著者
林 和弘 太田 暉人 小川 桂一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構 一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.91-94, 2005

日本化学会は1989年から英文論文誌の電子化に着手し,試行錯誤の末,J-STAGEを効果的に利用した日本独自の電子ジャーナルを構築した.その結果,読者数の増大と,投稿数の増大につながり,出版期間の短縮と事業収支の改善にも成功した.この結果を踏まえて,2005年より電子ジャーナル有料制限を開始した.本稿では日本化学会電子ジャーナル事業の現状と,オープンアクセスへの対応,さらに,より良質のジャーナルを目指して行っている取り組みを紹介する.
著者
中川 昌子 木内 みどり 小尾 道子 殿塚 雅克 小林 和美 日野 亨 舟越 和久
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.304-312, 1975
被引用文献数
17

The reaction of tryptamine with &delta;-valerolactone in tetralin gave &delta;-hydroxyamide (3) as the main product and the lactam (4) as the minor product. However, the reaction of 5, 6-dihydro-2-pyrone with tryptamine or aniline afforded a mixture of the corresponding &alpha;&beta;- and &beta;&gamma;-unsaturated lactams, whereas, 2-pyrone did not react with either tryptamine or aniline to give the corresponding pyridone. Cyclization of 3 or 4 by Bischler-Napieralski reaction and followed NaBH<SUB>4</SUB> reduction provided a convement synthesis of 1, 2, 3, 4, 6, 7, 12, 12b-octahydroindolo [2, 3-&alpha;] quinolizine (23).
著者
小柴 等 林 和弘
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第12回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.115-118, 2015 (Released:2015-12-04)
参考文献数
5

公共機関の保有データに関するデータのオープン化は世界的な潮流であり,我が国においてもdata.go.jpやRESASなど,オープンデータに関する取り組みを進めている.しかしながら,国家行政データの分析・利活用例,特に自然言語で書かれた非定型な行政文書についてのデータ分析・利活用例は多くなく,データの有する可能性が十分に示されていない.そこで,本論文ではデータ利活用の促進を目的として,非定型な国家行政データの分析例を示した.具体的には文部科学省の科学技術白書を対象として,白書で取り扱われている話題(トピック)を自動で分類するとともに,その変遷を検出・可視化した.分析結果からは,政権交代に伴って白書の内容が大きく変化した様や,予算,人材,研究領域などの話題の変遷が,人間に理解できる形で検出できた.これにより国家行政データに対する分析の有用性とデータ価値との一端をそれぞれ示した.
著者
児玉 ひとみ 屠 聿揚 石渡 淳一 篠原 義政 片柳 直子 久保田 憲 村上 徹 黒井 克昌 林 和雄 戸井 雅和
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.683-686, 2001-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
7

症例は49歳,女性.胆石症の精査のため入院した際, CEAの異常高値と甲状腺の硬い腫瘤に気付き,姉が甲状腺癌で死亡していることから,髄様癌,さらに多発性内分泌腫瘍症2型を疑い精査をすすめた.血中カルシトニンが高値で,穿刺吸引細胞診で甲状腺髄様癌と診断.腹部CTでは左右副腎の腫大を認め,尿中カテコラミンも高値で褐色細胞腫と診断.遺伝子検査でret癌選伝子に点突然変異を認め, MEN2Aと最終的に診断した.遺伝性腫瘍を念頭にいれた家族歴聴取の重要性を示唆する症例であった.
著者
齋藤 歩記 小林 和人 平塚 三好
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:21888647)
巻号頁・発行日
vol.2016-EIP-73, no.8, pp.1-4, 2016-08-26

近年深層学習 (ディープラーニング) の飛躍的な進歩により,人工知能 (AI) が日常生活の様々な場面で応用され始めている.一方で,これまで自然人の領分とされてきた創作活動をAIが行うようになり,それによる創作物の保護についても注目が集まっている.本研究においては,政府の検討委員会による見解を参考に,人工知能 (AI) が主体となって発明を行った場合についての発明の保護の在り方について検討する.特に AI の本質的な機能と役割,自然人と AI との関わりといった点に注目し,議論を行う.
著者
林 和治
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.416-417, 2010-01-31
著者
古川 貴雄 森 薫 有野 和真 林 和弘 白川 展之 野村 稔
出版者
科学技術・学術政策研究所
巻号頁・発行日
2014-11 (Released:2015-02-05)

本調査研究では、計算機科学の中でも応用研究の傾向が顕著なウェブ関連研究を例に、当該領域における萌芽的研究の発展過程を分析する手法を提案し、その有用性について検討する。2002年から2011年に開催されたWorld-Wide Webカンファレンスのセッションを取り上げ、プロシーディングペーパーのアブストラクトを用いたテキスト分析により、セッション間を接続するネットワークを生成した。その結果、萌芽的な研究と考えられるソーシャルネットワークやマネタイゼーション研究の発展する過程が示された。さらに、カンファレンスセッションの時系列ネットワーク分析により次の知見が得られた。(1) 過去のセッションとの接続が多い収束セッションは、過去の研究トピックを統合したと考えられる。(2) その後のセッションとの接続が多い分岐セッションは、他の研究に影響を与えたセッションと考えられる。テキスト分析の安定性などの課題は残るが、提案手法は萌芽的研究の発展過程の分析に有用と考えられる。
著者
倉田 敬子 松林 麻実子 酒井 由紀子 上田 修一 三根 慎二 國本 千裕 林 和弘 石田 栄美 宮田 洋輔 前田 知子 森岡 倫子 横井 慶子 加藤 信哉
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

学術研究において,デジタルを基盤とするオープンと共有がどのように進んできているかを明らかにすることが本研究の目的である。研究成果のオープンアクセス化は全分野で半分を超え,電子ジャーナルではデジタルで読みやすい新しい論文形式が進んだ。研究データ共有の体制が整備されている先進事例も見られたが,多くの研究者のデータへの意識は非常に複雑で多様であり,研究実践と深く関わらざる得ないデータ共有は,成果のオープン化以上に実現に困難が多く,多様な視点から検討する必要がある。
著者
倉田 敬子 上田 修一 松林 麻実子 三根 慎二 酒井 由紀子 加藤 信哉 森岡 倫子 林 和弘 國本 千裕 横井 慶子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

イーリサーチと呼ばれる研究プロセスの特徴,および学術コミュニケーションのデジタル化とオープン化の現状を明らかにすることが本研究の目的である。研究計画ごとにインタビュー,質問紙調査,ウェブの検索・データ収集などの多様な方法により調査を行った。主要な成果は,日本人研究者のデータを巡る実践と意識のモデルの構築,日本の学術雑誌のデジタル化の現状の把握,生物医学分野のデジタル化現況,一般人の医療情報等専門情報のニーズと探索の実態の把握である。
著者
松浦 栄次 小林 和子 小池 隆夫
出版者
日本アフェレシス学会
雑誌
日本アフェレシス学会雑誌 (ISSN:13405888)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.167-175, 2004-05-31

Oxidative stress is thought to be etiologically related to atherosclerosis. Experimental evidence clearly demonstrates the presence of oxidized LDL (oxLDL) in the intima of arteries and that it contributes to the initiation and progression of atherosclerotic lesions. We have recently demonstrated that oxLDL interacts with β2-glycoprotein I (β2-GPI) to form complexes and that these complexes circulate in the blood stream of patients not only with systemic lupus erythematosus (SLE) and antiphospholipid syndrome (APS) but also with other systemic inflammatory diseases. Our in vitro experiments showed that oxLDL quickly interacts with β2-GPI via specific ligands generated by oxidation, in which the negative charge of oxLDL is neutralized by the complex formed. It was also shown that β2-GPI/oxLDL complexes are taken up by macrophages via lgG anti-β2-GPI autoantibody-mediated phagocytosis. Thus, IgG immune complexes with oxLDL and β2-GPI are thought to be atherogenic and β2-GPI/oxLDL complexes maybe implicated as autoantigens relevant in autoimmune-mediated atherogenesis in APS patients. In contrast, a set of reports indicated that natural antibodies (mainly of the IgM class) derived from hyperlipidemic mice reduced the incidence of atherosclerosis in experimental models. Further study should elucidate whether IgG and/or IgM antibodies induced to oxLDL and β2-GPI/oxLDL complexes in APS are pathogenic or protective, or are an epiphenomenon in the development of arterial thrombosis.
著者
高野 純平 藤井 範久 向井 直樹 劉 莉荊 林 和彦 白崎 芳夫 斉藤 慎一 徳山 薫平
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.123-130, 2004-02-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
25

Side to side difference in tennis players' mid-radius and cross-sectional study on mid-tibia of jumpers and sedentary controls suggest that the improvement of mechanical properties of cortical bone in response to long-term exercise is related to geometric adaptation and not to volumetric bone mineral density. In the present study, geometric and mechanical properties of right tibia were estimated along 64 directions centering center of gravity of the bone on cross-sectional peripheral quantitative computed tomography (pQCT) images. The tibias of 17 jumpers (7 females, 10 males) and 15 controls (8 females, 7males), aged 18-23, were scanned at mid site using pQCT. Periosteal and endocortical radius were larger, cortical thickness was thicker, and mechanical properties (moment of inertia of area and strength strain index) were greater in jumpers compared to those of controls. The differences in cortical thickness between the two groups were dependent on direction of measurement. Defined a direction from tibia's center of gravity to fibula's as 0°, difference in the cortical thickness between jumpers and controls was the greatest at around 240°. Along this direction, differences in mechanical properties were also the most significant, suggesting that the site-specific adaptation of bone to long-term exercise is due to geographical relation of bone to muscle.
著者
浜田 重遠 小林 和義
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.64-66, 1968 (Released:2009-11-16)
参考文献数
20

非芳香族化合物であるところのMethane arsonic acidのdisodium塩を飼料に混じてブロイラー雄雛の初生から微量を給与し, その量を順増して8週令まで飼育した。1) Methane arsonic acid disodium塩をAs2O5として5ppm添加の飼料を初生雛から与え数週間後に10ppm, 15ppmと順増して8週令まで飼育すると, 雛の発育がよく, その増体量は無添加の対照雛に比して有意的に大であった。2) このヒ素剤をAs2O5として10ppm添加して初生雛から与えたところ初期の成長に効果がなかった。3) このヒ素剤を添加して飼育した場合, 飼料要求率を改善した。4) このヒ素剤を添加して飼育した場合, 増体量の標準偏差が小さく, すなわちブロイラー雛のつぶがそろった。