著者
関澤 春仁 佐藤 真理 相原 隆志 村上 敏文 八戸 真弓 濱松 潮香
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.129-135, 2016-03-15 (Released:2016-03-15)
参考文献数
18
被引用文献数
5

カキのへたを経由した放射性セシウムの移行を明らかにするため,生育中のカキのへたに可溶性の137Csを含む水を添加し,収穫した果実の137Csを測定した。その結果,137Csを含む水を処理した果実の果肉中の137Cs濃度は無処理区よりも高く,また,生育前半期に果実内へ移行した137Csは,収穫期まで果実内に維持されていたことが明らかとなった。これらの結果から,生育期間中にへたに付着した可溶性の137Csは果実内に移行し蓄積することが示唆された。
著者
大倉 健宏 村上 賢 加藤 行男
出版者
麻布大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

2012年から2014年にかけて実施した国内および米国での調査結果を分析し、「ペットフレンドリーなコミュニティ」を大都市の文脈から論じた。本研究では「飼い主」と「公園」および「ペット友人」をネットワークと考える。「ペットフレンドリーなコミュニティ」が飼い犬を中心として、ペットと共生できる街を提案する意義は大きいと考える。そこでは下位文化による結合が、「相談」「親交」「実用的」のいずれにも収斂しえない、住民の「ペットフレンドリーなコミュニティにおけるシビリティ」が想定されるだろう。
著者
村上 直久
出版者
日本実用英語学会
雑誌
日本実用英語学会論叢 (ISSN:1883230X)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.15, pp.47-55, 2009 (Released:2012-02-29)
参考文献数
3

This paper aims to analyze the placement of punctuation marks, especially commas and periods, in relation to quotation marks.   It suggests that the most striking point within the quote-punctuation placement is the difference between the British and American usages in the case of commas and periods. Universal American usage places commas and periods inside the quotation marks, regardless of logic, while in the British usage, punctuation marks go inside quotation marks if they relate to the words quoted, outside if they relate to the main sentence. Why the difference? It appears that the British usage upholds logic, while the American one follows convention.   The findings are mainly based on the examination of articles of some major American and British newspapers as well as of stylebooks of leading U.S. wireservices.
著者
藤原 孝洋 北川 貴博 橋本 敦弘 村上 隆
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
函館工業高等専門学校紀要 (ISSN:02865491)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.27-34, 2016

Several types of systems for disaster communications and networks have been studied to comprehend damage situations immediately in a heavy disaster. We have, however, been confronted with difficult issues to deploy the system actually in society, and it has not been raveled yet. To promote deployment of such a disaster resilience system, we have carried out an experimental study in the project-based learning program (PBL) of National Institute of Technology, Hakodate College (HNCT). Examining wireless mesh-networks called NerveNet, which was developed by the National Institute of Information and Communications Technology (NICT), we set up the wireless networks experimentally in HNCT. Reviewing the requirements of local governments on disaster damage assessment, we propose an impetus model to deploy the disaster system in society by exploiting a regular educational program, PBL. This paper shows a testbed of wireless mesh-networks, which is configured with NerveNet and implementing required functions in web application forms.
著者
磯村 達也 村上 亜弥 犬塚 恭子 川口 美佳 佐藤 恵美子 中村 郁朗 岡 寛 KP White 西岡 健弥
出版者
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.130-136, 2014

目的:London Fibromyalgia Epidemiology Study Screening Questionnaire (LFESSQ)は6問からなる英語の質問票で,一般集団を対象とした疫学研究において,線維筋痛症患者をスクリーニングするためにWhite KPらによって開発された.LEFSSQを日本の臨床現場に導入するため,言語的妥当性を担保した日本語版を作成した.<br>方法:日本語版の作成は,開発許可を取得後,言語的な妥当性を担保した翻訳版の開発において標準的に用いられる手順(①順翻訳,②逆翻訳,③パイロット調査)に沿って実施した.この手順を通し,原作と同等の内容が反映された,日本人にとってより自然な文章表現である翻訳を目指した.内容の同等性については,適宜,原作者に確認した.<br>結果:①順翻訳:日本語を母国語とする2名の翻訳者が,それぞれ日本語に翻訳し,協議を通して一つの翻訳案を作成した.②逆翻訳:英語を母国語とする独立した翻訳者が,英語に逆翻訳した.その後,原作者や専門医との協議を経て,日本語暫定版を作成した.③パイロット調査:6名の日本人成人男女を対象に面接調査を行い,結果を踏まえ,日本語暫定版の文章表現の妥当性を検討した.参加者は,6名中4名が女性,平均年齢は50.0歳であった.調査の結果,質問票の分かりやすさ,及び表現や内容の正確な理解は,全体として問題はなかった.<br>結論:一連の作成手順と検討を通し,言語的妥当性を担保した日本語版LFESSQを作成した.
著者
村上浩介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.9, pp.1-2, 2014-10-11

国立国会図書館では,平成 21(2009) 年度から平成 24(2012) 年度にかけて SP レコードのデジタル音源約 4.9 万点を収集し,現在,「歴史的音源 (れきおん)」 のサービス名称で提供している.このサービスについて,概要を紹介する.
著者
大和田 孝二 村上 隆之 寺原 重昌 熊元 一徳 岩隈 和久
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.7-10, 1999-01-20
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

1987~1997年に宮崎県内の食肉検査所で採取された豚の奇形心324例を解剖学的に観察した, 大動脈狭窄が224例 (69.1%) で最も多く, 次いで心内膜床欠損37例 (11.4%), 心室中隔欠損32例 (9.9%) であった. 大動脈狭窄と心内膜床欠損が多いことはこれまでの報告とほぼ一致し, 豚の心奇形の特徴と考えられた.
著者
土山 玄 村上 征勝
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014-CH-101, no.1, pp.1-6, 2014-01-18

本研究では,古典文学作品として著名な 『源氏物語』 と 『宇津保物語』 を分析対象とし,文の長さの分布を計量的に分析することで,両作品の各巻が作品別に分類されるのか検討を加えた.このような分析を行う背景に,欧米では古くは 19 世紀から文の長さを分析項目として,書き手の識別や同定を目的とした研究が行われていたが,その一方で,日本語で記述された文献については未だ十分に研究されていないことによる.本研究における分析の結果,文の長さの分布は日本語の文献においても,書き手の相違に起因すると考えられる文体的相違が認められた.
著者
村上 隆
出版者
日本行動計量学会
雑誌
行動計量学 (ISSN:03855481)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.78-80, 2013 (Released:2013-09-28)
参考文献数
4
著者
村上 信一郎
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.25, pp.88-104, 1977-03-20

Mussolini, che era stato uno dei capi piu prestigiosi del partito socialista dopo il congresso di Reggio Emilia nel 1912 divenne poi ardente interventista durante la prima guerra mondiale e piu tardi fondo a Milano i Fasci italiani di combattimento, e cioe nel marzo 1919. Cosi si avverte sensibilmente il mutamento della posizione di Mussolini, il quale pero, si deve notare, rimaneva sempre nei limiti del socialismo, in un senso che solo Mussolini gli voleva dare. Per articolare precisamente tale mutamento mussoliniano nella posizione di "sinistra", l'Autore analizza le tracce della sua concezione della religione, rappresentata in particolare come anticlericalismo, prendendo il fatto che per gli uomini di "sinistra" del suo tempo l'anticlericalismo si presentava come un minimo comun denominatore. Con cio l'Autore conclude che la svolta ideologica di Mussolini consiste in una risposta al programma dannunziano per una insurrezione e relativa marcia, la cui data si puo collocare all'incirca il 25 settembre 1920. Questo non significa immediatamente il semplice rovesciamento della sua posizione in un senso reazionario, ma la realizzazione dell'inserimento per Mussolini stesso nel gioco politico-parlamentare a livello nazionale, per cui fin dall'inizio si verificava una frattura profonda fra il fascismo-movimento o fascismo rurale squadristico e il fascismo di Mussolini.
著者
村上 明子 鈴木 秀幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

SNSなどのソーシャルメディアで,ある発言がどのくらい拡散されるかを発言の初期の段階で知ることは,マーケティングなどにおいて有用である.ソーシャルメディアではTwitterにおけるRetweetのような情報の再投稿により情報が拡散することが知られている.そのため,本研究では発言の再拡散のされやすさとして,情報そのものの新奇性と情報と再拡散する人との親和性を利用し,最終的な情報拡散の予測を行う.
著者
村上 覚史 金澤 美緒 村田 亮 関口 真樹 大場 剛実
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.65-69, 2013-01-20

廃用牛における腸管内細菌の生体内移行(bacterial translocation:BT)を解明するため,廃用牛12 頭の臓器を細菌学的,病理学的及び免疫組織化学的手法を用いて調べた.その結果,腸間膜リンパ節(MLN)の91.7 %,肝臓の100 %及び脾臓の66.7%から腸管内細菌が分離された.グラム陰性菌では,Escherichia coliがMLN の16.7%及び肝臓の8.3%から,Klebsiella pneumoniae とPseudomonas aeruginosa が肝臓の8.3%から分離された.グラム陽性菌では,Bacillus 属,Enterococcus 属あるいはStreptococcus 属及びStaphylococcus 属が分離された.S. aureusの分離率はMLN で8.3%,肝臓で25 %,脾臓で8.3%であった.抗E. coliポリクローナル及び抗S. aureus抗体陽性抗原は両菌種が分離された臓器から免疫組織化学的手法で検出された.病理組織学的所見では,多くの検査牛の脾臓濾胞周縁帯に好中球集積層が出現し,MLN 及び脾臓の濾胞にセロイド顆粒の蓄積が目立った.これらの成績から検査した肝臓に異常がみられた廃用牛でBT 及び消耗状態が確認された.