著者
宇平 幸一 永福 順則 山本 博二 横山 博文 荒木 卓次
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山. 第2集 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.S36-S44, 1984-12-28
被引用文献数
1

A swarm of earthquakes, precursory indication of the eruption, began to be recorded at Miyakejima Weather Station at 1358 on 3 October, 1983, although none was recorded at any other seismic station of JMA until the onset of the eruption. On the other hand, another swarm of earthquakes that resumed after the onset of the eruption was caught by seismographs around Miyakejima. Precursory earthquakes were grouped into two types, i.e., high frequency earthquakes and low frequency ones, according as their predominant frequencies were higher than 2.5 Hz or not. It is unpromissing to try to determine hypocenters of precursory events, but, both the first motions of 5 high frequency earthquakes and the particle motions of 2 low frequency ones in the horizontal plane inidicate that their sources were located to the SW of the seismograph, probably on the island. Gradually increasing continuous tremors started immediately after the earthquake at 1522 which had a predominant frequency of about 1.4 Hz from initial motion through coda. The following continuous tremor had almost the same predominant frequency. Major eruptive activity probably began with this low frequency earthquake. The magnitudes of two large precursory earthquakes were estimated to be about 3.0 by applying the relation between the magnitudes of post-eruption earthquakes and their maximum amplitudes or duration times of vertical component at Miyakejima Weather Station. However, this estimation was not appropriate because earthquakes of such size were large enough to be recorded at seismic stations other than Miyakejima. The seismograph at the sea bottom off Omaezaki (named "TK1OBS" in the seismological bulletin of Japan Meterological Agency), about 180 km W of Miyakejima, detected post-eruption earthquakes of magnitude about larger than 2.5, but did not record any pre-eruption earthquakes. The background noise on 3-4 October had remained at a similar level of 0.02 milikine, which corresponds to the expected maximum velocity of the vertical component on TK1OBS when an earthquake of magnitude 2.4 occurs at Miyakejima. Therefore, precursory earthquakes seem to be of magnitude less than 2.4.
著者
横山 和子
出版者
北海道大学經濟學部 = HOKKAIDO UNIVERSITY SAPPORO,JAPAN
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.33-46, 1994-12
著者
横山 智
出版者
京都大学ヒマラヤ研究会・京都大学ブータン友好プログラム・人間文化研究機構 総合地球環境学研究所「高所プロジェクト」
雑誌
ヒマラヤ学誌 : Himalayan Study Monographs (ISSN:09148620)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.242-254, 2013-03-20

自然の力を利用して作物栽培を持続的かつ循環的に営むことができるのが焼畑農業である. 先人たちは, 土地に合った耕作と休閑のパターンを守り, 焼畑を何世紀にもわたって存続させてきた. しかし, 遅れた農法と見なされた焼畑は, 世界各地で規制され, その面積は急速に縮小し, 消滅の危機を向かえようとしている. 本研究では, 現在でも広く焼畑が営まれている東南アジアのラオス北部を事例に, 焼畑を持続させてきた自然資源の循環的利用や焼畑を営む人びとの生業維持の戦略にフォーカスをあてることで, 焼畑の生業にとっての価値を再考することを試みた. その結果, 焼畑の特徴は「区分」ではなく「連続性」に特徴づけられることを示した. 火入れ後の1 年間は食料を生産する「畑」であるが, その後の休閑地となっている長期間は植物の侵略と遷移が繰り返され, また各種の生物が生きる「森」である. 焼畑は畑と森の両方の機能をあわせ持ち, 森林を破壊する農法と捉えるのは適切ではない. さらに, 生業の面から焼畑を捉えると, 作物栽培を行った後, 同じ場所で牛の刈跡放牧を行い, 植物や昆虫を採取し, 狩猟まで行っている. 生態学的な連続性に加えて, 生業の連続性という特徴も有する. 焼畑を「連続性」の視点から再考すれば, 従来とは異なる価値を見いだすことができるのである.
著者
横山 優樹 高比良 英朗 望月 信哉 山田 光穗
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.J298-J305, 2015 (Released:2015-09-25)
参考文献数
17
被引用文献数
2

われわれは電子端末の使いやすさ,見やすさについて,目のピント調節と輻輳眼球運動の追従精度から評価できないか検討を行っている.視標を奥行き方向にリニアに移動させることができる装置と組合せ,眼球の水晶体調節と輻輳眼球運動を同時に測定する実験装置を開発し,表示媒体,フォントサイズ,文字フォントといったパラメータを変化させ,奥行き方向に移動させた際の輻輳眼球運動と調節応答の分析を行った.その結果,調節変化量は奥行き移動量に近いものの,表示媒体,フォントサイズ,文字フォントによって違いがあること,輻輳の変化量は,これらのパラメータに依存する傾向はあまりみられなかった.

1 0 0 0 OA 研究ニュース

著者
藤森 淳 酒井 広文 宮原 ひろ子 横山 祐典 小林 修 青木 秀夫
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.10-14, 2008-09

半導体スピントロニクス材料の複雑な磁性/気体分子の向きを揃える新手法を開発/樹齢2000年の屋久杉を使って太陽活動の歴史を探る/樹齢2000年の屋久杉を使って太陽活動の歴史を探る/水中での有機合成における革新的技術を開発/鉄系新高温超伝導体の理論を提唱
著者
清水 哲 横山 日出太郎 松川 博史 城島 標雄 有田 峯夫 須田 嵩 五島 英迪 松本 昭彦 田中 耕作 萩原 明 井出 研 近藤 庸人
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.923-927, 1985-07-25 (Released:2009-02-20)
参考文献数
6

乳癌集団検診の二次検診において,コンタクトサーモグラフィーを,マンモグラフィー,エコーグラフィーと共に補助診断法として用い,その有用性,限界について検討を行なった.使用したサーモブレートは,イタリアFinpat社製 “Breast Thermo Detector” であり今回は特に,腫瘤部の温度の高低に注目して診断した.その結果,乳癌症例の正診率は全体で68%, T>2cmでは86%, T〓2cmでは38%であった.病理組織学的には,線維腺腫,乳腺のう胞腫との鑑別は容易であったが,乳腺症との鑑別は難しかった.したがって,コンタクトサーモグラフィーは乳癌の精密検査法としての利用価値は低いとおもわれた.しかし,触診の補助診断法として用いることにより,手軽で安価な検査法としての利用価値があるのではないかと考えられた.
著者
横山 佳弘 黒須 康雄 藤縄 雅章
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第45回, no.データ処理, pp.375-376, 1992-09-28

画像処理の入力手段としてスキャナ装置が使用されるようになってきている。このスキャナ装置より入力された文書画像処理において、その文書画像の傾き補正がしばし必要とされる。これは、スキャナ装置へ文書画像の元となる紙をセットする際に傾くことが多いからである。傾き補正は入力文書画像の傾き角度検出と補正用回転で実現されるが、ここでは、既に提案されている傾き角度検出アルゴリズムを実際の文書画像に適用したときの検出精度評価結果について報告する。
著者
戸ヶ里 泰典 山崎 喜比古 小手森 麗華 佐藤 みほ 米倉 佑貴 横山 由香里 木村 美也子
出版者
山口大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

2008年度、2009年度の、5月、11月、2月に、本調査対象校中央大学附属高等学校の2007年度、2006年度入学生を対象とし、6回の調査を実施した。そこで、2007年に実施したデータと合わせて、1年生の5月から3年生の2月まで計9回にわたり測定されたsense of coherence(SOC)スコア変動および、その変動に及ぼす要因の探索を行った。その結果、中学時代の課題に対する成果、成功経験や、高校生初期の教師との関係、あるいは、教師によって作り出される受容的な環境が、その後のSOCの上昇を大きく左右していること、学校に対する誇りや居場所感とも言えるような学校における所属感覚もまた、大きくSOCの変動を左右していることが明らかとなった。
著者
横山 昌弘 井沢 靖和 兜 秀昭 山中 千代衛
出版者
社団法人 プラズマ・核融合学会
雑誌
核融合研究 (ISSN:04512375)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.509-512, 1966 (Released:2011-03-04)
参考文献数
9

When an intense laser light passes through a plasma, a small fraction of it is scattered by free electrons. Measurements of the intensity and the spectral distribution of the scattered light from the shocked plasma has been used to determine the electron density and the electron temperature behind the reflected shock waves. Rayleigh scattering signal from one atmospheric pressure air was used as.a measure to evaluate the magnitude of Thomson scattering signal from the shocked plasm, In our experiments the electron densities behind the reflected shock wave at initial pressure of Ar 1 mmHg were determined as. about 1016 cm-3, which were in good agreement with a calculated value by shock theory. By assuming a plasma parameter α=0.85, theoretical curve accords very well with the measured spectral distribution of the scattered light. In this case the electron, temperature behind the refledted shock wave at initial pressure of Ar 0.4 mmHg was 23, 000oK.