し,ミニカラムに充てんしてミクロなバイオリアクターをつくり,高速液体クロマトグラフの分離カラムの後に接続した.グルコースはGODの触媒作用により過酸化水素とグルコノラクトンを,マルトースはGAMによりグルコースを生じ,更にこのグルコースがGODにより過酸化水素を生じる.生成した過酸化水素を電気化学検出器でアンペロメトリックに測定し,グルコースとマルトースの間接定量を試みた.本方法の検出感度は,GOD固定化カラムを用いた化学発光-FIA法やGOD・GAM固定化カラムを用いた化学発光-FIA法とほぼ同等であり,示差屈折率検出器を用いるHPLC法よりも約500倍高かった.最小検出量は絶対量でグルコースが10ng,マルトースが15ng(いずれも<I>S</I>/<I>N</I>=3)であった.本法は酵素の触媒作用,電気化学検出器の選択的で高感度な検出を利用しているため,前処理が極めて簡略化でき,試料を希釈するだけでよかった.市販の麦芽飲料,麦芽入り豆乳,ノンアルコールビール中のグルコースとマルトースの定量に応用し,良好な結果が得られた.
著者
佐藤 竜吾 藤岡 利生 村上 和成 兒玉 雅明
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.100, no.11, pp.1295-1301, 2003-11-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
35

近年の膨大な研究により,Helicobacter pylori感染が上部消化管疾患のみならず,血液疾患,心・血管系疾患,皮膚疾患など消化器以外の疾患と関連している可能性が示唆されている.さらに,胃外に発生したMALTリンパ腫の除菌奏功例も報告されている.特発性血小板減少性紫斑病に関しては,わが国ではH. pylori陽性患者の約半数に除菌治療が期待できる状況にあり,近い将来,除菌適応疾患に加わる可能性が高い.本稿で紹介した疾患の中には,エビデンスが不十分なものも少なくなく,また疾患によりH. pylori感染の関与の程度も様々と思われる.今後,各専門家が協力して慎重に検証していく必要がある.
著者
藤井 幸泰 渡辺 邦夫 村上 和哉
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.258-264, 2007-12-10
被引用文献数
4

古シルクロードに位置するタジキスタン共和国アジナ・テパ仏教遺跡の修復・保存活動が,ユネスコ文化遺産保存日本信託基金によって行われている.2006年の活動の一環として,遺跡の修復・保存を目的とした現況の記録作業が行われた.記録作業には写真測量技術を適用し,倒壊の危惧される六つの壁の三次元可視化と,遺跡の地形図作成が行われた.その結果,写真測量技術が現況の記録および修復プランの計画に大変有効であることが明らかとなった.壁の三次元可視化は,断面線などから浸食の状況を把握し,倒壊の危険性の客観的判断に利用できる.また精度の高い地形図は,修復プランの計画や,今後の経過報告として利用される予定である.
著者
加藤 和也 村上 和人
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, no.32, pp.1-4, 2014-08-12

絵の本質は印象の表現にあり,その生成過程は印象の抽出と再表現に分けられる.本研究では墨絵を題材とした墨絵調画像生成システムの作成を通して,この過程の解明に取り組んでいる.本稿では,太さや濃さといった墨絵の描画要素と印象を表現する感性語対の関係を示し,その結果をもとに墨絵調画像を生成するプロトタイプシステムについて述べる.