著者
横山 昇治
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1072, pp.153-156, 2001-01-01

2000年10月31日の火曜日、時計の針は午後2時半を指していました。あと30分以内に処理しなければ手形は不渡りになる。何とかしないと。決済に必要な額は4800万円。工面できたとしても、また来月も返済が迫ってくる。やるだけのことはやってきた。もう限界かな…。こんな思いを巡らせながら、午後3時の時報を聞いたことを覚えています。
著者
遊川 知久 三吉 一光 横山 潤
出版者
国立科学博物館
雑誌
Bulletin of the National Science Museum. Series B, Botany (ISSN:03852431)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.129-139, 2002-12

Molecular phylogenetic analyses using two data sets, derived from DNA sequences of matK, the maturase-encoding gene located in an intron of the chloroplast gene trnK, and ITS (internal transcribed spacer) region of the 18S-26S nuclear ribosomal DNA, were performed to examine relationships among 37 taxa in Cymbidium. Although each data set did not provide conclusive evidence in itself, the data sets combining the two regions yielded the following insights: (1) Cymbidium subgenus Cyperorchis and section Pachyrhizanthe, often treated as independent genera, were nested within the remaining members of Cymbidium. (2) All the three subgenera of Cymbidium, namely, Cymbidium, Cyperorchis, and Jensoa, turned to be para-/polyphyletic. (3) Among sections of Cymbidium, Austrocymbidium, Cyperorchis, Iridorchis, and Maxillarianthe did not show monophyly. (4) At specific level, our results indicated the polyphyly of Cymbidium bicolor, although bootstrap supports for the clades including C. bicolor were not robust.
著者
谷口 洋 西川 ゆみ 横山 きのみ
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

前漢までの文学は、作者とされる人物の伝説とともに伝承された。司馬相如の場合、戦国の伝説の枠組みをとどめつつ、庶民の欲望を体現したキッチュなヒーローとして語られてゆき、その人物像が「長門賦」にまつわる伝承につながってゆく。宋玉ともなると、伝承と「作品」との境界すら曖昧であり、その「作品」は、むしろ後世における文学概念の定立に伴って析出されたものである。前漢の賦は現存数は少ないとはいえ、史書の伝記に収められ、比較的完全な形で伝わるが、それも作者の伝説と結びついているためである。以上の研究に加え、これまでの国内の辞賦研究の全体を見渡すことのできる文献目録を作成した。
著者
高山 侑樹 稲益 和子 横山 あゆ美 西田 淑男 古市 幸生
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.483-488, 2010-11-15
被引用文献数
2

本研究では,ニガイチゴ果実の成分組成および機能性について検討した.ニガイチゴはラズベリー,イチゴ(トチオトメ)と比較し,ビタミンC含量が少ない果実であった.総ポリフェノール含有量は,ニガイチゴ,ラズベリー,イチゴ(トチオトメ,サガホノカ,アキヒメ)がそれぞれ179.8, 108.7, 108.5, 94.8, 65.6mg/100gであり,イチゴの品種間で差が見られたが,ニガイチゴが最も高い値を示した.また,DPPHラジカル消去活性のIC<SUB>50</SUB>は,ニガイチゴが1.50,ラズベリーが2.31,トチオトメ,サガホノカ,アキヒメがそれぞれ2.32, 3.00, 4.25mg/mlであった.マルターゼ阻害では,予め吸着させたHP-20樹脂より40%エタノールで溶出した画分(40% EtEx)で最も強い作用を示した.正常ラットでのマルトース負荷試験でも,40% EtExを与えた群で血糖上昇が抑制された.これらのことから,ニガイチゴは抗酸化能が強く,血糖上昇抑制に有効な素材であることが示唆された.
著者
横山 隆光 加藤 直樹 日比 光治 興戸 律子 山崎 宣次 及川 浩和
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.29, pp.234-237, 2013-11-09

小中学校教職員を対象に個人情報保護と著作権の取り扱いに係る調査を行った.その結果正答率が低い項目があることが分かり,2010〜2011年度の調査と同様な傾向となっていた.職員会等や研修で取り上げた内容の正答率は高くなっていた.小学校教職員と中学校教職員とで有意な差がある項目があることも明らかになった.

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著者
坪野 公夫 西原 寛 大塚 孝治 赤坂 甲治 音野 瑛俊 半田 利弘 平賀 勇吉 茅根 創 横山 広美 邑田 仁
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.3-7, 2009-01

霜田光一名誉教授が文化功労者として顕彰される/小林昭子名誉教授のロレアル-ユネスコ女性科学賞受賞/理学系研究科より3名が仁科記念賞を受賞/臨海実験所とミキモトの共催シンポジウムが開かれる/学生企画コンテストで理学系有志グループが優秀賞/第14回東京大学理学部公開講演会,開催される/本郷けやき保育園のハロウィンパレードに理学部が協力/進学相談の場を提供,"理学部サイエンスカフェ@駒場"/"東大理学部で考える女子高校生の未来"を開催/新見市より植物園にアテツマンサクが寄贈される
著者
兄井 彰 須﨑 康臣 横山 正幸
出版者
日本生活体験学習学会事務局
雑誌
生活体験学習研究 : 日本生活体験学習学会誌 (ISSN:13461796)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.43-50, 2013-01

平成20年から平成22年の3カ年にかけて、福岡県内の小学4年生、6年生、中学2年生、3年生、計44,806人を対象に実施した自尊感情(Rosenberg, M.(1965)の作成した質問紙の和訳)と生活実態(①就寝時間、②遊ぶ時間、③メディア視聴時間、④学習時間、⑤読書量、⑥友人の人数、⑦手伝いの頻度、⑧被叱責体験の頻度、⑨被称賛体験の頻度、⑩授業中の挙手・発言の頻度)について、調査を行ったデータを基に、要因間の因果関係を推定できる共分散構造分析を用いて、子どもの自尊感情と生活のあり方の関係について検討した。その結果、保護者から褒められることが子どもの自尊感情に影響を与えており、保護者が褒めることにより自尊感情は高まることが確かめられた。さらに、子どもの自尊感情は、就寝時間やお手伝い、挙手・発言行動に影響を与え、自尊感情が高いと早く寝るようになり、お手伝いを頻繁に行い、授業中に手を挙げたり、発言したりする行動が多くなることが確かめられた。
著者
横山 義志
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.43-65, 2012

<p>In my previous article "Aristotle's Theory on Acting", I showed that Aristotle's idea was a theoretical source of the European modern non-musical and prosaic theatre. But we can find another theoretical source which defends a musical and versified theatre in the thought of Middle Stoa, especially of Diogenes of Babylon (c. 240-c. 152BC), restored thanks to a new edition of Philodemus' <i>On Music</i> (2007).</p><p>Referring to Plato's theory of musical education, Diogenes justifies the Hellenistic form of the tragedy performance, focusing on the solo chant of "tragic singers [tragôidoi]". This celebration of musical theatre is also based on the Stoic view of language and religion, which favours musical and versified speeches, considered as a natural manifestation of the greatness of gods and virtuous men, and as an auto-celebration of the life itself. According to Heraclides Ponticus, a pupil of Plato, Diogenes affirms that the musical acting practice can lead to all virtues. This theory considers the acting [hupokrisis] not as an act of disguising ("hypocrisy"), but as the means of constructing oneself as a virtuous man, referring to the model of "tragic singers" who construct their musical body through everyday training. This way of thinking about the musical, acting body offers a vision totally different from Aristotle's, who considered the same kind of body as the body of a slave.</p>
著者
越智 徳昌 伊藤 泰隆 横山 信宏 村岡 浩治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
「運動と振動の制御」シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.441-446, 2011
被引用文献数
1

This paper presents a design method of an MIMO (Multiple-Input-Multiple-Output) I-PD (Integral preceded by Proportional-Derivative) controller, which is a kind of PID controller, via integral-type optimal servomechanism and fractional balanced reduction (FBR) of a plant model. FBR is a kind of closed-loop model reduction method. The validity of the obtained reduced plant model is evaluated using the v-gap metric. The design method is applied to flight control design of a quad-tilt-wing (QTW) unmanned aerial vehicle (UAV).
著者
小池 雄史 横山 誠
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第48回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.144, 2005 (Released:2006-01-01)

4ローター小型ヘリコプターは4つのローターの回転数操作のみで姿勢制御が可能なため,現在主流の2ローター小型ヘリコプターよりも数学モデルの構築・制御器設計が容易だと考えられる.本論文では,制御対象の数学モデルを示し,剛体の姿勢運動が有する非線形性や風外乱などに対してロバストなスライディングモード制御理論を応用した制御器を提案する.
著者
横山 敦郎 安田 元昭 山本 悟 網塚 憲生
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011-04-28

咬合に起因する微小動揺がオッセオインテグレーションに与える影響を明らかにすることを目的に、ラット上顎臼歯を抜歯後、チタンスクリューを即時埋入し、1週間後に咬合接触を付与し、咬合接触を与えないラットを対照群とし、組織化学的検索を行うとともに、マイクロアレイを用いて遺伝子発現の比較を行った。咬合接触を付与したラットにおいてはスクリュースレッド間の骨梁幅は有意に太くなり、スクレロスチン陽性骨細胞率は低下していた。遺伝子発現については、骨形成やBMP調整に関与する遺伝子が発現していた。これらの結果から、抜歯後即時埋入早期に与える適度の咬合負荷は、オッセオインテグレーションを早めることが示唆された。
著者
横山 祐典 OBROCHTA Stephen Phillip OBROCHTA Stephen OBROCHTA Stefen Phillip
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

気候システムの理解に重要な熱帯域の環境変遷の復元のためには、太平洋とインド洋を結ぶ重要な海流であるインドネシア通過流の変動について理解することが重要である。世界で最も大気循環が活発で、その挙動がグローバルな気候変動に影響をおよぼす西赤道太平洋暖水プールの水温変動などをコントロールすると考えられている為である。本研究では近年でもっとも大きな環境変動である氷期-間氷期の移行期についてターゲットを置き、過去30万年間の変遷について、チモール海の堆積物コアを用いた研究を行った。特に底棲有孔虫の炭酸カルシウム殻の化学分析により水温および塩分変化をモニタリングをすることが目的であった。しかし実際に分析を行ってみると、酸素および炭素の同位体が、氷期間氷期の海水の同位体比を大きく超えて短時間で変動することが明らかになった。分析についての前処理方法の詳細な検討(酸の濃度変化、時間などのビデオを用いたモニタリング)、個々の試料のサイズ分析、電子顕微鏡観察などを通して解釈したところ、海域に存在が確認されている海底からの冷湧水にともなう初期続成作用によるものが考えられることが明らかになった。この研究は、古気候古海洋学を行う際の既存の前処理プロトコルについて一石を投じるもので、現在論文の準備中である。
著者
高杉 將司 吉田 祥平 沖津 健吾 横山 正典 山本 知仁 三宅 美博
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.72-81, 2010 (Released:2011-11-03)
参考文献数
42
被引用文献数
4 5

The purpose of this study is to clarify the influence from timing of utterance and body motion in dialogue between human and robot. We controlled pause duration and nod response timing in robot-side, and analyzed impression of communication in human-side by using Scheffe's Paired Comparison method. The results revealed that the impression of communication significantly modified by changing the pause duration and nod response timing. And, timing pattern of the impression altered diversely in elderly people than in younger, indicating that elderly generation uses various timing control mechanisms. From these results, it was suggested that timing control and impression of communication are mutually influenced, and this mechanism is thought to be useful to realize human-robot communication system for elderly generation.
著者
工藤 哲洋 横山 央明 松元 亮治 工藤 祐己 那須田 哲也 町田 真美 鈴木 昭宏
出版者
国立天文台
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

太陽は恒星の集団である銀河に属し、恒星間には希薄な星間ガスが存在しています。そして、星間ガスには磁場が存在し、太陽のような恒星が星間ガスから誕生する時に大きな影響を与えています。しかし、星間磁場がどのように維持されているのかはよくわかっていません。私たちは、星間磁場の維持増幅機構(銀河のダイナモ機構)に興味を持ち、その機構に重要な不安定性を研究しました。特に、星間空間に存在する宇宙線と呼ばれる高エネルギー粒子に着目し、それが不安定に寄与する事で、銀河の中における星間ガスの密度や磁場の分布が大きく変化を受けることを発見し、それがダイナモ機構に影響を与えうることを確認しました。